熊野古道伊勢路で最古の「波田須の道」は歩きやすくて初心者にもぴったり。海が見える秘境駅、絶景スポットなど魅力満載な波田須の行き方&楽しみ方をご紹介

掲載日:2022.03.11

「波田須(はだす)の道」は、鎌倉時代に作られた熊野古道伊勢路最古の「道」。距離が300メートルほどしかなく傾斜も緩やかなので、初めて熊野古道を歩く方にもぴったり!そのほかにも”波田須”エリアは、海が見える秘境駅や、太古からの伝説が残る「徐福の宮」、テラスから絶景が望める「徐福茶屋」など素敵なスポットがたくさんあるのでご紹介します!

今回、波田須の魅力を紹介してくれるのは、人気YouTuber「ビートないとー」さんと「のりごとー」さん(※お二人のプロフィールはリンクをクリック)

ガッツポーズで「波田須の道、いくぞー!」と気合い十分のお二人。

※名古屋方面からJR熊野市駅までのアクセス
・車の場合は、名古屋ICから熊野大泊(おおどまり)IC経由で約2時間40分で到着
・JR名古屋駅から特急南紀号で約3時間

波田須エリアは駐車場が少なく、途中の道も細いため、車でお越しの場合は、JR熊野市駅近くの有料駐車場に停めて、JR熊野市駅から波田須駅まで列車での移動がオススメです!

列車の本数が少ないので、出発前に帰りの時刻表もチェックしておきましょう。

JR熊野市駅の周辺には、土産物店や観光案内所、飲食店などが立ち並んでおり、散策するのに最適。

熊野市駅前特産品館では、熊野特産品の柑橘「新姫(にいひめ)」を使ったサイダーやポン酢しょう油、熊野みかんゼリー、高菜でご飯を包んだ郷土料理「めはり寿司」などの特産品・お土産物が多数取り揃えられています。

熊野地方は、柑橘類、梅干し、高菜、干物、那智黒石(なちぐろいし)などなど特産品が豊富なため、いろいろ欲しくなること間違いなしです!

熊野市観光案内所は、総合的な観光案内や、巡礼衣装の貸出しに加え、熊野市内の名所をVRで仮想体験できる機器が設置されていて、熊野市観光の際はまず立ち寄りたいスポット。

※波田須はトイレ設備が少ないため、熊野市観光案内所内やJR熊野市駅前にあるトイレですませておきましょう。

※熊野市観光案内所には各地のマップが置かれていますが、波田須のマップが置かれていない場合もあります。お出かけ前に以下のどちらかのサイトから、マップをダウンロードしておきましょう。

○熊野古道伊勢路ウェブサイトからダウンロード
○一般社団法人東紀州地域振興公社ウェブサイトからダウンロード

それぞれのサイトには、熊野古道や周辺地域に関する便利な情報も掲載されているため、旅の前に是非チェックしてみてください。

2.いざ、波田須へ!

波田須駅

JR熊野市駅から波田須駅までは、2駅(6~7分)190円の運賃です。

波田須は、海沿いにある温暖で自然豊かな集落。2人が訪れたのは12月の中頃でしたが、心地よい暖かさで、散策にぴったりのお天気でした。

なお、波田須はアニメの聖地としても有名。花江夏樹さん、花澤香菜さんが声優として出演した「凪のあすから」のアニメの舞台として使用されたことから、アニメファンの間で話題のスポットとなり、2018年度版アニメ聖地88選にも選ばれました。

波田須駅は、目の前に海が広がる小さな秘境駅。アニメの舞台になったというのも頷けるほどの、美しい景色です。

徐福の宮に向かって歩く小道から、大きな楠が集落の中にそびえ立っているのが見えます。楠は徐福の宮の目印です。

※小道には車が通る場所もあるため、周りに注意しながら歩きましょう。

徐福の宮

「徐福の宮」は波田須駅から徒歩30分ほどの距離にある神社です。大きな楠に覆われた宮は、とても神秘的な雰囲気。

波田須に残されている「徐福伝説」によると、約2,200年前に、秦の始皇帝の命を受け、徐福は不老不死の薬を探し求めて、数十隻に及ぶ船団を組み、東方に向かって船出したそう。

航海の途中で嵐に遭い、徐福の船だけが、この地に流れ着いたとされています。帰国を断念した徐福は永住を決意し、その後、秦の様々な最先端技術(焼き物、農耕、捕鯨など)を伝えたという説もあり、様々な文明が広がるきっかけになったと言われています。

この波田須の地で、徐福はどのようにまちの人々と交流し、技術を伝えていったのでしょうか。墓石の前で、2,200年前の遥か昔に思いを馳せる人も多いかもしれません。

また、波田須という地名は、古文書などで「秦住」と記されているものもあり、徐福の渡来が元となってつけられたとも考えられているそう。地名になってしまうほど、影響力のある人物だったようですね。

徐福の宮で祈りをささげる、ビートないとーさん。お宮の中に日の光がキラキラと差し込んでとっても綺麗。

ちなみに波田須の小道には、民家と民家の間を通る細い道もあります。二人が小道を通っているとき、道沿いのお家に住む方が手を振って挨拶してくれて、集落に住んでいる人々との温かみのある触れ合いで、心がなごみました。

倉の門(くらのかど)

「倉の門(くらのかど)」は波田須駅から徒歩15分ほどの距離にあるスポット。江戸時代、この場所には地下倉があり、税金として集めた作物などが保管されていたそうです。倉の門は高台に位置しているため、周辺を見渡すと、集落や海の景色が広がります。散策途中に景色を見ながら一息つくポイントとして、ぜひ立ち寄ってみてください。

集落の上にある波田須の道付近まで登ると、徐福の宮や集落、海が一望できます。写真を撮りたくなるような、美しい景色です。

波田須の道

徐福の宮から徒歩30分ほどの距離にある「波田須の道」は、世界遺産・熊野古道伊勢路の中でも最も古い道で、鎌倉時代に作られたもの。ひとつひとつの石が大きく、敷き方も豪快なのが特徴です。距離は300メートル程と短いため、初めて熊野古道を歩く方や、小学生など小さいお子様連れでも、気軽に世界遺産を歩いて体験することが可能なんです。

歴史ある波田須の道を、往時の巡礼衣装で歩いていると、はるか昔にタイムスリップしたような気分になれます。

徐福茶屋

「徐福茶屋」は海を一望できるテラスのついた、素敵な茶屋です。

徐福茶屋では、珈琲やオリジナルの100%みかんジュース、お土産物などを販売しています。散策でカラカラに乾いたのどを、徐福茶屋で潤しましょう。

みかんジュースで乾杯!地元熊野市産のみかん100%で作られたジュースは、酸味と甘みのバランスがちょうどよく、歩き疲れた体にしみわたります。

3.大満喫!「波田須の道」歩きを振り返る

海を眺めながら、今日の「波田須の道」歩きの感想を話す二人。

「景色の綺麗な小道が多くて、歩いていて気持ちよかった!」「じっくり歩いて、全部で2時間30分くらい。散策にはちょうどいい距離かも。」とのこと。

「まだ帰りたくない~!ずっとこの景色を眺めていたい!」と、大満足の旅路となったようです。

以上、熊野古道歩き第一弾の「波田須の道」のレポートでした!
※電車が2時間程度で1本と本数が少ないため、乗り遅れないように気を付けましょう。

【徐福茶屋情報】
住所:〒519-4207 三重県熊野市波田須町454−3
営業日時:木・金曜日 13:00~16:00 
※不定休につきご注意下さい
※月ごとの営業日時は公式SNSよりご確認ください。
HP:https://jofuku-chaya.jimdofree.com/


○ビートないとーさんのYouTubeチャンネルでも、「波田須の道」歩きの様子が公開されていますのでぜひご覧ください!!


○波田須のPR動画はこちら!


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記事制作:MSLP
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