“黄色いくす玉のような花が素敵!”【2025年 三重県北中部の早春ミツマタスポット巡り(5選)】
早春を告げる花の一つとして思い浮かぶミツマタ。ミツマタは和紙の原料としても知られていますが、その花は黄色いくす玉を思わせる可憐で、観賞としても人気の高い花でもあります。3月~4月に見頃を迎える三重県でも各地で観ることができますが、津市&亀山市におけるミツマタのスポット(5選)を紹介します。
記事制作 / みえ旅アンバサダー Takuya Kiriyama
▼ 目次
- ミツマタとはどんな花?
- スポット①:津市美杉町石名原のミツマタ
- スポット②:津市美杉町八知の神河川イベント広場のミツマタ
- スポット③:津市芸濃町笹子谷のミツマタ
- スポット④:亀山市安坂山町野登山のミツマタ
- スポット⑤:亀山市安坂山町坂本棚田展望台(坂本農村公園)のミツマタ
※みんながまた訪れたいと思えるよう、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
※記事内の写真は2024年以前のものです。
ミツマタとはどんな花?
ミツマタとは、日本各地に広く分布するジンチョウゲ科の落葉広葉樹の低木で、枝の先端が3つに分かれるという特徴が名前の由来ともなっています。この3つに枝分かれした先端に小さな花が球状に集まり、黄色いくす玉を思わせるような形をしていて、とても可憐です。
日本では2~4月に開花し、栽培や観賞用としても人気が高い植物です。また、その樹皮は和紙や紙幣の原料になっていることも知られています。漢字では「三椏」,「三叉」,「三枝」,「結木」,「結香」,「黄瑞香」などで表すとのことです。
三重県では3月~4月頃に見頃を迎えますので、この時期に合わせて、三重県北中部(津市&亀山市)のミツマタスポットを紹介します。
なお、ミツマタは花が咲くと黄色ですが、白色➩黄色➩白色との変化も楽しめます。
筒状の蕚(がく)が白いため、黄色の花が咲く前と咲いた後(花弁が落ちた後)は白っぽくなります。
上の写真は、次に紹介するスポット①で撮影したものですが、黄色い花がまだ少なく(花が開いているものが少なく)、白い花がまるで雪玉のようにも見えます。花色の変化を楽しむために、幾度か足を運んでみるのもおススメです。
スポット①:津市美杉町石名原のミツマタ
1つ目のスポットは、津市美杉町石名原のミツマタです。
筆者が感じたこちらの特徴としては、一面にミツマタがビッシリ!密度が高い群生地で、その大きさと広さがスゴイ!ということです。
広さは約1.5ha(ヘクタール)とのことで、坪でいうと約4500坪、畳でいうと約9000枚の広さとのことですが、ちょっと想像がつきにくいかも知れませんね。
こちらのスポットは山の中腹にあって、スポットのそばや近隣には駐車場がないため、設置される臨時駐車場から徒歩で約20分(1300m)ほどかかりますが、実際に訪れてみると、とにかくスケールの大きさには驚きと感動です!
あちらを見ても・・・・
こちらを見ても・・・
ミツマタに埋もれているといった感じです!
掲示板には「1955年頃に森林の多目的利用の為に植えられたのが始まりであること」、「間伐等の手入れが行き届き、日光が入ることで自然に広がりを見せ現在に至っている」など群生地について詳しく書かれていて興味深いですね。
遊歩道や展望台が設置されていて、整備がされた広いミツマタの群生を散策しながら楽しむことができるスポットです。
こちらに来ておられた方に尋ねてみると、京都や大阪、名古屋から来たと仰る方がいらっしゃって、こちらのスポットは県外の方にも広く知られていることを実感しました。
ご興味がありましたら、津市美杉町石名原のミツマタ群生地に足を運んでみてはいかがでしょうか?
津市美杉町石名原のミツマタスポットへのアクセス
車でのアクセス
こちらのミツマタ群生地の周辺道路は非常に狭く、周辺に駐車スペースはありません。
観賞用臨時駐車場が津市伊勢地出張所(伊勢地地域住民センター)に設けられますので、そちらを利用ください。
ところ:三重県津市美杉町石名原1681 津市伊勢地出張所(伊勢地地域住民センター)からミツマタ群生地までは約1300m(徒歩20分)
※路上駐車は近隣住民の迷惑になりますので、駐車マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
問い合わせ先:津市伊勢地出張所(伊勢地地域住民センター) 059-274-0223
津市美杉総合支所地域振興課 059-272-8082
スポット②:津市美杉町八知の神河川(このごがわ)イベント広場のミツマタ
2つ目のスポットは、津市美杉町八知の神河川イベント広場のミツマタです。
筆者が感じたこちらの特徴としては、広場の一角にあって坂もなく、開花の時期(タイミング)が合えば桜や茶畑とのコラボも楽しめるということです。
神河川の花というと、川沿いに植えられているしだれ桜が有名ですが、イベント広場のそばにミツマタも植えられています。
ミツマタのスポットというと、山の中にある群生地というイメージが多いのではと思いますが、こちらはミツマタの数は多くはないものの、ミツマタを観たいけれど駐車場から何十分も歩くのはちょっと・・・という方にはおススメです。
また、すぐ近くには桜と茶畑もあります。
昨年に訪れた時には、黄色(ミツマタ)とピンク(桜)と緑(茶畑)の贅沢な共演を楽しむことができました!
ご興味がありましたら、津市美杉町八知神河川イベント広場のミツマタスポットに足を運んでみてはいかがでしょうか?
津市美杉町八知の神河川イベント広場のミツマタスポットへのアクセス
車でのアクセス
ところ:三重県津市美杉町八知1547
※路上駐車は近隣住民の迷惑になりますので、駐車マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
問い合わせ先:津市美杉総合支所地域振興課 059-272-8082
スポット③:津市芸濃町笹子谷のミツマタ
3つ目のスポットは、津市芸濃町笹子谷のミツマタです。
こちらのスポットは「笹子谷のミツマタの園」とも呼ばれていて、筆者が感じた特徴としては、山の中腹へと向かう道路沿いにミツマタが群生していて、車に乗ったまま窓越しに観ることができることです!
もちろん、車を降りて観ることも可能です。
(駐車場はありませんが、路肩スペースへの一時的な駐車は可能と思います。また、群生地の手前約300mに経ヶ峰登山口駐車場があります。)
群生は谷側に広がっているのがメインとなりますが、山側にも群生しているところがあって、道路を挟んで両側(谷側と山側)の両方でミツマタを観ることもできます。
こちらのスポットについても、ミツマタは観たいけれど、駐車場からたくさん歩くのはちょっと・・・という方にはおススメです!
谷間にビッシリとミツマタが詰まっていて、ミツマタが咲いている様子は目を見張ります!
車で気軽に行けてこんなに密度が高いミツマタ群生地を観ることができるスポットは少ないと思いますので、ご興味がありましたら足を運んでみてはいかがでしょうか?
津市芸濃町笹子谷のミツマタスポットへのアクセス
車でのアクセス
ところ:三重県津市芸濃町河内(笹子第3橋付近)
こちらのミツマタ群生地には駐車場はありませんが、ミツマタ群生地の先を過ぎてしばらくすると行き止まりになりますので、交通量がほどんどなく、路肩スペースがあるため正しく状況を判断すれば、路肩への一時的な駐車は可能です。
もしくは、群生地手前約300mにある経ヶ峰登山口(笹子ルート)駐車場をご利用ください。
経ヶ峰登山口(笹子ルート)駐車場:三重県津市芸濃町河内514
※駐車マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
問い合わせ先:津市芸濃総合支所地域振興課 059-266-2516
スポット④:亀山市安坂山町野登山のミツマタ
4つ目のスポットは、亀山市安坂山町野登山のミツマタです。
こちらのスポットは「野登山のミツマタの森」とも呼ばれていて、登山道から入って山の中腹にあります。筆者が感じた特徴としては、今回のスポットの中では秘境感&ワイルド感を味わえるスポットです!
野登山への登山ルートは「ミツマタ尾根コース」と「表参道コース」があって、「ミツマタ尾根コース」登山口から入って約30~40分歩くとミツマタの群生が広がってきます。(駐車場は登山口から徒歩約10分の坂本棚田の駐車場を利用となるため、駐車場からミツマタの群生地へは約40~50分の所要時間となります。)
登山やハイキングが好きな方や長時間歩いても大丈夫という方にはおススメです。
自然あふれる沢とミツマタとのコラボレーションや
美しい苔の緑とミツマタのコラボレーションを観ることができて、秘境感&ワイルド感たっぷりです。
こちらの群生地は、1942年(昭和22年)頃にミツマタが植樹されたのが始まりとのことで、年月が経過した現在ではすっかりと自然の一部となっています。倒木や朽ちた切株もあったりして自然のままという感じです。
そんな自然のままであるからこそ、周りを見渡すと色々な発見もあって、こんな写真が撮れました。
(切株がミツマタを咥えているようですよね!もちろんですが、切株を移動したり触ったりしていません。)
野登山のミツマタスポット、こちらに来られていたハイカーさんに尋ねてみると、午前に鈴鹿の山を登った後に午後からこちらのミツマタを観に来たと仰っていて、その健脚さぶりに驚いたことがありました。
登山道を歩く秘境感&ワイルド感が味わえる自然たっぷりの光景を目の当たりにできるスポットです。ご興味がありましたら足を運んでみてはいかがでしょうか?
亀山市安坂山町野登山のミツマタスポットへのアクセス
車でのアクセス
駐車場は坂本棚田の駐車場を利用ください。
ところ:三重県亀山市安坂山町 坂本棚田駐車場 駐車場からミツマタ尾根ルート登山口経由で約2200m(徒歩約40~50分)
※路上駐車は近隣住民、農作業の迷惑になりますので、駐車マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
問い合わせ先:亀山市観光協会 0595-87-8877
公衆トイレ横に、登山者の入山届(登山届)用のポストが設置されています。遭難など万一のため入山届を提出しておきましょう。
⑤亀山市安坂山町坂本農村公園(坂本棚田展望台)のミツマタスポット
5つ目のスポットは、亀山市安坂山町坂本棚田展望台(坂本農村公園)のミツマタです。
こちらのスポットは先ほど紹介しました野登山の登山口から近い場所にあり、筆者が感じた特徴としては、開花のタイミングが合えば、ミツマタと桜の共演が美しい展望スポットということです。
ミツマタの花はどちらかというと下向きに咲くため、上から見ると筒状の蕚(がく)のため白く見えますが、下から見ると黄色の花(花弁)がよく見えます。
展望台を見上げるように下の方から見るのがおススメで、鮮やかな黄色のくす玉のような花が楽しめると思います。
上の写真は、望遠レンズを使用して撮影していますが、晴天で日が差す時間がうまく合うと、背景が陰になってミツマタの花が綺麗に撮れました。
また、桜の開花時期とのタイミングが合えば、ミツマタ越しに展望台側に咲いている桜と一緒に楽しむことができます。
展望台がある上の方から眺めて観たりと、お気に入りのアングルを探すのも面白いと思います。
※2025年3月12日現在、展望台の手摺りが破損のため、展望台に立ち入ることはできませんが、展望台横から景色を見渡せます。
亀山市安坂山町の坂本棚田展望台(坂本農村公園)のミツマタスポットへのアクセス
車でのアクセス
ところ:三重県亀山市安坂山町 坂本棚田展望台(坂本農村公園)駐車場 (先ほどの坂本棚田の駐車場でも可)
※路上駐車は近隣住民、農作業の迷惑になりますので、駐車マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
問い合わせ先:亀山市観光協会 0595-87-8877
いかがでしたか?
いかがでしたでしょうか?
三重県北中部(津市&亀山市)のミツマタスポットを紹介しましたが、同じ花でも各スポットにはそれぞれの特徴があって面白いと思います。春を探してみようとお出かけされる際や、春の花を観にお出かけしようとされる方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけると嬉しく思います。
※みんながまた訪れたいと思えるよう、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。