子供も大人も夢中になるモルックって?飛雪の滝キャンプ場で楽しめる話題のスポーツを徹底レポート
掲載日:2020.06.17
お天気の良い日、子どもからご年配の方まで誰もが気軽に楽しめるとジワジワ人気になってきているスポーツ「モルック/Mölkky」を知っていますか?モルックはフィンランド生まれの伝統的なkyykka(キイッカ)というゲームを元に生まれたスポーツで、最近ではお笑い芸人さんの「さらば青春の光」森田さんが、モルックの日本代表として世界大会に挑戦されたことで話題になりました。本記事ではモルックのルールや楽しさ、まだまだ知られていない魅力をお伝えするため、三重県でモルックを存分に楽しめるキャンプ場へ。実際にモルックを体験しながら、徹底レポートしていきます。
大きな滝を眺めながら芝生広場で爽やかモルック 飛雪の滝キャンプ場
訪れたのは、三重県紀宝町にある飛雪の滝キャンプ場。キャンプ場に滝のある三重県内唯一のスポットです。お天気の良い日は毎朝、滝に虹が架かり、訪れる人を大自然の温かさで迎え入れてくれます。
また、男女問わずのサウナ好きがこぞって訪れる「テントサウナの聖地」としても有名です。
そんな飛雪の滝キャンプ場では、全国でもまだまだ知られていないモルックの無料貸し出しサービスを令和元年の秋頃から開始しました。
ここで素朴な疑問です。
−なぜ、飛雪の滝キャンプ場さんでは「モルック」をいち早く取り入れられたのですか?
担当の佐竹さん
「フィンランド発祥のテントサウナ繋がりで、モルックを知ったのがきっかけです。」
何でも、テントサウナの準備やソーセージが焼きあがる際の待ち時間に楽しめるスポーツとしてぴったりとのこと。なるほど、モルックはとても気軽に楽しめるスポーツのようです。
モルックの道具やルールを確認していきましょう。
まずはモルックをはじめる上で、必要な道具をチェック。こちらがモルックの道具セットです。
まずは投げる木の棒。こちらも「モルック」と呼びます。
※.本記事では紛らわしいので以下、道具のモルックを「木の棒」と表記します
そして、数字が書かれた木製のピンは「スキットル」と呼びます。
他にも投げる立ち位置を決める「モルッカーリ」という道具もありますが、基本的には「棒」と「ピン」があればモルックを楽しめます。
次にルールを確認していきましょう。先に簡単にお伝えしておくと、
モルックは一定の距離(3m〜4m)から木の棒を投げてスキットルに当てて得点を競い、50点ぴったりを目指すスポーツ
です。
スキットル1本1本には1〜12までの数字が記されていて、一番最初はビリヤードのように決まった順番に隙間なく並べます。
そして、スキットルに向かって木の棒を投げます。持ち方は自由で、投げ方は下から投げるルールです。
木の棒をスキットルに当てれば、ボーリングのピンのようにぱったりと倒れます。
モルックの得点方法については
・1本だけ倒れれば、スキットルに記載された数字
・2本以上倒れれば、倒した本数
となります。ただし、2本以上倒れた場合はしっかり倒れているスキットルのみが得点対象。また1本も倒れなければ、もちろん0点です。
例えば、こちらは完全に倒れているのは7本なので、得点は7点です。仮に7と記載されていたスキットルのみが倒れていても同じ7点となります。
倒れたスキットルは、倒れていた場所に並べていきます。つまり、スキットルが遠くに弾かれるほど、距離が離れて倒しにくくなります。また、50点をオーバーすると半分の25点から再スタートに。
いかがでしょう?以上が基本ルールになります。厳密にはもう少し細かなルールもありますが、例えば投げる距離を縮めたり、先に30点ぴったりなったら勝ちといった独自ルールで気軽に楽しめるのもモルックの魅力です。
何点?何点? 大人も子どもも白熱なモルック対戦!
それでは、実際にモルックで遊んでみましょう。
まずはキャンプ場に来ていた子どもたちにモルックで遊んでもらいました。とにかくまずやってみようと、スキットルを順番通りに並べるところからはじまります。
今回は投げる場所とスキットルの距離は約1mほどに設定します。
はじめの2・3投はなかなかうまく当てられなかった子ども達。子どもたちは、木の棒がスキットルに当たらなくても何だか楽しそうです。
はずれた木の棒を追いかけて、拾って、投げてを繰り返します。そうすると、どんどん上手くなっていくのが目に見えてわかります。
見事にスキットルを倒すと、「当たった!当たった!」と喜びの声がキャンプ場に響きました。
お兄ちゃんは少し離れた位置からモルックに挑戦。
−さて、今倒したピンで何点になるかな?
お兄ちゃん「29+7だから・・・36点!」
なるほど、モルックは楽しく爽やかな汗をかきながら、ちょっとした頭の体操にもなるスポーツ。ですので小さなお子様と遊ぶには持ってこいかもしれません。
続いては、キャンプ場にサウナに入りに来ていた仲の良い若者3人組。
記念すべき初モルックの第一投目を皮切りに、彼らの白熱した戦いの火蓋が切って落とされました。
初めてのモルックでは、特に最初の一投目のコントロールが難しいです。木の棒がスキットルの真上を通過してしまいます。
ちなみに公式ルールでは3回投げて1本もスキットルが当たらなければ失格となってしまいます。
3度目の正直で、カーンと軽快な音が響きました。
子どもたちに比べて若者たちのモルックは腕力がある分、スキットルも遠くへと弾かれていきます。
倒れたスキットルを数えて得点を確認。
こちらはスキットルを6本倒しているので、6点です。
そして、戦いが進むにつれて和気あいあいとしながら、スキットルを狙う表情は真剣そのもの。投げ方も振り子を描くような滑らかなフォームで、難易度の高い狙った1本倒しの技も飛び出します。
50点ぴったりにできるかできないかの瀬戸際はみんな息を飲みます。当たりそうで当たらない、狙ったスキットルとは別のスキットルを1本倒してしまうと「何点?何点?」と小走りで確認。
狙っていたスキットルの数字よりも倒れたスキットルの数字が高ければ50点オーバー。逆に低ければ、まだまだチャンスです。
最後は一度は50点オーバーをしながらも、怒涛の追い上げを見せた緑短パンの若者が勝利。対決終わりには「モルックたのしー!」の一言も飛び出しました。
初モルックを体験するなら、まずは飛雪の滝キャンプ場へ
モルックってどんなスポーツなんだろう?最初は何もわからずに気軽な気持ちで遊んでみた子どもや若者たち。モルック体験後のとても清々しい笑顔をみると、楽しかったどうかは一目瞭然でした。
この手応え。もしかしたら・・・これからモルックブームが訪れるかもしれません。
子どもからご年配の方まで楽しめるモルック。気になった方は、まずはモルックを3セット無料貸し出しをされている「飛雪の滝キャンプ場」で体験されてみてはいかがでしょうか。
【ライタープロフィール】
濱地雄一朗:三重県伊勢市在住の地域ライター。ウェブサイト「三重県お土産観光ナビ」を運営。三重県のお土産・特産や観光、暮らしの情報を執筆・発信しています。
飛雪の滝 キャンプ場
0735-21-1333
詳しくは公式サイトをご確認ください。
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