赤目四十八滝はしんどいって本当?おすすめハイキングコースと駐車場をわかりやすく解説!
赤目四十八滝は片道100分で全ての滝を巡れます。口コミでは「しんどい」という声もありますが、片道6分でも大迫力の滝を楽しめます。この記事では、おすすめのハイキングコースや駐車場・料金・営業時間などを紹介します。
記事制作 / みえ旅アンバサダー ふがまるちゃん
▼ 目次
赤目四十八滝とは?
赤目四十八滝は、三重県名張市の滝川沿いを流れる滝の総称です。
約3.3kmのハイキングコースには、滝壺を含めて「23瀑」もの滝を見ることができます。
道中には四季折々の景色が広がり、桜・新緑・紅葉・雪など、様々な表情を魅せてくれます。
ハイキングコースはしんどいって本当?
GoogleやYahooで「赤目四十八滝」と検索すると「しんどい」という口コミを目にするときがあります。
赤目四十八滝のハイキングコースはいくつかあり、最短コースで片道23分、最長コースは片道90分です。
片道23分の最短コースでも、赤目五瀑の「不動滝」「千手滝」「布曳滝」を鑑賞でき、坂道や階段は緩やかです。
日頃からウォーキングをされている方なら、あまり「しんどい」と感じないかもしれません。
赤目五瀑とは?
赤目五瀑とは、赤目四十八滝で鑑賞できる滝の中でも「特に見所とされる5つの滝」のことで、それぞれの特徴は次の通りです。
不動滝
高さ15m。不動明王にちなんで名付けられた滝。渓谷入口から約230m、徒歩6分の距離。
千手滝
高さ15m。滝・岩・樹木・滝壺が調和した美しい滝。渓谷入口から約800m、徒歩20分の距離。
布曳滝
高さ30m。一条の布をかけるように落ちる滝。渓谷入口から900m、徒歩23分の距離。
荷担滝
高さ8m。岩を挟んで滝が2つ流れ、渓谷随一の景観と称される滝。渓谷入口から2600m、徒歩70分の距離。
琵琶滝
高さ15m。赤目五瀑の中では最奥で、岩風呂のような滝壺が広がる。渓谷入口から2870m、徒歩80分の距離。
休憩できる場所はある?
ハイキングコースの途中にはベンチや東屋があるので、しんどいと感じた場合は適度に休憩をとるのがオススメです。
東屋から滝を眺められるポイントもあり、マイナスイオンを浴びながら心地よく過ごせますよ。
体力に自信のある方は、赤目五瀑の中でも最奥にある「琵琶滝」まで歩いて、絶景の滝巡りをお楽しみください。
服装・シューズについて
赤目四十八滝のハイキングコースには、ゴツゴツとした岩場や滑りやすい場所があるので、歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズがオススメです。
夏場は虫が寄りやすいため、携帯用の虫よけスプレーを常備し、肌の露出を抑えられる服装だと日焼け対策にもなります。
営業時間・料金について
赤目四十八滝の営業時間は夏季と冬季で異なり、それぞれの営業時間は次の通りです。
🗓 夏季(3月第2金曜~11/30)
8:30 ~ 17:00
🗓 冬季(12/1 ~ 3月第2水曜)
9:00 ~ 16:30
🗓 1/1~1/2
9:00 〜 15:00
🗓 定休日
12/28 ~ 12/31、1月 ~ 3月第2木曜までの毎週木曜
料金(渓谷保全料)
👛 大人1,000円
👛 小人500円
⚠ 入山規制について
台風の接近や大雨時、通行が危険とされる状況の場合は入山禁止になることがあります。
また、「布曳滝まで入山可能」などの入山範囲が制限される時もあるので、最新の入山状況については次のWEBサイトをご覧ください。
駐車場はどこ?
赤目四十八滝に無料駐車場はなく、渓谷入口の周辺に有料駐車場がいくつかあります。
料金は場所によって異なり、500円〜800円前後です。
土日祝やGW・紅葉などのハイシーズンは、渓谷入口から近い駐車場が満車になりやすく、渋滞が発生することもあるのでご注意を。
自動販売機・トイレはどこ?
自動販売機は駐車場周辺に点在し、入山すると飲み物を購入できる場所はありません。
以前は「千手滝」近くに茶屋があったのですが、現在は東屋になっています。
トイレは駐車場周辺にあり、写真は上田屋近くの公共トイレです。
この公共トイレが渓谷入口から最も近いトイレですので、事前に済ませておくと安心です。
ハイキングコース内には1ヶ所だけトイレがあり、「八畳岩」のポイント近くにあります。
渓谷入口から徒歩15分ほどの距離で、これより先にトイレはないのでご注意ください。
おすすめハイキングコース
ここでは所要時間別のおすすめハイキングコースをご紹介。
体力や目的地に合わせて、赤目四十八滝の美しい渓谷ハイキングをお楽しみください。
【片道6分】不動滝まで「楽々」ハイキング
公共トイレ近くの駐車場から数分ほど歩いて、日本サンショウウオセンターの入口に到着!
ここにある券売機、もしくは窓口にて料金を支払うことで、赤目四十八滝に入山できますよ。
日本サンショウウオセンター内には、国内産のオオサンショウウオを中心に、9種約50余匹が飼育展示されています。
中には赤目生まれのオオサンショウウオもいて、運が良ければ赤目四十八滝の川や滝壺で見られることも🎵
日本サンショウウオセンター1階の奥へ進むと、ハイキングコースのスタート地点へ繋がります。
ここから不動滝まで徒歩6分と近く、アップダウンの激しい道がないので歩きやすかったです🎵
こちらは不動滝の手前にある石段で、登った先にある橋から滝を鑑賞できます。
手すりがあるので登りやすくなっていますが、雨の日や雨上がりの後は滑りやすいのでご注意ください。
不動滝は間近で鑑賞できる滝の1つで、高さは15mあります。
水しぶきを肌で感じられるほどの豪快な水量が特徴で、赤目五瀑の中では圧倒的な迫力!
徒歩6分で迫力満点の滝を見られるのは赤目四十八滝ならではの魅力ですね。
【片道23分】千手滝・布曳滝まで「ゆったり」ハイキング
渓谷入口からは徒歩23分、不動滝からは徒歩17分で、赤目五瀑の「千手滝」と「布曳滝」を鑑賞することができます。
道中はコンクリートで敷かれた歩道が多く、坂道や階段も緩やかなので、歩きやすいと思います。
また、川沿いを歩きながら美しい渓谷の景色を堪能できるポイントでもありますよ🎵
こちらが千手滝の光景で、不動滝から徒歩14分の距離に位置しています。
高さは不動滝と同じ15メートルで、澄んだ滝壺が広がります。
距離感の近さでは不動滝に劣りますが、澄んだ滝壺と岩や樹木に囲まれた滝は、絵になる美しさがあります。
滝壺の近くには東屋が整備されており、屋根の下でベンチに座りながらゆっくりと寛ぐことができます。
以前は茶屋だった場所ですが、現在は飲食物の販売などはございません。
千手滝から3分ほど歩くと布曳滝に到着し、こちらも広大な滝壺が美しい滝です。
高さは約30mと、赤目五瀑の中では最も落差があり、絹糸のような繊細で美しい見た目が特徴の滝です。
この先からは高低差のある階段や岩場の歩道が多くなるので、体力のある方におすすめのハイキングコースです。
【片道60分】笄滝まで「本格」ハイキング
渓谷入口からは徒歩60分、布曳滝からは徒歩40分で笄滝(こうがいだき)に到着します。
笄滝は落差3mの小規模な滝で、散策路からは滝壺のみが見えます。
この「滝壺」が魅力的で、日光が当たるとエメラルドグリーンに輝く姿を間近で鑑賞できます。
この写真は5月の13時頃に撮影し、滝壺に日光がちょうど当たる時間帯でした。
相方を滝壺近くの岩場に立たせ、カメラをローアングルで構えてシャッターを切ったのですが、水上ステージに立つような写真が撮れました。
15時頃、帰りに通ったときには滝壺全体が影に覆われてしまったので、日光が当たる時間帯はおおよそ12時〜13時前後かもしれません。
⚠滝壺周辺の岩場は滑りやすいため、散策や撮影を楽しむ際は足元に注意しましょう。
【片道70分】荷担滝まで「絶景」ハイキング
渓谷入口からは徒歩70分、笄滝からは徒歩10分で荷担滝に到着します。
赤目五瀑の中では最も美しいと称される滝で、巨大な岩を挟んで2つの滝が流れ落ちています。
夏は新緑、秋は紅葉が美しいので、季節ならではの景観を堪能できます。
特に人気なのが紅葉シーズンで、見頃になると混雑しやすくなります。
混雑を避けたい方は、営業が始まってすぐの午前8時半〜9時に入山するのがオススメです。
🍁 紅葉の見頃は11月中旬〜下旬です
⚠ 三脚を使用する際は通行を妨げない場所に設置しましょう
【片道80分】琵琶滝まで「秘境」ハイキング
渓谷入口からは徒歩80分、荷担滝からは徒歩10分で琵琶滝に到着します。
琵琶滝は赤目五瀑の中で最奥に位置し、高さは15メートルあります。
滝の流れる様子が楽器の琵琶に似ていることから「琵琶滝」と名付けられたそうです。
不動滝や荷担滝と比較すると、豪快さでは劣るものの、新緑や紅葉との調和する美しい景観が魅力的です。
ここからさらに20分歩けば、赤目四十八滝の最奥に位置する「岩窟滝(がんくつたき)」に到着します。
体力に自信のある方はぜひ最後まで巡ってみてください。
お得なチケットについて
近畿日本鉄道が販売する「赤目四十八滝 渓谷の自然探勝きっぷ」を利用すると、お得に赤目四十八滝を楽しめます。
「赤目四十八滝 渓谷の自然探勝きっぷ」の内容
🚃 近鉄電車の往復乗車券(近鉄電車発駅 〜 赤目口駅まで)
🚌 三重交通バスの往復乗車券(赤目口駅前 〜 赤目滝まで)
🎟 入山チケット引換券
🉐 赤目四十八滝周辺のお店で使える飲食・お土産割引
♨ 指定旅館の温泉入浴割引
🥷 体験型アトラクション「忍者の森」忍者修行体験料金割引
このきっぷだけで上記の割引券などが全部セットなので大変お得です。
きっぷの料金や発売箇所については、近畿日本鉄道の赤目四十八滝 渓谷の自然探勝きっぷのサイトをご覧ください。
電車・バスでのアクセス方法については、次で詳しく解説します。
電車・バスでのアクセス方法
赤目四十八滝は電車・バスを利用することで、自家用車以外でもアクセス可能です。
渓谷入口までの電車・バスのルートは次の通りです。
🚃 近鉄電車 赤目口駅で降車後、駅ロータリーへ移動
↓
🚌 三重交通バス バス停「赤目口駅前」に乗車
↓
🚌 三重交通バス バス停「赤目滝」で降車
↓
🚶 バス停「赤目滝」から徒歩約5分で渓谷入口に到着
バスの乗車時間は約10分ほどで、行きと帰りの時刻表は平日と土日祝で異なります。
最新のバス時刻表は、近畿日本鉄道の赤目四十八滝 渓谷の自然探勝きっぷのサイトをご覧ください。
周辺の飲食店・温泉
駐車場周辺には温泉や飲食店があるので、ピックアップして紹介します。
ハイキング前後にぜひお立ち寄りください。
たまきや「へこきまんじゅう」
「たまきや」は、赤目四十八滝の名物「へこきまんじゅう」を販売するお店。
さつま芋たっぷりの和風スイーツで、忍者の形が印象的です。
名前にびっくりしますが、食べれば満足の美味しさです。
対泉閣
対泉閣は渓谷入口の近くにある温泉宿で、日帰り温泉も楽しめます。
地下1000mから湧くアルカリ性単純温泉は、しっとり滑らかな肌触り。
伊賀牛をはじめとした伊賀の食材を用いた月替わりの会席料理も魅力的です。
上田屋
上田屋は、渓谷入口から最も近いお店。
天然のよもぎを使った草餅が名物で、数々のTV番組で紹介されるほど大人気!
テイクアウトできる「焼きおにぎり弁当」もオススメです。
いかがでしたでしょうか
ネット上の口コミだけを鵜呑みにすると「どのハイキングコースもしんどいのかな・・・」と思ってしまうかもですが、片道6分〜30分でも豪快な滝が見られることをお伝え致しました。
滝の美しさは三重県屈指なので、大自然で絶景を堪能したい時やリフレッシュしたい時にはぴったりだと思います。
どの季節でもオススメなので、ぜひ行ってみてくださいね。
ふがまるちゃん(撮影・記事制作)
観光三重のみえ旅アンバサダーに所属し、三重を撮る写真家としてTwitter・Instagramを中心に活動中。三重の風景を無料配布する三重フォトギャラリーと三重の旬な情報を発信する三重のええとこ巡りを運営。
関連スポット
赤目滝水族館
伊賀
名張市忍者修行の里、室生赤目青山国定公園内の日本サンショウウオセンターが「赤目滝水族館」としてリニューアルオープン。 「赤目四十八滝の自然と繋がる水族館」をコンセプトに、本物の滝、特別天然記念物が生息する渓谷と一体となった巨大水族館です。 渓谷内に生息する両生類や8種ものコケ類を展示し渓谷の多様な生態系を表現しています。滝を再現した水槽には、特別天然記念物「オオサンショウウオ」の展示も。 そして、水族館から200mほど歩けばもうそこは滝。壮大な自然が広がる水族館をぜひ体感ください。
赤目四十八滝
伊賀
名張市伊賀と大和の国境を流れる滝川の上流に連なる数々の瀑布が美しい大自然のアートを作り出す赤目四十八滝。室生赤目青山国定公園の中心に位置し、その長さは約4キロにも及びます。 赤目の神秘的な自然は、平成の名水百選、日本の滝百選、森林浴の森百選、そして遊歩百選にも選ばれ、その渓谷に織り成す樹木、渓流、滝などの奏でる優雅な色彩と音のハーモニーが自然をより楽しませてくれます。自然の空気を全身に感じながら、散策を楽しもう! 秋から冬にかけては渓谷ライトアップイベント赤目渓谷『幽玄の竹灯』を開催 散策コースはゆったり散策コース、渓谷ハイキングコース、長坂山トレッキングコースがあります。コースの詳細については添付の赤目四十八滝MAPをご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 【公式】観光三重(三重県観光連盟)(@kankomie)がシェアした投稿 - 2020年 7月月26日午前3時17分PDT