知る人ぞ知る「秘湯」を求めて、「湯ノ口温泉」へ! トロッコ電車に乗って、レトロな温泉旅
掲載日:2019.01.30
交通の便が決して良いとはいえない山奥や大自然の中にひっそりと佇む「秘湯」。有名な温泉地にはない「特別感」を味わえるのが魅力です。熊野市にある「湯ノ口温泉」は、「三重の秘湯」と呼ぶにふさわしいスポット。レトロなトロッコ電車に乗って行くその場所には、「日本の原風景」ともいえるような景観が広がっていました!
交通の便が決して良いとはいえない山奥や大自然の中にひっそりと佇む「秘湯」。有名な温泉地にはない「特別感」を味わえるのが魅力です。
熊野市にある「湯ノ口温泉」は、「三重の秘湯」と呼ぶにふさわしいスポット。
レトロなトロッコ電車に乗って行くその場所には、「日本の原風景」ともいえるような景観が広がっていました!詳しくご紹介します!
「湯ノ口温泉」に行くにあたってまずやって来たのがこちら「入鹿温泉(いるかおんせん) ホテル瀞流荘(せいりゅうそう)」です。
三重県の県庁所在地、津から車で約2時間程かけて最寄りのIC「熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」に到着。
そこからさらに車を走らせること約40分、奥熊野の大自然に囲まれたロケーションの中に「入鹿温泉 ホテル瀞流荘」はありました。
これから行く「湯ノ口温泉」には食事施設がなく、宿泊施設もバンガロー・コテージ・ロッジのみなので、「ホテルでのんびり過ごして食事も楽しみたい!」という方は「入鹿温泉 ホテル瀞流荘」に宿泊しつつ「湯ノ口温泉」に足を運んでみるのがおすすめです!
「湯ノ口温泉」に行く前に、本日宿泊予定の「瀞流荘」のお部屋をご紹介します。
こちらは2016年にリニューアルされた新館の「和洋室」。
ほっと落ち着く「和の心遣い」と、洗練された「洋の機能美」。二つの異なる文化が、ステキな空間をつくり出しています。
「和洋室」のほかには、大きなベッドで寛げる「洋室」、和風旅館の趣が楽しめる「和室」があり、好みに合わせて選択可能です。
ホテル内にある「入鹿温泉」は、あとのお楽しみに取っておいて、まずは、「湯ノ口温泉」へGO!!
「瀞流荘」から歩いてすぐのところに、「トロッコ電車駅」があります。
【トロッコ電車時刻表】
〈瀞流荘発〉8:50、9:55、11:15、13:00、14:30、16:00
〈湯ノ口温泉発〉9:30、10:55、12:35、14:10、15:40、17:10
【トロッコ電車料金】
〈片道〉大人280円、小人150円〈往復〉大人550円、小人280円
〈湯ノ口温泉入浴券付き往復券〉大人880円、小人440円
タイミングの良いことに、ちょうど「トロッコ電車」が出発するところ!
ここ、熊野市紀和町は、かつては「鉱山の町」として有名で、1200年以上も前から銅が採掘されていたとのこと。
この「トロッコ」は、その鉱山で実際に使われていたもの。そのレトロさに、まちの歴史を感じます。
背をかがめて、中に入ります。出発するまで、ドキドキ!
先頭車両に乗ることができました!前方の眺めを見られるのもうれしい。
体が揺れるくらいの「ガタゴト」を体感!
遊園地やレジャー施設では味わえないリアル感が、楽しいです!
約1km続く「元鉱山のトンネル」を進みます。
「トロッコ電車」の乗車時間は約10分、冒険気分を味わえて楽しかった〜!
「湯ノ口温泉駅」に到着すると、目の前には、まさに秘境といえる大自然の風景が広がります。
息をのむほど、見事なロケーション!
駅から歩くこと約2分、「湯ノ口温泉」に到着!
待ちに待った温泉を楽しみたいと思います!
高級な木材として生産される「熊野材」を使用した、こだわりの内装。
ゆったりとしたスペースのラウンジは、観光客だけでなく、地元民にも人気の「憩いの場」になっています。
念願の「湯ノ口温泉」の露天風呂に!
加水・加温一切なしの「源泉かけ流し」の温泉で、体はポカポカに!
ここに、日本人が大切にしてきた「温泉の本来の姿」がある気がします。
「寝湯」や「立湯」、「半身浴」といったさまざまな入浴方法で、温泉を楽しめます!
楽な姿勢でリラックスできる「寝湯」は、特におすすめ。体の芯から温まり、日頃の疲れが吹き飛びました!
温泉を楽しんだ後は、トロッコ電車の出発時間まで周辺散策。
「湯ノ口温泉」自体には宿泊できませんが、周辺には、バンガローやコテージがあり、1泊から利用することができます。
湯元山荘 湯ノ口温泉
0597-97-1126
大人550円、小人280円
9:00~21:00(最終入場20:15まで)
不定休
あり
JR「熊野市駅」から紀和町方面行きバス70分、小川口下車後トロッコ電車10分
熊野市から国道311号経由で約45分 https://www.seiryusou.com/yunokuchi/access.html
「瀞流荘」から「湯ノ口温泉」へは、「レールマウンテンバイク」でも行くことができるんです!トロッコと同じルートで、トンネルの中を走り抜けるので、スリル満点!!
【レールマウンテンバイク時刻表】
〈瀞流荘発〉8:35、9:40、11:00、12:45、14:15、15:45
〈湯ノ口温泉発〉9:20、10:45、12:25、14:00、15:30、17:00
【レールマウンテンバイク料金】1組2,650円、ベンチシート(牽引車)1台650円(予約制。2名からの申し込み。原則として往復運行。)
【運休中(2023年4月20日現在)】レールマウンテンバイク
05979-7-1180
ハイブリット車 1台 2名1組 2,650円
ベンチシート(牽引車)1台 650円
※予約制。2名様からの申込み
※原則として往復運行です
不定休
あり
熊野大泊ICから車で約40分
「瀞流荘」に戻ると、夕食の時間。
レストラン「瀞蘭(せいらん)」では、地元の食材を生かした料理を味わえます。
もうお腹ペコペコ!
地元色が強いネーミングに惹かれ、「紀和味噌山海ラーメン」(800円/税込)を注文。
国産の米、大豆、塩だけを原料として、じっくり熟成した「紀和味噌」を使ったスープは、深みのある味わい。
魚介類や野菜もたっぷり入っていて、贅沢なラーメン!
「瀞流荘」に戻って、ホテル内にある「入鹿温泉」へ。
昔から良質な温泉として知られ、柔らかい肌触りのお湯がゆっくり心と体を癒してくれます。
山や川から吹き込む風が心地よい「露天風呂」。
「湯ノ口温泉」とは異なる視点で熊野の自然を感じることができ、これもまた至福の時間!
※2019年1月現在、「入鹿温泉」は、源泉ポンプの改良工事のため、「湯ノ口温泉」を利用しています。
清流「北山川」を展望できる「露天風呂からの眺め」も最高!
東紀州の自然の雄大さを改めて実感します。
また、北山川の河川敷では、毎年8月に「紀和の火祭り」という伝統行事が行われ、その様子を宿から眺めることができます。
火のついたたいまつを夜空に放ち、山々に花火の轟音が響き渡る大迫力のお祭りです!
1度に2種類の温泉を楽しむことができた今回の旅。レトロな「トロッコ電車」に乗って行った「湯ノ口温泉」では、特別感のある癒しを味わい、「入鹿温泉」では、露天風呂から見える絶景にびっくり。この旅をきっかけに、まだまだ三重県民も知らない「東紀州エリア」の魅力を自分の足で見つけていきたいです!
入鹿温泉 ホテル瀞流荘
0597-97-1180
日帰り入浴:大人630円、65歳以上・障がい者520円、小人320円
・日帰り入浴12:00~21:00(最終受付20:30)
・日帰りレストラン 昼11:00~14:30(LO14:00)
夜18:00~20:30(LO20:00)
※感染防止対策により、しばらくの間は17:30~20:00(LO19:30)としております。
・売店 7:30~20:30
無休
あり
JR熊野市駅よりバス47分 JR新宮駅より車40分
熊野市から国道311号経由で約40分 https://seiryusou.com/access.html
関連スポット
湯元山荘 湯ノ口温泉
東紀州
熊野市平成27年3月に全面リニューアルオープンした熊野の秘湯として人気の湯ノ口温泉。熊野杉を利用した木の香りただよう温泉棟には、内湯、露天風呂、立ち湯などがあり、源泉かけ流しの湯が来る人を癒します。豊富な湯量と良質な温泉で、日帰り入浴はもちろん、バンガローやロッジなどの宿泊施設も備えているので、宿泊しながらゆったりと温泉を楽しむ人も多いです。ホテル瀞流荘からのトロッコ電車に乗っていくのがオススメ。トロッコ電車と入浴のセット券もあり。
入鹿温泉 ホテル瀞流荘
東紀州
熊野市「入鹿温泉ホテル瀞流荘」は三重県熊野市紀和町に在り、名勝「瀞峡」の下流に面した風光明媚な高台にあり、美しい川面を見下ろす露天風呂が絶景の、静かにゆっくりとお過ごしいただくことができる温泉宿泊施設です。 熊野古道をはじめ、日本一の棚田と称される丸山千枚田、赤木城跡、熊野本宮大社(熊野三山)、玉置神社が近くに点在し、和歌山・奈良の遺産や名所からも近いことから観光アクセスには大変便利な立地となっております。 源泉かけ流しである秘湯「湯ノ口温泉」へ通じている、約1kmの元鉱山のトンネル内を走る「トロッコ電車」が隣接しており貴重な体験もできます。 また、「熊野地鶏」「熊野牛」「勝浦産生マグロ」などの地元食材をふんだんに使い、季節ごとの郷土料理を楽しめますよう料理人が一品一品丁寧に心を込めて作った会席料理で皆さまをおもてなしいたします。また、日帰りでのレストランもご利用いただけます。 熊野旅の拠点として、トロッコと温泉と料理が自慢の宿です。是非おこしください。