あったか甘味で心も身体もほっこり。冬の名物「赤福ぜんざい」と五十鈴茶屋のぜんざい2種をご紹介します!

赤福が冬の間だけ提供する「赤福ぜんざい」は、大人から子供まで愛されるほっこり温かい冬の名物。そんな赤福ぜんざいと、五十鈴茶屋で食べられる2種類のぜんざいをご紹介します。寒い時期だからこそ味わえる名物をご賞味あれ。甘党さん必見のレポートです!

記事制作 / みえ旅アンバサダー 家田美央

▼ 目次

 

みえ旅アンバサダーの家田美央です。

普段はフリーランスのライター、フォトグラファーとして三重県中を飛び回っています。

昨年の夏には伊勢の夏の風物詩として赤福の「赤福氷」をご紹介しましたが、今回は冬の名物「赤福ぜんざい」をご紹介したいと思います。

さらに、和の甘味好きの方のために、五十鈴茶屋の「栗ぜんざい」と「黒豆あわぜんざい」も一緒にご紹介。

身も心もほっこり温かになれる甘くておいしい冬だけの味覚を召し上がれ。

身も心も温かくなる冬期限定の「赤福ぜんざい」

伊勢名物として全国的に知られる「赤福」。

伊勢神宮内宮の鳥居前町で宝永4年(1707年)より営業しており、今も昔も変わらず伊勢を訪れる人々をもてなし続けています。

一年中販売する定番の「赤福餅」をメインに、夏場は抹茶味のかき氷「赤福氷」、冬場になると温かい「赤福ぜんざい」を期間限定で提供。

限定メニューはいずれもテイクアウトは行っておらず、店舗飲食のみとなっています。

観光客はもちろん、地元民にも愛されるその味は、今では季節の風物詩として広く親しまれていて、これを食べることで季節の移り変わりを実感する人がいるほどの人気です。

そこで今回は冬期限定の「赤福ぜんざい」について詳しくレポートします。

「赤福ぜんざい」はいつ、どこで食べられる?

まずは「赤福ぜんざい」についておさらいから。

「赤福ぜんざい」は毎年10月下旬ごろから翌年3月下旬もしくは4月上旬ごろまで提供されています。

店内飲食のみでテイクアウトはできませんが、家庭でも楽しんでもらえるよう持ち帰り用のお土産パックが販売されています。

 

現在「赤福ぜんざい」が食べられるのは、全部で9店舗。

  • 伊勢の赤福本店前の「本店別店舗」
  • 伊勢神宮内宮そばの「内宮前支店」
  • 市営浦田駐車場にある「五十鈴川店」
  • 伊勢神宮外宮前の「外宮前店」
  • 伊勢市二見町の「二見支店」
  • おかげ横丁にある「団五郎茶屋」
  • 東名阪自動車道上り線のEXPASA御在所にある「EXPASA御在所上り線 赤福茶屋」
  • 名古屋市の「松坂屋名古屋店」
  • 名古屋市の「ジェイアール名古屋タカシマヤ店」

提供時期が店舗により微妙に異なるので、詳しくは赤福のウェブサイトを確認してください。

「赤福 五十鈴川店」の店舗案内と注文方法

今回、市営浦田駐車場内にある「赤福 五十鈴川店」にて「赤福ぜんざい」をいただくことになりました。

まずは店舗に入り、食券売場で食券を買い求めます。

現在「赤福ぜんざい」は800円(税込み)。

食券を買い求めたら、店舗奥へ足を延ばし、席を探します。

広い店内にはテーブル席と、靴を脱いで足を延ばせる小上がり席の2種類があるので、お好きなお席へどうぞ。

今回私は小上がり席でいただくことにします。

午前中の開店時間すぐに訪れたので席も空いており、すがすがしい空気を感じながら「赤福ぜんざい」が来るのを待ちます。

「赤福ぜんざい」を実食!

いよいよ「赤福ぜんざい」が、ふんわりとした湯気をあげて運ばれてきました。

お盆の上には、「赤福ぜんざい」、温かいほうじ茶、口直しのための「塩ふき昆布」がセットになっています。

早速ひと口いただきましょう。

とろりと温かいぜんざいは小豆の風味豊かで、優しい香りがふわりと鼻に抜けます。

甘さはあくまでも小豆の味を損なわない程度と、どこまでも優しい味わい。

中に入っているお餅は焼き立てのため、食べ始めは香ばしくパリッとしていますが、時間が経つとぜんざいと一体化して柔らかくふよふよに。

お腹の中からほっこり温まる優しい味わいに、ほーっとため息が漏れてしまいました。

これよ、これ。伊勢の冬の甘味といえばこれでしょ。

途中、塩ふき昆布をつまみ、ほうじ茶を飲んで口の中をリセット。

最後まで飽きることなくいただきました!

 

おいしさの秘訣は厳選素材と熟練の製法にあり

お店の方に「赤福ぜんざい」について詳しくお話を聞きました。

「赤福ぜんざい」に使われているのは、赤福餅の餡にも使用する北海道産小豆をぜんざい餡として炊き、さらにふっくら炊き上げた大納言小豆が加えてあります。

雑味を残さず、粒と風味を損なわないように丁寧に炊き上げられた大納言小豆は、長い歴史を持つ赤福ならではの熟練の味です。

お餅は国内の契約農家が作った赤福専用のもち米を使用。

注文を受けてからひとつひとつ焼き上げるので、常に焼き立ての香ばしさが味わえます。

 

昭和41年に「赤福しるこ」として初登場し、改良が重ねられ、昭和62年に正式に「赤福ぜんざい」として今の形になったそうです。

伊勢神宮の参拝の後に、街歩きの途中に、冷えた体を温めてくれる嬉しいおいしさです。

赤福五十鈴川店の営業案内・アクセス

【住所】 三重県伊勢市宇治浦田1丁目11-5

【電話番号】 0596-22-7000(総合案内)

【営業時間】9:00(喫茶平日10:00)~17:00(繁忙期変更あり)

【定休日】  期間中無休

【公共交通機関でのアクセス】

・三交バス「浦田町」行き、又は「宿浦」「御座港」行き、「浦田町」バス停下車、徒歩約2分

【車でのアクセス】

・伊勢自動車道「伊勢IC」から車で約4分

【駐車場】 なし(付近に有料駐車場あり)

【URL】公式サイトはこちら

「五十鈴茶屋本店」の2種類のぜんざい

さて、伊勢の冬の甘味はこれだけではありません。

赤福本店の隣にある「五十鈴茶屋本店」喫茶室では、冬期に2種類のぜんざいが用意されています。

その1「栗ぜんざい」

10月から11月下旬に提供されるのが「栗ぜんざい(税込み1,200円)」です。

まろやかに仕立てた風味豊かな栗あんに、ふかしたもち米をのせた、とろりと甘くて温かい甘味です。

本年度の提供はもう終わってしまったので、来年の登場をお楽しみに。

その2「黒豆あわぜんざい」

「栗ぜんざい」の後、12月から3月中旬に提供されるのが「黒豆あわぜんざい(税込み1,000円)」です。

黒豆と粟(あわ)の素朴な風味と食感が楽しめる一品で、しっかりとした甘さのぜんざい汁と、ぷちぷちとした食感の粟(あわ)の相性が良く、ほっこりと心温まるおいしさです。

どちらのぜんざいも店内飲食のみで、持ち帰りやテイクアウトはありません。

冬期限定のあったか甘味を楽しんで

寒さが厳しくなるとついつい家に引きこもりがちになりますが、温かい冬の甘味を目当てに伊勢の街を歩いてみませんか?

冬ならではの新しい発見に巡り合えるかもしれません。

歩き疲れたら、温かいぜんざいで一息ついてくださいね。

五十鈴茶屋本店の営業案内・アクセス

【住所】 伊勢市宇治中之切町30

【電話番号】 0596-22-7000(総合案内)

【営業時間】 9:00~17:00(喫茶は9:30~16:30)

【定休日】 無休

【公共交通機関でのアクセス】

・三交バス「内宮前」行き、「神宮会館前」バス停下車、徒歩約4分。「内宮前」バス停下車、徒歩約5分

【車でのアクセス】

・伊勢自動車道「伊勢IC」から車で約6分

【駐車場】なし(付近に有料駐車場あり)

【URL】公式サイトはこちら

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家田美央

寒い寒いばかり言ってられません。
何かと理由をつけて外へ出かけなければ。
そんな時、食いしん坊の方なら「冬期限定の甘味」というのは、お出かけする理由として十分ではないでしょうか?
見た目も素材も味も異なる3種類のぜんざい、お腹に余裕のある方はぜひ食べ比べをしてみてください。

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