【秋のお出かけに!】津市出身「川喜田半泥子」ゆかりの地を巡る旅はいかがですか? 宣伝
「東の魯山人、西の半泥子」と呼ばれ、近代陶芸の父とも称される川喜田半泥子。没後60年を迎える今年、半泥子ゆかりの地を巡ってきました!陶芸家、実業家、銀行頭取などなど、たくさんの顔を持つ川喜田半泥子の魅力に迫ります!
川喜田半泥子ゆかりの地 目次
01川喜田半泥子とは?
今年、2023年に没後60年を迎える川喜田半泥子(かわきたはんでいし)。
半泥子は、歌川広重の浮世絵にも描かれている豪商「川喜田家」15代目の長男として誕生しました。
生後まもなく父を亡くしたため、1歳で16代目当主に。
陶芸家や実業家などさまざまな顔を持っており、三重県津市に本店を構える百五銀行の6代目頭取も務めています。
さらに、津市議会議員や三重県議会議員としても活躍しました。
仕事を終えたあとには、夜な夜な轆轤(ろくろ)を回していたそうです。
半泥子は遊び心あふれる人物!
02石水博物館
半泥子の作品を多数所蔵している石水博物館へ。
55歳ごろから本格的に作品を作り始めた半泥子は、84歳までに3万~4万点もの作品を作ったのだそう。
茶の湯(茶道)にも精通していた半泥子が、自分が納得のいく茶碗でお茶を楽しみたいとの思いから、自ら作陶を始めました。
半泥子は、欠けた茶碗や潰れた壺も失敗作とせず、一つの作品も売らなかったと言われています。
「物を大切にする」姿勢が伝わってくる作品の1つを見せていただきました!
作品名は、つぶれ壺 銘「ふくら雀」。
見ての通り割れている壺、プロの陶芸家の方であれば失敗作とされそうですが、半泥子は窯の中で生まれた偶然を活かし、竹筒を入れて花を飾って楽しんだとのこと!
こういった考え方ができるなんて素敵ですよね♪
2023年11月12日(日)まで、没後60年記念特別展「川喜田半泥子の俳句と轆轤 -秋風のふくよろくろのまわるままー」が開催されています。
半泥子は、陶芸は誰にも師事しなかったとされていますが、俳句は桑名の梶島一藻(かじしまいっそう/1883〜1947)が主宰する俳句雑誌『かいつむり』の同人となって数多の句を詠み、洒脱な句画賛をのこしています。
この特別展では、俳句と陶芸の作品より、無心の境地から生まれた半泥子芸術の世界を楽しめますので、ぜひ、訪れてみてください。
窯の中の偶然を楽しみ、逆転の発想で作品に!
石水博物館
場所 | 三重県津市垂水3032番地18 |
---|---|
交通アクセス | JR・近鉄津駅東口より三重交通バス(久居駅方面行)で約15分、「青谷口」下車徒歩約8分 |
電話番号 | 059-227-5677 |
03仙鶴窯(旧廣永窯)
つづいて、半泥子が開窯した「仙鶴窯(旧廣永窯)」へ。
伝統的な日本陶器のよさに新しい創意を加え、優雅で親しみやすい、ザングリした土と轆轤の深い味わいが作品の特徴です。
登り窯2流れをはじめ、現在5種8基の窯が設置されています。
広大な苑内には泥仏堂、仙鶴館、半泥子自作の山里茶席、半泥子供養のために造られた山の館などがあります。
窯場の見学には、予約が必要です。
実施曜日 | 火曜日・水曜日・土曜日 |
---|---|
料金 | お一人様 1,000円(手土産付き)(消費税込) |
予約申込先 | TEL 059-221-7120(ギャラリー仙鶴) 受付時間 午前10時~午後4時 (日曜日、月曜日、祝祭日、お盆・正月の休業日を除く) ※当分の間、1日、1組10名様以内 |
仙鶴窯見学 ホームページ |
ここにも半泥子の遊び心がうかがえる部分がありました!
半泥子が留守の時に、本人の代わりにお客様をお迎えする役割があったと言われている像。
厨子(ずし)の扉には、当て字で 「把和游(How are you)」「喊阿厳(Come again)」と描かれています。
実は、この像、胴体と頭の部分が別々に作ってあるんです。
お客様を迎える場所ということで、半泥子自身が苦手というか嫌いなお客さんの時は、ちょっと横を向けておいた、なんて逸話も残っているんだそう。
仙鶴窯(旧廣永窯)
場所 | 三重県津市分部1770-1 |
---|---|
交通アクセス | 伊勢自動車道「津IC」から車で約10分 |
04東洋軒 ブラックカレー
広い人脈を持つ半泥子は、三重県の名店「東洋軒」の人気メニュー誕生にも関わっています!
東京で色の濃いカレーかシチューに出会った半泥子が、津の東洋軒初代料理長 猪俣重勝に「黒いカレーができないか?」と聞いたのがはじまり。
その提案を受け、長い間研究、試作を重ねて出来上がったのが東洋軒伝統の味「ブラックカレー」なんです。
美味しさの秘密は、上質な松阪牛脂と小麦粉、秘伝のスパイスを手間暇かけてじっくり炒めた、香ばしさと旨味のある”ブラック・ルゥ”。
普通のカレーからは想像できない奥深い味わいで、まろやかでコクもある絶品の一品。
皆さんも一度召し上がってみてください。
レストラン東洋軒 本店
場所 | 三重県津市丸之内29-17 |
---|---|
電話番号 | 059-225-2882 |
営業時間 | 11時~14時30分(L.O.14時) 17時~21時(L.O.20時) |
定休日 | 月曜日(月曜日祝日の場合は翌火曜日) |