春を感じる雛飾りを四日市の楠歴史民俗資料館で鑑賞しました

掲載日:2025.02.13

昨年で「最後になるかもしれない」と言われていた四日市市楠町の四日市市楠歴史民俗資料館の雛飾りの展示が、今年作り手が代わり「新春を彩る創作古布細工と雛飾り展」としてリニューアルし展示が始まりました。桃の節句を少し過ぎた3月5日(水)まで開催されます。

四日市市楠歴史民俗資料館とは

四日市市楠歴史民俗資料館は、江戸時代の末に建てられた庄屋屋敷である岡田邸です。楠地域の歴史や文化の保存、地域文化の振興を図ることを目的にしているそうです。簡易な展示を行える企画展示コーナーがあり、地域の人の作品を見ることもできます。

コラム

作り手が代わりリニューアル

雛飾りの展示は楠の女性のグループ「きさらぎ会」が8年間続けてきて、地元の人たちも毎年楽しみにする春の風物詩になっていました。四日市市以外の遠くから訪れる人もたくさんいました。しかし作り手が年齢を重ね、昨年「最後にしたい」と申し出があったそうです。資料館の運営委員は「何とか続けたい」と、和小物づくりを楽しむグループ「絆」に依頼し、「古布細工と雛飾り展」として今年も開催することになりました。

圧巻の和傘

昨年も玄関の土間には和傘が飾られていました。作り手が代わった今年も見事な和傘が飾られ、天井を見上げ思わず足が止まりました。

コラム

こにゅうどうくんもお出迎え

今年は旧楠町が四日市市と合併して20年の年です。それを記念しこにゅうどうくんの暖簾が、和傘と一緒に訪れる人を出迎えます。

展示会場には昔のお雛様が

土間から上がった正面に昔ながらのお雛様があります。それを囲むように手作りの作品が並びます。

お雛様以外にも素敵な作品が

お雛様以外にも創作古布細工が並びます。椿の花が印象的な掛け軸が素敵です。

ちりめんウサギが可愛い♡

ひとつひとつ丁寧に作られたちりめんウサギ。コンパクトなお雛様なので、玄関でも床の間でも、どこでも飾れそうですね。お家に持って帰りたくなりました。

羽子板も発見

お雛様の前には羽子板もあり、新春を彩ります。

つるし雛って?その由来は

手作りのつるし雛も展示されていました。お内裏様とお雛様はどこ?と思ったら、つるし雛は小さな人形をたくさん吊るすものだと分かりました。

つるし雛が始まったのは、江戸時代。七段飾りなど豪華なひな人形は高価で、簡単に手に入りませんでした。一般の家庭では女の子の幸せを願い、お母さんやおばあちゃん、親戚や近所の人もみんなで小さな人形をつくり、「つるし雛」を作ったそうです。つるし雛は七段飾りとは違い、皆が手にしやすい身近な存在だったようです。

ほかにも展示がたくさん

絆のメンバーの作品以外にも、楠歴史民俗資料館の運営委員が作った鬼の人形、四日市市立博物館から借りてきた貝合わせの貝、常設展示の昔懐かしい展示もあります。

コラム

懐かしい?初めて見た?昔の暮らしを感じる展示もたくさん

ダイヤル式の黒電話やアイロンなど、テレビや写真でしか見たことのないものも展示されています。昔の暮らしに思いを馳せる空間です。

楠歴史民俗資料 館基本情報

四日市市楠歴史民俗資料館

〇住所 三重県四日市市楠町本郷1068

〇公式サイト サイトはこちらから

〇電話番号 059-398-3636

〇開館時間 9:00〜17:00

〇入場無料

◯休館日 毎週月曜日(月曜が祝休日の場合はその翌平日)、年末年始 (12月29日~1月3日)、臨時休館日あり

〇最寄駅 近鉄「北楠駅」より徒歩約20分

〇駐車場 資料館すぐ左側に8台分、少し離れた南側に第二🅿︎あり。

※周辺は昔からの住宅地で道路が狭くなっています。車でお越しの際はお気をつけてお越しください。

金木犀の画像

金木犀

着物や和小物、ひな人形が大好きで、四日市で見られるのを楽しみにしていました。皆さんも春の風物詩を見に楠歴史民俗資料館に行ってみてください。

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