世界遺産「熊野古道伊勢路」随一の絶景!?「松本峠」を、よしお兄さんがてくてく歩きます!
掲載日:2022.01.11
世界遺産「熊野古道伊勢路」随一の絶景がみられる!といわれている場所をめざして、元体操のお兄さん「よしお兄さん」が「松本峠」を歩きます!
※この記事は毎週水曜日にCBCテレビ「チャント!」内で放送されている「よしお兄さんの”もっと”パパにみえてきましたね」2022年1月19日放送分の内容を元に構成しています。
1.世界遺産「熊野古道伊勢路」松本峠へ
世界遺産「熊野古道伊勢路」松本峠とは?
2004年、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産に登録されました。
「紀伊山地の霊場と参詣道」は、 「熊野三山」「吉野・大峯」「高野山」という3つの霊場と、それらを結ぶ「熊野参詣道(熊野古道)」「大峯奥駈道」「高野参詣道」から成り、長い時間をかけて自然と人の営みが形成した文化的景観とあわせて、人類共有の財産としてユネスコに認められました。
「熊野古道伊勢路」は、伊勢神宮と熊野三山を結ぶ参詣道のことで、江戸時代には、”伊勢に七度、熊野に三度”という言葉もあったほど、誰もが訪れたいと願う、憧れの地だったそうです。
なかでも「松本峠」は、熊野市の大泊と木本を結ぶ峠。
かつての巡礼者が、七里御浜の向こうの新宮に鎮座する熊野速玉大社に思いを馳せたであろう場所といわれています。
ほとんどの道に美しい石畳が残っているのが特徴で、竹林に囲まれた峠には、鉄砲で撃たれたとされている「お地蔵さま」や「熊野古道伊勢路」随一の眺望とされる「東屋からみる景色」など見どころもたっぷり!
世界遺産「熊野古道伊勢路」松本峠へのアクセス・駐車場
世界遺産「熊野古道伊勢路」松本峠へのアクセスは車が便利!
鬼ヶ城センターの無料駐車場がおすすめです。
紀勢自動車道から熊野尾鷲道路の終点”熊野大泊IC”を降り、国道42号を新宮方面へ30秒ほど走ると、鬼ヶ城の看板が見えてきます!
鬼ヶ城センター横にある駐車場に車を停めてくださいね♪
ちなみに、公共交通機関でお越しいただく場合は、JR紀勢本線「熊野市駅」で下車⇒三重交通バス「鬼ヶ城東口」下車⇒徒歩5分程度で到着します!
運行しているバスの本数が少ないので、三重交通ホームページで事前に時刻表を確認しておくのが、おすすめです。
ワンポイントアドバイス! 滑らない靴がおすすめ!
松本峠は、険しい道が少なく、初心者の方でも安心して登れる峠ですが、石畳には苔が生えているため、滑りやすくなっています。
特に雨などで石畳が濡れている場合は、危険です!
登山靴など、滑りにくい靴でお出かけくださいね。
2.世界遺産「熊野古道伊勢路」松本峠の見どころ!
「松本峠」は、標高があまり高くなく、山登り初心者の方でも安心。
美しい石畳と竹林に囲まれた道を楽しんでいただけます。
「今回は世界遺産『熊野古道伊勢路』にやってきました!この松本峠には、『熊野古道伊勢路』随一といわれる眺望が楽しめる場所があるそうですよ~早速登ってみましょう!」
①江戸時代に一個ずつ運ばれて固められた「石畳」
三重県の東紀州地域は、特に雨が多い地域のため、土の道だとすぐ流されてしまいます。そのため、このように石を積み上げる工夫が凝らされているそう。
ちなみに、石畳の道は、さまざまな時代を越えて整備されてきたため、奥に進んでいくにつれて石の雰囲気が変化していくのも面白いですよ♪
ちょこっと豆知識! 石畳の歩き方のコツ
歩くときの歩幅を普段の”半分”ぐらいにすると、疲れにくくなるそうです。ぜひ、試してみてくださいね☆
進んでいくと・・・半分の地点にこんな目印がありますよ!
「もう半分!早いですね~」
②旅人の安全を見守る「お地蔵さま」
大昔、妖怪と間違えられて鉄砲で撃たれたという逸話が残っているそうですよ。
「この場所でずっと旅人の安全を見守ってくれているんですね~」
③「熊野古道伊勢路」随一の眺望!「東屋から見る七里御浜」
「小屋が見えてきましたよ~あれが、東屋ですね!」
「うわ~絶景だ!!!この景色は、『熊野古道伊勢路』で最も素晴らしい景観とされていて、世界遺産の一部『七里御浜』を一望できますよ♪」
帰り道は、東屋から遊歩道を通って、鬼ヶ城センターに向かうルートがおすすめです♪
途中にある「滝見の丘」からは、こんな景色も見られます!
この遊歩道、桜の時期には、桜ロードになるため写真スポットとしても人気です♪
東屋から30分程度歩くと、鬼ヶ城センター横の駐車場に到着します。
杖を返却したら終了です⭐︎ お疲れさまでした!
ちょこっと豆知識! 熊野古道伊勢路謎解きノート!
熊野古道の魅力や文化・歴史などを、謎解きしながら学べちゃう「謎解きノート」があるのをご存じですか?
謎解きをテーマに、クイズやワークを通して、世界遺産や熊野古道の概要、伊勢路の特徴や自然保全の取り組みなどなど、家族で楽しく学べる内容が掲載されていますよ♪
ぜひ、ご家族で楽しんでみてくださいね♪
ダウンロードはこちら
3.世界遺産「熊野古道伊勢路」松本峠周辺のおすすめスポット
松本峠の近くにあるおすすめスポットの一部をご紹介します。
①世界遺産「獅子岩」
まずは、世界遺産「獅子岩」です♪
巨大な獅子が海に向かって咆哮するような姿をした高さ25mほどの奇岩。
世界遺産であり、国の天然記念物及び名勝にも指定されている「獅子岩」は、地盤の隆起と海蝕現象によって生まれた高さ約25m、周囲約210mの奇岩です。
昔から南側に位置する神仙洞の吽(うん)の岩(雌岩)に対して阿(あ)の岩(雄岩)と呼ばれ、井戸川上流に位置する大馬神社の狛犬として敬愛されていたそう。
このため、大馬神社には今も狛犬が設置されていないそうですよ。
毎年8月17日に開催される「熊野大花火大会」(新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年、2021年は中止)では、多くのカメラマンが集まる絶好の撮影スポットとなっています。
②神々が眠る日本最古の地「花の窟(いわや)」
神々が眠る日本最古の地・花の窟も圧巻ですよ!
花の窟神社は、日本最古の神社といわれており、古来からの聖地として今に続く信仰はあつく、全国から多くの参拝者がお越しになります。
花の窟では年2回、例大祭を行います。神々に舞を奉納し、日本一長いともいわれる、約170メートルの大綱を岩窟上45メートル程の高さの御神体から境内南隅の松の御神木にわたします。この「御綱掛け神事」は、三重県の無形民俗文化財にも指定されているんです。
4.最後に・・・
「よしお兄さんの“もっと”パパにみえてきましたね」について
CBCテレビ番組「チャント!」で毎週水曜日に放映されるコーナー。日本列島のほぼ中央にある三重県の魅力をパパ目線で紹介。日々パパとして成長していく「よしお兄さん」が、これまでに学んだ三重県の知識を活かし、より成長した目線で三重の情報をお伝えする番組です。
過去の放送内容は「チャント!」公式サイトで公開されています。
【過去の「よしお兄さんの”もっと”パパにみえてきましたね」とのコラボ記事について】
「よしお兄さん」が松坂城跡で写真撮影に挑戦!写真家の浅田政志さんから撮影方法を学びます【前編】
「よしお兄さん」が御城番屋敷で家族写真に挑戦!写真家の浅田政志さんから撮影方法を学びます【後編】
三重県の絶景スポット「象の背」をめざして、「よしお兄さん」が「便石山」の登山に挑戦!
「よしお兄さん」とは
NHKの番組「おかあさんといっしょ」の11代目体操のお兄さん。本名は小林よしひさ。愛称は「よしお兄さん」。2019年に同番組を卒業後、YouTubeチャンネル「よしお兄さんとあそぼう!」を開設。「こどもはたのしく、おとなのみなさんは、安心して観れる動画」をテーマにしており、チャンネル登録者数は10万人を超えている。
関連スポット
松本峠・花の窟(熊野古道伊勢路)
東紀州
熊野市熊野市の大泊と木本を結ぶ峠。その道のほとんどに石畳が残っており、名勝・鬼ヶ城の山手に位置しています。 竹林に囲まれた峠には、鉄砲で撃たれたと伝わる地蔵が立っており、途中の梅林からは七里御浜が一望できます。 また松本峠から鬼ケ城展望台を往復するコースを含んでいますので、体力に自信のある方は経由してみてはいかがでしょうか? 松本峠を越えれば新宮まで峠越えはなく、かつての巡礼者が、七里御浜の向こうの新宮に鎮座する熊野速玉大社に思いを馳せたであろう場所です。 ○コースのポイント:江戸の石畳~松本峠と地蔵~峠道の梅林とあずま屋からの眺望 ほか ○歩行時間:約3時間 ○距離:約5km ○休憩スポット:紀南ツアーデザインセンター ほか URL:松本峠(東紀州観光手帖) URL:三重県立熊野古道センター【松本峠】 URL:初めての熊野古道 伊勢路を歩く URL:世界遺産 熊野古道伊勢路(三重県庁HP)
獅子岩
東紀州
熊野市巨大な獅子が海に向かって咆哮するような姿をした高さ25mの奇岩。獅子岩は、世界遺産、そして天然記念物及び名勝です。 そばを流れる井戸川の上流に鎮座する大馬神社の狛犬として、隣の神仙洞と共に位置付けられています。