関宿を伊勢木綿の着物で散策♪着付け体験「きもも堂」 着物で巡るフォトジェニックな関宿の観光スポットもご紹介【みえのイマココ旅】
東海道の宿場町、関宿。今も残る江戸時代の街並みには、和服姿が似合います。2023年、着物をレンタルして着付け体験ができるお店「きもも堂」が関宿にオープンしました。三重の伝統工芸品、伊勢木綿の着物で、タイムスリップ気分の関宿観光を楽しみませんか。
東海道の宿場町「関宿」
関宿は、東海道47番目の宿場町。伊勢別街道と大和街道が分岐する交通の要所として、多くの人が行き交いました。江戸から明治にかけて栄えた連なる町屋の風景は、今も残っており、昭和59年に国の重要伝統的建造物群保存地区として登録されています。
約1.8kmに及び、美しく並ぶ伝統的な木造建築。江戸時代から受け継がれる銘菓や、新しいものを融合した古民家カフェ、歴史に触れる博物館など、ノスタルジックな旅を楽しめるのが、三重県亀山市にある関宿です。
着物がレンタルできる関宿のお店「きもも堂」
今も残る江戸時代の街並み。関宿には、和服姿が似合います。着物で行ってみたいけれど、浴衣以外は持っていない、着物を持っていても、タンスに眠っていて気軽には出せない、着付けができない…そんな悩みを抱えている人も多いはず。
着物は大変…というイメージを持つ方におすすめしたいのが、レンタル着物で着付け体験を気軽に楽しめるこのお店です。
「きもも堂」とは
関宿観光駐車場、JR関西本線「関駅」から徒歩約10分。「きもも堂」は、関宿にある小さな公園「百六里庭」の向かい側に、2023年2月にオープンした、伊勢木綿の着物レンタルと着付け体験ができるお店です。
店主の谷脇節子さんは、普段着として快適に着られる、かわいい伊勢木綿に魅せられ、着物で過ごすようになったそう。友人と関宿へ遊びに行ったとき、伊勢木綿の着物と歴史を感じる街並みがマッチしていることに衝撃を受けたといいます。
その後、「三重の文化を愛する会」を立ち上げ、亀山市と協働し、2022年に「関宿まちむすめ着物横丁」というイベントを開催。「着物を気軽に楽しみたい」「レンタル着物店がほしい」といった来場者からの声を受け、「きもも堂」は生まれました。
伊勢木綿
三重県指定伝統工芸品「伊勢木綿」は、心地よい肌触りと素朴な風合いが特長の反物です。綿に近い繊細な糸を使っているので、織るのが難しく、1台の機械で1分3cm、1日に1反(約13m)しか生産できません。
かつて、庶民の普段着として親しまれた木綿の着物。伊勢木綿は、カラフルな格子柄、粋な雰囲気の縞模様など、カジュアルなシーンで、老若男女を問わず誰にでも馴染みます。
着付け体験の流れ
関宿のお店「きもも堂」さんを訪れたのは、私、みえ旅アンバサダー・キャスターマミ。伊勢木綿の着物は見るもの初めてで、わくわくした気分で説明を受けました。店主の谷脇さんから、伊勢木綿への愛が伝わってきます。
まずは、身長を伝え、合う着物を出していただきました。
ちなみに私は160cm。着付けで丈を調整していただけるので、多くの種類から選ぶことができました。
かわいいデザインばかりで、どの着物にしようか迷ってしまいます。第一印象で「コレ!」とすぐ決める人もいれば、お気に入りを何点かに絞って決めていく人もいるそう。
お友達と一緒に予約して、お揃いや色違いを着たり、男性用もあるので、カップルでリンクコーデのデートを満喫したり。お気に入りの一着を選んでいる時間も楽しいですよ。
レトロな伊勢木綿の着物に合う帯の種類もたくさん。合わせる帯によって印象が変わってくるので、鏡を見ながらアドバイスしていただきます。
着物と帯が決まったら、着付け体験スタート!
鏡の前のスペースに靴を脱いで上がり、カーテンを閉めて始まります。2部式の長襦袢を借り、その上に着物を羽織ります。寒い日は暖かい下着の上から着せてもらうのがおすすめ。足袋と草履、バッグまでレンタルできるので、手ぶらで体験OKなのが嬉しいですね♪
暑い季節は、レトロ浴衣の着付けつきレンタルがあります。
約15分で着付け完了!あっという間に着せていただきました。ヘアセットは付いていないので、自分でお団子に。
なんと、体験時間は無制限。お店が閉まる30分前の16時までに返却すればOKで、早い時間から借りる方がほとんどだそうです。着物のまま飲食も可能。写真を撮るだけではなく、お店に入ってランチしたり、カフェに行ったり、ゆっくりと関宿観光を楽しめますね。
このあとは、着物姿が映える関宿の街並みを、みえ旅アンバサダー・さんぺいさんの写真とともにお伝えします。ぜひご参考に!
着物リメイクも
さて、きもも堂さんは、古き良き日本の伝統文化「着物」の魅力を発信するため、洋服にリメイクし、より身近に着物を感じる活動もされています。絹やウールの上質な着物から生まれ変わった着物リメイク服や小物を、お店で購入することができます。
「きもも堂」基本情報
営業日 金曜、土曜、日曜、月曜
スタート時間 9:30~、10:30~、11:30~、12:30~、13:30~
返却時間 16:00まで
閉店時間 16:30
料金 1人5,500円~
住所 三重県亀山市関町中町463-3
電話番号 090-9915-9158
メールアドレス info@kimomodo.com
伊勢木綿の着物で関宿を巡ろう
きもも堂さんのかわいいレトロな着物で、東海道の宿場町「関宿」をフォトジェニック散歩。見どころの多い関宿から、キャスターマミが立ち寄ったスポットを紹介します。
百六里庭(眺関亭)
きもも堂さんの向かい側にある百六里庭は、無料で入ることができます。公園内の建物「眺関亭(ちょうかんてい)」の2階からは、関宿の街並みと遠くの山々が見渡せます。
百六里庭・眺関亭
0595-84-5074
関宿観光駐車場に駐車してください(徒歩約10分)
JR関駅から徒歩約10分
名阪国道関ICから約10分
関まちなみ資料館
関宿の文化財や歴史資料、街並みの写真などが展示されています。江戸時代末期の町屋建築。
関まちなみ資料館
0595-96-2404
関宿旅籠玉屋歴史資料館と共通
大人 300円(250円)
学生・生徒・児童 200円(150円)
3館共通入館料(関宿旅籠玉屋歴史資料館・関まちなみ資料館・関の山会館)
大人 500円(400円)
学生・生徒・児童 300円(200円)
※( )内は30名以上の団体料金
9:00~16:30
月曜日(祝日・振替休日の場合翌日) 12/28-1/4休
関宿観光駐車場に駐車してください(徒歩約15分)
JR関駅から徒歩約10分
名阪国道関ICから約10分
関の山車(せきのやま)会館
関宿の夏の風物詩である「関宿祇園夏まつり」に登場する山車が展示されています。
関の山車会館
0595-96-1103
入館料 関の山車会館単独入館料
大人 300円(250円)
学生・生徒・児童 200円(150円)
3館共通入館料(関宿旅籠玉屋歴史資料館・関まちなみ資料館・関の山車会館)
大人 500円(400円)
学生・生徒・児童 300円(200円)
※( )内は30名以上の団体料金
午前9時~午後4時30分
月曜日(月曜日が祝日または振替休日にあたるときはその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
関宿観光駐車場(無料)
JR関駅から徒歩約6分
桶重
明治15年創業、受注生産の桶屋さん。三重県指定伝統工芸品「関の桶」が熟練の技で手作りされています。店前で写真を撮る観光客もちらほら。
桶重
0595-96-2808
旅人宿・縁側喫茶 石垣屋
平成21年にオープンした築130年の古民家ゲストハウス。全国、全世界から旅人が訪れます。
縁側喫茶では、苔庭を眺めながら、こだわりのコーヒーや瓶ラムネなどが楽しめます。店主に余裕があるときのみオープンとのことで、店主がいれば声を掛けてみましょう!
古雑貨cafe古亜
きもも堂さんからもすぐの雑貨屋さん兼カフェ「古雑貨cafe古亜」は、2021年7月にオープンしたお店です。
お店に入ると、たくさんの雑貨が並んでいます。昭和レトロな置物や、古い食器、アンティークガラスなど。掘り出し物が見つかりそうです。
お店の奥にあるカフェスペースでは、スイーツとドリンクが楽しめます。抹茶のパフェやプリン、コーヒーゼリーもおいしそうでしたが、今回はお菓子付きのお抹茶(500円)をいただきました。
ゆっくり過ごす贅沢な時間。関宿には古民家カフェがいくつもあります。着物で行くカフェ巡りも素敵ですね。
東海道関宿銘菓「関の戸」深川屋
関宿で約380年続く和菓子屋さん。代々伝わる古文書から、このお店が「忍びの隠れ蓑」であったという記述が見つかったそう。
江戸時代から変わらない定番の和菓子を、関宿のお土産に。
深川屋 関の戸本舗
0595-96-0008
10:00~17:00
木曜
JR関西線「関駅」下車徒歩10分
名阪国道「関IC」から10分
最中カフェ「gute(グーテ)」
くまちゃんの形がかわいすぎる最中のお店。2021年11月オープン。
「食べ歩きされますか?」と聞かれ、「はい」と答えると、あぶり最中を持たせてくれます。サクサクの最中に、自家製のあんこがおいしい和風スイーツ。季節に合わせて登場するパフェにちょこんと乗る色付きくまちゃんもかわいくて写真撮影マストです!
関宿「きもも堂」で伊勢木綿の着物旅を楽しもう
きもも堂さんで着付けていただいた伊勢木綿の着物は快適な着心地で、着物に慣れていない私も、疲れることなく過ごせました。返却する時に、まだ着ていたいなと思ったくらい。今度は違う柄を選んで、この日行けなかったお店にも足を運んでみたいです。何度訪れても新たな魅力が発見できるまち、関宿。
歴史情緒あふれる関宿を、世界観そのままに、伊勢木綿の着物で楽しんでみてはいかがでしょうか。
「みえのイマココ旅」とは?
『三重の「イマしかない」「ココしかない」体験を楽しみに三重を訪れよう』をコンセプトに、新しい旅のカタチを提案する「みえのイマココ旅」。自然、歴史・文化、伝統、ものづくり、食、ナイト&モーニング、サスティナブルをテーマにこれまでにない体験をご提供します。