【いなべの秘境】 6つの滝をめぐる 秋の宇賀渓散策をしよう!
残暑がようやく終わり、過ごしやすい季節になりましたね!お出かけの計画をされている方もたくさんいらっしゃるかと思います。 三重県で滝の名所として知られる宇賀渓には、大小さまざまな滝があります。今回は、その中で主な6つの滝についてレポートします。ハイキングをしながら秋の宇賀渓の自然を満喫できますよ!
記事制作 / みえ旅アンバサダー Yamaico!
宇賀渓ってどんなところ??
宇賀渓は、三重県いなべ市にある自然豊かな渓谷です。鈴鹿国定公園の一角に位置し、数ある鈴鹿山脈の渓谷の中でも特に大きいことで有名です。鈴鹿山脈の中で唯一、滝めぐりができるスポットとしても知られています。
また、河岸沿いで楽しめるキャンプ場やハイキングコースも多く設置されており、宇賀渓の自然を楽しむべく、たくさんの観光客が訪れています。
宇賀渓へのアクセス情報
東海環状自動車道「大安IC」から約15分、東名阪自動車道「桑名IC」からは約35分でアクセスできます。
「歓迎 鈴鹿国定公園 宇賀渓」のアーチが目印です!
宇賀渓駐車場(125台駐車可能)
宇賀渓で遊ぶ・登山利用の際に利用できる駐車場です。宇賀渓観光案内所「竜のコバ」にも近く、便利な場所に設置されています。駐車場敷地内には、トイレも設置されており、観光案内所の営業時間外にも利用が可能です。
登山シーズンになると、駐車場の混雑が予想されます。お出かけの際には、早めの到着がオススメです!
※満車の場合は臨時駐車場(徒歩5分ほど)へのご案内となります。
宇賀渓にある6つの滝
◉ 御所滝(落差17m)
宇賀渓キャンプ場に流れる滝です。宇賀渓駐車場から1番近い場所にあります。
※現在、キャンプエリアになっているため滝を見るには入場許可が必要です。
◉ 白滝(落差6m)
北河内林道を奥へ進むと宇賀川があります。その宇賀川に懸かる滝が白滝です。以前は「二筋の滝」と呼ばれていました。
◉ 魚止滝(落差7m)
白滝から数分歩くと青色の魚止橋があり、橋を渡ってその先を進んでいくと魚止滝があります。
◉ 燕滝(落差8m)
魚止滝よりさらに奥へと進むと燕滝があるのですが、現在は滝へのルート内に危険箇所があるため、通行止めとなっています。
◉ 五階滝(落差30m)
五階滝は名前の通り、滝上部まで5段になっていることから名付けられています。
◉ 長尾滝(落差20m)
宇賀渓の最深部にある滝です。滝壺の青色がとても美しく、秘境感を感じる滝です。
※五階滝・長尾滝は岩を登りおりする箇所があるため、登山装備が必要です。
滝めぐりへ行く際の注意点
宇賀渓の滝めぐりでは、林道・登山道を歩いて行きます。ここでは、滝めぐりするにあたっての注意点をお伝えします
〇天気
滝めぐりに行く当日の天気も大切ですが、前日の天気についても確認をしてください。前日に大雨が降ると、川が増水して危険です。前日・当日の天気をしっかりチェックしましょう。
〇服装・靴
林道・登山道を歩くので、持っている方はトレッキングシューズを履くと良いです。運動靴でも良いのですが、滝近くは滑りやすい場所もあるため、滑りにくい靴がおすすめです。
また、滝近くは気温が下がるため、防寒具があると良いです。
〇日照時間
渓谷は、木々や山の稜線によって太陽の光がさえぎられて、暗くなるのが早いです。滝めぐりへ行く際は「早めの出発・早めに帰還」するようにしましょう!
☆15:00頃までにスタート位置まで帰れるよう行動計画をしましょう!
〇登山届
宇賀渓の滝めぐりは、林道・登山道で向かいます。事前のルート・行動計画を立てるのと併せて登山届を出しましょう!当日までに最寄りの警察署、または登山ポストへ登山届を出しましょう。オンラインによる届出や登山アプリからも登山届を出すことができますよ!
竜ヶ岳・宇賀渓遊歩道 登山ポスト
宇賀渓観光案内所の屋外休憩スペースに設置がありますので、ご利用ください。
※登山届横にある協力金へのご協力をお願いいたします。(竜ヶ岳・宇賀渓の自然保全に使用されます)
宇賀渓登山マップ
宇賀渓散策する際に、宇賀渓観光案内所でもらえる宇賀渓登山マップが便利です。景色の様子や危険箇所がイラストとともに載っていて、わかりやすいです。YAMAPアプリなどの地図とともに併せて持っておくと、とても便利ですよ!
宇賀渓登山マップは、竜のコバのホームページでも確認できますので、チェックしてみてください!
宇賀渓の滝をめぐる 秋の宇賀渓散策レポート
ここからは、実際に宇賀渓の滝めぐりをしたレポートをお伝えします。今回は、御所滝と立ち入り禁止になっている燕滝以外の4つの滝をめぐりました。
滝めぐりスタートは 北河内林道から
宇賀渓観光案内所の横手の北河内林道から登山スタートします。
スタートからしばらくは、舗装された林道を歩きます。木に囲まれた林道を森林浴を楽しみながら歩きましょう。
スタートから約20分、宇賀川に到着します。川辺に行く手前にはしごがあります。ゆっくりと慎重に降りましょう。
大きな岩場を通って行くと木の橋がかかっているので、渡ります。橋が滑りやすいので注意してください。
川の上流部方向へ歩いて行くと、白滝があります。白滝の近くは岩場がゴツゴツとしているため、滝を見る際に注意が必要です。(私は少し遠めから見ました)
木の橋を渡り終えた近くに、登山道があるので進みます。看板の方向へ進みます。
数分歩くと、青色の橋・魚止橋があるので、ここを渡ります。渡る際は1人ずつ、橋を揺らさずに渡ってください。
魚止橋を渡って道なりに進むと、魚止滝の看板があるので、看板の矢印の方向へ下っていきます。
魚止滝に到着しました!滝壺が青くキレイです♪
魚止滝から先ほどの看板の場所まで戻ります。今度は、「山沿いコース 五階滝・長尾滝」の看板の矢印の方向に進みます。
約10分ほど歩くと、金山登山道入口に着きますが、曲がらずにまっすぐ「砂山 長尾滝」の看板の矢印の方向に進みます。
途中の道が細い箇所があるので、注意しましょう。また木でできた橋があります。こちらも滑りやすいので注意して歩きましょう。
魚止滝から約20分ほどで五階滝に到着しました。五階滝の中段・下段の方は足場が悪い箇所がありますので、ご注意ください。
さらに奥の登山道へ進みます。先ほどと同じような木の橋、さらに進むとロープが張られた岩場があります。
登山道を下っていくと、川に着きます。岩を使って川を渡ります。岩がぬれているため、滑りやすくなっているので注意です。
しばらく川沿いを歩きます。時折、岩場を上り下りします。
長尾滝へ続く道で、1番の難所につきました。大きな岩をロッククライミングするように降りていきます。ロープがつけてあるので、使いながら降りましょう。降りたらすぐ小さな川を越えます。
川を越えて、奥へ道を登って行くと長尾滝に到着です。お疲れ様でした!!
公認ガイドと行く 滝めぐり砂山ツアー
2024年11月16日(土)に宇賀渓観光協会公認ガイドが案内をする「滝めぐり砂山ツアー」が開催されます。
宇賀渓の滝めぐりと標高558mの砂山をハイキングするツアーとなっています。ガイドによる沢の歩き方や砂山をめぐる遊歩道の歩き方などのレクチャーを受けながら、滝やハイキングを楽しむことができますよ!
〖滝めぐり砂山ツアー〗
日時:2024年11月16日(土) 7:30集合 14:00解散予定
参加費:1人 5,000円(駐車料金・保険料・お土産代 込み)
服装:歩きやすい服装・滑りにくい靴
竜のコバ 宇賀渓観光案内所 宇賀渓観光協会 公式ウェブサイト(外部リンク)
※2024年11月13日(水)現在、申込受付中です。参加希望の方は、宇賀渓観光案内所まで電話にてお問い合わせください!
お問合せ先:宇賀渓観光案内所 竜のコバ
宇賀渓に来たらココにも行こう!宇賀渓おすすめスポット情報
宇賀渓には、滝以外にも自然あふれる魅力がいっぱいです。宇賀渓のおすすめスポットを紹介します。
竜ヶ岳
鈴鹿セブンマウンテンの1つ、標高1,099mの山です。なだらかな稜線には、白い花をつけるシロヤシオが数多く自生しており、その姿がまるで放牧されたヒツジの群れのように見えることから、「白いヒツジ」に会いに多くの登山者が訪れます。秋にはシロヤシオの葉が赤く紅葉に、「赤いヒツジ」を見ることができます。10月下旬頃〜11月中旬頃が「赤いヒツジ」の見頃ですよ!
▼竜ヶ岳についてはコチラの記事もどうぞ!
重ね岩
竜ヶ岳の主な登山道4つのうちの1つ、石榑峠より竜ヶ岳山頂を目指すルートの途中にある重ね岩です。いくつもの岩が重なってできたそのフォルムが特徴的で、思わず足を止めて眺めてしまうほどです。重なった岩の最高峰から景色を眺めがたいところですが、滑落の危険性が高いため、岩の上には登らずに楽しみましょう!
宇賀渓観光案内所「竜のコバ」
竜ヶ岳・宇賀渓への玄関口に宇賀渓観光協会が運営する宇賀渓観光案内所「竜のコバ」があります。
竜のコバには、宇賀渓の自然や観光についての情報・トイレ・休憩スペース・みえ森林教育ステーションに認定されたキッズスペース・カフェスペース(カフェKoba)があります。宇賀渓で遊んだ後は、竜のコバでひと休みはいかがですか?
※休憩スペース・カフェスペースの写真は、2024年5月時点の写真です。現在、施設内の観光情報の掲示物がリニューアルのため、一部準備中となっています。
リニューアル予定は、11月中旬頃予定とのことです。リニューアルされた竜のコバも楽しみですね♪
カフェKobaでは、ふわふわかぶせ茶ラテ、ほうじ茶イ(ほうじ茶のチャイ)など、秋のカフェメニューが始まっています!メニューの詳細は店頭、SNSでご確認ください。
竜のコバについては、こちらの記事もどうぞ!▼
いかがでしたか?
滝の名所・宇賀渓の6つの滝についてお伝えしました!今回訪れた4つの滝ですが、どの滝も本当に水がきれいで、宇賀渓の自然のすばらしさを体感しました♪五階滝・長尾滝については、川渡り・岩登りがあります。ご自身の体力に合わせて無理せずに滝めぐりを楽しんでください。
竜のコバInstagramでは、紅葉・登山・リニューアルしたカフェKobaの情報などを随時配信されています。ぜひお情報をチェックしてお出かけください!
詳細情報
東名阪自動車道「桑名IC」から20.2km(約35分)
名神高速道路「八日市IC」から29.2km(約40分)
駐車場 125台
<駐車料金(1日あたり)>
大型バス(要予約):4,000円 小型バス:2,000円 普通車:500円 二輪車:200円