関宿とは
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江戸時代の町並みを色濃く残す東海道47番目の宿場町「関宿」。江戸から明治期にかけての町屋が約200軒も連なる様子は圧巻で、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
約1.8kmにも及ぶ関宿は、西の追分からは大和街道が、東の追分からは伊勢別街道がそれぞれ分岐していたため、江戸時代にはこれらの街道を往来する人々でにぎわい、参勤交代や伊勢参りなどの交通の拠点として繁栄していました。当時、往来の旅人に人気があったのは、京都の御室御所まで運ばれたという深川屋の銘菓「関の戸」や前田製菓が復活させたこしあん入りの団子餅「志ら玉」。なんとこの2軒は健在で、変わらぬ町並みと同じように、伝統の味を今に伝えています。
すべてがあわただしく変わってきた時代の中で、この関宿だけは、ゆっくりとおだやかな時間が流れているかのよう。貴重な歴史的建造物もそこに暮らす人々の生活に溶け込み、美しい町並みを作り出しています。
さぁ、ノスタルジックな関宿で、時間旅行をしてみませんか。
約1.8kmにも及ぶ関宿は、西の追分からは大和街道が、東の追分からは伊勢別街道がそれぞれ分岐していたため、江戸時代にはこれらの街道を往来する人々でにぎわい、参勤交代や伊勢参りなどの交通の拠点として繁栄していました。当時、往来の旅人に人気があったのは、京都の御室御所まで運ばれたという深川屋の銘菓「関の戸」や前田製菓が復活させたこしあん入りの団子餅「志ら玉」。なんとこの2軒は健在で、変わらぬ町並みと同じように、伝統の味を今に伝えています。
すべてがあわただしく変わってきた時代の中で、この関宿だけは、ゆっくりとおだやかな時間が流れているかのよう。貴重な歴史的建造物もそこに暮らす人々の生活に溶け込み、美しい町並みを作り出しています。
さぁ、ノスタルジックな関宿で、時間旅行をしてみませんか。
モデルコース
東海道五十三次の47番目の宿場町として知られる「関宿(せきじゅく)」。
当時の街並みを楽しみながら、関宿の歴史に触れるモデルコースをご紹介します。
当時の街並みを楽しみながら、関宿の歴史に触れるモデルコースをご紹介します。
観光駐車場スタート
徒歩6分
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11:00
関宿旅籠玉屋歴史資料館
江戸時代の旅の宿を「旅籠」といい、「玉屋」は「関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か」と謡われたほどの大旅籠でした。現在は、江戸時代の貴重な旅籠建築に、その当時の道具や旅の資料などが展示され、往時の旅籠の雰囲気を味わうことができます。
徒歩6分
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11:30
関の山車(せきのやま)会館
狭い家々の軒先を山車が巡行していく夏の風物詩「関宿祇園夏祭り」。ここで繰り出される関の山車は、下台から上の部分だけが回転するという舞台回しが特徴的で、全国的にも珍しい形をしています。
関の山車会館は、本物の山車2基を常設展示する資料館。関神社でかつて使われていた神輿の展示や山車の模型など、亀山市の有形民俗文化財である関の山車の歴史や魅力を紹介しています。
徒歩5分
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11:50
百六里庭(眺関亭)
関宿沿いに造られた庭園「百六里庭」は、関宿が江戸から106里余りあることから名付けられた休憩スポット。通りに面して建つ「眺関亭」からは、ずらりと並ぶ関宿の町並みが見られ、往時の姿を思い起こさせます。
徒歩5分
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12:00
会津屋 あいづや
女性の身でありながら父の仇討ちを成し遂げて有名となった「関の小万」の生家であり、関宿を代表する大旅籠のひとつ「会津屋」は、1998年より気軽に入れる食堂として開店しました。こちらでは、大正時代のかまどに薪をくべ、地下水を使って蒸す「山菜おこわ」が名物です。
徒歩0分
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13:00
関地蔵院
天平13年(741)行基菩薩の開創と伝わる関地蔵院は、東大寺の僧が天然痘から多くの人を救うために地蔵菩薩を置いたのがはじまりだといいます。そこから東海道を旅する人々の信仰を集め、「関の地蔵に振袖着せて、奈良の大仏婿に取ろ」の俗謡が生まれました。また、一休禅師とゆかりも深く、面白い逸話が遺されています。
徒歩0分
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13:00
関見世 吉右衛門
築150年の古民家を改装した土産物屋。三重県を代表する銘菓「関の戸」をはじめ、地元亀山の商品や三重県内の逸品を500点以上揃えています。また、他では買えない全国の銘菓も並べられ、まるで物産展のような楽しさが味わえます。
徒歩3分
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13:30
小萬の湯(足湯)
観光駐車場の一角に設置された「小萬の湯」は、無料の足湯スポット。休憩所も併設しているので、街歩きのあとにぜひ立ち寄ってゆっくりと足湯につかり、旅の疲れを癒しませんか。
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関宿周辺で
遊ぶ!食べる!
古きよき歴史の町「関宿」周辺のおすすめスポットや
お食事処をご紹介します。
お食事処をご紹介します。
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亀山サンシャインパーク
東名阪自動車道の亀山パーキングエリアと都市公園が一体とな
ったハイウェイオアシスです。大きな池を中心に、芝生広場や
キッズランド、バーベキューランドなどがあり、自然の中で憩
いのひとときを過ごせます。

川森食堂
亀山のご当地グルメ「亀山みそ焼きうどん」が人気の大衆食堂。鉄板の上で野菜やホルモンを焼いて、赤みそベースの濃厚なみそだれをからめれば完成です。にんにくの香りが食欲をそそる満足メニューをぜひどうぞ。

亀山市石水渓キャンプ場
鈴鹿国定公園内にある風光明媚なキャンプ場。滝や淵のある安楽川上流の渓谷「石水渓」のそばにテントサイトやバンガロー、屋内研修施設などがあり、キャンパーに人気です。水遊び場もあるので、夏場も涼しく過ごせますよ。

元祖肉の水炊きの店 むかい
昭和10年創業。「元祖肉の水炊き」は特選松阪牛を昆布だしにサッとくぐらせ、しょう油ベースの秘伝のタレでいただく名物鍋です。精肉屋さんが経営する店だから、味はもちろんリーズナブルな価格も保証付き。

東海道関宿銘菓 関の戸深川屋
徳川三代将軍・家光の時代から続く老舗和菓子店。忍者の末裔が考案したという銘菓「関の戸」は、舌触りのよい赤小豆のこし餡を求肥皮で包み、阿波の特産「和三盆」をまぶした上品な人気和菓子です。

道の駅 関宿
関宿の玄関口にある道の駅。売店には地元でとれた新鮮野菜や地元食材をつかった特産品、歴史ある銘菓がズラリ。「亀山みそ焼うどん」や「亀山ラーメン」といった地元グルメも楽しめます。
亀山の歴史
伝説の英雄・ヤマトタケルの墓のある神聖な地・亀山は、美しい峰の続く鈴鹿の山々が南北に走り、清らかな川が東西に流れる自然豊かな場所です。
古代より都と東国を結ぶ交通の要衝であり、江戸時代には東海道をつなぐ亀山宿、関宿、坂下宿の3つの宿場町がうまれました。
ここでは東西の文化を融合した新しい文化が花開いたといいます。
亀山のまちを歩いてみると、目に見える姿は違えど、随所に残る往時の遺物にその活気がよみがえってくるようです。
古代より都と東国を結ぶ交通の要衝であり、江戸時代には東海道をつなぐ亀山宿、関宿、坂下宿の3つの宿場町がうまれました。
ここでは東西の文化を融合した新しい文化が花開いたといいます。
亀山のまちを歩いてみると、目に見える姿は違えど、随所に残る往時の遺物にその活気がよみがえってくるようです。
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亀山宿
東海道五十三次の江戸から数えて46番目の宿場町。規模としては約2.5㎞にもおよぶ大きな町並みですが、大名の宿泊所であった本陣・脇本陣は各1軒しかないうえに、伊勢参詣も経路から外れていることもあり旅籠も21軒と少なく、宿場町としては比較的小規模であったようです。しかし、加藤家屋敷跡や旧舘家住宅、高札場跡など、随所にかつての面影をとどめており、城下町の風情を感じることができます。

関宿
交通の要衝であり、古代三関のひとつ「鈴鹿関」が置かれていたのが関宿です。東海道五十三次の47番目の宿場町として参勤交代や伊勢参りの人々でにぎわいました。旧東海道の宿場町の中で唯一歴史的な町並みを残していることから、昭和59年に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。関宿の範囲は、東西追分の間約1.8kmにおよび、江戸時代から明治時代にかけて建てられた古い町家200軒あまりが残っています。

坂下宿
東海道五十三次の48番目の宿場町としてにぎわった宿場町です。「東海道の難所」と呼ばれた山深い鈴鹿峠を手前に控えていたため、参勤交代の大名家などの宿泊も多く、江戸時代後半には本陣3軒、脇本陣1軒、旅籠48軒を数えました。明治期の関西鉄道の開通によって様変わりし、往時の景観は失われてしまいましたが、石造物などにかつての面影をとどめています。

亀山城
東海道鈴鹿峠を押さえ、交通の要であった亀山に、天正18年(1590)岡本宗憲が築城したのが亀山城です。塗込の白壁に入母屋造りの屋根、三方の破風があり、高石垣の上にそびえる多門櫓は、18世紀後半に武器庫として利用されていました。歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」には、雪の朝、大名行列が、亀山城京口門へつづく東海道京口坂を登っていく様子が描かれています。

亀山市歴史博物館
亀山には東日本と西日本の交流の中で育まれた文化があります。古文書や鎧、刀などの亀山藩主遺品や亀山城下町のジオラマなどの展示を見ながら、その豊かな歴史と対話してみませんか。ジオラマを見てから亀山散策をすると、当時の姿がよみがえってくるように感じます。
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日本武尊能褒野御墓
4世紀後半の築造とみられる三重北部最大の前方後円墳(全長90m後円部の径54m、高さ9m)。東征帰路に病身のヤマトタケルが伊勢国能褒野で亡くなり、陵墓が築かれたという記紀の記述に基づき、明治12年に「日本武尊能褒野御墓」と定められました。言い伝えによると、ヤマトタケルの魂は、白い鳥に姿を変えて飛び去ったとされています。
関宿アクセスマップ
東海道五十三次の宿場町として栄えた歴史を持つ亀山市の関宿は、三重県の北中部に位置しています。
名古屋からはJR関西本線で1時間5分です。
名古屋からはJR関西本線で1時間5分です。
電車でお越しの場合
関宿へのアクセスマップ

関宿の観光マップ
お車でお越しの場合
名古屋方面
約50km、約40分
東名阪自動車道(名古屋西IC〜亀山IC)
東名阪自動車道(名古屋西IC〜亀山IC)
大阪方面
(吹田IC〜亀山IC)
名神高速道路〜新名神高速道路〜東名阪自動車道 約110km、約80分
>> 亀山ICから国道1号を滋賀・京都方面へ
名神高速道路〜新名神高速道路〜東名阪自動車道 約110km、約80分
>> 亀山ICから国道1号を滋賀・京都方面へ
伊勢方面
約70km、約50分
伊勢自動車道(伊勢IC〜亀山IC)
>> 関ICから国道1号方面へ・1号を左折し滋賀・京都方面へ
伊勢自動車道(伊勢IC〜亀山IC)
>> 関ICから国道1号方面へ・1号を左折し滋賀・京都方面へ