王朝ロマンの町 斎宮で歴史に浸るイマココ旅!墨書土器体験【みえのイマココ旅】
王朝ロマンの町 明和町で古代体験ができるって知っていましたか?斎宮歴史博物館では、奈良時代の天平装束を着て自由に周辺の古墳を散策したり、土器に文字や絵を記す「墨書土器体験」ができるんです! 今回みえ旅アンバサダーの西岡莉央が体験してきましたので、その様子をご紹介します。
記事制作 / みえ旅アンバサダー 西岡莉央
三重県在住のナレーター・声優。生まれ育った伊勢志摩を中心に三重県の魅力を発信しています♪
▼ 目次
明和町は王朝ロマンの町
三重県明和町は「王朝ロマンの町」と言われていますが、それはなぜかご存じですか?
それは斎王がいた斎宮(いつきのみや)があった場所だから。
斎王とは、天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇族女性のこと。
飛鳥時代(7世紀後半)から南北朝時代(13世紀はじめ)までの約660年、60人以上の皇族女性が斎王として都から斎宮に派遣されていたことがわかっています。
そんな王朝ロマンを感じる明和町で体験できるのが、古代の人々になりきる体験!
奈良時代の天平装束に着替え、斎宮跡から出土した「墨書土器」を再現して作る体験ができます。
ちなみに私の中の斎宮のイメージは、平安時代のイメージだったのですが、奈良時代の衣装だと印象がまた変わりませんか?
天平衣装も素敵ですね!当時の女官たちはこんな華やかな衣装を身にまとって斎王にもお仕えしていたんですね。
墨書土器とは
墨書土器とは、文字や記号などが墨で記された土器のこと。
書かれているのは文字や記号が多いですが、まれに絵や花押などもあります。墨書土器の意味や目的、使用は多様で、さまざまな解釈がされています。
斎宮跡からも出土していて、当時の歴史や文化を知る貴重な資料となっています。
蹄脚硯(ていきゃくけん)とは
体験で使用するこの円面の硯(すずり)が、歴史的にも大変重要な意味をもつ蹄脚硯のレプリカ。
蹄脚硯が出土したのは日本でも数か所しかなく、「幻の宮」であった斎宮の実在が確認されるきっかけとなった硯。
都や国の役所などにしか出土しないことから、明和町に斎宮があったことがわかりました。
脚の部分が動物の蹄のようになっていることが特徴!
衣装を選ぼう!
体験会場は斎宮歴史博物館のエントランスを入ってすぐ右のカフェスペース。(ルインズ前休憩所)
そこでまず体験で着る衣装を選びます!
5歳以上の身長120cm以上190cm以下の方が参加可能です。男女ともにお子さん~大人サイズまでそろっています。
大きめの衣装で丈を調整して着せていただきました。
この時代の衣装は平安時代とも全然違うし、現代の着物ともまた違いますよね。
博物館周辺の古墳を散策
華やかな天平衣装に着替えたら、外へ出て周辺の古墳群を散策♪
この時間は完全に自由時間。お散歩しながらたくさん写真や動画が撮れますよ。
※雨の日は、室内で撮影するか、傘をさして外に出ます。
墨書土器体験へ
散策のあとは、墨書土器をつくる体験をします。
(先に墨書土器体験をしてから散策したり、時間内でしたら順番は自由にできますよ)
蹄脚硯で土器に文字を書くなんて、本当に非日常!
いざ土器を前にして何を書こうかな・・・と迷ってしまう方のために、たくさんの見本もありましたので安心ですね。
私は、今日の記念に好きな四字熟語と、明和町のキャラ「メイちゃん」をかいてみました!細い筆で扱いやすかったですよ♪
最後に御墳印をプレゼント!
体験の最後に、古墳を散策した記念に、御朱印の古墳版「御墳印(ごふんいん)」をいただきました!
こちらの御墳印は通常一枚300円で購入できるのですが、体験参加者にはどちらか好きな方を一枚プレゼントしていただけます。
斎宮歴史博物館の周りの古墳は「坂本古墳」と呼ばれています。三重県を代表する古墳群が明和にあることを知り、この体験を通じてとても興味がわきました。この古墳群の中心である一号墳は、古墳時代後期の前方後方墳として全国的にもとても珍しいそうです。
御墳印集めも素敵ですね!
斎宮歴史博物館ってどんなところ?
今回のプランを体験できるのは斎宮歴史博物館。斎宮跡の中にある歴史博物館で、この地域に関する様々な展示がされています。
斎宮跡から出土した土器や陶磁器、斎宮に関する映像や再現模型などがあり、歴史に興味のある方はもちろん、歴史が苦手な人でも楽しめるよう工夫されています。
斎宮歴史博物館のある一帯が塚山古墳群といわれる古墳群で、小さなお子さんも安心して走り回れる大きな芝生の公園になっているので、地域の人々の憩いのスポットでもあります。
2月中旬~3月の梅の時期はとっても綺麗で、知る人ぞ知る梅の名所でもあります。
明和町に行ったら、ぜひ訪れていただきたいスポット。
周辺の観光スポット
斎宮歴史博物館の近くにはほかにも見どころがたくさん!
さいくう平安の杜
いにしえの斎宮の情景を、現代にそのまま再現したスポット。
平安時代の建物「斎宮寮庁」が復元されて建っています。
古代調査でわかった位置や建築を再現しているので、まるで平安時代にタイムスリップした気分になれます。
隣の 「いつきのみや歴史体験館」では平安時代の斎王になれる十二単を着る体験もできますよ♪
さいくう平安の杜
0596-52-3890
見学無料
3月~10月は、9時30分~17時00分(入園は16時30分まで)
11月~2月は、9時30分~16時00分(入園は15時30分まで)
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
有り
近鉄斎宮駅史跡公園口より徒歩約5分
伊勢自動車 玉城ICより車で約20分
竹神社
この場所はかつて斎王の御殿があった場所なのではないかと言われている神社。
竹神社の周辺では、平安時代の大規模な塀や掘立柱建物の跡が発掘されており、神社がある場所と重なるのです。
歴史を感じながら散策するのも楽しみの一つですね!
明治44年(1911年)に旧斎宮村にあった25社の神様を合祀して誕生した神社。
花手水も有名で、いつも綺麗に手入れされています。
竹神社の 社務所は、土・日曜(10:00~15:00)のみ 開いています。
さらに、満月の夜には特別なイベントも!満月参りの日には、社務所が10時から19時まで開いており、満月限定の御朱印も手に入れることができます。
歴史を感じながら散策するのも楽しみの一つですね。
竹神社
0596-52-7138
毎週土曜日・日曜日
10:00~15:00
あり(10台程度)
近鉄斎宮駅下車徒歩8分
伊勢自動車道・玉城ICより車20分
体験申し込み方法・詳細
今回の体験は 三重イマココ旅 の中にある体験のひとつで、
「古代装束に着替えて古墳さんぽ♪墨書土器体験もできる!しっかり古代体験」というもの。
アソビュー または じゃらん で申し込みができますよ!
それぞれのサイトで予約状況などもご確認いただけます。
詳細情報
体験に関するお問合せは 明和観光商社(0596-67-6850) まで
祝日の翌日(土曜日・日曜日を除く)
年末年始(12月29日~1月3日)
※変更する場合があります。詳しくは公式サイトでご確認ください。
【斎宮歴史博物館の入館料】
・一般340円 ・大学生230円 ・高校生以下 無料
※ イマココ旅の体験のみの場合は入館料は不要です。
・近鉄「斎宮駅」から徒歩で約15分
・伊勢自動車道「玉城IC」から北へ車で約20分
※料金等については変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。
まとめ
今回の体験を通して、この明和町には古墳もあり、そして飛鳥時代から南北朝時代までつづいた斎宮があり、それぞれの時代で生きた人々の歴史を感じることができました。
古墳のつくられた時代は斎宮があった時代より前ですが、すぐ近くに斎宮をつくることになっても、奈良時代や平安時代の人々は古墳のある場所には手を加えず、壊さずに大切にずっと残してきたんですよね。
天平衣装で古墳を歩きながら、斎宮の方たちはどんな思いで古墳を見ていたのかな・・・と思いを馳せました。
ぜひみなさんも体験してみてくださいね!
「みえのイマココ旅」とは?
『三重の「イマしかない」「ココしかない」体験を楽しみに三重を訪れよう』をコンセプトに、新しい旅のカタチを提案する「みえのイマココ旅」。自然、歴史・文化、伝統、ものづくり、食、ナイト&モーニング、サスティナブルをテーマにこれまでにない体験をご提供します。