大人の贅沢三重旅＃旅する大人のVISON 〜１泊２日贅沢大人のヴィソン編〜

記事制作 / みえ旅アンバサダー　SAI

▼目次

• VISON（ヴィソン）とは
• 独創的な建築物
• エリアMAP
• 体験型施設 『kiond』
• 密かに佇む隠れ家『天考 伊勢の国』
• 自然の恵みを生かした日本のおいしさ『蔵乃屋』
• “水の知恵”『クリンスイハウス』
• 電動キックスクーター『rafモビリティ』
• 『HOTEL VISON』
• 厳選された松阪牛『スギモト』
• 夜VISON
• 限定『VISONの夜パフェ』
• 身体と環境のつながり『本草湯』
• 朝食『削節本舗 伊勢和 』
• お米の専門店『豊農米蔵 Produced by AKOMEYA TOKYO 』
• 最後に

※記事内の情報は2023年12月取材時点の情報です。

VISON（ヴィソン）とは

“すべては、いのちを喜ばせるために。”をテーマに唯一無二のリゾート施設としてオープン直後から人気のヴィソン。

「VISON（ヴィソン）」とは「美しい村 ”美村”」を意味し、2021年7月に伊勢神宮や熊野古道にも通じる三重県多気町にグランドオープンした日本最大級の商業リゾート施設です。

「癒」「食」「知」を軸として、東京ドーム約24個分もある自然豊かな広大な敷地に、70店舗以上が集まっています。

独創的な建築物

ヴィソンを訪れると一際目立つ大きな三角屋根の建築物が。

こちらはミシュランガイドパリ一つ星シェフの手島竜司氏が監修した産直市場「マルシェ ヴィソン」。地元の旬菜や漁港直送の海鮮など、海の幸や山の幸が豊富に並んでいます。

またヴィソンの建築物は、三重県産の杉が使われており、伊勢神宮の式年遷宮をモデルにし、悪くなってきた箇所を都度張り替えを行うことで、地元の林業を継続して支えることを目指しているとか。

エリアMAP

食と健康をテーマとした専門性を持つ施設を軸に、ホテルを含め全部で９つのエリアに分かれています。

ヴィソンはご覧の通りとても広大な敷地です。そのため、今回は私が事前にリサーチし、絶対行ってほしいお店をご紹介。

体験型施設 『kiond』

初めに訪れたのは木育エリアにある体験・体感型施設 kiond（キオンド）。

「人と木が育む豊かな時間」をテーマに、本物の木や森を見て、触れて、学び、そして遊ぶことができる施設。

大人の好奇心を満たしてくれるワークショップやウッドクラフトなど体験・参加型イベントを毎日開催。

この日は三重県尾鷲ヒノキを使った手作り箸を体験。

１cmほどの角材を細くカンナで削っていくことで箸になるのですが、角材から削っていくという本格的な体験ができるのは珍しいそうです。

時間を忘れて、ものづくりに没頭する２人。

木材の選定から削り出し、面取りなどもすべて手作業。削るたびに室内に広がる天然ヒノキの香りが本当に心地よい。

出来上がりに想いを込めます。

最後は名前を刻印して完成。満足感と達成感を味わえる体験でした。

「木にふれて、時間を忘れる特別な一瞬 」がそこにはありました。

店内には飲食スペースや読書・絵本コーナーもあり、木のボールプールなど、小さいお子さんが喜ぶものがたくさん。木・森・アウトドア等の自然に関する専門書や絵本が約1,500冊並んでおり、おいしいコーヒーを片手に読書を楽しめるのも嬉しいポイント。

密かに佇む隠れ家『天ぷら 天孝 伊勢の国』

次はこちら。

和ヴィソンエリアにある「天ぷら 天孝 伊勢の国」。

店内はカウンター９席と個室１室があり、隠れ家的なお店。モダンな落ち着いた空間で極上の天ぷらをいただきます。

海外の有名人や、各界の著名人などから多くの支持を集める東京神楽坂にある『御座敷天婦羅天孝』の暖簾分け店。

地元三重で取れた新鮮な魚介や旬の野菜をふんだんに使った天ぷらの数々をいただきます。

平日はご夫婦での来店が多く、ちょっぴり贅沢なランチを楽しむ方も多いとか。お話も弾み、楽しいひとときでした。

自然の恵みを生かした日本のおいしさ『蔵乃屋』

次は和ヴィソンにある味噌専門店「蔵乃屋」へ。

「蔵乃屋」という名前の由来には、 味噌や糀など、自然の恵みを生かした日本のおいしさを「蔵」に収め、 発酵・熟成された味わいをお届けしたいという想いが込められています。

蔵乃屋は東京豊洲市場に本店を置く味噌の専門販売店。店舗では北海道から鹿児島まで全国各地のご当地みそが100g単位で購入できます。

ここでは、味噌について楽しく学べる「みその手作り教室」を体験。

毎日２回開催しており、当日各先着６組まで体験可能。

材料は「蒸かした大豆・米こうじ・塩・種みそ」。

「見て・触れて・味わって、味噌を知る」。

身近にある食材の味噌、歴史と伝統など知らなかったことが多く、興味津々。

仕込んだ味噌は、当日自宅へお持ち帰り。数ヶ月ほど発酵・熟成させると完成。

愛情込めてこねた味噌。出来上がりに期待が膨らみます。

“水の知恵”『クリンスイハウス』

次は水について学べる「クリンスイハウス」へ。

三菱ケミカル・クリンスイが運営するクリンスイハウスでは、お水の飲み比べや水にまつわるギャラリーも多数展示。

“水の知恵”をコンセプトにした展示館のような施設。

 水に関する展示やイベント、ワークショップといった 体験型コンテンツを提供しています。

実はヴィソンには自動販売機がありません！施設内に「クリンスイ」の給水サーバーを設置し、安心でおいしい水を提供。

マイボトルとスマートフォンがあれば電子決算で簡単＆スムーズにおいしい水を飲むことが可能。

ヴィソンの「持続可能な地域コミュニティの実現を目指す」を実現するため、SDGsに積極的に取り組み、水資源を活用し、使い捨てペットボトルのない環境を実現。

「コップ一杯の水をきれいに」というクリンスイの ビジョンに基づく活動がそこにはあります。

私達の生活に欠かせない水。あらためて水のことを深く考え、学ぶことができました。

電動キックスクーター『rafモビリティ』

近年、スマートモビリティとして注目を集める電動キックスクーターを体験します。

運行前にはスタッフの丁寧な運行説明と操作方法を含む試乗があり、初めての方や女性でも安心安全に乗車できます。

※対象年齢は中学生以上、65歳未満。（要身分証明書、18歳未満は保護者のサイン）

緑の部分が走行可能なエリア。レンタルすることで効率よく、各エリアを散策できます。

もちろん各店舗へ行くことも可能。

レンタルは最短で30分から可能。今回はホテル宿泊者限定1泊レンタルプランを予約。

このまま電動キックスクーターでホテルヘ向かいます。

ヴィソンホテルまでの道のりは上り坂が多いのですが、レンタルした電動キックボードはとてもパワフル！

またタイヤも大きいため、少しの段差や悪路でも安定感のある走行が可能。

ぐんぐん進むので、全身で風を感じ、とても爽快！！

ホテルのある山頂に到着。

台高山脈や大台ヶ原山が一望でき、眺めは抜群。三重県の緑豊かな山々をしばし眺めます。

『HOTEL VISON』

『野に遊び、野に学べ』

身体と環境を2つの「野＝フィールド」とし、 心身と自然環境をつなぐ場を提供する宿泊施設。

ホテルの種類は全部で３種類ありますが、山の斜面に立ち、多気の大自然を全室から望むことができるホテル棟へ宿泊します。

館内には多数のアート作品があり、まるで美術館。

「普段の生活に戻ってからその知識を実践していただけるホテルになりたい。」と願いを込め、館内にはHOTEL VISONのためだけに作られたアート作品を数多く展示しています。自らの目で見て、体験し、新たな発見をすることができます。

部屋はテラスツインルームを選択。

大きさは40m²、自然の光量が入る開放感ある部屋。一歩外に出れば、部屋とほぼ同じ面積のテラスがあり、一望できるヴィソンと自然の山々。

また、環境保護の観点から、海洋プラスティックから作られた中綿を使用した掛け布団・枕、オーガニックコットンのタオルを採用。包装にはプラスティックではなく紙、本体の素材には藁を使用しています。

そのため、プラスティックの使用量を従来より約40％削減した環境負荷低減アメニティ、オーガニックコットンのタオルを採用しサステナビリティを実現。

厳選された松阪牛『スギモト』

三重といえば松阪牛。１日の終わりは贅沢にお肉の専門店 「スギモト」で極上のすき焼きをいただきます。

店内は落ち着いた和の雰囲気でゆっくりと食事を堪能できます。ディナーメニューの「松阪牛のすき焼き食べ比べ」を選択。

先付け、自家製牛しぐれサラダ、本日の逸品、松阪牛すき焼き食べ比べ、お食事、デザート。

スタッフがすき焼き鍋で焼き加減を調整し、提供してくださいます。

松阪牛うでをいただきます。赤みが多くややあっさり、同時に噛みごたえがあり、松阪牛の濃厚な旨味と甘み。

次は松阪牛のロース。霜降りの入り方が一番きめ細かく最高級部位。

食べた瞬間、とろけるような食感。

松阪牛の上品であっさりとした極上の脂の旨味と香りが味わえる逸品。

創業110余年の歴史を持つ老舗「スギモト」では、松阪牛をはじめとした厳選された最上級の血統和牛を提供してくれます。松阪牛の極上の美味しさがそこにはありました。

夜VISON

すっかり日も沈み、幻想的な夜のヴィソンがお出迎え。多気町の澄んだ空気、とても美しい星空、独創的な建築物。

ヴィソンはありのままの自然を大切にしています。施設内の照明が星空を邪魔しないよう、照度をおさえています。

夜のサンセバスチャン通り。建物とオレンジの灯が優しさと温かみを演出してくれます。

限定『VISONの夜パフェ』

お肉を食べた後は、食後のデザート。ということでサンセバスチャン通りにある「EGUN ON（エグノン）」へ。

限定の「VISONの夜パフェ」をいただきます。

「EGUN ON（エグノン）」はバスク語で「おはよう」という意味。 毎日、気持ちの良い挨拶から一日をスタートしようという想いが込められています。

現地で愛されるチーズタルトをたくさんの人に食べてほしいと誕生したのが“エグノン”のバスクチーズタルト。 一番の特徴は、世界三大ブルーチーズと評されるフランス産の「ロックフォール」を使い、冷めていく過程で火入れをするエグノン独自の焼き方によって生まれるチーズの濃度と舌触り。塩味と甘味のバランスが取れた新しい味わいのチーズタルト。

次回ヴィソンを訪れた際は、このバスクチーズタルトも食べたいな。

苺・ラズベリー・ブルーベリーが主役の BERRY & BERRY。

生チョコやチョコアイス、スイートチョコクリームなどショコラを楽しめる CHOCOLAT & BERRY。

どちらも可愛い見た目。逸る気持ちを抑えてホテルへお持ち帰り。

濃厚なショコラの味わいに甘酸っぱいベリーの酸味。甘さ控えめ大人の味でとっても美味しい。

ベリーの果実の美味しさを邪魔せず、ホワイトチョコクリームとジュレの層で見た目もとても華やかです。

ペロリと完食。ごちそうさまでした。

身体と環境のつながり『本草湯』

1日の最後は本草湯（ほんぞうゆ）で疲れを癒します。

三重大学とロート製薬株式会社が連携し薬草湯のレシピを開発。施設内や周辺の薬草畑の薬草を活用し、季節ごとに様々な湯を楽しめる温浴施設。

三重の豊かな自然や暮らし、四季の移り変わりを感じながら、ここでしか味わえない特別な癒しを体感できます。

七十二候の間（しちじゅうにこうのま）という湯あがり所。

本草七十二候にちなんで、竹を72本立て、３本毎で24節気を表しているそうです。

脱衣所は白を基調とし、清潔感のあるシックな空間。ロッカーと鏡で虚実感を演出。

扉を開くとそこに広がるのは光陰内湯。

光と陰をモチーフとした浴場。風景窓を設けず、高窓から差し込む陽光と陰影が特徴的。

また、自然とつながる繊細な入浴感覚を得るため、目隠し塀がなくせる施設配置を追求したとか。

古来より親しまれてきたヨモギのほか、三重の恵みがつまった温州ミカンの皮やビワの葉などを調合した湯。四季折々の季節の気を感じ、心身の調和を整えてくれます。

五感を研ぎ澄まし、身体と環境のつながりを感じることができます。

午前６時。周囲が明るくなる頃を見計らい、部屋のカーテンを開けると雪が降っているわけでもないのに、外は真っ白。

昨日の景色からは一転、真っ白な朝霧にすっぽりと包み込まれたヴィソンは、まるで別世界。幻想的な風景、肌を刺す冷気、時が止まったような静けさが心地よい緊張感をもたらしてくれます。

テラスでモーニングコーヒーをいただきます。

朝食『削節本舗 伊勢和 』

朝食はこちらの『削節本舗 伊勢和 』へ。

店内は三重県産の杉をふんだんに使った和のテイスト感があふれる落ち着いた雰囲気。店内にはプロ仕様の鰹節をはじめ、だし調味料やだし商品があります。

新鮮な生の鰹節TKGと具だくさんの豚汁。

日本人に馴染み深い削りたての生の鰹節をふんだんに使い、自家製の醤油をかけいただきます。生の鰹節の香りが店内中に広がり、一口食べたら虜になります。

ホテルをチェックアウトし、ぶらり散策開始。気になるお店を発見しました。

お米の専門店『豊農米蔵 Produced by AKOMEYA TOKYO 』

AKOMEYA TOKYOがプロデュースし、お米の魅力を追求する専門店。伊勢神宮奉納米「結びの神」を用いて、厨房内の羽釜で毎日丁寧に炊き上げ、AKOMEYA TOKYOでも人気の高い「卵の黄身のづけ」を乗せた「漬けたまご鶏節ごはん」などを販売。

季節折々の漬け物や、選りすぐりのごはんのおともや雑貨を取り揃えたセレクトショップです。

なんとも珍しいお米のソフトクリームをいただきます。

炊飯した「結びの神」のペーストをソフトクリームに練り込んだクリーム。一般的なソフトクリームに比べ、さっぱりとした味わいと舌ざわりに仕上げ、お米の優しい甘みを楽しめるソフトクリーム。

最後に

いかがでししたか？

今回は贅沢にちょっぴり大人のヴィソンを堪能。環境への配慮やSDGsへの取り組みなど、改めて自然と共存する大切さを肌で感じた２日間でした。

ヴィソンは本当に素晴らしい場所です。三重の代表的観光スポットであるヴィソンで、あなただけの四季折々の楽しみ方や過ごし方を見つけてください！