三重ブランド
掲載日:2013.02.19
三重県では 「自然を活かす技術(人と自然の力)」 をコア・コンセプトに、5つの認定基準に適合すると認められた本物づくりとこれに携わる人々を「三重ブランド」として認定しています。
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伊勢茶 (津市)
◎伊勢茶・・・
伊勢茶は栽培面積、荒茶生産量のいずれも静岡県、鹿児島県に次いで全国第3位で、深蒸し茶、煎茶、かぶせ茶などが年間約7,500t生産されています。
恵まれた条件の中で栽培された伊勢茶は、葉肉が厚く、滋味濃厚で、湯のみに注いだ瞬間にふわっと広がる香りと、ほどよい甘みと渋みが特徴です。
足しげく畑に通い手間暇かけて茶葉を育てる生産者。その茶葉のうま味を極限まで引き出す製茶会社。お互いの努力が高い次元で結晶したのが伊勢茶です。
ひじき (津市)
◎ひじき・・・
三重県は古くからのひじきの産地であり、「伊勢ひじき」の名のもとに全国に出荷されていました。
特長として長く、太く、風味が良いと言われており、市場においても他産地と比較して高値で取引されるなど高い評価を得ています。
この地方の岩場で遠浅という地形及び伊勢湾の栄養豊富な海水と太平洋の清浄な海水が混ざり合う潮流の激しい海域は、ひじきの成長に最適な環境となっています。
伊賀焼 (津市)
◎伊賀焼・・・
伊賀地域(主に島ヶ原地域)で採取される「伊賀陶土」を使用し、伝統的な技術、技法を活用して、伊賀市、名張市で生産される陶器を「伊賀焼」と称しています。
伊賀焼は、16世紀後期の築窯が確認され、茶道が興隆した室町末から桃山時代の茶人達は「歪みたるもの」・「へうけもの」の美を伊賀焼に求め、茶陶窯としての伊賀焼は、「水差、花生は伊賀に優る物なし」と日本の至宝として高い評価を受けるが、江戸期に入り、茶道の動向と作風変化に対応することが出来ず伊賀焼の窯煙は一旦途絶えます。
その後、江戸中期に復興し、行平鍋、土鍋、土瓶等の耐熱厨房食器や日用雑器を焼く産地へと変貌し、明治・大正・昭和の時代から現代に至るまで、「伊賀陶土」の特性を生かした耐熱食器の産地として、その伝統は受け継がれ続いています。
伊賀牛 (津市)
◎伊賀牛・・・
伊賀地域は年平均気温が約14℃と県内でも低く、また盆地特有の寒暖差のある気候が暑さに弱い牛の肥育に向いており、肉質の良い牛肉ができると言われています。
歴史を紐解くと、1310年の「国牛十図」に伊賀牛のことが記載されているほか、「伊賀忍者」は、戦時食として伊賀肉の「干肉」を食して体力づくりをしていたと伝えられ、この干肉こそ伊賀肉の元祖とされています。
「肉の横綱」とも言われる伊賀牛は鮮やかな肉色、芳醇な香りとコク、とろけるような柔らかさが特徴となっています。
松阪牛 (津市)
◎松阪牛・・・
松阪地方では、古来、農業が機械化されていなかった時代に、役牛として優秀な兵庫県生まれで、和歌山県で1年を過ごした雌牛を好んで購入していたといわれています。牛は農耕用として3、4年が過ぎると次第に太り、「太牛」と呼ばれる立派なものに仕上がって、日露戦争の頃には上質の肉牛として売り出されていました。
1935年に東京芝浦市場で開かれた「全国肉用牛畜産博覧会」で最高の名誉を獲得し、全国に最高級肉牛「松阪牛」として名声を広めたといわれています。
「肉の芸術品」とも呼ばれる松阪牛は、優れた資質、豊かな自然の中での行き届いた飼養管理によって日本一の肉牛として認められ、その味の素晴らしさは国内のみならず、世界から賞賛を受けています。
伊勢えび (津市)
◎伊勢えび・・・
伊勢湾と黒潮の栄養豊富な海が、美味しい伊勢えびを育てます。その身は透明感があり、ぷりっぷりの歯ごたえがあります。噛めば噛むほど甘みが広がります。煮てよし、焼いてよし、生でもよし。料理法を選ばない、まさにえびの王様です。
産卵期である5月から9月末までを禁漁とする、1回に仕掛ける網の数を制限する、小さいものは海にかえす・・・。
恵まれた漁場だからこそ大切に。その意識がブランドを守り続けているのです。
真珠 (鳥羽市)
◎真珠・・・
三重県における真珠養殖は、1893年に御木本幸吉翁が、アコヤ貝による養殖法を発明して以来、英虞湾を中心に発達し、発祥の地としての名声を高めてきました。
真珠養殖はその過程に応じていくつかの条件の異なる漁場が必要となります。核入れ後、養生を行なったアコヤ貝が体内の真珠を育てる大事な養成期は、水温が13度以上でプランクトンが豊富であり、潮の流れがよく、しかも波が穏やかであることが必要です。
またこの時期は、貝の表面に付着したフジツボなどを取り除く「貝そうじ」を頻繁に行う必要がある他、水温、赤潮などに細心の注意を払いながら管理しなければなりません。
その養殖技術は全国的にも高く評価されており、全国真珠養殖品評会においてもほぼ毎年受賞するなど、品質の高さが認められています。
的矢かき (志摩市)
◎的矢かき・・・
志摩半島の入り江のひとつ、的矢湾では生産される「かき」は、プランクトンが豊富な漁場環境を生かして、他県では2~3年間養殖するカキを1年で出荷するため、1年貝特有の渋みが少なく甘味が強いカキが生産されています。
また、垂下しているカキを出荷の1ヶ月ほど前に一度海から引き上げ、一粒づつ籠に入れて再び約1ヶ月養成するため、身入りがよく、むらのないカキとなります。
「海のミルク」と呼ばれる「かき」は、ほとんどすべての栄養素をバランスよく含み、必須アミノ酸をすべて含有し、糖質のグリコーゲンが豊富で、ミネラルやビタミンも均等に含んでいます。全国のレストラン、ホテル等に直接出荷されており、その品質への高い評価から、他所で生産されるカキよりも高値で取り引きされています。
あのりふぐ (津市)
◎あのりふぐ・・・
三重県志摩半島から伊勢湾、遠州灘にかけての沿岸地域で漁獲される、体重700g以上の天然トラフグです。
引き締まった身が生み出す、しっかりとした歯ごたえ。口の中で溢れ出す、とろける甘みと旨み。
あのりふぐとなるトラフグは、餌となるプランクトンや小魚が豊富な最適の育成環境である伊勢湾の安乗岬で春に生まれ、秋になると潮の早い外洋に出て身が引き締まる。また、釣り上げた瞬間から消費者に届くまで、徹底した管理を行い、高い品質を維持しています。資源管理の観点から自主規制や稚魚の放流も行っています。
「海を敬い、感謝することが大切。」そんな漁師の心意気を味わってください。
あわび (志摩市)
◎あわび・・・
三重県では鳥羽・志摩地方を中心にリアス式海岸が発達し、岩礁域が広がる好漁場となっており、海女漁業が行われています。
海面に姿を見せ、磯笛を響かせる海女。手には大きなあわびが掴まれています。こうして何十年と、地元の海に潜り続けてきました。
その笑顔には、海の幸を頂くことへの感謝があふれています。
海女によって守られてきた、伝統の漁法と豊かな海。三重のあわびは、その調和によって生み出されます。
尾鷲ひのき (津市)
◎尾鷲ひのき・・・
大木が立ちならぶ尾鷲ヒノキの森。木漏れ日の下には広葉樹がしげり、シダが一面に広がる。多様な生物が織りなす、豊かな森の姿がそこにはあります。
密植で丁寧な下刈りや発達した枝打技術、適期の間伐作業を繰り返すことによって生産されています。この生産技術から生産される良質な「芯持ち柱」は、年輪が細かく均一で光沢に富み粘り強いと言われています。
「山はキャンバスみたいなもの。絵描きと同じ。」百年先をイメージする林業家と、自然との調和によって描かれる森、その作品のひとかけらが、美しく強い尾鷲ヒノキとなって届けられます。
熊野地鶏 (津市)
◎熊野地鶏・・・
三重県原産のシャモ「八木戸」と三重県の銘柄鶏「伊勢赤どり」に「名古屋コーチン」を掛け合わせた鶏で、現時点では熊野市のみで飼養されている地鶏です。
肉質は赤みが強く弾力に富み、地鶏本来のコクと風味があることが特徴です。
展示会やイベントなど様々な機会を通じてPR活動を行っており、イタリアン・フレンチ・和食など有名なシェフから高い評価を得て、出荷量も年々増加しています。
南紀みかん (津市)
◎南紀みかん・・・
南向きの明るい斜面と、黒潮が運ぶあたたかな風。そんな三重の風土に育まれた南紀みかんは、濃く色づき、甘みと酸味が調和した濃厚な味わいです。
温暖多雨といった気候から、早期出荷できるみかんの栽培に適した地域であることと、早期に酸度が減少するなどの特徴を活かし、他産地に比べ早い時期から出荷することができ、全国トップレベルの高単価を形成しています。
自慢の味に「安心」に添えるのは、除草剤低減と有機質肥料の活用、防除歴のホームページでの公開などの生産者の取り組み。
三重の南紀みかんには、自然の恵みがつまっています。
四日市萬古焼 (津市)
◎四日市萬古焼・・・
250年以上も遡る四日市萬古焼の歴史。「萬古」または「萬古不易」の印を押したのが名前のいわれとされ、
「作品が変わらずに永遠に残っていくように」との願いが込められました。
その後、幾多の変遷を経て、地域に根付いた萬古焼は、「萬古の印があることが一番の特徴」と言われるほど形が多彩で、
四日市市と菰野町を中心に100社以上の窯元が集積する全国有数の陶磁器産地となりました。
土鍋は萬古焼を代表する商品で、生産高は国内産土鍋の約80%を占めていますが、その特徴は耐熱性にあり、
空焚きや直火に対しても高度の耐久性を発揮します。
また、急須も萬古焼を代表する商品の一つであり、そのシンボルとされる「紫泥急須」は、
使えば使うほどに味わいと光沢が増すほか、お茶の渋みを吸着し、まろやかにしてくれる特徴があります。
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