亀山7座「四方草山とは?」見所や駐車場、登山コースを紹介します

掲載日:2022.02.20

四方草山は北峰・南峰からなり、亀山7座の三子山を経由して行ける山です。登山道には痩せ尾根やキレットなどの難所が多い山ですが、南峰からの見晴らしは好展望です。この記事では三子山を経由した登山コースをご紹介。

みえ旅カメラ部のふがまるちゃんが三重をもっと好きになる情報をお届け!今回は亀山7座の1つ「四方草山」をテーマにした内容です。

目次

四方草山とは?

四方草山(しおそやま)は北峰・南峰からなる標高667mの山です。亀山7座の中では6番目に高い山で、標高が最も低い三子山(みつごやま)を経由して行くことができます。三子山の北峰〜四方草山の山頂(北峰)までのコースタイムは約70分です。

※亀山7座・・・亀山市域にある700m前後の山を認定したもの。

四方草山の見所や特徴

難所の多い登山道

四方草山の登山道には痩せ尾根やキレットなどの難所がありますが、登山道が整備された三子山を経由することでバリエーションに富んだルートになります。

三子山には3つの峰があるので、四方草山の南峰・北峰を登頂すると5つの山を登るような楽しみ方ができますよ。

※痩せ尾根・・・道幅の狭い尾根道のこと
※キレット・・・山と山をつなぐ尾根道が深く切り落ちている箇所

南峰からの好展望

北峰からの眺望はありませんが、南峰からは伊勢湾や琵琶湖、周辺の山々を望める好展望です。南峰は足場が広いので休憩に最適な場所です。

 登山コースの概要

この記事では亀山7座トレイルマップのルートに沿った登山コースをご紹介!

コースタイムは約4時間半、休憩時間は1時間、合計で約5時間半の登山コースになります。

登りのコースプラン

万人講常夜燈(まんにんこうじょうやとう)の駐車場からスタートし、鈴鹿峠の三子山の登山口から三子山を経由して、四方草山の北峰を目指します。途中、四方草山の南峰で食事休憩を取りながら大展望を満喫します。

【登りのルート】 万人講常夜燈 駐車場(7:56) ➞ 東海自然歩道分岐点(8:16) ➞ 三子山 南峰(8:30) ➞ 三子山 中峰(8:40) ➞ 三子山 北峰(9:00)※10分小休止 ➞  四方草山 南峰(10:10)→ 食事休憩(10:10〜11:10) → 四方草山 北峰(11:20)

下りのコースプラン

北峰を登頂したあとは来た道を下山して、万人講常夜燈の駐車場に戻ってゴールです。

【下りのルート】三子山 北峰(11:20)➞ 万人講常夜燈 駐車場(13:20)

コース難易度:上級クラス

三子山の登山道は整備された箇所が多いのですが、四方草山の登山ルートは難所が多いため、難易度は上級クラスです。

登山の注意点・心得
① 登山をする際は時間に余裕をもって行動し、自分の経験や体力に見合った山を選んで出かけましょう。
② 事前に登山計画を立て、当日までに最寄りの警察署か登山ポストに登山届を出しましょう。
③ 事前に気象情報をしっかり確認した上で行動しましょう。
④ 雨具をはじめ、急な気温の変化にも対応できる服装を用意しましょう。
⑤ 水分や携帯食を持参し、熱中症対策と適度な休憩を心がけましょう。
⑥ 冬場に登頂する際はアイゼンなどの雪山の登山道具を必ず持参しましょう。麓に雪が無くても山頂付近に雪や氷が残っている可能性があります。

駐車場の場所

今回の登山コースでは万人講常夜燈にある駐車場を利用します。写真は駐車場の一部しか写っておりませんが、10台ほど停められるスペースがあります。

ここから山頂まで片道2時間以上は歩くので、駐車場の近くにある公衆トイレで用を済ませておくと安心です。

万人講常夜燈は今から約270年前、鈴鹿峠に建てられた常夜燈です。現在は鈴鹿トンネル入口の上に移設され、駐車場のすぐ近くでその姿を見ることができます。

駐車場への行き方

滋賀県側の鈴鹿峠バイパスから東海道に入ることで、万人講常夜燈と駐車場に辿り着けます。

登山コースの解説

この登山コースは2021年10月20日に撮影した写真を使用して解説しております。コースタイムはあくまでも目安としてご覧ください。

万人講常夜燈 駐車場(7:56)
万人講常夜燈の駐車場に停めて登山スタート!ここから東海道を歩いて登山口を目指します。

徒歩:約4分

鈴鹿峠の分岐点(8:00)
鈴鹿峠の分岐点に到着しました。ここには様々な標識が立っており、初めて方は迷ってしまうポイントかもしれません。三子山の登山口は山女原(あけびはら)の方面にあります。

徒歩:約2分

茶畑(8:02)
登山口までの道中には茶畑が広がります。

徒歩:約4分

東海自然歩道(8:06)
三子山の登山口に入ると、東海自然歩道を歩くルートになります。とても整備された登山道なので、ハイキングのような感覚で楽しめますよ。

徒歩:約10分

東海自然歩道 分岐点(8:16)
三子山・山女原・鈴鹿峠の3方向に分かれる分岐点に到着。ベンチがあるので小休止できるポイントでもあります。

徒歩:約2分

登山道からの眺め(8:18)
東海自然歩道の分岐点から南峰までの道中は眺望が良いポイントです。この日は澄み切った天候だったので、仙ヶ岳・野登山・臼杵ヶ岳が見えました。

徒歩:約12分

三子山 南峰(8:30)
登山口から25分ほど歩いて三子山の南峰に到着。木々に囲まれているので眺望はありませんが、名物の山名看板がありますよ。

徒歩:約10分

三子山 中峰(8:40)
三子山の南峰から約10分歩くと中峰に到着します。道中は穏やかな登山道なので手軽にアップダウンの登山を楽しめますよ。

徒歩:約10分

三子山 中峰〜北峰の登山道(8:50)
三子山の中峰〜北峰の登山道も穏やかな道が続きます。足場が安定した登山道なので小休止せずに3つの峰を縦走できると思います。

徒歩:約10分

三子山 北峰(9:00)※小休止 10分
三子山の中峰から約10分歩いて北峰に到着。標高568mの標識が立っており、3峰の中では見晴らしが良好です。ここから四方草山の南峰まで50分ほど歩くので一旦休憩します。

徒歩:約5分

四方草山の登山道(9:15)
三子山から四方草山の登山道へ入ると、足場がだんだん狭くなってきます。木々に囲まれているので見通しはあまり良くありません。

徒歩:約5分

ザレ場・痩せ尾根(9:20)
三子山の北峰から約20分歩くと、四方草山の難所であるザレ場や痩せ尾根が出現します。備え付けのトラロープを伝って登る箇所や、足場の細い箇所があるので注意して進みましょう。

※ザレ場・・小石などが散乱する箇所

徒歩:約10分

馬の背のような尾根道(9:30)
まるで馬の背中のように見える尾根道を通ります。急斜面な箇所があるのと、風通しが良い場所でもあるので、時間をかけて慎重に進みましょう。

徒歩:約10分

キレット(9:40)
馬の背のような尾根道を通過すると、四方草山の名物でもあるキレットに辿り着きます。見晴らしはとても良いのですが、足場が狭いのでここも注意して進みましょう。

徒歩:約20分

四方草山・三子山・坂下 分岐点(10:00)
坂下老人ホームへと繋がる分岐点に到着しました。看板に記された「四方草山」方面へ進みます。来た道を真っ直ぐ進むと坂下老人ホームのルートになるので、この看板を見落とさないように注意しましょう。

徒歩:約2分

急斜面(10:02)
四方草山の南峰まであともう一息のところで急斜面が訪れます。三点支持を確保し、安定した岩や太い木の根をホールドしながら登りましょう。備え付けのトラロープはあくまでも補助的な役割ですので頼りすぎないように。

徒歩:約8分

四方草山 南峰(10:10)※昼食休憩 1時間
三子山の北峰から1時間ほど歩いて四方草山の南峰に到着!この日は天気が良かったので、伊勢湾や琵琶湖を見渡すことが出来ました。足場が広いので昼食休憩をここで取ります。

徒歩:約10分

四方草山 北峰(11:20)
四方草山の南峰から10分ほど歩いて四方草山の北峰に到着!標高667.4mと書かれた山名看板が立ちます。南峰〜北峰までの道中は見通しのいい痩せ尾根を通るので、強風の際はとくに注意して進みましょう。登頂後は来た道を戻って下山し、駐車場に戻ってゴールです。

徒歩:約2時間で下山

いかがでしたでしょうか

四方草山の魅力を登山コースの紹介と共にお届けしました。

キレットや痩せ尾根など難所の多い山ではあるのですが、南峰からの大展望とバリエーションに富んだ登山コースが四方草山の魅力です。

登山初級者の方はよりステップアップした登山を楽しめる場所でもあるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

亀山7座トレイルを楽しもう

観光三重では、亀山7座の魅力や各山の登山コースを紹介する亀山7座トレイルの特設サイトを公開しております。

また、みえ旅カメラ部のASOBISIAさんが亀山7座トレイルの魅力を記事で発信しております。各山の魅力が1ページで全て分かりますので合わせてご覧ください。

亀山7座トレイルの最新情報

亀山市の公式ホームページでは、亀山7座トレイルへの取り組みやイベントなどの最新情報を発信されています。

登山届のダウンロードや登山届の提出先が明記されていますので、亀山7座へ行かれる方は目を通しましょう。亀山7座トレイルマップのダウンロードも出来ますよ。

記事の製作者について

ふがまるちゃん(記事制作)

観光三重のみえ旅カメラ部に所属し、三重を撮る写真家としてTwitterinstagramを中心に活動中。三重の風景を無料配布する三重フォトギャラリーと三重の旬な情報を発信する三重のええとこ巡りを運営。

kazenami(写真撮影)

ふがまるちゃんの父親。三重県内のあらゆる山を登頂し、トレッキングだけでなくロッククライミングやアイスクライミング、シャワークライミングもこなす山男。これまでの山行記録をヤマレコで公開中。

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