手話ガイドが案内するオンラインバスツアーを実施！朔日だけのお楽しみ、赤福の「朔日餅」と朝のおかげ横丁をご案内しました！

新型コロナウイルス感染症の影響によって、移動やコミュニケーションの難しさを感じている人、なかなか旅行に行きたくても行けない人も多いのではないでしょうか？
三重県では、バリアフリーをテーマに誰もが三重の観光地の魅力を楽しむことができるオンラインツアーを企画・開催しました。

第１弾となる「聴覚障がい者向けオンラインバスツアー」は、全国で初めてオンラインバスツアーを企画し、これまでに延べ100回以上のオンラインバスツアーを催行してきた香川県の琴平バスと三重県が協力しての開催です。

令和３年２月１日に「朔日だけのお楽しみツアー　赤福の「朔日餅」といせてらす手話ガイドが案内する朝のおかげ横丁」を催行しました。

今回は参加してくれた15名のモニターの皆さんには、事前に旅のしおり、シートベルト、伊勢茶、アロバードリップコーヒーとともに、ツアーで一緒に食べる伊勢うどんと赤福をお届けしました。

当日は、平日の早朝であったにもかかわらず、6時半すぎあたりからモニターの皆さんが次々と乗車（入室）いただき、全員揃った7時にツアーは出発！
旅のプランナーであるコトバスのさきちゃんが、モニターの皆さんとチャットで会話しながら、伊勢神宮や「朔日参り」のご案内をしました。
乗車中の手話通訳は、三重県聴覚障害者支援センターにご協力いただきました。

いよいよ、バスは伊勢に到着。
ここからは、現地と中継をつなげてのご案内です。

現地は、通常、神宮を手話でご案内している、いせてらす手話ガイドの山本さんと、聴覚障がい者でガイドをしている村上さんが手話で案内してくれました。

2月に開催している節分の市を紹介したあと、2月１日だけの特別なうどん「めかぶうどん」と伊勢のソウルフード「伊勢うどん」をご紹介。

このあと、休憩中にモニターの皆さんは伊勢うどんを準備し、みんなで一緒に食べました。

今回のツアーの目玉、2月の朔日餅は「立春大吉餅」。
「立春大吉餅」は、黒豆が入った豆大福ときな粉をまぶしたお餅の2種類です。

朔日餅の消費期限は当日中で、参加者に送ることはできないので、モニターの皆さんには、事前に送った赤福餅を楽しんでいただきました。

最後は内宮前から。
いせてらす手話ガイドのお二人から「次回は是非伊勢でお待ちしていますよ」と笑顔でごあいさついただきました。

約1時間半のオンラインツアーの最後に、参加者からは、「楽しかった」「伊勢うどんおしかったよ」「手話通訳と字幕があったので、よくわかりました」など、うれしい感想が寄せられました。

今回は、三重県聴覚障害者支援センター、伊勢志摩バリアフリーツアーセンター、いせてらす手話ガイドなど多くの関係者のみなさんにご協力いただきました。
今回のツアーを通して、オンラインツアーは様々なハンデを持つ方のためのコンテンツとしても、新しい可能性があると実感しました。

【ツアー詳細】
行程：赤福本店前（出発）・・おかげ横丁と朔日朝市（LIVE／ガイド）・・伊勢うどん（LIVE／体験）・・赤福本店・朔日餅購入（動画）・・赤福（動画／体験）・・朔日のお話・・（解散）


＜琴平バス株式会社＞
今年春からコロナ禍で観光バス、高速路線バス等の需要が激減し、窮余の策として「オンラインバスツアー」実施。全国で初の取り組みだったことから様々なメディアで全国に紹介され、5月から半年あまりの間に約20コース、延べ１００回以上のオンラインバスツアーを催行し、１，０００人を超える方にご参加いただきました。
「日本一のバリアフリー観光推進県」である三重県と協力し、日本初の聴覚障がい者向けオンラインバスツアーを開催しました。今回のツアーを契機として、新しい生活様式に対応した、バリアフリーツアーを企画し、リアル誘客へ繋げたいと考えています。

●いせてらす手話ガイド
https://www.city.ise.mie.jp/kankou/invitation/guide/1007388.html

紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=SyIacXpQxkk&feature=youtu.be

●伊勢志摩バリアフリーツアーセンター
https://www.barifuri.com/

●三重県聴覚障害者支援センター
https://www.deaf-mie-center.com/