道瀬歩道トンネル(旧道瀬隧道) どうぜほどうとんねんる(きゅうどうぜずいどう)
明治40年度から20ケ年の継続事業で行われた熊野街道(現在の国道42号)改修事業の一環で建設された6基の隧道のうち、北側に位置する3基の煉瓦造隧道である。
最北端に位置するのが、江の浦トンネル(旧 長島隧道)、その南に古里歩道トンネル(旧 海野隧道)、道瀬歩道トンネル(旧 道瀬隧道)と続く。
設計は県技師の岩井藤太郎、監督は県技手の天野久が担当した。
上部を盾状の迫り石で半円状に型どられた坑口に、笠石を載せた煉瓦造坑門を両端に構える意匠は3基ともほぼ同一である。
内部は煉瓦造部分と素掘部分が混在する。
古里・道瀬歩道トンネルには、当初想定していたガス灯照明の道具を収納するため、鋸歯飾付煉瓦造ニッチ(格納庫)が備えられている。
現在も、町道・歩道トンネルとして活用されている。
詳細情報
住所
北牟婁郡紀北町道瀬~三浦
電話番号
0597-32-0234
(紀北町教育委員会 生涯学習課)
公共交通機関でのアクセス
・JR紀勢本線「三野瀬駅」から徒歩で約25分
車でのアクセス
・紀勢自動車道「紀勢大内山IC」から南へ車で約30分
※料金等については変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。