「サ滝フェス」が、テントサウナの聖地・飛雪の滝キャンプ場で開催!
掲載日:2020.12.25
サウナと滝を略して「サ滝」。日本全国のサウナ愛好家(以下、サウナー)にまたたく間に広がった言葉は、三重県紀宝町の飛雪の滝キャンプ場で誕生しました。今では飛雪の滝キャンプ場は「テントサウナの聖地」と呼ばれ、全国のサウナーが「いつかは行ってみたい憧れの場所」とするほど地位を築きあげました。そんな、テントサウナの聖地「飛雪の滝キャンプ場」がテントサウナをはじめてから約1年8ヶ月、サウナ界の歴史に残る西日本初のイベントが開催されました。その名も、テントサウナの祭典「サ滝フェス」です。本記事ではサ滝フェスに集ったサウナーたちの、熱気と至福に満ちた祭典の様子をお届けします。記事を読み終わる頃にはサウナに行きたくてソワソワ、魅惑のサ滝を体験したくてウズウズしてしまうこと間違いなしです。
日本のサウナ界は、今まさに凄まじいほどの熱い波が起こっているのをご存知ですか?盛り上がるサウナ界の象徴が、サ滝フェスに駆けつけた豪華なキャストたちです。
キャストのお一人、箸休めサトシさん(以下、サトシさん)はスカイスパYOKOHAMAで活躍するサウナ界のエンターテイナー「熱波師」のお方。Aufguss Professional Teamのリーダーをされています。熱波師とは、日本独自の進化を遂げたロウリュの熱風をバスタオルやウチワで送るパフォーマンス「熱波」を身に着けた職人のこと。
※ロウリュやアウフグースに関してなどの詳細は、日本サウナ熱波アウフグース協会[熱波甲子園]公式HPをチェック。
箸休めサトシ「・・・精神の解放ですよ。サウナに入ればみんな、ただの裸の人間です。」
誰もがサウナの中での目的は同じ、ととのって気持ちよくなること。サウナ愛に満ち溢れたサトシさんのエネルギーは、これから強烈な熱波としてサウナーたちに放たれます。
もう一人の熱波師 五塔熱子さんも気合充分!テントサウナで風を送る予行タオル演舞に、サウナーたちの目は釘付けに。熱子さんの熱波を浴びたい・・・そんな声がサウナーから漏れ聞こえてきます。
そして、待ちに待ったテントサウナの祭典「サ滝フェス」がついに開始時刻を迎えました。
サ滝フェスでは、飛雪の滝キャンプ場常設のテントサウナ2台に加えて、大型テントサウナやトレーラーサウナを含めて全5台が集結。サウナ―たちは次々と各サウナへ引き寄せられていきます。
国内に数台しかないトレーラーサウナ「TOTTONOW」では、テントサウナに比べて気密性が高いのが特徴です。室内温度は最大で約110度まで上がり、アロマブレンドのロウリュで極上な「ととのう」体験ができてしまう優れもの。
さらに、フィンランド製品を扱うパイオニア MIZU JAPANさんがトラックで運んできてくれた「ホットタブ」は西日本初上陸。フィンランド式五右衛門風呂は直径170cmで大人が4人〜6人まで入れます。
まさか、飛雪の滝の前で温かいお風呂につかれる日が訪れるなんて驚きです。
箸休めサトシ「ヨッホホホ ヨッホホホ、サウナ大好きー♪」
どこからともなく聞こえてくる熱波師 サトシさんの歌声。大型テントサウナからは歌声以外にも軽快な音楽、サウナーたちの手拍子が聞こえてきました。そう、まさにテントサウナの中でサトシさんの熱波アトラクションが始まっていました。
小刻みに揺れるテントの中では、サトシさんの熱波をサウナーたちが存分に浴びています。まるで、遊園地にいるかのようにサウナーの楽しそうな叫び声?が響きました。
熱波師の仕事を終えて、テントサウナから飛び出したサトシさん。
額から大粒の汗が滴り落ちました。繰り出してきた熱波の凄まじさが伝わってきます。
サトシさんの後に続いて、熱波を浴びたサウナーたちも次々とテントサウナから出てきました。熊野の澄んだ空気を全身に感じながら、まずは天を仰いで深呼吸。そして、そこから向かう先はもちろん・・・・
飛雪の滝です。待ち望んだ「滝水風呂」に、サウナーたちの足取りは自然に勢いづきます。
とっても気持ちよさそうなサウナ―たち。季節は晩秋でありながら、真夏と錯覚するような光景が広がりました。大自然の中でのサウナ体験に「ととのう」サウナーが続出です。
リラックスチェアーや特設のダッキーベッドで外気浴を存分に楽しんだり、
ホットタブで身体を温めたりと至れり尽くせりなサ滝フェスに、サウナーたちはすっかりサ滝の虜に。
ー「日本全国を探してもサウナ後に滝に飛び込める場所はここしかないと思います。最高です!」
と、はじめて飛雪の滝キャンプ場を訪れたサウナーさん。三重県でも最南端に位置する紀宝町は、お世辞にもアクセスが良い場所とはいえません。それでもサウナーたちを引きつけるサ滝の魅力は何なのでしょう?
ー「やっぱり大自然の中はリフレッシュできます。薪の香りなど、また施設サウナとは違う心地よさがあります。」
とサ滝の常連さん。三重県や和歌山県は、南に行けば行くほど綺麗な水で、常連さんは昔から熊野川で魚釣りや川遊びを楽しまれてきたそうです。大好きなサウナを大自然の中で楽しめるサ滝は、がっちりサウナーの心を鷲掴みにしていました。
サウナトレーラー「TOTONOW」の窓を覗いてみると、ゲリラ熱波が敢行されていました。熱波を浴びるサウナーたちや、熱波を放ち続ける熱波師さんたちのエネルギーに脱帽です。
サ滝フェスで体験するサウナの魅力は、まだまだ尽きません。今度はテント内でヨガを楽しむサウナーたち。ヨガインストラクターの若狭隆子さん指導のもと、アロマ水の蒸気が降り注ぐ中で「サウナでケアヨガ体験」にまったりとゆるんだ笑みが広がりました。
気になるサウナグッズの特別販売コーナーやサウナ好きのイラストレーター 安住麻里さんのサウナ―似顔絵化コーナーなども、サ滝フェスを盛り上げます。
ー「これは酸っぱくてサウナ後に合います。今まさに求めていたやつです。」
サウナで汗をかいた後には、しっかりとした水分補給が欠かせません。フリーランス料理人の林直子さんお手製「新姫スウィッチェル」がサウナーのノドを潤します。熊野市特産の苦酸っぱい柑橘「新姫(にいひめ)」と紀宝町産の「みふね酢」と御浜町産「みかん蜂蜜」をあわせた地元感溢れるサウナドリンクです。
水分の次は栄養を補給。サ滝でお腹を空かせたサウナーたちの胃袋を満たすのはサウナ飯、通称「サ飯」です。紀宝町のkokoro食堂さんが焼いた熊野産アマゴの串焼きの皮はパリッとして、身はホクホク。塩加減も絶妙でたまりません。
夜のサ滝フェスサウナー交流会では、伊勢海老やカツオやマイヤーレモンと新鮮な地元食材をふんだんに使った豪華な「サ飯」が勢揃い。海・山・川、大自然豊かな熊野地域は食材の宝庫です。
ー美味しい。もう、最高!
至るところから響く「最高」の声は、サ滝フェス中に途切れることはありませんでした。
焚き火を囲みながらの、サウナ女子トークショーも大いに盛り上がりをみせます。「サウナ好きがサウナ好きを生むお話」や「ローカルサウナ話」に「世界を旅するサウナトラベラー話」と、熱波師の熱子さんの元気な司会進行でサウナーたちの笑い声が絶えません。
みんなのカウントダウンで飛雪の滝も見事にライトアップ。身も心もお腹も熊野を五感で満喫する至福の「ととのい時間」が流れていきました。
令和2年11月28日、29日のテントサウナの祭典「サ滝フェス」。サウナ界の歴史に残る伝説の2日間となりました。
サウナに入ればみんな、ただの裸の人間。
熱波師 箸休めサトシさんの言葉の通り、性別も年齢も職業も関係なく、サ滝フェスを楽しんだサウナーたちの表情はとても晴れやかで、これからますます日本のサウナ界が盛り上がっていくことを確信させてくれました。
今回、サ滝フェスに参加できなかったサウナーはもちろん、サウナが気になっているあなた。飛雪の滝キャンプ場のサ滝で、ただの裸の人間になる第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
サ滝フェス 2020動画 製作者:旅するデザイナー ken https://twitter.com/kecbon
サ滝フェス 2020 (Long ver.) from ken on Vimeo.
イベントゲスト一覧
箸休めサトシ(熱波師)
五塔熱子(熱波師)
安住麻里(タレント・イラストレーター)
あさと(サウナブロガー)
Lico(サウナブロガー)
MIZU JAPAN(テントサウナ等販売)
林直子(フリーランス料理人)
若狭隆子(ヨガインストラクター)
コモノマニアックス(メディア・三重県菰野町)
TOTTONOW (トレーラーサウナ / サウナサラウンド)
熊野サウナクラブ
【ライタープロフィール】
濱地雄一朗(はまじゆういちろう):三重県伊勢市在住の地域ライター。ウェブサイト「三重県お土産観光ナビ https://mie-hamaji.com/」を運営。三重県のお土産・特産や観光、暮らしの情報を執筆・発信しています。
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