【11/3開催】熊野速玉大社の魅力を探る旅~熊野古道伊勢路 浜街道を歩く~

掲載日:2024.09.25

かつて伊勢神宮から熊野速玉大社を参詣する人々が歩いた「熊野古道伊勢路」は、全長170kmに及びます。今回のツアーでは、最後の区間である三重県南端部に位置する御浜町から紀宝町へ続く浜街道を歩きながら、道中では風を帆に受けて航行する三反帆にも乗船し、新宮市にある熊野速玉大社を目指します。 当時の人々の風習や文化、歴史を辿りながら私たちと一緒に旅をしてみませんか。

▼ 目次

熊野古道伊勢路と浜街道

江戸時代を最盛期として熊野詣をする多くの人々が歩いた熊野古道伊勢路。道中は険しく急峻な山々の峠道を越えてきた旅人たちでしたが、山を越えて三重県の南部・熊野市から紀宝町まで約22km続く日本一の砂礫海岸である浜街道を歩き、熊野速玉大社をめざしました。

また、浜街道が通る七里御浜は吉野熊野国立公園の中にあり、「日本の自然百選」や「白砂青松100選」「日本の渚100選」などの数々の景勝地にも選ばれています。

寄せては返す波と砂利が奏でる、心地よい音を聞きながらゆったりとした気持ちになってみませんか。

 

紀宝町からは、少し山側の見晴らしの良い高台を歩き、熊野川をめざします。道中にある横手延命地蔵は、1827年に建立。病気平癒のご利益があるとして信仰され、地蔵前に湧き出る水は、霊水と伝えられているパワースポットです。

今回のツアーでは、この地域をよく知る語り部さんがご案内します。

三反帆と乙基の渡し場

熊野古道というと、木々が生い茂った森の中の石畳を歩く、というイメージがあるかもしれませんが、実は熊野川も熊野古道の一部であり、川の参詣道として世界遺産登録されています。熊野詣をする平安貴族や上皇は熊野本宮大社を訪れ、それから川を下って熊野速玉大社をめざしました。

今回のツアーでは、毎年10月15日、16日行われる御船(みふね)祭りでしか使う機会のない「乙基(おとも)の渡し場」と呼ばれる川辺に接岸し御旅所(おたびしょ)を通って熊野速玉大社まで特別に熊野川体感塾の船頭さんによる案内もあります。

乗船する三反帆(さんだんぼ)は、資材の運搬や交通手段として使われていた川舟で、昭和30年代まではこの地域の風物詩であり、人々の大切な生活手段でした。熊野灘がもたらすやわらかな風を感じながら、帆に受ける風の音と川舟が揺れる音に耳を澄ませて、かつて熊野詣をした平安貴族はどんな気持ちだったのだろうかと、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

熊野三山・熊野速玉大社

かつて「伊勢へ七度、熊野に三度」と言われたほど日本人の信仰心の拠り所であった熊野三山詣の歴史は古く、平安時代中期~鎌倉時代には時の上皇が度々参詣し、次第に貴族達の間でも盛んになりました。室町時代頃には庶民の間にも参詣する人々が現れ、途切れる事なく列をなす光景から「蟻の熊野詣」と称されたほどです。

これほど庶民にも熊野信仰が浸透したのは、身分や性別、信不信、浄不浄を問わず全てを受け入れてくれる熊野三山の神々に過去・現在・未来のご利益があるとされたためであり、祭神である熊野速玉大神(薬師如来)は前世の罪を取り去ってくれると信じられていました。

また、当時は庶民の識字率が低い世の中で、熊野比丘尼(びくに)と呼ばれた女性僧が各地に赴き、辻立ちして口伝で熊野観心十界図と那智参詣曼荼羅の絵解きを行い、熊野信仰を伝えた事が庶民の間に広まった要因とされています。
(写真は、新宮参詣曼荼羅)

境内にはパワースポットと呼ばれる樹齢が千年にもなる梛(なぎ)の木があり、熊野権現の象徴とされ、熊野詣をする旅人達がこの葉を懐に入れて旅路の安全を守ってくれると信じられていました。梛の葉はしっかりとしており千切れにくい事から、今でも良縁結びや日々の安寧を願う方々が落ちた葉を拾う姿が見られます。

今回のツアーでは、神職の方から社殿にまつわるお話や、熊野比丘尼による新宮参詣曼荼羅の絵解きも体験していただきます。 普段の旅行では得られない経験をきっかけに、熊野三山や熊野信仰について知っていただき、心がゆったりほぐれ、たびたび来たくなるような、より身近に感じていただける機会になれば幸いです。皆様のお越しをお待ちしております。

行程表

8:45(集合)御浜町役場 9:00出発
↓(徒歩)
熊野古道伊勢路・浜街道(御浜町)
↓(徒歩)
JR紀勢本線 阿田和駅
↓(電車)
紀伊井田駅
↓(徒歩)
熊野古道伊勢路・浜街道(紀宝町)
↓(徒歩)
昼食(紀宝町ふるさと歴史館)
↓(徒歩)
三反帆乗船
↓(舟)
お旅所
↓(徒歩)
熊野速玉大社
↓(徒歩)
三重交通バス 速玉大社前
↓(路線バス)
17:00(解散)御浜町役場前

ツアー詳細

ツアーの詳細について
  • 日時
    2024年11月3日(日・祝)小雨決行 (予備日:2024年11月10日(日))

  • 価格
    おひとり:¥3,300(税込)(昼食・路線電車/バス乗車賃・記念品・保険を含む)

  • 集合・解散場所
    御浜町役場(駐車場有)

  • 定員
    先着最大24名

  • 申込開始
    2024年9月26日(木)9:00

  • 申込締切
    2024年10月17日(木)17:00
    ※定員に達した場合、締切よりも早く受付を終了させていただく場合があります。
    ※代表者1名につき同行者1名まで同時にお申込できます。


詳細はこちらのチラシをご覧ください。
※お申込みの際は、チラシの【ご旅行条件書】を必ずお読みください。

  • アクセス
    集合場所:御浜町役場
    〒519-5292
    三重県南牟婁郡御浜町大字阿田和6120番地1


    ●JRでお越しになる場合
    ・「名古屋駅」より関西本線経由紀勢本線「特急ワイドビュー南紀号」にて約3時間で「熊野市駅」、普通列車にて16分で「御浜町阿田和駅」に至る。
    ・「新大阪駅」よりきのくに線「特急スーパーくろしお号」にて約4時間で「新宮駅」、普通列車にて16分で「御浜町阿田和駅」に至る。

    ●私鉄、バスでお越しになる場合
    ・「大阪上本町駅」より近鉄大阪線にて1時間30分で「松阪駅」、「名古屋駅」より近鉄名古屋線にて1時間10分で「松阪駅」、三重交通南紀特急バスにて3時間で熊野市、路線バス約20分で御浜町に至る。
    ・三重交通、西武の夜行バスにて東京より約10時間で御浜町に至る。

    ●車でお越しになる場合
    ・大阪→大和橿原→御浜町(約4時間)
    ・ 名古屋→熊野大泊IC→御浜町(約3時間)

  • 申込方法
    こちらのGoogle フォームによりお申込みください。

  • 企画・実施
    三重県知事登録旅行業第2-403号
    国内旅行業取扱管理者 向井まゆみ
    (一社)全国旅行業協会正会員

    一般社団法人 ツーリズムみはま Kii Tourism
    三重県南牟婁郡御浜町大字阿田和6115-5
    七里御浜ツーリストインフォメーションセンター
    TEL 05979-3-0333
    営業時間:9:00~17:00
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