氏郷(うじさと)まつりの武者行列は圧巻!松阪のフォトジェニックな歴史祭りを紹介!

掲載日:2017.12.01

毎年11月3日(文化の日)に松阪の武将、蒲生氏郷(がもううじさと)公を偲び、松坂城周辺で行われる「氏郷まつり」。総勢約300名の勇壮な武者行列、迫力溢れる鉄砲隊の実演など、写真映え確実のフォトジェニックなお祭りです。平成29年の「氏郷まつり」を取材しましたので、盛りだくさんの見どころを詳しく紹介します!

松阪市では、毎年11月3日(文化の日)に松阪の武将、蒲生氏郷(がもううじさと)公を偲ぶお祭り「氏郷まつり」が開催されます。

そんな「氏郷まつり」を平成29年11月3日に取材してきました!

総勢約300名の勇壮な武者行列、迫力溢れる鉄砲隊の実演、華やかな松阪しょんがい音頭と踊りなど、盛りだくさんの見どころを紹介します!

JRと近鉄が乗り入れる松阪駅から、メイン会場となる「日野町交差点」までは徒歩でおよそ6分。松阪駅までは、名古屋からおよそ1時間30分、津駅からはおよそ20分で到着できます。
車で行く場合は、駅の周辺に駐車場がたくさんあるので便利です。
ただし、お祭りが始まる前からどんどん混んでくるので早めの到着をオススメします。

駅近くにある観光情報センターでは、お祭りのチラシをもらうことができます。
今年は第56回、お祭りの長い歴史を感じます。お祭りが始まったころには、こんなふうにしてWEBページを閲覧するPCやスマホもなかったんですよね。なんだか感慨深い。

チラシには、各ステージのタイムスケジュールや、パレードの通過予定時刻が示されています。
車両通行止めの区間や一方通行など、交通規制の案内だけでなく、仮設トイレの場所も記載されていて便利です。
これは必携!

祭りの主人公は、松阪駅から徒歩15分ほどのところにある国指定史跡「松坂城」の初代城主、蒲生氏郷(がもううじさと)。高く積み上げられた立派な石垣は、氏郷公が近江から呼び寄せた職人に作らせたと言われています。
はじめの見どころは、ここで行われる碑前祭と出陣式です。

大きな石段を登りきると、視界に入るのは出陣式に備える武者行列の出演者の人々。
とてつもなく爽やかな秋晴れの空に、色鮮やかな衣装がよく映えます。

余談ですが、11月3日は晴れの特異日といわれているのをご存知ですか?偶然とは言い切れないほどの高い確率で晴天となる日なのだそう。お祭りにもってこいの一日ですね!

松阪開府之碑(まつさかかいふのひ)の前、秋の澄んだ空気に包まれて、碑前祭は厳かに執り行われます。

武者行列に参加する侍女たち。秋の陽の光がやわらかく降り注いで綺麗です。

松阪工業高校、松阪高校、三重高校の弓道部の演舞。
若者たちの、すっと伸びた背筋、ぴんと張った弓、真剣な眼差し。勇壮です!

これより出陣!!!
氏郷公と冬姫、そして小姓、鉄砲隊長、鉄砲隊、槍隊長、槍隊、侍女、少年少女武者隊、14団体の手づくり甲冑隊からなる武者隊のパレードがはじまります!

低く太く鳴り響く、法螺貝(ほらがい)の音。
実は、この武者行列の参加者は一般公募で決まるのだそう。メインキャストの蒲生氏郷役と冬姫役にも応募できるんですよ!また、武者隊も、当日参加できることや、数キロのコースを歩けることなどを条件に応募できます。行列に参加することで、観覧するのとはひと味違った楽しさを味わえそうですね!

氏郷公が通るときには、どの場所でもいっそうの盛り上がりを見せます。銀鯰尾兜(ぎんなまずおかぶと)と呼ばれる縦に長い兜が印象的。

続いて、冬姫。鮮やかな赤の着物は、晴れた青空によく映えます。華やかで美しいですね!
辺り一帯に、シャッター音が響きます。

「バーン!」鉄砲隊が格好いいポーズを決めてくれました!ものすごく息の合ったグループで、可愛くてノリもよくて、撮っているこちらまでつられて笑顔になりました。
武者行列の通過コースの御城番屋敷(ごじょうばんやしき)にて。石畳が美しいイチオシのフォトジェニックスポットです。

午後には、日野町交差点にある中央ステージで氏郷公と冬姫の紹介があります。
冬姫は織田信長の娘で、氏郷公の正室。仲睦まじい夫婦だったと言われています。なんと今年は本物のご夫婦で参加されているとのこと。とっても素敵な思い出になりそうですね!

日野町交差点から、徒歩でおよそ6分ほどのところにある新町で行われた日野鉄砲隊の実演。安全のために弾なしの実演なのですが、実物の火縄銃が使用されます。
近くで見ていると、縄の先に点火しているところや、くゆる煙も見られます。ただ、発砲のときにはおそろしく大きな音がするので、耳を塞いでおくことをオススメします。耳栓をして見ている人もいました。

「撃てーっ!!」本当に火が出ています!
乾いた音が響いて、頭がキーンとします。大迫力!!

煙に包まれる視界。甲冑に身を包む鉄砲隊のみなさん、勇ましいですねー!
発砲直後、周囲からは「おおーっ!」と大興奮の声が上がります。

お祭りもそろそろ終盤に近づいてきました。日野町交差点で繰り広げられる「しょんがい音頭と踊り」のパレード。
「しょんがい」は「しょうがない」の意味で、松坂城が築かれたときに重労働を課せられた農民、村人たちが踊ったのが始まりとされています。鮮やかな青色の着物を着た人々が、踊りながら交差点を回ります。

氏郷公や冬姫がどんな人物だったのか想像しながら松阪の街を歩くと、遥か昔を思いワクワクしてきます。
でも、歴史や言い伝え以上にお祭りを盛り上げ、見る者の心を惹きつけるのは、現代を生きる人々なのかもしれません。どこを切り取っても絵になる武者行列や、趣向を凝らした各種ステージ、いつどこを歩いても、なんだかとても楽しそうな笑顔で溢れていました。


第56回を迎えた「氏郷まつり」、松阪をもっと好きになるフォトジェニックな歴史祭りでした!

※記事は、平成29年11月3日に行われた「第56回氏郷まつり」の内容です。

平成30年11月3日に開催される「第57回氏郷まつり」の詳細はこちら!
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