一味違う登山を楽しみたい人必見!釈迦ヶ岳を周回する絶景ルートを紹介

三重県の北部、滋賀県との県境に鈴鹿山脈という、三重県が誇る山域があります。 南北に長いこの山脈のほぼ中央に 今回紹介する釈迦ヶ岳があり、頂上からの眺望の良さが魅力的な山です。 『登山』と聞くと頂上を目指すだけと思われがちですが、今回は頂上を目指すだけではない、一味違った 山の歩き方を紹介していきます。

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記事制作 / みえ旅アンバサダー TAKA

 

【登山するにあたって注意しておきたいこと】
登山は自然を相手にするので、不確定な要素、予期せぬ事態が起こる可能性が十分あります。準備をしっかりと、余裕を持った計画をして楽しみましょう。

① 登山をする際は時間に余裕をもって行動し、自分の経験や体力に見合った山を選んで出かけましょう。
② 事前に登山計画を立て、当日までに最寄りの警察署か登山ポストに登山届を出しましょう。当日は地図やコンパスなども忘れずに。
③ 熊やスズメバチなど、危険な野生動物と遭遇する可能性があります。クマ鈴など対処できる装備を持参しましょう。
④ 事前に気象情報を確認した上で行動しましょう。山は気候の変化が激しいです。雨具をはじめ、急な気温の変化にも対応できる服装を用意しましょう。
⑤ 水分や携帯食を持参し、熱中症対策と適度な休憩を心がけましょう。
⑥ 冬場に登頂する際はアイゼンなどの雪山の登山道具を必ず持参しましょう。麓に雪が無くても山頂付近に雪や氷が残っている可能性があります。

 

〜目次〜

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釈迦ヶ岳について

釈迦ヶ岳は鈴鹿山脈のほぼ中央に位置しており、標高は1092m。

この山の名前の由来は、その山容が “お釈迦さまの寝姿に似ている” ことから付けられたとされています。

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また、釈迦ヶ岳には二つの頂上がある(?)のをご存知でしょうか?

 

正確には、『最高点』と呼ばれる場所と『三角点』のある場所が分かれているので、この山を登った登山者は頂上が二つあるように感じてしまうのです。

 

この二つの標高差は5mほど。

最高点の方が高いのですが、ハンドブックなどで釈迦ヶ岳の標高を表示する場合は三角点の標高(1092m)を記しています。

《ワンポイント》
三角点は山の標高の基準になる場所に立てられています。

釈迦ヶ岳を3倍楽しむ、オススメ登山ルートを紹介

釈迦ヶ岳のルートは主に5つありますが、今回は もっともポピュラーな “中尾根ルート” を歩いて頂上を目指していきます。

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釈迦ヶ岳のピークを目指すだけでもいいのですが、今回は駐車場を拠点に釈迦ヶ岳周辺をぐるっと周回する、 私のおすすめルートを解説していきたいと思います。

 

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こちらが今回のルートです。

中尾根ルートから頂上へ向かい、そこからハト峰と呼ばれる、不思議な世界が広がったピークを経由して出発した駐車場へと戻る行程となります。

 

〜注意点として〜
今回紹介するルートは歩く時間が長いこともあり(約5時間ほど)、初心者さんでも歩けないことはないですが、自分自身の体力などと相談しつつ行動していただくことをお勧めします。

今回のルートを解説&4つの展望スポットを紹介

ここからは写真を多めに、釈迦ヶ岳〜ハト峰の周回ルートを解説していきます。

 

今回紹介するルートの基本情報はこのようになっています。

・駐車場は60台ほど停められます(トイレ、自動販売機あり)

・釈迦ヶ岳までは約2時間半ほど、そこからハト峰まで周回すると+1時間40〜50分ほどかかる

 

それではスタートしていきましょう!

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登山開始

駐車場からスタートして しばらく歩くと、広場に到着します。

 

ここは『菰野キャンプ部』という みんなで作っていくキャンプ場のようで、この日は誰もいませんでしたが、きっと週末はキャンプ好きの人たちが集まるのでしょうね^ ^

 

登山道はこの先にありますので標識に従って進んでいきます。

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登り始めは少し急な樹林帯のなかをジグザグに進んでいきます。

 

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登りに行ったのは春頃でしたので、花がところどころに咲いていました♪

 

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ツツジやアセビを愛でながら登れば、少しは辛さが軽減される?かもしれません(笑)

 

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岩に生えるたくましいお花は見ていて勇気づけられますね。

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出発して一時間半ほど。

景色がパッと開けた場所が現れて、ここまでの疲れも吹き飛びますね^ ^

 

だいぶ登ってきたところで、この先に最初の展望スポットが待っています。

 

【展望①】釈迦ヶ岳名物のガレ

まず最初の展望スポットは、釈迦ヶ岳の名物として写真でもよく見る『大ガレ』と呼ばれる痩せた尾根です。

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滑りやすい道を下ってからまた登るこの『大ガレ』が、この中尾根ルートのハイライト。

周りが開けてて気持ち良いですが注意して進みましょう。

 

 

【展望②】頂上の眺望

次にくる展望スポットは釈迦ヶ岳の頂上です。

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中尾根ルートを歩いてくると最初に到着するのが釈迦ヶ岳の最高点の標識が立っているポイントで、そこから5分ほど歩くと この頂標がある場所に着きます。

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眼下には いなべ市や東員町の街並みが見下ろせて、「山のてっぺんに来た!」ことを実感できる景色を堪能できますよ♪

【展望③】県境を歩く縦走路

釈迦ヶ岳からは県境の尾根を歩きながら南下していきます。この尾根道を歩いてるときの景色とその雰囲気がとても素敵で、私の好きな道となっていますのでここで紹介させてもらいます。

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尾根道からは、先ほど歩いた『大ガレ』を望むことができますよ。

 

TAKA 「あそこを歩いてきたんだ」という高揚した気分になりますね^ ^

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この道は写真のように遠くまで見渡せる場所があって、開放感は最高です♪

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最高に気持ち良い縦走路を一時間半ほど進んだ先に、最後の展望スポットに到着します。

 

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【展望④】ハト峰の不思議な世界

最後の展望スポットは、この周回ルートの最終目的地でもあるハト峰です。

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このハト峰は花崗岩地質であることから白い砂場のようになっているのが特徴で、茶色や緑色が大半だった今までの道とは正反対の雰囲気にきっと驚かされるかもしれません(笑)

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この地上絵もハト峰の特徴の一つでしょう。

 

誰がこれを作られているのかは分かりませんが、訪れる時期によって絵が変化しているので、この地上絵の観察を目的にハト峰だけ登りにくる、そんな登山者もいるでしょうね^ ^

 

 

ここから駐車場へ戻る道を約40分ほど歩けば周回ルート踏破となります。

TAKA お疲れ様でした!

 

注意点について

今回の登山における注意点を3つ解説します。

 

《1.周回ルートは歩く時間が長い》

今回のルートが長いことは本文で何度か触れました。では歩き慣れていない人は歩けないのか?というわけではありません。

歩き慣れてない人の場合は部分的に歩くのをお勧めします。

 

例えば...

・駐車場から釈迦ヶ岳の頂上までを目指す→来た道を戻る

・駐車場からハト峰までを目指す→来た道を戻る

こうすることで長い周回ルートを歩くよりも比較的楽に歩けるのではないかなと思います^ ^

また、日陰のある場所が少ないので、夏場など日差しが強いときは暑さ対策をしっかりとりましょう。

 

《2.登山道が砂等で滑りやすい》

中尾根ルートの一部で砂利の多い場所があったり、ハト峰などは滑りやすいので気をつけて歩きましょう。

 

《3.梅雨〜秋以降はヒルが出没》

鈴鹿山脈は一部の山を除いて、梅雨から秋の涼しい時期までヒルが出没します(汗)

肌を露出しない服装やヒル除けスプレーなどを使って対策をしましょう。

 

駐車場までのアクセス

朝明駐車場までのアクセスです。

駐車場の料金は500円となっていて、トイレや自動販売機もこちらにあります。

 

注意点について

鈴鹿山脈の麓にある菰野町に、癒しと食の総合リゾート『アクアイグニス』があります。

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宿泊するもよし、美味しいものを食べるのもよし。

 

でも私はここの温泉をおすすめしたいです。

 

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源泉掛け流しの天然温泉のこちらは、程よくヌメリのある柔らかなお湯で、肌のスベスベ感が気持ち良く、登山後にさっぱりするのには最高ですよ♪

 

アクアイグニスについて詳しく解説した記事はこちら!

 

おわりに

少し長くなりましたが、釈迦ヶ岳の周回ルートを紹介しました。

一つの山の頂上を目指すだけとは違う、いろいろな山の顔を見ることができるのが今回紹介したような縦走と呼ばれる山歩きになりますので、「もっと山のことを知りたい!」と思われている方にはぜひおすすめしたいと思います^ ^

 

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無理のない範囲で、楽しく山を歩きましょう♪

今回、釈迦ヶ岳の魅力をぐぐっと凝縮した動画を作成しました!こちらもぜひご覧くださいね♪

 

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TAKA

山に川に、自然あふれる三重県でアクティブに活動中。自然の景色はもちろん大好きですが、それと同じくらい三重県の美味しいものをいただくことも大好きです!

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