山肌を彩る黄金色のじゅうたん!津市美杉町へ春を告げるミツマタの花を見に行こう

3月中旬ごろから下旬ごろにかけて、春を告げる花「ミツマタ」が見ごろを迎えます。 津市美杉町石名原では、枝の先にポンポンのような可愛らしい花をつけるミツマタが山肌一面を覆いつくす圧巻の光景を手軽に楽しめます。 まるでミツマタの迷路に迷い込んでしまったかのような幻想的な雰囲気も味わってください。 往路は上り坂を歩き、未舗装の場所も多いので、ぜひ歩きやすい恰好でお出かけくださいね。

記事制作 / みえ旅アンバサダー 家田美央

▼ 目次

みえ旅アンバサダーの家田美央です。

普段はフリーランスのライター、フォトグラファーとして三重県中を飛び回っています。

今回の記事では、これから見頃を迎える津市美杉町のミツマタ群生地をご紹介します。

山の斜面一面がミツマタの花でふんわりと彩られる幻想的な風景を、この春はぜひ見に訪れてください。

ミツマタってどんな花?

一般的には馴染みの薄い植物「ミツマタ」を、ここで少し紹介しましょう。

ミツマタとは野山に自生する落葉性の樹木で、樹皮は和紙の原材料として古くから利用されてきました。

「ミツマタ」の名前の通り、枝が3つに分れて伸びるのが特徴で、春になるとポンポンのようなふわふわの花を枝の先に付けます。

花は最初は黄色ですが、時間が経つにつれて白っぽい色に変化するので、その変化を楽しめるのもミツマタのおもしろいところ。

ちなみに美杉町のミツマタ群生地では3月中旬から下旬にかけて黄色い花が、その後4月中旬まで白っぽい花が楽しめます。

水はけが良く、肥沃な土壌を好み、日当たりの良い場所でよく花をつけるとされています。

なぜ美杉町にミツマタ群生地が?

津市の南西部に位置し、奈良県との県境も近い津市美杉町石名原にミツマタ群生地があります。

昔から林業が盛んな美杉町では、昭和30年頃に山林の多目的利用のためミツマタが植えられました。

平成24年度に通常より強度の間伐を実施したところ、それまで一部しか見られなかったミツマタが一面に広がりを見せ、現在に至っています。

群生している面積は約1.5ha(15,000㎡)で、甲子園球場よりひとまわりほど大きいぐらい、森の樹齢は約70年です。

普段は静かな美杉町ですが、ミツマタとそれに続く桜の見頃を迎える時期になると、多くの来訪者で賑わいを見せます。

いきなり現れる黄金色の山肌!

ミツマタ群生地は山の中にあるので、途中上り坂を歩いていきますが、あるカーブを曲がって山林へ入ると、いきなり周囲の山肌が黄金色に彩られる風景に遭遇!

この黄金色こそミツマタの花です。

普段はヒノキが生い茂る山林ですが、ミツマタの花の時期だけ広がる特別な風景に、初めて訪れたときは思わず感嘆の声をあげてしまいました。

なんだか、辺り一面にはミツマタの甘い香りもふわり。

舗装された道を歩いていくと、展望デッキへと着きました。

ミツマタが広がるさまを高い目線から見られる貴重な場所なので、ここからの眺望はぜひ体感して!

また、ミツマタの林の中には未舗装ですが遊歩道が何本も通っているので、ミツマタに囲まれながらの散策もおすすめです。

自分の背丈より高いミツマタの中を歩いていると、まさにミツマタのトンネルの中に迷い込んだよう…。

ミツマタ群生地へのアクセス情報

近年、ミツマタ群生地には多くの来訪客が訪れており、地元でもそれを迎え入れる準備がなされています。

車やバイクで訪れる人は、津市伊勢地出張所の駐車場を利用してください(無料です)。

平日に行けば職員さんより観光パンフレットやマップをもらえるので、街歩きのお供にぜひどうぞ。

※津市観光協会が発行するミツマタ群生地周辺マップはこちら

休日でも伊勢地出張所隣にある体育館の外トイレが使用できるようになっているのでご安心を。

駐車場から道へ出ると、金網にミツマタ群生地への案内図看板が掲示されているので確認してください。

ミツマタ群生地までの距離と方向が書かれたプレートがルートの途中にいくつも立っているので、道に迷うことはないでしょう。

伊勢地出張所からミツマタ群生地まではおよそ1.3km、歩いて20分ほどです。田んぼや茶畑が広がるのどかないなか道の散策を楽しんでください。

公共交通機関を利用する場合は、JR名松線の終点である伊勢奥津駅で下車。

約2.1kmの距離を歩く(およそ30分)か、駅に隣接する「津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設『ひだまり』」で電動アシスト付きの自転車をレンタルしてください。

「ひだまり」の定休日である水曜日には、お隣の津市八幡出張所でレンタルできますよ。

 

また、ここで耳寄り情報。

ミツマタと桜の開花時期には、週末と祝日にコミュニティバスが臨時運行されています。

今年は3月16日(土)、17日(日)、20日(水・祝)、23日(土)、24日(日)の5日間、伊勢奥津駅から敷津(道の駅 伊勢本街道 御杖)までを運行。下垣外の停留所で下車し、群生地まで歩いてください。

臨時運行バスの時刻表はこちら

4月6日(土)から4月21日(日)までの毎週末も、桜の名所である三多気の桜へ行く人のためにバスが運航されます。三多気の桜へは杉平の停留所で下車し、歩いてくださいね。

春の美杉町は見どころだらけ

春を告げる花とも言われるミツマタ。

今年は3月上旬よりちらほらと開花し始めており、地元有志の方が開花状況をここでこまめに発信してくださっているので、ぜひ参考にしてみてください。

庭木などにも用いられているので見たことがある人もいるかと思いますが、気軽に行ける場所ながら、ここまで見事に群生しているポイントはあまりなく、本当に見ごたえたっぷりです。

また、ミツマタの花に続いて桜が開花します。

「さくら名所100選」にも選ばれたヤマザクラの名所・三多気の桜も近くにあるので、花の見どころたっぷりの春の美杉町を存分に楽しんでくださいね!

おまけ:「津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設『ひだまり』」では美杉町の観光案内のほか、特産品も販売しています。私はお土産として、美杉産の茶葉で作る和紅茶をゲットしました。クセのない飲みやすい紅茶でおすすめです。

津市美杉町のミツマタ群生地の営業案内・アクセス

【住所】 津市美杉町石名原

【電話番号】 059-272-8080(津市役所美杉総合支所地域振興課)

【公共交通機関でのアクセス】

・JR「伊勢奥津駅」から徒歩約30分

【車でのアクセス】

・伊勢自動車道「一志嬉野IC」から車で約45分

【駐車場】 あり(伊勢地出張所・無料)

【料金】 観賞無料

【URL】公式サイトはこちら

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家田美央

三重県伊勢志摩地方でライター・編集・フォトグラファーをしている家田美央です。
観光、グルメ、人、もの、行事など、三重県に関するさまざまな情報を、分かりやすい文章と写真で伝えることを信条としています。
数年前、初めてミツマタ群生地を訪れた時の驚きは、今も忘れられません。
ぜひこの感動を多くの方に味わってもらいたいです。
(今回の記事には2021年と2022年に撮影した画像を使用しました)

今回の記事で興味のわいた方は、私の個人サイトも見てみてくださいね。
https://mioieda.wixsite.com/mysite

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