観光列車「つどい」で行く癒しとくつろぎの旅 足湯でほんわか気分!冬の到来を告げる湯の山温泉へ

掲載日:2019.12.27

【2020年の足湯列車の運行は、取り止めとなりました。(2020.3.3)】
近畿日本鉄道の観光列車「つどい」が、2020年3月までの土日祝日を中心に、近鉄名古屋駅~湯の山温泉駅の間を走ります(近鉄四日市駅からでも乗降可能)。
この列車の特徴は、何と車内で足湯が楽しめること。それもただのお湯ではなく、れっきとした菰野温泉の源泉を使用しているというから本格的です。変わりゆく車窓風景をゆったりと眺めつつ、冬支度を始めたばかりの湯の山温泉へ。大評判の足湯列車に体験乗車してきました。

※2020年の『観光列車「つどい」足湯列車』については、運行取り止めとなりました。
 詳しくは、近畿日本鉄道からのお知らせをご覧ください。

3両編成の「つどい」が近鉄四日市駅に到着。いざ、足湯列車へ!終点の湯の山温泉駅まで約1時間の旅。それでは、行ってきま~す。

観光列車料金は大人510円、子ども(小学生)260円(※別途乗車区間に応じた乗車券が必要)。足湯を利用する場合は、車内で足湯利用券(大人、子ども(小学生)とも100円)を購入してくださいね。

1号車のシートは大きな窓に面しており、のどかな田園地帯や迫力ある鈴鹿山麓などの光景を楽しめます。

テーブルも備えられているので、飲食するのに不自由を感じることはありません。

外観と合わせるように内装も落ち着いた色彩でまとめられているので、穏やかな気分でゆったりと過ごせそうです。

乗車した人全員に「コースター型記念乗車証」と「湯の山温泉割引手形」がプレゼントされます。さらに、車内で行う謎解きゲーム「なぞなぞ!?こもしかツアー」のセットも。
ヒントは各車両の壁に掲げられており、さまざまなアイデアで乗客を飽きさせない工夫がされているのがわかります。

2号車のバーカウンターには、一番人気の「湯の花せんべい」をはじめ、菰野町産まこも若葉粉末を生地に練り込んだ「どら焼き」、豆腐の入れ物に入った手ぬぐい「木綿湯布」など、菰野町ならではの特産品が取り揃えられています。乗車した記念にと、お財布のヒモも思わず緩んでしまいそう。

ひときわ目を引くのが、菰野町観光協会公式キャラクター「こもしか」の関連グッズ。缶バッチ、ストラップ、キーホルダーなどさまざまなアイテムが用意されています。

「こもしか」とは、御在所岳に生息するニホンカモシカと、菰野町の名前の由来となったまこもにちなんだネーミングだとか。

お酒好きにはたまらないのが、車内で菰野町の地酒を楽しめること。地元を代表する「菰野富士」「早春」「菰野乃大物」の3タイプが用意されています。
全部飲みたいという人には、菰野ばんこお猪口が3個付く「地酒三種飲みくらべ」(1000円/税込)というお値打ちセットもありますよ。

2号車に設けられている足湯キット。時間指定・入替制となっており、順番が来れば車内放送で知らせてくれます。
注がれている足湯は、列車の運行当日に菰野町の職員が、菰野温泉の源泉から汲んでいるとのこと。足湯キット1台につき120リットルもの温泉が使用されています。また、循環ろ過装置も備えられているので衛生面でも安心です。

順番が来たので、いよいよ足湯体験へ。温度は40度前後に調整されており、包み込むような心地よさが足全体に広がります。やがてジワジワと全身が温かくなり、血行がよくなっていくのがわかります。

ハァ~、日々の疲れが抜け、一気にシアワセな気分に…。やっぱり温泉っていいですね。

すっかり身体が温まったところで、菰野町の地酒をいただきます。昼間からこんな贅沢な気分を味わえるなんて…。

あぁ、癒やされるぅ。ほんのりヒノキの香りも漂ってきて、ここが列車の中ということを思わず忘れてしまいそう。お肌がツルツル、スベスベになっていくのもウレシイ!

こんな貴重な体験、自分ひとりで楽しんでいるのはもったいない!やっぱり友だちや知り合いに知らせたいと思いますよね。

そんな時のために、このようなインスタ映えする小道具もバッチリ!

「列車の中で温泉気分!」「リラックスできた」。その感動をリアルタイムで、どんどん拡散しちゃいましょう。

足湯でまったりした後は、乗車する時にもらった「なぞなぞ!?こもしかツアー」に挑戦!

ウ~ン、なぞなぞとはいえ、難易度は結構高い。ヒントを求めて、車内を歩き回るハメに…。ウカウカしていると、終点に着いちゃうよ。少々アセるも、何とか最後まで解いてご褒美のつどいクリアファイルをゲット!

ヤッタァ~、思わず笑みがこぼれます。

「つどい」には、大人だけでなく、同伴した子どもも楽しめる仕掛けがいっぱい!

3号車に備えられている「こども運転台」では、ボタンやハンドル、レバーを操作すると画面が変化していき、気分はすっかり運転士!鉄道好きの大人も思わず座りたくなってしまうぐらいですが、あくまでも子ども優先でお願いしますね。

1号車に設置されているキッズスペース「風のあそびば」。その名の通り、外の心地よい風が入ってくるように、壁面にかすかな隙間が設けられています。

フカフカのじゅうたん、カラフルなクッションや椅子で内部をコーディネート。元気いっぱい飛び跳ねたり、大声を出したりしても車内全体に響かない構造になっています。

やがて、車窓に鈴鹿山系の堂々たる峰々が現れて、列車は終点の湯の山温泉駅へ。

ホント、楽しかったぁ~。降りるのが名残惜しいぐらいの気分です。

足湯も、クイズも、お酒も、グルメも、お土産も、何から何まで目いっぱい体験しちゃいました!

この足湯列車では菰野町役場の職員をはじめ、菰野町観光協会や各団体のボランティアの人たちが特製のハッピを着て、乗客をもてなしてくれます。カメラやスマホのシャッターも、気軽に押してくれるので、遠慮せずに頼んでみてくださいね。

まさに菰野町全体で、歓迎してくれている気持ちがひしひしと伝わってきました。

足湯列車の余韻が残る中、湯の山方面へ向かいます。
まずは、駅前で三重交通バスの「湯の山温泉1DAYフリーきっぷ」(大人700円、子ども350円)を購入。
御在所ロープウエイや、湯の山温泉街などの観光・宿泊施設に近い停留所を、有効期間中なら何度も乗り降りできる上に、温泉の入浴料やロープウエイ乗車料の割引券も付いているので、かなりオトクです!

20分ほどバスに揺られつつ、御在所ロープウエイ前に到着。温泉街を見渡せる雄大な光景が目の前に広がります。

御在所岳では11月中旬には初雪と初樹氷が観測されたとのことで、山頂付近はうっすらと雪化粧している様子がうかがえました。この辺りも標高400mほどあるので、さすがにちょっと肌寒いですね!

ここまで来たら、やっぱり乗りたい!ということで、ロープウエイ乗り場へ。

2018年に導入されたという新型ゴンドラ「ルミエール」は、鮮やかな赤と黒のツートンカラーと大きくとられた窓が特徴。約1分間隔で次々と発車していく中を、係の人の誘導に従ってゴンドラの中に素早く入ります。

フラップシートで高さが低めになっているので、室内は広々としており、大人8名から10名ぐらいまで乗ることができるそうです。

また床面に設けられた展望窓からは、眼下に広がる御在所岳特有の巨岩、奇岩などを見渡せます。勇気を出して覗き込んでみましたが、やっぱり大迫力です!

山上公園駅まで約15分間、徐々に装いを変えていく遥かなる山々を眺めつつ、高低差780mのゆったり空中散歩を体験しました。

観光列車「つどい」の足湯体験でリフレッシュしながら、本格的な冬へと装いを変えつつある湯の山温泉へ。最後はロープウエイにも乗ることができて、大満足の1日でした!



※足湯列車の運行日程、その他詳細についての問い合わせ

近畿日本鉄道(株)近鉄電車テレフォンセンター

TEL:050-3536-3957

 

※足湯及び車内販売に関する問い合わせ

菰野町観光産業課 観光商工推進室

TEL:059-391-1129

 

※御在所ロープウエイに関する問い合わせ

御在所ロープウエイ株式会社

TEL:059-392-2261

URL:https://www.gozaisho.co.jp/

 

※2019年12月時点の情報です。料金等の情報が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。



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