亀山7座「高畑山」とは?見所や駐車場、登山コースを紹介します
掲載日:2022.02.17
高畑山は標高773mの山で、登山道にはスリル満点のナイフエッジや鏡石と呼ばれる巨石があるなど、見所が満載の山です。この記事では万人講常夜灯の駐車場からスタートする登山コースを紹介します。
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みえ旅カメラ部のふがまるちゃんが三重をもっと好きになる情報をお届け!今回は亀山7座の1つ「高畑山」をテーマにした内容です。
目次
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高畑山とは?
高畑山(たかはたやま)は三重県亀山市と滋賀県甲賀市の境界にある山で、標高は773mあります。亀山7座の中では3番目に高い山で、山頂からは360度のパノラマビューを堪能できます。
※亀山7座とは、亀山市域にある700m前後の山を認定したものです。
高畑山の見所や特徴
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山頂からのパノラマビュー
高畑山の山頂は360度のパノラマビューを堪能することができ、伊勢湾や琵琶湖、鈴鹿の山々を望むことができます。山頂は10〜20人ほど休憩できる広さがあるので、食事休憩にもオススメの場所です。
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ナイフエッジ
ナイフの刃のように尖った尾根道をナイフエッジと呼ぶのですが、高畑山の登山道には岩場と砂礫のナイフエッジがあります。道中は足幅の狭い箇所や、備え付けのトラロープを伝って岩場を登る箇所があるなどスリル満点です。
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鈴鹿山の鏡岩
この記事で紹介する登山コースは鈴鹿峠の頂上を経由するのですが、そこには「鏡岩(かがみいわ)」と呼ばれる巨岩がそびえ立ちます。
この巨岩は「鈴鹿山の鏡岩」という名称で三重県指定天然記念物に指定されており、坂下の集落を見下ろせる眺望スポットでもあります。
山賊がこの岩を磨き、底に写った旅人を襲ったという伝説から「鬼の姿見」とも言われています。
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登山コースの概要
この記事では亀山7座トレイルマップのルートに沿った登山コースをご紹介!コースタイムは約3時間、休憩時間は1時間、合計で約5時間の登山コースになります。
登りのコースプラン
万人講常夜燈(まんにんこうじょうやとう)の駐車場からスタートし、鈴鹿峠の高畑山登山口に入って山頂を目指します。行き道だけ鏡岩に立ち寄って岩からの眺望も楽しみ、足場の広い山頂で食事休憩を取ります。
【登りのルート】 万人講常夜燈 駐車場(7:56) ➞ 登山口(8:02) ➞ 鏡岩(8:05) ➞ ナイフエッジ(8:58) ➞ 山頂(9:25)
下りのコースプラン
山頂で昼食休憩を取ったあとは来た道を下山して、万人講常夜燈の駐車場に戻ってゴールです。
【下りのルート】山頂 (10:25) ➞ 万人講常夜燈 駐車場(11:45)
コース難易度:初級クラス
駐車場から登山口まで徒歩で約6分と近く、全体的に整備された登山道を通るので登山初級者でも登りやすいと思います。ナイフエッジには足場の狭い箇所があるので、強風の際はとくに注意して進みましょう。
- 登山の注意点・心得
- ① 登山をする際は時間に余裕をもって行動し、自分の経験や体力に見合った山を選んで出かけましょう。
- ② 事前に登山計画を立て、当日までに最寄りの警察署か登山ポストに登山届を出しましょう。
- ③ 事前に気象情報をしっかり確認した上で行動しましょう。
- ④ 雨具をはじめ、急な気温の変化にも対応できる服装を用意しましょう。
- ⑤ 水分や携帯食を持参し、熱中症対策と適度な休憩を心がけましょう。
- ⑥ 冬場に登頂する際はアイゼンなどの雪山の登山道具を必ず持参しましょう。麓に雪が無くても山頂付近に雪や氷が残っている可能性があります。
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駐車場の場所
今回の登山コースでは万人講常夜燈にある駐車場を利用します。写真は駐車場の一部しか写っておりませんが、10台ほど停められるスペースがあります。
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ここから山頂まで片道1時間40分ほど歩くので、駐車場の近くにある公衆トイレで用を済ませておくと安心です。
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万人講常夜燈は今から約270年前、鈴鹿峠に建てられた常夜燈です。現在は鈴鹿トンネル入口の上に移設され、駐車場のすぐ近くでその姿を見ることができます。
駐車場への行き方
滋賀県側の鈴鹿峠バイパスから東海道に入ることで、万人講常夜燈と駐車場に辿り着けます。
登山コースの解説
この登山コースは2021年10月20日に撮影した写真を使用して解説しております。コースタイムはあくまでも目安としてご覧ください。
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万人講常夜燈 駐車場(7:56)
万人講常夜燈の駐車場に停めて登山スタート!ここから東海道を歩いて登山口を目指します。
徒歩:約4分
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鈴鹿峠の分岐点(8:00)
鈴鹿峠の分岐点に到着しました。ここには様々な標識が立っているのですが、道を曲がらずに直進します。※標識の坂下方面へ進む。
徒歩:約2分
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高畑山登山口(8:02)
鈴鹿峠の高畑山登山口に到着。整備された登山道なので歩きやすいです。
徒歩:約2分
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鏡岩の分岐点(8:04)
鏡岩と高畑山の分岐点に到着。ここから鏡岩まで徒歩で約1分と近いので立ち寄ります。
徒歩:約1分
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鏡岩(8:05)
「鈴鹿山の鏡岩」の標識と看板が立っています。鏡岩は看板の後ろにあり、備え付けのロープを伝って岩の上に登れます。
ロープで岩の上に登る
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鏡岩からの眺め(8:06)※4分ほど小休止
周辺の山々を見渡せる眺望ポイントです。眼下には国道1号と坂下の集落が見えます。
徒歩:約2分
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鏡岩の分岐点(8:12)
鏡岩の分岐点に戻って、高畑山の山頂を目指します。ここからしばらくの間、木々に囲まれた道と尾根道を歩くのですが、登山道が整備されているので歩きやすいですよ。
徒歩:約42分
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尾根道からの眺め(8:54)
鏡岩の分岐点から40分ほど歩くと、視界が開けた道に出ました。この日は天気が良かったので鎌ヶ岳や仙ヶ岳、野登山や臼杵山などの山々が見えました。
徒歩:約4分
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ナイフエッジ(8:58)
高畑山の名物「ナイフエッジ」に到着しました。細い尾根道と岩場を登る箇所があるので気をつけて進みましょう。
徒歩:約4分
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ナイフエッジの上部(9:02)
ナイフエッジの岩場の上に来ました。来た道を振り返ってみると、中々のうねり具合なのが分かります。
徒歩:約15分
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好展望の尾根道(9:17)
ナイフエッジを登りきった先からは視界の開けた尾根道が続きます。好展望なので空中散歩をしているような気分に♫
徒歩:約8分
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高畑山の山頂(9:25)
高畑山の山頂に到着しました。360度のパノラマビューに感動できる場所です。この日は澄み切った青空だったので、伊勢湾や琵琶湖を見ることができました。
徒歩:約1分
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食事休憩(9:26)※1時間休憩
この日は風が強かったので山頂の南東側にある斜面にて食事休憩を取りました。山頂は足場が広いので、休憩にピッタリなスポットです。休憩を終えたら来た道を下山して、駐車場に戻ってゴールです。
徒歩:約1時間20分で下山
いかがでしたでしょうか
高畑山の魅力を登山コースの紹介と共にお届けしました。美しい眺望とスリル満点のナイフエッジを楽しめるのが高畑山の魅力です。
この記事で紹介した登山コースは行き帰りが同じ道なのと、整備された登山道が多いので、登山初級者にもピッタリだと思います。ぜひ挑戦してみてくださいね!
亀山7座トレイルを楽しもう
観光三重では、亀山7座の魅力や各山の登山コースを紹介する亀山7座トレイルの特設サイトを公開しております。
また、みえ旅カメラ部のASOBISIAさんが亀山7座トレイルの魅力を記事で発信しております。各山の魅力が1ページで全て分かりますので合わせてご覧ください。
亀山7座トレイルの最新情報
亀山市の公式ホームページでは、亀山7座トレイルへの取り組みやイベントなどの最新情報を発信されています。
登山届けのダウンロードや登山届の提出先が明記されていますので、亀山7座へ行かれる方は目を通しましょう。亀山7座トレイルマップのダウンロードも出来ますよ。
記事の製作者について
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ふがまるちゃん(記事制作)
観光三重のみえ旅カメラ部に所属し、三重を撮る写真家としてTwitter・instagramを中心に活動中。三重の風景を無料配布する三重フォトギャラリーと三重の旬な情報を発信する三重のええとこ巡りを運営。
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kazenami(写真撮影)
ふがまるちゃんの父親。三重県内のあらゆる山を登頂し、トレッキングだけでなくロッククライミングやアイスクライミング、シャワークライミングもこなす山男。これまでの山行記録をヤマレコで公開中。