伊勢神宮にゆかりのある斎宮(さいくう)の魅力をたっぷりご紹介!明和町満喫の旅にでかけてきました♪
掲載日:2018.10.11
伊勢神宮にゆかりのある斎宮(さいくう)。源氏物語にも登場し、約660年もの間続いた歴史があるものの、その実態はあまり知られていません。三重県明和町は町全体で斎宮を体感できる魅力ある町です。体験型の施設や博物館を備え、国からも指定史跡に認定されています。伊勢の外宮、内宮と合わせて回りたい、明和町の斎宮の魅力をたっぷりとご紹介します。
「斎王」「斎宮」という言葉を聞いたことありますか?
斎王(さいおう)とは、その昔、天皇の代わりに伊勢神宮の神様に仕えるために選ばれた未婚の皇女のこと。
約500人もの付き人を連れて、京の都から伊勢にあるお役所へ旅立ち、天皇が代わるまでの間ずっとそこで生活をしていました。実は、紫式部の「源氏物語」にも登場しています。
そして斎宮(さいくう)とは、「いつきのみや」とも呼ばれていて、斎王が生活していたお役所のあったところをさします。
斎王の制度はなんと約660年も続いたと言われていて、その斎宮があった場所こそが三重県の明和町なんです。
今回は、そんな伊勢神宮とは切り離すことのできない斎宮を詳しくご紹介したいと思います!
近鉄斎宮駅を降りると、町全体が斎宮跡となっています。
1979年に国から指定史跡に認定されてからは、ビルなどの大きな建物は作られていないとのこと。町全体で遺跡を守り、後世へ伝えようとしているんですね!
駅から少し歩くと、目に飛び込んでくるこの建物が、「いつきのみや歴史体験館」。
ここでは十二単(じゅうにひとえ)の試着や蹴鞠(けまり)など、当時の生活を体験できます!
いつきのみや歴史体験館
0596-52-3890
入館無料、講座体験および装束の試着は有料。
9:30~17:00(入館は16:30まで)
月曜日(休日の場合は翌日)
近鉄斎宮駅下車すぐ
伊勢自動車道玉城ICより車20分
いつきのみや歴史体験館の隣には、当時の斎宮における建築群を復元した1/10サイズの模型があります。この碁盤の目状に区分けされた形は、京の都と同じですね!
さいくう平安の杜
0596-52-3890
見学無料
3月~10月は、9時30分~17時00分(入園は16時30分まで)
11月~2月は、9時30分~16時00分(入園は15時30分まで)
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
有り
近鉄斎宮駅史跡公園口より徒歩約5分
伊勢自動車 玉城ICより車で約20分
歩き疲れたら「いつき茶屋」で一休み。うどんやカレーなどの軽食の他に、持ち込み飲食もできるスペースもあります。
斎宮せんべいなども販売しているので、お土産を買うにはうってつけ!
国史跡斎宮跡休憩所 いつき茶屋
0596-52-7805
9:30~17:00(飲食コーナーは9:30~16:30)
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
あり(30台・無料)
いつき茶屋から歩くこと約15分。
斎宮を語るうえで、この「斎宮歴史博物館」は外せません!
町の中で最も斎宮を体感できるこの博物館、入館料も大人340円、大学生220円、高校生以下は無料とお値打ちです!
さっそく中へ入ってみましょう!
映像館では、「斎王とは」と「斎宮跡の発掘」という2種類をテーマとした映像が90分ごとに上映されていて、自由に視聴することができます。
周囲には斎宮跡から出土した土器類が年代順に展示されていて、その移り変わりを楽しめます。
斎王の中には、恋仲を引き裂かれてその任に就いた人もいるそうで、道中の心境を思うと胸が痛みます。。。
斎王が食べていた食事のレシピは、実は見つかっていません。
そのため、ここでは当時納められていた税金(食材)をもとに当時の状況を想像&再現しています。
現在の町の航空写真上に当時の斎宮を再現した模型が重なるように展示されています。これを見たあとに実際に町歩きすれば、より一層この町を楽しめますね!
発掘現場の様子を模型で展示しています。土の色の違いから、柱の太さや深さなどを特定しているそうです!機会があれば発掘作業も体験してみたいですね!
バラバラに割れた土器をパズルのように復元していく体験ができます。
ゲーム感覚で友達と競争!意外とムズかしい。。。
斎宮歴史博物館
0596-52-3800
・一般340円
・大学生230円
・小・中・高 無料
(団体割引20名以上:一般270円、大学生180円)
※特別展は別料金
9:30~17:00(入館は16:30まで)
月曜日(祝日を除く)
祝日の翌日(土曜日・日曜日を除く)
年末年始(12月29日~1月3日)
※変更する場合があります。詳しくは公式サイトでご確認ください。
・近鉄「斎宮駅」から徒歩で約15分
・伊勢自動車道「玉城IC」から北へ車で約20分
明和町には、斎宮の魅力があふれていて、たっぷりと楽しませていただきました!
皆さんも、お伊勢参りの際には「外宮・内宮」に加えて、斎宮もセットで回っていただくことをオススメします!
関連スポット
さいくう平安の杜
中南勢
多気郡明和町史跡斎宮跡に三棟の平安時代の建物「斎宮寮庁」が復元されました。古代建築の魅力を伝え、いにしえの斎宮の姿を再現しています。 斎宮の役所「斎宮寮(さいくうりょう)」の長官のもと、儀式や饗宴に使用されたと考えられる三棟の建物があります。その背景には、平安時代の古代建築の世界が広がります。
いつきのみや歴史体験館
中南勢
多気郡明和町斎宮が最も栄えた平安時代の体験ができます。建物は平安時代の貴族の屋敷「寝殿造」をモデルにしており、当時の建築技術を活かし、部材の組み立てに釘を使用していません。 館内では、当時の年中行事や技術・文化を学べる体験講座のほか、十二単・直衣の試着体験も実施しています。また、盤双六や貝覆いなど、古代の遊びも体験することができます。
斎宮歴史博物館
中南勢
多気郡明和町国指定史跡斎宮跡の一角に建つ県立の博物館。斎宮の歴史を紹介するため、伊勢神宮に使えた未婚の皇女・斎王(さいおう)の役割や、当時の斎宮の様子などを資料や模型、映像を使って分かりやすく紹介しています。 常設展だけでなく、特別展も随時開催しています。