三重県は伊勢神宮参拝者が食した名物餅がたくさん!「餅街道」のおすすめの名物餅をご紹介
掲載日:2024.01.30
伊勢神宮は、江戸時代から「お伊勢まいり」に訪れる多くの旅人を迎えてきました。全国各地から伊勢の地をめざした旅人たちは、道中に手早く食べられ腹持ちが良いお餅を好んで食べたといわれています。
桑名から伊勢までの参宮街道は別名「餅街道」とも呼ばれ、街道沿いには「おかげ参り」の旅人をもてなす道中食として親しまれた名物餅があり、現在も多くのお店で楽しむことができます。
街道各地のお餅を味わい、当時の人々の旅ごころに思いを馳せてみる・・・ そんな、いつもと違った三重の旅を楽しむことができます。
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赤福 (伊勢市)
創業宝永四年と書いた金看板をかかげた古風な切妻建で、店先にある赤い大きな竈が湯をたぎらせる姿も奥ゆかしく、伝統の味を今も守り続ける。白い餅は川底の小石を、あんにつけた三筋は五十鈴川の清流をあらわす。名の由来は‘赤心慶福’という言葉から。(赤心はまごころ、慶福は幸福を喜ぶの意味)
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二軒茶屋餅 (伊勢市)
あずき餡のたっぷり入ったうす皮のお餅にきな粉をまぶしてあります。舟参宮する人たちの舟着場に生まれた餅です。毎月25日には黒砂糖あんのもちが限定販売されます。
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へんば餅 (伊勢市)
宮川の渡しの前で参宮客が馬を返したところから、へんば(返馬)餅と呼ぶ。参道街道沿いに創業して以来200年を超える老舗和菓子店。きめ細かい新粉を蒸して作った団子皮の中にこしあんを包み、こんがりついた焼き目が甘くて香ばしい餅です。
太閤出世餅 (伊勢市)
上品な甘さに炊きあげた粒あんをつきたての餅でくるみ淡いこげ目をつけた「太閤出世餅」。天下人秀吉が「美味也」と賞賛したことが、名称の由来。お茶を飲みながらゆったりお餅がいただけるので、散策の休憩にうってつけ。内宮宇治橋のすぐ近く、参道からちょっと入ったところにある穴場です。
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神代餅 (伊勢市)
天然のヨモギで作った草餅の中にほどよい甘さのつぶあんが入ったひと口サイズのお餅。
草の香りがさわやかな神代餅は天然のよもぎだけで色と薫りを出し、添加物を一切使用せず作りつづけてきた本格派の草餅です。
岩戸餅 (伊勢市)
日本神話に伝えられる天鈿女命が舞われた岩戸神楽のめでたい古事にちなんで心をこめて謹製いたしました。伊勢みやげとしておはらい町入り口の岩戸屋で販売しております。北海道道産の小豆を使い、きな粉をまぶした美味しいお餅です。
さわ餅 (志摩市)
こしあんを柔らかな餅で包んだほのかな甘味が自慢の銘菓。昔ながらの素朴な美味しさが静かな人気です。
安永餅 (桑名市)
細長くの伸ばした餅につぶ餡が入って、ほのかな焦げ目がついています。江戸時代桑名の殿様が非常時の食料として焼餅を考え、それ以来改良を重ね現在の味に到達しています。餅には一切の添加物は加えられず、餅本来の風味を味わえます。
なが餅 (四日市市)
牛の舌のような形にのばしたあんこ入りのおもち。両面を軽くやいてあり、江戸時代よりお伊勢参りのみやげ物として売られていました。
関の戸(深川屋 関の戸本舗) (亀山市)
東海道53次の内47番目の宿場町「関宿」で約370年以上作り続けられているおもち菓子。関の戸は、寛永年間初代、服部伊予保重により考案創業され作り続けられている銘菓です。餅菓子で、赤小豆の漉餡を白い求肥皮で包み、その上を阿波特産の和三盆でまぶしてあります。その姿は鈴鹿の嶺に積る白雪をなぞらえたと伝えられています。
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志ら玉 (亀山市)
先に、三宅菓子匠が近郷近在に親しまれる「白玉」を作ったのが元になり現在、前田屋さんが工夫を重ねて「志ら玉」という餅菓子として親しまれています。由来は三種の神器、刀剣・鏡・勾玉(まがたま)のうち勾玉をイメージして考案されたと言われています。
おきん餅 (多気郡多気町)
昔は伊勢神宮とその別宮滝原宮の両宮への参拝の人々で賑わったこの茶屋におきんという老婆がいましたが、おきん婆さんの真心こめて作ったヨモギの香りの高いうまい田舎餅が休憩の旅人から大変評判となり、おきん餅と呼ばれるようになりました。絹肌のような柔らかい舌触りが好評。