牡蠣の季節到来!牡蠣料理を年中楽しめる「的矢かきテラス」へ行ってみました♫ おすすめメニューやアクセスなどご紹介します
掲載日:2022.11.07
寒さが増すにつれ、どんどん美味しくなるのが「牡蠣」です。そこで、三重ブランド第一号にも認定された的矢かきの養殖業者「佐藤養殖場」が運営する「的矢かきテラス」へ、鮮度抜群の牡蠣を食べに行ってきました!おすすめメニューやアクセス、駐車場などを解説します。
記事制作 / みえ旅グルメ部 家田美央
▼ 目次
みえ旅グルメ部の家田美央です。
普段はフリーライター・フォトグラファーとして三重県中を駆け回っています。
その時々仕入れた旬のおいしい情報をお届けしていきます。
まず第一弾は、これから旬を迎える「牡蠣」のお店です。
※この記事は10月に取材を行った内容をご紹介しております。的矢かきテラスでは季節ごとに自社で養殖したとれたての牡蠣を使用しておりますので、水揚げ状況に応じて個体差が生じることがあります。あらかじめご了承ください。
三重ブランド認定第一号「的矢かき」とは?
三重県を代表するブランド牡蠣といえば「的矢かき」の名前が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?
波穏やかな的矢湾で養殖されている牡蠣は、味の良さと、生で食べても安心安全な品質の高さで知られています。
そんな的矢かきを一躍有名にしたのが「佐藤養殖場」です。
1925年創業のこの会社は、的矢湾での牡蠣養殖のパイオニアであり、紫外線で殺菌した海水で一定時間以上牡蠣を飼育することで生で食べても大丈夫な牡蠣の育成法を考案した、牡蠣界のトップランナー。
三重県の豊かな自然や伝統など、三重の地域特性をいかした生産品・加工品の中から、特に優れているとされている県産品に与えられる「三重ブランド」。
佐藤養殖場の的矢かきは、松阪牛、伊勢海老、真珠、アワビとともに最初の認定品に認定されました。
生で食べても安心安全な牡蠣を育てる高い技術と、海の環境に配慮した生産基準を持つことなどが総合的に認められたことによります。
「的矢かきテラス」とは?
佐藤養殖場は牡蠣の卸や小売りのみ行ってきましたが、2022年1月26日に待望のレストラン「的矢かきテラス」を開業しました。
佐藤養殖場の作業場のすぐ隣に建つこのレストラン、最大の特徴は「自社で養殖した牡蠣を一年中食べられる」こと。
一番のメインは冬の「的矢かき」で、旬は11月~GWごろまで。牡蠣の持つ独特の臭みやえぐみが少なく、甘みやうま味が際立つ自慢の逸品です。
続いて提供されるのが、大きくてクリーミーな味わいの海のミルク「岩がき」。GWごろから8月末ごろまで食べられます。
そして、お盆ごろから10月ごろまで食べられるのが「季節の生がき」という、卵を持たないよう特殊な技術で養殖された牡蠣です。小粒ですが貝柱が大きく、うま味がぎゅっと詰まっています。
通常、牡蠣というと冬の食べ物として知られ、夏場に食べると「あたる」と言われますが、牡蠣の種類や飼育方法を工夫することで、そういった心配も克服しました。
と、長々とした前書きはこのへんで、早速お店へ行ってみましょう!
「的矢かき 佐藤養殖場入口」と書かれた看板をくぐってお店へ向かいます。
車で来た人はこの看板の手前にある広い場所へ停めてください。
歩いてすぐ左手にお店が見えてきます。白壁と木を基調としたすっきりとした建物です。
中に入るとテーブル席が並んでいますが、おすすめの席はさらにその奥。
なんと海の上に牡蠣小屋風の建物が浮かんでいます!
木と透明の波板で作られた海上桟橋にある客席からは、湾内を行き来する船や牡蠣養殖の作業の様子が眺められ、自分が牡蠣養殖の現場にいることを身をもって実感できます。
海の上=寒い、と思うかもしれませんが、ちゃんとエアコンが効いているので寒い時期でもご安心を。
建物の2階にも客席があり、全席オーシャンビューというのもこのお店の自慢です。
冬季になると海上桟橋の席は早々と埋まるので、希望する人は電話予約をお忘れなく。
お待ちかね! 絶品の的矢かき料理!
牡蠣づくし定食
さてさてお楽しみの牡蠣料理ですが、「的矢かきテラス」イチオシの「牡蠣づくし定食(3,950円)」をいただきます。
前菜からメイン、ご飯に至るまで、すべての料理に牡蠣が使用されている、文字通り牡蠣尽くしの内容です。
まず最初に出てくるのが「季節の生牡蠣」と「牡蠣の冷製ソース仕立て2種」(いずれも夏季限定。冬季は「3種の焼き牡蠣」と「3種のアラカルト」になります)。
生牡蠣のこのみずみずしさと新鮮さ! 画像から伝わりますでしょうか?
生牡蠣とレモンの相性の良さは今さら紹介するまでもありませんが、びっくりしたのが一緒に添えられるポン酢醤油と新生姜の甘酢漬け(ガリ)のソースとのバランスの良さ。
ソースの酸味が牡蠣の甘味を引き立てています。
そして、冷製ソース仕立ての牡蠣は軽く蒸してあり、フレッシュトマトと玉ねぎのマリネソースと、クリームチーズと黒コショウをトッピング。
半生状態のためぷりっと感が増した牡蠣は、生とは異なる食感が楽しめ、うま味たっぷり。
続いて、カキフライ、牡蠣ご飯、3種のアラカルト、あおさの味噌汁が、定食形式でひとつのトレイに盛り付けられて提供されます。
はい、やってきました、みんな大好きカキフライ。
薄めの衣に包まれた牡蠣は、アツアツのエキスが身の中にぱんぱんに詰まっていて、噛むとじゅわっとおいしさが広がります。
そして、手前に並んでいるのが「3種のアラカルト」。画像左から、牡蠣のつくだ煮、南蛮漬け、甘たれ唐揚げの3種。
火を入れてもこの大きさの牡蠣だから、一粒だけでも食べ応え満点です。
※季節ごとに自社で養殖したとれたての牡蠣を使用しておりますので、水揚げ状況に応じて個体差が生じることがあります。あらかじめご了承ください。
ちなみに南蛮漬けは、冬季になると牡蠣のなめろうに変わるそう、それも食べてみたい!
そして、牡蠣がたっぷり入った牡蠣ご飯と的矢湾で採れたあおさの味噌汁でお腹いっぱいに。
まだまだあります!おすすめメニュー
この他にも、生牡蠣とイクラ、海藻のアカモクがのった「かきテラス丼(2,900円)」や、
「カキフライ定食(1,980円)」など、丼ものや定食、「自家製ベシャメルソースの牡蠣グラタン(1個390円・冬季限定)」などの単品メニューもラインナップ。
「エビフライ定食(1,680円)」や「本日のまぐろ丼(1,980円・夏季限定)」など牡蠣以外の料理も用意されています。
冬に大人気!かんかん焼き!
さらに、的矢かきの解禁を迎えたこれからの季節、人気なのが「かんかん焼き(6個入り2,160円~、11月中旬以降に提供予定)」です。
※2022年11月現在、牡蠣の食べ放題は実施しておりませんのでご注意ください。
名前の通り、大きな缶に殻ごとの牡蠣を詰め、蒸し焼きにするもの。
調味料を付けなくても、牡蠣のうま味と海水の塩気だけでいくつでも食べられてしまう、シンプルながらも牡蠣のおいしさをダイレクトに味わえる食べ方です。
「的矢かきテラス」で使用する牡蠣は、水揚げから1時間以内という新鮮この上ないもの。
そのため、特別に凝ったものはありませんが、素材そのもののおいしさを味わえるような料理が多くあることが印象に残りました。
目の前の海で採れる牡蠣のおいしさを味わってほしいという、養殖業者ならではの強い思いが感じられます。
的矢かきが育つ豊かな自然の中で
お店は的矢湾に面した佐藤養殖場の作業場に隣接しており、的矢かきの出荷時期になるとせわしなく作業する様子が見られます。
佐藤養殖場の牡蠣は、職人の厳しい目利きによって選ばれたもののみ出荷されており、水揚げされても出荷基準を満たさないものは、再度海へ戻され、身入りが良くなるまでじっくり育てられるんだそう。
的矢かきの育つ的矢湾は、伊勢神宮の山を源とする神路川など、3本の河川が流れ込むことから栄養豊富な海。さらに生活排水が混じらないため水もきれいで、牡蠣養殖に適した場所です。
その場所で100年以上前から牡蠣養殖を続ける佐藤養殖場では、職人の目利きと高い技術によって、味と品質にこだわった牡蠣を育て続けています。
「三重ブランド」認定第一号にも選ばれた佐藤養殖場の的矢かき、ぜひこの冬は生産現場まで食べに訪れてください。
11月1日には売店がリニューアルオープン。生牡蠣の販売のほか、地元の海女が採った海産物や、牡蠣に合うお酒なども販売します。
お買い物だけの来店も歓迎なので、志摩らしいお土産を探したいならこちらも訪れてみてくださいね。
的矢かきテラスの基本情報・アクセスについて
住所 志摩市磯部町的矢889
電話番号 0599-57-2612(受付:9:00~17:00、※営業時間中はつながりにくい場合も)
営業時間 10:00~15:00(ラストオーダー14:30)
定休日 月曜日(2023年から火曜日)
アクセス 自家用車、または近鉄鵜方駅からタクシーで15分
駐車場 18台(無料)
URL https://seijyoumatoyakaki.com/matoyakakiterrace/