お伊勢参りにかかせない最強の加護が宿る神社 猿田彦神社 ・佐瑠女神社とは

お伊勢参りで伊勢神宮だけ行くのはもったいない!三重県伊勢市にある「猿田彦(さるたひこ)神社」は、物事を良い方へと導くみちひらきの神様として知られています。同じ境内に、芸能の神様である「佐瑠女(さるめ)神社」もあります。今回はそんな 猿田彦神社・佐瑠女神社について、参拝前に知っておきたい情報をまとめました!どんな神様がいらっしゃるのか、神社の中のパワースポットやアクセス方法など詳しく紹介します!

猿田彦神社とは

伊勢でお参りといえば「伊勢神宮」を思い浮かべる方が多いと思いますが、「猿田彦神社」にお参りするのもおすすめです!

内宮・おはらいまち(おかげ横丁)に続く交差点の場所に、猿田彦神社があります。

御祭神 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)とは

猿田彦神社にまつられている猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)は、古事記や日本書紀にも登場する神様です。

 

天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を地上の世界まで道案内したと伝えられ、物事のはじまりに道しるべとなって、何事も良い方向へと導いてくださる「みちひらき」の神様として知られています。

 

交通安全の神様でもあり、新しい車を買うとこちらでご祈祷をしてもらう地元民も多いです。「みちひらき」の神様の御利益にあやかりたいと、全国各地からの参拝者が絶えません。

 

御祭神 大田命(おおたのみこと)とは

大田命と伊勢神宮には深い関わりがあるのです!

 

大田命は、猿田彦神社の宮司を古来から現在まで代々つとめられている宇治土公家の祖先で、猿田彦大神の御裔です。

 

昔、天照大神をおまつりする場所を探し 倭姫命(ヤマトヒメノミコト)が諸国を旅された際、この伊勢の五十鈴川の川上の地をお勧めしたのが 大田命です。この地をとても気に入られたことから伊勢神宮が創建されました。

 

大田命と伊勢神宮にはこのような深い関わりがあるのです。

 

みちひらきの神様 の御利益

では、実際にどういう願いを叶えてくださるのでしょうか?

 

猿田彦神社の主なご祈祷の内容は以下のようになっています。

●みちひらき ●交通安全 ●商売繁盛 ●家内安全 ●建築安全 ●方位方災除け ●厄除け ●合格祈願 ●初宮詣(百日参り) ●七五三 ●安産祈願 ●神恩感謝 ●心願成就  (ご祈祷初穂料5,000円より) 

 

結婚式が行われている時など、すぐにご祈祷を受けられない場合もありますので予定については公式HPでご確認ください。

佐瑠女神社とは

猿田彦神社の境内には本殿と向かい合うように佐瑠女(さるめ)神社もあります。佐瑠女神社にまつられる天宇受売命(あめのうずめのみこと)は、芸能や縁結び等良縁にご利益のある神様として知られ、芸能人も多く参拝されています。

御祭神 天宇受売命(あめのうずめのみこと)とは

天宇受売命は、天照大神が天の岩戸と呼ばれる洞窟に閉じこもってしまい世界中が暗闇に包まれてしまった際、得意の舞で八百万の神々を楽しませました。楽しそうな外が気になった天照大神はそれがきっかけで洞窟(天の岩戸)から出てくることになったと言われています。

 

天宇受売命が「舞」、つまり「芸能」に長けていたことから、芸能の祖神として崇敬されております。

 

芸能・技能上達にご利益があるため 多くの芸能人・スポーツ選手の参拝が絶えません。

 

また、先にお話しした猿田彦大神と、瓊瓊杵尊の仲をとりもったのは天宇受売命とされており、瓊瓊杵尊を猿田彦大神とともに高千穂に送り届けたあと、ふたりは五十鈴川の上流であるこの地に戻り夫婦になりました。このことから、縁結びの神様とも言われています。猿田彦神社の境内に佐瑠女神社があるのも、ふたりの神が夫婦ということが関係しているんですね。

 

ちなみに「佐瑠女(さるめ)」という姓をつけたのは瓊瓊杵尊です。

 

地元民は「さるめさん」と呼んで親しんでいますが、とてもとても有難い神様なのですね。

 

芸能・縁結び・鎮魂の神様 の御利益

●芸能・技術上達 ●スポーツ上達 ●縁結び(恋愛に限らず、人と人、仕事などさまざまな良縁)●鎮魂

 

【ちなみに佐瑠女神社が鎮魂の神様というのはなぜか】

そもそも日本の舞とは、「魂鎮め(たましずめ)」の舞です。

 

魂鎮めといっても、日本の場合は、死者の魂を鎮める西洋の「鎮魂(ちんこん)」とは異なり、「魂振(たまふり)」といって魂を振り起こし、活力を与えるために行います。天宇受売命は、人々の高ぶる「心」を落ち着かせ 清らかに穏やかに導いてくださり、活力を失った魂を呼び覚まし若々しく活力を与えてくれる「鎮魂(たましずめ)の祖」とされているのです。

 

 

芸能人やスポーツ選手も参拝に!

誰もが知る有名な方ののぼりがたくさん!一つひとつみるのも楽しいですね。

神社横のたくさんの絵馬には、芸術関係の習い事の上達や、スポーツ技術の向上などさまざまな願い事が書かれています。私も佐瑠女神社の絵馬に願いを書きました!(ここではそのまま飾ることもできますし、プライバシー保護のシールをつけることもできます。)

 

猿田彦神社の絵馬は八角形の絵馬です。

お守りも種類豊富!

みちひらき御守】 1,000円

「みちひらき」の御神徳をいただき 進まれる道の行先を開いて、良い方向へ導いて頂く御守り

紫・黒・緑・黄・赤・白・赤紫・赤緑 (全8色)

 

はじめの一歩御守】 1,000円

新しい物事を始める時に 大切な第一歩を良い道に導いて頂く御守り

 

縁結び御守】1,000円 /  赤・白(全2色)

人と人、人と物との良縁を結ぶ御守り 

 

芸能御守】 1,000円 /  ピンク・水色 (全2色)

音楽芸能芸術関係の成就 習い事の上達の御守り 

ほかにも、車につける反射板になった交通安全ステッカー・マグネット (800円)や、交通安全御守(1,000円)、子宝を願う産玉(1,200円)、開運厄除の十二支御守(800円) など さまざまな授与品があります。

御朱印は猿田彦神社・佐瑠女神社それぞれ300円、おみくじは100円で受けることができます。

 

 

猿田彦神社のパワースポットは?

 

方位石(古殿地)

猿田彦神社境内の真ん中に方角や干支が刻まれた八角の石柱があるのをご存じでしょうか?

 

ここは今の場所に本殿が移される前、神殿があった場所。昭和11年の御造営まで永く御神座のあった特別な場所なのです。

 

開運を願い毎日多くの方が願いをかけて触られています。

 

猿田彦神社の神職の方に触る順番について尋ねましたが、特に決まりはないようです。

 

ここはもともと御神座のあった神聖な場所ということで、まちがえて踏んでしまうことのないように印として立っているそうです。

 

自分の干支や、関わりのある方角を触れるといいともいわれていたり、特定の順番で触れると運気があがるなど、さまざまな説がありますので、気になる方は調べてみてください。

 

さざれ石

佐瑠女神社の横に、さざれ石があります。さざれ石といえば、国歌「君が代」の歌詞にも登場する有名な石で、大変縁起が良いものです。

 

さざれ石は実はたくさんの小石が固まってできたもので、年月を重ねてこのように岩になったのです。君が代の歌詞そのままですね。

 

小石が成長して立派な岩になっていることから、石自体にもパワーを感じられます。自分自身の今後の成長にご利益をいただけそうです。

たから石

猿田彦神社境内の鳥居をくぐって右側に「たから石」があります。石の形が「宝船」のようにみえることからそう呼ばれ、大変縁起が良いといわれてきました。

 

また、このたから石は、全体的に白っぽいことから白蛇が乗っているようにも見えます。昔から 白蛇は金運をもたらすとされ、「宝船に白蛇が乗っている」というとても縁起の良い姿です。

 

みなさん写真をとって携帯の待ち受けにされたりしているようです。 

子宝池

猿田彦神社 手水舎の後ろには、鯉が泳ぐ「子宝池」があります。この池には、神話の時代から現代まで子々孫々続いている猿田彦神社の宮司である宇治土公家の産霊神(むすびのかみ)がまつられています。神話の時代から家が続いているというのは本当に感動しますよね。

 

子宝を願う方は、こちらにもぜひお参りいただければと思います。鯉にえさをあげることもできました。

御神田(おみた)

猿田彦神社の本殿の後ろには、稲が実る御神田があります。

 

ここでは毎年5月5日に、豊作を祈って早苗を植えるお祭り「御田祭」が行われています。(三重県無形文化財指定)

 

8月の御神田は、静かで神聖な雰囲気に包まれていました。

 

 

八角形を見つけよう

猿田彦神社では、八角形のものをたくさん見つけることができます。

 

鳥居の柱、手水舎の柱、本殿の屋根の上の鰹木や柱や欄干、猿田彦神社の絵馬、そして方位石と・・たくさんの八角形があります。

 

八角形は「方位」を意味し、八方除けの御神徳を仰ぐものなのです。とてもありがたいものですので、ぜひ探してみてください。

 

 

8月17日・18日は さるめ神社例祭

8月17日は、午後5時30分から宵祭りが行われます。

 

全国から献灯された提灯が一個一個点灯され、とても幻想的な雰囲気に包まれる宵祭り。私はこの時期、猿田彦神社に飾られるたくさんの提灯をみると夏を感じます。

 

今年も華やかな舞台が行われ、出店も並び、賑やかな夜になりそうです。

2023年は 三重県出身の歌手 etsucoさん、イリュージョニストGAKUさんのステージや、ベイブレード大会などがあります。

 

18日は午前11時から例祭が行われます。

 

私は芸能お守りはすでに持っているので、この時期だけの「鎮めの神鈴 涼玉」を受けました。とても清らかで涼しげな鈴の音がして、心穏やかに導いてくださいそうです。このピンク色のほかに緑もありました。

アクセス

 

バスで巡るモデルコース

 

猿田彦神社は外宮と内宮の間にあります。

ちょうどバスの路線間ですので、外宮へお参りしたあと、猿田彦神社に行き、そのあと内宮へお参りするのがスムーズかなと思います!

 

バスは 【 外宮前 → 猿田彦神社前 】 で行く場合、

①鳥羽水族館・ミキモト真珠島(CANばす)  ・・・所要時間約15分

②内宮前(庁舎前 経由)  ・・・所要時間約8分

③内宮前(徴古館 経由)  ・・・所要時間約15分

のどれかに乗ることになります。 (運賃は すべて330円

 

 

だいたい20分に1本のタイミングで出ているため、バス停に行ったタイミングでちょうどきたバスに乗るのがいいと思います。

猿田彦神社に参ったあとは、おかげ横丁などを歩きながら 徒歩で内宮まで行けますよ

駅から直行するには

もちろん駅からバスで直行することもできます!それぞれ所要時間に違いがありますが、運賃は変わりませんのでタイミングよくきたバスに乗るといいと思います。

 

五十鈴川駅から (190円)

①CANばす・・・所要時間約4分

②内宮前 徴古館経由 ・・・所要時間約4分

 

宇治山田駅から (330円)

①CANばす ・・・所要時間約22分

②浦田町 ・・・所要時間約12分

③内宮前 徴古館経由 ・・・所要時間約22分

④内宮前 庁舎前経由 ・・・所要時間約15分

 

伊勢市駅から (330円)

①CANばす ・・・所要時間約18分

②浦田町 ・・・所要時間約16分

③内宮前 徴古館経由 ・・・所要時間約18分

④内宮前 庁舎前経由 ・・・所要時間約8~11分(時間によって変わります)

 

バスがくるまで時間があるときなどは、タクシーを使うのもひとつの選択肢ですね!

車で直行するには

駐車場もありますので、自家用車で行くこともできます!

高速道路から行く場合

   伊勢自動車道 伊勢西IC →  内宮方面へ 約5分 

 

※年末年始やGWなど、混雑が予想されるときは伊勢西ICが閉鎖され降りられない場合もあります。

その場合は   伊勢二見鳥羽ラインの 伊勢IC → 内宮方面へ 約7分

 

駐車場

駐車場は30分以内は無料。以降30分毎に300円かかります。

御祈祷中の駐車料金は90分無料になります。駐車券を授与所までお持ちください。

とても広い駐車場ではありますが、混雑が予想される日はなるべく電車・バスなどの公共交通機関の利用をおすすめします。

 

参拝時間

参拝は24時間可能だそうですが、猿田彦神社の授与所・ご祈祷の受付時間は 8:30~17:00 です。

※神楽は16:00までの受付   

余裕をもってお参りしてくださいね!

 

最後に

伊勢市に生まれ育った私にとって猿田彦神社は、お宮参り、七五三、結婚式など「人生の節目にお参りする神社」というイメージがありました。しかし、この記事を書くにあたって改めて知ることもあり、大変ありがたい神社が近くにあり、守っていただいてきたのだなと感じました。そして芸能のお仕事を始めてからは、いつも佐瑠女神社の存在に助けられてきました。

 

伊勢の地で神式の結婚式をしたいという方はたくさんいらっしゃいますが、伊勢神宮では挙式はできませんので 猿田彦神社でされる方も多いです!これからの二人の歩む道を、猿田彦大神の導きでひらいていただけるということで、とても素敵ですよね。

 

何かをはじめるとき、進む道に迷いがあるとき、猿田彦神社に参拝することはこの上ないことだと思います。

 

ぜひ伊勢にいらしたときには、猿田彦神社にお参りください。

参拝された皆様のこれからの人生が、よりよい方向へと導かれますように!

猿田彦神社公式サイトはこちら

西岡莉央(撮影・記事制作)の画像

西岡莉央(撮影・記事制作)

伊勢志摩在住のナレーター・声優。
現在はWebCMや企業紹介のナレーション、ゲームの声優などのお仕事をメインに活動中。
ふたりの小さな男の子を育てるママでもあり、週末に家族でお出かけすることが楽しみ。
Instagram https://www.instagram.com/rio_nishioka/
Web https://www.rionishioka.com/

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