【2024年版】「松阪祇園まつり」とは?見どころや屋台情報、アクセスなどを詳しく解説します。
掲載日:2024.07.09
「松阪祇園まつり」は松阪に夏の訪れを告げる夏の風物詩であり、毎年多くの方で賑わいます。この記事では松阪祇園まつりの見どころや屋台情報、アクセスなどを詳しく解説します。
記事制作 / 観光三重 編集部
▼ 目次
松阪祇園まつりとは?
松阪祇園まつりは毎年7月中旬に松阪駅前中心商店街周辺で行われ、3月に行われる「初午(はつうま)大祭」、11月に行われる「氏郷(うじさと)まつり」と並ぶ松阪の三大まつりの一つです。
例年2日間にわたって開催され、土曜日は宵宮(よいみや)、日曜日は本日としてそれぞれ盛大に行われます。
後ほど紹介する「三社みこし」や「松阪しょんがい音頭と踊り」など見どころたっぷりで、老若男女問わず大勢の方が参加し、夏まつりの長い夜を楽しむ人たちで街は活気に包まれます。
松阪祇園まつりの歴史
松阪祇園まつりは平安時代、京都で始まった御霊会(ごりょうえ)に由来し、牛頭天王(ごずてんのう)を祀る八坂神社のまつりが松阪に波及したものだと伝えらえています。
※牛頭天王とは、釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神で、日本における神仏習合の神。
明治元(1868)年の神仏分離以前は、牛頭天王を祀る弥勒天王(みろくてんのう)(日野町・八雲神社)、御厨天王(みくりてんのう)(本町・御厨神社)、雨竜天王(魚町・雨竜神社、1908年に松阪神社に合祀)、毘沙門天王(西町・八重垣神社、1908年に松阪神社に合祀)の松阪四天王とよばれる4社の祇園会(ぎおんえ)であったと伝えられています。
4社のうち、弥勒天王のまつりで御輿が繰り出され、元禄年間(1688~1704)には拝殿に供えられた御輿が松阪を練り歩いたそうです。
スケジュールについて
松阪祇園まつりの主なスケジュールは以下のとおりです。
- 【宵宮】2024年7月13日(土)13:00~21:00
三社みこし(御厨神社、八雲神社、松阪神社)
小若みこし
和太鼓響宴(松阪太鼓・響座いなせ組など)
- 【本日】2024年7月14日(日)10:00~21:00
三社みこし(八雲神社)
ステージイベント
松阪しょんがい音頭と踊り
松阪しょんがいソーラン
松阪鈴おどり
松阪祇園まつりの見どころを紹介
松阪祇園まつりの見どころは
①三社みこし
②松阪しょんがい音頭と踊り
③松阪鈴おどり
の大きくわけて3つです。ここからはそれぞれの見どころを詳しく紹介していきます。
①三社みこし
御厨神社、八雲神社、松阪神社の3社から御輿が繰り出され、「チョーサヤ」という掛け声を上げながら町中を練り歩きます。13日(土)の夜に中心商店街の交差点に集まる「練り込み」は迫力十分で勇壮!「松阪祇園まつり」のクライマックスといえます!(「練り込み」は20:25ぐらいから開始される予定です。)
※クライマックス時はまつりに来ている方々や神輿の担ぎ手などにより中心商店街交差点付近は大変混み合いますので、小さな子どもを連れて行かれる場合は迷子にならないようにするなど注意してください。
また、同日には小学4年生から中学3年生までの子どもたちがみこしを担いで練り歩く「小若(こわか)みこし」も行われます。子どもたちが威勢よく元気に神輿を担ぐ姿も「三社みこし」同様に注目です!
②松阪しょんがい音頭と踊り
1588(天正16)年に松坂城の城主・蒲生氏郷(がもううじさと)公が松坂城を築城した際、築城に携わった職人や農民を労うために城内に招き入れ、完成の酒宴が催されました。その酒宴に参加した農民が唄い踊ったものがはじまりと言われており、松阪市指定無形民俗文化財にも指定されています。
「しょんがい」とは、「しょうがない」が語源で、長い年月の間に訛ってこの言葉になったそう。バックミュージックはなく、音頭師さんがマイク一つで古い物語や時代の話題を即興を交えながら入れ替わり唄い、そこにハヤシ・締め太鼓が入ります。
松阪祇園まつり以外の催しでも広く行われ、音頭師と踊り手が一体となって楽しむ、400年以上続く松阪の夏の風物詩になっています。
そのほか、「松阪しょんがい音頭と踊り」に「よさこいソーラン」の要素を加え、松阪市ゆかりの偉人や特産品を歌詞に盛り込んだ楽曲「松阪へおいでぇな」などに合わせて踊る「松阪しょんがいソーラン」も14日(日)に披露されます。
「松阪しょんがい音頭と踊り」、「松阪しょんがいソーラン」、後述する「松阪鈴おどり」は当日参加大歓迎とのことですので、一緒に踊って松阪祇園まつりをさらに楽んでみてはいかが?
③松阪鈴おどり
松阪出身の国学者・本居宣長の功績を伝えるために出来上がったものとされており、宣長が好きだった鈴を手に持ったり体につけたりして、鈴の音を響かせながら軽快に踊ります。
「松阪鈴おどり」は地元の保育園や幼稚園、小学校の運動会などでも踊られ、地元の方にとっては馴染みのあるものですが、初めて観る方にとっても「リンリン」と鈴の音色を響かせる軽やかな踊りに心地よさを感じるのではないでしょうか。
「松阪しょんがい音頭と踊り」、「松阪しょんがいソーラン」と同様、14日(日)に催されます。
ほかにも、松阪市を中心に活動する和太鼓グループ「響座いなせ組」などによる和太鼓響宴、日野町交差点付近でステージイベントが開催されるなど見どころたっぷりですので、松阪の夏の風物詩をぜひお楽しみください!
屋台などの出店について
松阪中心商店街周辺を中心に屋台や地元飲食店のキッチンカーが多数出店する予定です。
おまつりならではの飲食物や松阪市の地元グルメをぜひ味わってみてください。
※ゴミは屋台のゴミ袋に捨ててください。
アクセス・駐車場・交通規制について
松阪祇園まつりは松阪駅南口前にまっすぐ続く松阪中心商店街の周辺で開催されます。
当日は会場周辺で交通規制が行われ、また周辺駐車場の駐車台数も限られているため、鉄道・バスによるお越しをおすすめします。
鉄道でのアクセス
JR・近鉄「松阪」駅を下車 南改札口を出てすぐ
バスでのアクセス
・三重交通バス「松阪駅前」下車すぐ
・鈴の音バス「JR松阪駅」下車すぐ
※松阪祇園まつりの開催期間中は一部迂回運転しますので、以下のバス停はご利用いただけません。
- 三重交通バス
平生町、パティオひの街、日野町(ベルタウン)、新町1丁目、新町4丁目、黒田町、西林、内五曲り - 鈴の音バス
平生町、パティオひの街、日野町(ベルタウン)、よいほモール、よいほモール北、松阪工業グランド前、新町1丁目、新町4丁目
車でのアクセス
伊勢自動車道「松阪IC」から市中心部(祭開催地域)まで約20分
※周辺商業施設等への駐車はご遠慮ください。
駐車場について
会場周辺の駐車場をご利用いただくことは可能ですが、駐車台数に限りがあります。
なるべく公共交通機関を利用してお越しください。
交通規制について
交通規制は13日(土)は最大12:30~21:30、14日(日)は9:30~21:30に行われます。
詳しくは以下のマップをご確認ください。
松阪のおすすめグルメ
松阪祇園まつりが開催される松阪市のおすすめグルメを紹介します。
松阪牛
「肉の芸術品」とも呼ばれる松阪牛は、優れた資質、豊かな自然の中での農家の伝統的飼育やシステムの導入・管理によって日本一の肉牛として認められ、その味の素晴らしさは国内のみならず、世界から賞賛を受けています。せっかく松阪市に訪れたなら、本場の松阪牛をぜひ味わってみてください!
松阪鶏焼き肉
松阪市では、世界的にも有名な「松阪牛」だけでなく、松阪牛に比べて安価な鶏肉の「鶏焼き肉」が庶民の間で親しまれ、TV取材等で全国的に有名になり、松阪市のソウルフードと言われるまでになりました。鶏焼き肉は、焼き鳥とは違って串を通さず、甘辛のみそダレをつけるのが特徴です。
美味しい味噌ダレがかかった鶏肉を、焼いて食べる絶品焼肉。松阪牛も良いけれど、ご当地グルメの鶏焼き肉もぜひ一度食べてみませんか。
いかがでしたか
松阪祇園まつりのスケジュールや見どころ、松阪のグルメ情報などについて紹介してきました。
まつりに参加して松阪の夏の訪れを感じるとともに、素敵な夏の思い出を作ってくださいね!