伊賀上野の地で驚愕の手ごねハンバーグに出会いました!「松阪牛入りハンバーグ」
掲載日:2019.03.14
食材が豊富な三重県の中でも有名なのが松阪牛。この松阪牛を贅沢に使用したウワサのハンバーグは、「自宅で本格的なハンバーグを手軽に食べてもらおう」という思いと、おいしさへのこだわりが詰まった逸品でした。
松阪牛を31%以上、残りの肉も三重県産黒毛和牛を使用したハンバーグです。1つずつてごねで製造しています。黒毛和牛のお肉本来の味を堪能していただけるハンバーグですので、お塩など、味を損なわないお召し上がり方をおすすめします。
食肉のプロフェッショナルが作るハンバーグ
今回お邪魔したのは、伊賀市にある株式会社サンショクさんの伊賀上野直売所。
株式会社サンショクさんは、1966年の創業以来、食肉加工品(ハム、ソーセージ、ベーコン)の製造と精肉(松阪牛、伊賀牛、さくらポーク、みえジビエ)を行い、全国の百貨店、スーパー、ギフト店、コンビニに卸しています。SUFFA(ドイツ国際食肉見本市)やDLG(ドイツ農産業協会加工食品コンテスト)で数多くの賞を受賞した経歴をもつ、食肉のプロフェッショナルです。
企業は2つの拠点を持ち、本社のある伊賀市西明寺では食肉加工品を、伊賀上野直売所の方では精肉および調味生肉を担当しています。今回は、伊賀上野直売所 営業部長の須藤さんに「松阪牛入りハンバーグ」についてご紹介いただきました。
松阪牛入りハンバーグが生まれたのは約15年前。松阪牛をリーズナブルな価格でたくさんの方に楽しんでもらいたいという想いで開発されたとのことです。
このハンバーグ、なんと松阪牛が全体の約3割を構成する贅沢なハンバーグです。サンショクさんの『松阪牛入』という名前に恥じないくらい、ボリュームたっぷりいれよう!」という気持ちの現れですね。
早速製造現場に潜入して、美味しさの秘密を調査します。
こだわりの原料
松阪牛入りハンバーグの原料は、松阪牛、三重県産の黒毛和牛、ソテーオニオン、三重県産の牛乳、そしてオリジナルレシピの調味料とパン粉です。
お肉以外の原料にもこだわりが詰まっています。玉ねぎは一般的な玉ねぎに比べて糖度がおおよそ2度も高いという、淡路島産の玉ねぎのソテー。牛乳は、松阪牛の味の強さに負けないコクを求めた結果、三重県の特定メーカーの牛乳のみを使用しています。
原料の松阪牛について、仕入れを担当されている松井常務により詳しいお話を伺いました。
松阪牛の美味しさをしっかりと伝えたいという思いから、サンショクさんでは、ハンバーグを含めた全商品について、A4またはA5ランクの松阪牛しか扱っていないとのことです。口に入れた時のとろけ具合は、同じ等級でも血統や個体によって変わるので、仕入れの際には一つ一つをしっかり目で見て確認し、目利きを行うそう。
松井さん曰く、美味しい松阪牛は、脂の融点が低いのだそうです。「口の中で融点が低いと、口の中でとろける食感になります。手で触っているだけでも脂が溶けるんですよ」とのこと。脂の融点が高い松阪牛は口の中に入れた時にボソボソした食感になってしまい旨味が広がり切らないので、仕入れの際には個体の脂に一番目を光らせるそうです。
食感を求めてたどり着いた「粗挽き・手ごね製法」
松阪牛入りハンバーグの作り方はいたってシンプル。
まずは原料の肉を自社のミンチ機で2回挽き、4mmのミンチにします。4mmという大きさは、口にした時の歯ごたえを残し、牛肉の旨味をしっかりと味わってもらうために、試行錯誤の末に決まりました。
次に、肉とその他原料を機械で混ぜ合わせます。混ぜ過ぎると粘り気が出てきてしまうので、短時間で材料をさっくりと混ぜる程度に留めます。
原料がミックスされたら、ここからは職人さんの出番。手作業で120gに整形し、自作の金型にはめてハンベーグの形にまとめます。ひとつひとつ丁寧に成形する様子に、ハンバーグに対するこだわりが見えます。
サンショクさんが製造工程でもっともこだわりを持つのがこの「手ごね」です。機械に比べて効率の良くない手ごねを採用する理由は、機械でこねるとマイルドすぎる食感になってしまうから。せっかくいいお肉を使っているので、お肉の食感を味わってほしいということから手ごね方式を採用しています。
手ごねで成形したハンバーグを冷凍庫で中までしっかり凍らせ、包装して完成です。
まるで本格店の味に驚愕
いよいよお待ちかねの試食。まずはソース等を何もつけずに食べてみます。一口頬張って、まず感じるのはソテーされたオニオンの甘さと、そしてお肉の歯ごたえ・旨味とコク。まるで本格店のハンバーグを食べるような味わいです。これは、一般的な冷凍ハンバーグと違い、松阪牛入りハンバーグが「生」の状態で冷凍されているので、家庭で調理した時に、できたての味が味わえるのです。1個120gというサイズも満足感があって嬉しいですね。
須藤さんも松井さんも、「一番美味しい食べ方はソースをつけずにそのまま食べること」と口を揃えます。試食してみて納得。お肉の旨味と甘味を味わうには、ソースをつけずにそのままでいただくのが一番だと思いました。
味を変えたい場合のおすすめ調味料を聞いたところ、さっぱり食べるのであれば大根おろしがおすすめ、また、カラシもよく合うとのことでした。
ご自宅で松阪牛を存分に味わう
この冷凍ハンバーグ、全国のご家庭へ年間30,000個ほど出荷されています。贈答用で使われることが多いそうですが、ギフトとして贈られた方から「もう一度食べたいので、ぜひ取り寄せたい」というご要望が会社へ多く届くほど、人気の商品です。
冷凍ハンバーグをご自宅で最高に美味しい状態に仕上げられるよう、直伝の焼き方レシピも同封されているので、調理に慣れていない方でも安心ですね。
大切な人へのプレゼントに、また、自分へのご褒美に、松阪牛のハンバーグ。おすすめですよ!