三重の牛乳の代表格【大内山牛乳】夏休み特別工場見学情報から75周年プレゼント企画まで!大内山酪農のおいしい魅力を徹底紹介
三重県内の学校給食の牛乳でおなじみの「大内山牛乳」。2024年は75周年イヤーということで、楽しい取り組みが始まっています。今回は、夏休みに開催される工場見学イベント、牛乳だけじゃない大内山酪農のおいしい魅力、工場からも近い大紀町の販売店2選などについて、大内山牛乳で育ったみえ旅アンバサダー・キャスターマミが徹底紹介していきます!
大内山酪農とは
三重県内の学校給食の牛乳のうち、約70%の小学校で採用されている大内山牛乳。松阪市出身の筆者も大内山牛乳で育ちました。
三重県民にとっておなじみの大内山牛乳の生産地が、三重県の奥伊勢エリア、大紀町大内山です。1948年の大内山酪農農業協同組合設立以来「良質な牛乳づくりは健康な牛づくりから」をモットーに、牛の健康状態を一番に考えた生産方法で牛乳が作られてきました。
現在の生産者は県内各地の12名。乳牛の飼育から商品の製造までを一貫しているため、新鮮で安定した品質を保てるのだそうです。
食品の安全認証「JFS-B規格」のシステムが導入されるなど、大内山牛乳づくりは衛生的で安全な環境で行われています。
大内山酪農 工場見学レポート
牛乳は万能であり、子供の成長に必要な飲み物であると言われています。大内山酪農では、夏休みのうち数日間を「特別工場見学の日」として一般参加者を招いています。今回は筆者キャスターマミが特別に75周年非売品Tシャツを着用し、工場をご案内いただきました!
集乳
まずは、組合に加盟している三重県内の牧場から新鮮な生乳が届くタンクへ。
ミルクローリーと呼ばれる温度管理されたタンクローリーが毎日約20台やってくるということで、私たちも普段の道路で大内山牛乳が入ったタンクローリーとすれ違っているのかもしれませんね。
包装室
工場の建物の中へ案内していただきます。さっそく見えてくる光景に感動!
参加した子供たちからも歓声が上がるほど人気だという「包装室」では、出来上がった商品が美しく整列し、続々とベルトコンベアーに乗って運ばれてきます。
商品は自動的に箱詰めされ、冷蔵庫の中で一時保管されます。
その日のうちにトラックで出荷され、翌朝にはスーパーなどの店頭に並んでいるということですね。
生産、集乳、製造、配送、消費にいたるまで、全てが三重県内で完結するということが、鮮度を保ったままのおいしい大内山牛乳を味わうことができる理由です。
二階へ移動
包装室の次は、二階へ移動します。白く清潔感のあるサイドの壁には、牛や酪農についての説明が書かれています。
次の見学に入る前に、全ての商品が並んでいるディスプレイを見て、ラインナップを確認しておきましょう。同じ形で、デザインの異なる容器がいくつもありますね。
検査室
次は「検査室」を見学します。
数名の検査員が、ミルクローリーで運ばれてきた全ての生乳の成分や細菌数、風味などをチェックしています。
こちらは「ミルコスキャン」という機械。
牛乳の情報が瞬時にモニターに表れるという高精度な装置です。
検査の工程は、安心・安全の要となる役割を担っているのですね。
充填室
続いては、商品が充填される様子を見学していきます。
最も売れているという定番商品、1000mlの紙パックの大内山牛乳を、大型の充填機で一時間に何本製造しているのでしょうか。
ガイドを担当してくれた大内山酪農農業協同組合営業部の小野さんからクイズが出されました。
「1000本?」「まだまだ!」
「3000本?」「もっといきますよ!」
答えは6500本。給食で提供される200mlの紙パックでは、一時間に7500本が作られるそうです。
どうやって充填されていくのか、実際の容器の元となる紙を使ってわかりやすく説明してもらいました。
ストローを入れる部分の小さな穴は、稼働している工場でも確認できましたよ!
ほとんどが機械化されていますが、瓶の工程では目視によるチェックも行われています。
180mlの瓶に入った牛乳や大内山コーヒーは県内の特産品販売店などでよく見ますよね。なぜかおいしく感じる瓶牛乳!900mlの瓶は一部のスーパーでも取り扱われていて、香りをより楽しみたいという方に人気だそうです。
北は鈴鹿市、南は御浜町!
三重県地図に記された牧場と生産者さんの顔、その隣には実物大のホルスタイン種が掲示されていて、最後まで大内山酪農についてしっかりと学ぶことができます。
質問タイムを経て、工場見学はここまでです。
搾乳体験
本社の前には、実際より一回り小さいサイズの乳牛のモニュメントが展示されています。この牛さん、水を使った「乳しぼり体験」ができるんです!
手のひら全面を使った絞り方を教わりました。コツが必要で、なかなか難しい!
夏休み特別工場見学の詳細
最後に、大内山コーヒーのミニパックがプレゼントされます。工場見学のあとにいただくと、いつもにもましておいしく感じました!
さて、2024年の大内山酪農の夏休み特別工場見学は、以下の4日間の日程で開催されます。
※2024年の夏休み特別工場見学は定員に達し、募集を締め切られました。(2024年7月9日追記)
7月20日(土)
8月3日(土)
8月10日(土)
8月17日(土)
いずれも午前11:00~1時間程度で行われます。
定員は各日15名。申し込みは電話で受け付けているとのこと。先着順となるため、参加を考えているみなさんはぜひお早めに!
大内山酪農農業協同組合「夏休み特別工場見学」
電話番号 0598-72-2221
受付時間 8:30~17:00(月曜~土曜/祝日を除く)
申込締切 各日1週間前 ※定員に達し次第受付終了
大内山酪農の商品ラインナップ
三重旅行のお土産や全国発送のギフトとしても大人気!大内山牛乳だけじゃない、大内山酪農のおいしい商品の一部を紹介します。
乳飲料
大内山牛乳の次にファンが多いという「大内山コーヒー」。工場でドリップされた香り高いコーヒーと牛乳のブレンドです。小さなお子様も好む甘さでありながら、後味にはほんのりとした苦味を感じる、大人の方にもおすすめのコーヒー牛乳です。
また、乳飲料には、「大内山フルーツ」や低脂肪タイプの機能性ミルク「大内山カルシウム元気」などもあります。
ヨーグルト
大内山酪農のヨーグルトは、牛乳本来の風味が活かされていて、香料や添加物は使われていません。
写真の「大内山ファミリーヨーグルト3P」のほか、一般的なサイズである400gのプレーンヨーグルト、加糖ヨーグルトなどがあります。
のどごしのさわやかな「大内山のむヨーグルト」もありますよ。
プリン
新鮮な牛乳と生クリームが贅沢に使われた「大内山やわらかプリン Latte e Panna(ラッテ エ パンナ)」は、専門店に負けないおいしさでファンを増やしています。
ふわっと柔らかくとろける食感、口の中で広がる生クリームの深いコク…。一度食べたら忘れられません!
バター
昔も今も変わらぬおいしさ。プロも愛用するという大内山バターは、一般的な200gのサイズのほかに、見た目にもかわいい300gの瓶バターがあります。
大内山牛乳から抽出されたばかりの新鮮なクリームを、じっくりと時間をかけて練り上げて作られます。芳醇なクリームの風味が特徴で、パンに塗ってもよし、料理やお菓子作りに使ってもよし、筆者一押しの商品です。
アイスクリーム
乳化剤や安定剤を一切使用せず、大内山の練乳と生クリームを主原料に作られた、ミルク感のたまらないコクのあるアイスです。
ご当地アイスの最高峰と言いたい!県外の方にもぜご賞味いただきたい逸品です。
ギフト商品いろいろ
乳製品がたっぷり入ったギフトやヨーグルト、プリンの詰め合わせ、アイスのセットなど様々なギフト商品もあります。
大切な人への贈り物や自分へのご褒美に!
75周年記念企画
2024年6月、大内山酪農が設立75周年を迎えることを記念し、YouTuber「はらぺこツインズ」を起用して、魅力的な三重県の産品を紹介する動画75本の配信がスタートしています。
「地産地消」という言葉が生まれる前から地域に根付き、愛されてきた大内山牛乳。地元・三重県に感謝し、三重の食を応援したい、恩返しがしたいという思いが形となった事業だそう。私たち三重県民のみならず、三重に遊びに来てくださる県外のみなさんも、この動画を見て食材の宝庫・三重県の魅力を再発見してください!
「はらぺこツインズ」が盛り上げる
はらぺこツインズとして活動する姉のかこさんと妹のあこさんは、三重県出身の双子タレント。YouTubeチャンネルでは、大食い企画を中心に様々なチャレンジを届けています。チャンネル登録者数は、2024年6月現在、54.5万人。近年は大食いタレントとして地上波のテレビ番組でも活躍しています。
そんなはらぺこツインズの二人が、三重県の「食」をテーマに、県内の生産者や食品メーカー、特産品販売店などを巡り、魅力を発信していきます。2024年6月1日から2025年1月30日まで、火曜・木曜・土曜の週3回、大内山酪農農業協同組合のYouTubeチャンネルへ75周年にちなみ75本の動画が配信され続けます。
特別プレゼント①75周年Tシャツ
特設サイトからアンケートに回答した人の中から抽選で200名にプレゼントされる大内山酪農75周年オリジナルTシャツ。正面の大きな「75th」の下にはおなじみの牛さんのデザインが、背面にもシンプルかつ大内山牛乳を主張する英語の文字と牛さんが描かれています。綿100%のさわやかな白地にブルーが涼しげでかわいいですね!
特別プレゼント②三重県産品
番組内で紹介される75か所の取材先の中から、協賛企業による三重県産品が当たります。はらぺこツインズの二人が三重のどんな場所を紹介してくれるのか楽しみですね!
ちなみに、大内山酪農からは写真の瓶バター300g×2個入りのギフトが用意されているそう。
応募方法は、大内山酪農のInstagramアカウントをフォローし、「#みえぺこ」の付いた投稿をストーリーズかリールでリポストすること。詳しくは、ピン留めされた応募の注意点をご覧くださいね。
大紀町の販売店2選
本社工場のある三重県大紀町内で、大内山酪農のおいしい商品が手に入る2つの販売店を紹介します。
大内山ミルク村
まず紹介するのは、大内山酪農からも近い国道42号沿い「大内山ミルク村」です。
店内にある大きな冷蔵ショーケースには大内山酪農のほとんどの商品が所狭しと並んでいます。スーパーでは手に入らないものもあるので、隅から隅までチェックしてみてくださいね!
大内山ミルク村の一番の特徴が、24種類ものソフトクリームです。
お店の前にある席には、ソフトクリームを食べる人がいっぱい!この日は定番のシンプルな大内山ソフトをいただきました。
ミルク感たっぷりで大満足!おかわりは違う味にしようかな…。
手作りパンも人気です。大内山バターを使ったデニッシュや食べ応えのあるフランスパン、ハンバーガーやスイーツ系など、こちらも種類豊富ですよ。
30年近く愛される人気のパン「ウエストパーム」は、1斤にバナナが約3本も入ったバナナブレッドです。
ずっしり重厚なスイーツ系、この日のお昼にセレクトしました。
店外の席で、いただきまーす!
「ウエストパーム」ともう一つ、私のおすすめ「ミルクフランス」も。硬めのフランスパンが好きな方、ぜひお土産にしてくださいね。
ピンク色のデザインがかわいい「大内山りんごおーれ」は、スーパーなどでは見かけないレア商品。牛乳感よりも、すっきりとしたりんごの甘さが強いスイーツ系のドリンクでした。
大内山酪農の商品やソフトクリーム、手作りパンのほかにも、お土産や特産品もそろっています。スイーツを堪能しながら、ショッピングも存分に楽しんでください。
大内山ミルク村bloom
0598-72-2304
10:00~17:00
不定休(Instagramで確認してください)
※手作りパン・シュークリームは月曜・火曜休み
約14台
JR東海紀勢本線「大内山駅」より徒歩約10分
紀勢自動車道「大内山IC」より約10分
松田商店
続いて紹介するのは、75年前に大内山酪農農協協同組合が設立して以来、牛乳の販売・配達を行ってきた老舗・松田商店さんです。
「山海の郷 紀勢」オープン当初から大紀町のアンテナショップとして営業しています。
大内山酪農の商品の販売はもちろん、大紀町錦の干物やお菓子など古くから地元で愛され続けている商品が並びます。
また、最近では町内外のお店とコラボしたイベントも開催しているそう。大内山牛乳を使ったその日限定の特別グルメにも出会えるかも!詳しくは、松田商店さんのインスタグラムでチェックしてください。
「山海の郷 紀勢」の中に2024年3月31日にオープンした「いろは ~Taiki Kitchen~」も人気。麺類やカレーライスなどの軽食やコーヒーをはじめとしたドリンクを楽しむことができます。
写真のレトロなフロートは、色に意味があります。
山=大紀町に広がる山々の緑
海=大紀町の錦の海をイメージした青
の
郷=大紀町の名所に咲く桜やツツジなどの赤
コーヒーフロートの茶色は土かな…と笑顔を見せる魅力的なスタッフのみなさん。ガラス張りの店内からは、大内山川と桜並木が見渡せます。ご当地フロートでゆっくりとした時間をお過ごしください。
大内山酪農とともに大紀町で歴史をつないできた松田商店さん。地元の方との会話も楽しみながら、魅力的なお土産を調達してください。
山海の郷 紀勢 松田商店
0598-74-0271
10:00~18:00
火曜(祝日の場合は翌日)
有り
JR伊勢柏崎駅より徒歩5分(国道42号沿)
紀勢自動車道「紀勢大内山IC」から国道42号経由し松阪方面へ約5分
75周年の大内山酪農を応援しよう
三重県民にとってはおなじみの牛乳を生産する、三重県大紀町の大内山酪農。創立75周年記念の楽しい企画に参加し、これからも大内山牛乳を応援していきましょう!
そして、2024年の夏休み特別工場見学は、事前予約制で7月20日(土)、8月3日(土)、8月10日(土)、8月17日(土)の4日間のみ開催されます。
大内山牛乳の生産工程について実際に見てお勉強することができる貴重な体験に、ぜひご家族でご参加ください。夏休みの自由研究にもぴったりですよ!
大内山牛乳(大内山酪農農協)
0598-72-2221
8:30~17:00
年中無休
JR東海紀勢本線「大内山駅」より徒歩約5分
紀勢自動車道「大内山IC」より約10分