三重に日本三大〇〇の1つがある!!?秘境スポット・大杉谷で開催されている登山ツアーをご紹介します!
秘境スポットとしても知られつつある「大杉谷」は、三重の百名山・大台ヶ原山(日出ヶ岳)へ向かう登山口の1つです。その大杉谷で開催されている登山ツアーに参加したレポートをお届けします!

記事制作 / みえ旅アンバサダー Yamaico!
三重県の秘境スポット「大杉谷」ってどんなところ?
南北に長い三重県の南西部に位置する多気郡大台町に、「近畿の秘境」と呼ばれる大杉谷があります。吉野熊野国立公園内にあり、国の天然記念物に指定されています。
この大杉谷は、黒部峡谷や清津峡と並んで日本三大峡谷・日本の秘境百選の1つとしてあげられていて、手付かずの原生林と数多くの滝や渓谷、エメラルドグリーンに輝く美しい沢があります。
また、日本百名山・大台ヶ原山(日出ヶ岳)へ続く登山道があります。頂上までは約1,500m程の高低差があり、大杉谷からのコースは登山中級者~上級者向けのコースです。
登山に必要な服装・装備
大杉谷の渓谷を歩く際には、しっかりとした登山装備が必要です。ここでは、大杉谷登山において特に注意して用意すべき服装・装備について紹介します。

雨具・レインウェア
大杉谷は雨が多い地域のため、万が一に備えて上下別のレインウェアを装備しましょう。防水性の高い登山靴を履くこともおすすめです。また、ザックカバーがあると雨が降ってきた時に安心です。
手袋・グローブ
岩場を歩く際の怪我防止に有効です。岩場や鎖場でつかむ際に着用しておくと安心です。
ヘッドライト・懐中電灯
谷沿いのため、日没よりも早く暗くなることがあります。万が一に備えてヘッドライトや懐中電灯を備えましょう。
熊よけの鈴
大杉谷では、熊の目撃情報が毎年あります。熊除けの鈴を携帯するとともに、万が一熊に遭遇した際の対処方法についても備えておきましょう。
虫よけスプレー・ヒル対策スプレー
大杉谷では、時期によりヒルが発生します。登山道に入る前にスプレーをしておきましょう。
携帯トイレ
登山口・山小屋以外にはトイレはありません。準備しておくとよいです。
ヘルメット
大杉谷は、ヘルメット推奨の登山道です。 大杉谷登山道は岩場の連続です。 また渓谷沿いのため、転倒からの滑落は命に関わる重大な事故に繋がります。 命を守る重要なアイテムのため、大杉谷登山ではヘルメットの着用を推奨しています。
今回参加したツアーを運営しているVerde Odai(ベルデ大台ツーリズム)について
ここで、今回参加したツアーを運営しているVerde Odai(ベルデ大台ツーリズム)について紹介します。

三重県多気郡大台町にて奥伊勢の魅力を観光やアウトドアプログラムを通じて発信されています。ツアーの種類は、今回参加した登山ツアーのほかに、サップ・カヌー・サイクリングなど、大杉谷の自然とともに満喫できるプランがあります。
ツアー申込方法と登山の注意事項
ツアーへの参加には、Verde Odai(ベルデ大台ツーリズム)のホームページから申し込みが必要です。
各ツアーごとに必要な装備や歩行時間(自身の体力の目安)が掲載されています。注意事項をご確認の上、申込・ツアーへ参加してください!

- 《登山をするにあたっての注意事項》
- *事前に無理のない登山計画をたてましょう!また、登山当日までに最寄りの警察署、または登山ポストへ登山届を出しましょう!オンラインによる届出や登山アプリからも登山届を出すことができます。
- *しっかりとした体調管理、体力作りを心がけましょう!また、体調が良くない時は登山を中止・延期にしましょう。
- *登山に適した服、トレッキングシューズを使用しましょう!登山中に必要な水分や行動食、雨具、防寒着や常備薬、救急手当ができる装備などもしっかりと準備をしましょう。
- *登山直前の気象情報を確認しましょう。天候がすぐれない・悪天候が予想される場合は登山を中止しましょう。
- *万が一に備えて山岳保険に加入することもおすすめです。
大杉谷を登山する際には、下記についてもご注意ください。
①登山シーズン
大杉谷では、登山シーズンが設けられています。冬期閉山中については、自然保全や冬山登山の危険もあるため、入山はご遠慮ください。 登山道の開山日・閉山日については、気象状況により異なります。登山道の情報については、大杉谷登山センターのホームページをご確認ください。
②登山届について
最近では、登山届を登山アプリやオンラインで提出できるようになりましたが、大杉谷登山口(大杉谷登山センター)では、情報を閲覧できないため、登山アプリやオンラインで提出した情報のコピーの提出が必要です。登山ポストへ投函・FAX・メールのいずれかの方法で併せて提出をお願い致します。
③国立公園法に基づく禁止事項
大杉谷登山道は、吉野熊野国立公園内に位置するため、以下のことが禁止されています。
・焚火などの直火
・キャンプ(テントなどでの野営)
・ペットの同伴
・動植物、石の採取
・落書き(岩や石などへも禁止)
・トレイルランニング
・登山道以外の通行、登山道以外への立ち入り
・ゴミの放置
・駐車場以外の場所での駐車
はじめての大杉谷登山ツアーのレポート
ここからは、はじめての大杉谷ツアーのレポートをお伝えします!まずは、このツアーをガイドしてくださる 巽幸則(たつみ ゆきのり)さんをご紹介します。
巽さんは大杉谷がある三重県大台町がご出身で、高校生の時にはじめて大杉谷を登山し、大杉谷の自然のすばらしさに魅了されたとのこと。地元を離れてサラリーマンとしても働きましたが、30年前に地元へ戻り、現在は大杉谷でガイドをしながら暮らしています。「大杉谷の仙人」としても有名な巽さんが、地元ガイドならではの大杉谷の紹介をしてくれます!
1.集合場所:Verde Outddor Base(AM9:00 集合)
こちらで受付・ツアーについての説明があります。天気が良い日は、駐車場(屋外)で受付・説明を行うこともあります。
2.移動 Verde Outdoor Base→大杉谷登山口
Verde Outdoor Baseから約1時間ほど、ツアーバスで移動します。移動途中にも、ツアーならではのスポットを紹介してもらえます。
ツアースポット①:赤橋


大杉谷へ登山する際に車で通る道ですが、ここを歩いて渡ります。橋が透けているので、とてもスリリング!!なんとこのスリリングな橋は動物も渡るそうです!山や川の景色を楽しみながらココを渡ります。
ツアースポット②:六十尋滝

大杉谷登山口へ行く途中にある、落差90mの六十尋滝。前日の天気が雨であると、滝の勢いがド迫力です!取材した前日が、かなりの大雨だったこともあり、かなり滝の勢いと飛沫が多く、ガイドの巽さんも「なかなか見れない景色だ!」とのことでたくさん写真を撮ってらっしゃいました。
ツアーに参加すると、巽さんならではの滝を見るおすすめ場所を紹介していただけますよ!


3.大杉谷登山口 駐車場(AM10:30~11:00頃到着)
途中下車もしつつ出発から約1時間30分ほどで、大杉谷登山口に到着します。駐車場から歩いて数分のところにトイレがあります。これより先の登山道にはトイレはありませんので、こちらをご利用ください。また、トイレの外に登山ポスト・公衆電話があります。

4.大杉谷登山口
ここから登山開始です。ガイドの巽さんから、ツアーの目的地「京良谷(きょうらだに)」までの道のりの案内があります。歩行時の注意事項などもあるので、しっかりと確認しましょう。
登山開始直後から岩場の道があります。
岩場の壁側に鎖が設置されていますので、必ずつかんで歩きます。写真撮影をする際には、歩きながらの撮影は危険なため、必ず止まってから撮影するようにしてください。

岩場の道は、天候によっては滑りやすくなっているため注意が必要です。また、岩場の壁が登山道側に突出している場所もあり、頭をぶつける可能性があります。怪我防止のためにもヘルメット着用を必要に応じて行ってください。
5.吊り橋(4ヵ所)
はじめての大杉谷ツアーでは、4ヵ所の吊り橋を渡ります。吊り橋は揺らさず、ゆっくりと歩きます。


6.大杉谷登山道の様子
京良谷までは、登ったり下ったりを繰り返しながらの道です。大きなアップダウンはありませんが、場所によって道幅が狭かったり、滑りやすい箇所があったり危険な場所もあります。

7.京良谷(登山開始から約1時間30分で到着)
ツアーの目的地の京良谷に到着です。この河原でお昼ごはん・休憩を取ります。京良谷・エメラルドグリーンに輝く宮川を眺めながら休憩します。休憩後は、元来た道で下山します。
ツアー前泊の際には 「まてハウス」のご紹介
遠方からのツアー参加の際に利用できるゲストハウス「まてハウス」をご紹介します。

「まてハウス」は、大台町真手にある長期滞在者向けのシェアハウスで、Verdeさんのツアー参加者の前泊としても利用ができます。Verdeの登山ツアーに参加される方は、1人税込み4,000円のサービス料金(現地にて支払い)で宿泊ができます。
施設内は、キッチン・浴室・トイレ・洗濯機・共有スペースがあり、調理器具や食器も利用することができます。
まてハウス 施設内の様子

お部屋の一例

お部屋は、洋室(1室)・和室(5室)です。

前泊プランでツアーを予約した場合、ツアー終了後はJR三瀬谷駅まで送迎があります。 前泊プランをご希望の場合は、ツアー予約時にオプションでご予約ください。
▼まてハウスについて知りたい方はコチラ!
Verde Odai 2025年ツアー情報
Verde Odaiさんで2025年で開催予定のツアーについて紹介します。
今回、記事でご紹介した「はじめての大杉谷〜モスグリーンと秘密の滝〜」の2025年のツアー日程は、下記の通りです。

また、2回目のツアー参加者向けの「千尋滝トレッキング〜2回目の大杉谷〜」もあります。

はじめての大杉谷よりも歩行距離・歩行時間が長いため、ご自身の体力に併せてツアー参加をご検討ください!
また、この他にも大杉谷2days、大杉谷3days、大台ヶ原2daysツアーもあります。ツアー詳細につきましては、Verde Odaiツーリズムのホームページ「大杉谷登山」をご覧ください。
▼Verde Odai 2025年ツアー情報 について知りたい方はコチラ!
いかがでしたか?
Verde Odaiで開催されているツアーに参加し、大杉谷の魅力について紹介しました!
大杉谷は、岩場や鎖場がある中級者向けの登山道です。ツアーでは、岩場や鎖場の歩き方のレクチャーや、危険箇所・注意すべき場所についても教えていただけます。登山についての知識も深めることができるので、登山初心者の方だけでなく登山経験者の方にもおすすめですよ!