ユネスコ無形文化遺産に登録された桑名・四日市・伊賀の三重県のお祭りをご紹介
掲載日:2024.01.31
ユネスコ(国連教育科学文化機関)無形文化遺産の「山・鉾・屋台行事」として2016年に登録が決定した、桑名市の「桑名石取祭の祭車行事」、四日市市の「鳥出神社の鯨船行事」、伊賀市の「上野天神祭のダンジリ行事」に加えて、2022年11月30日に伊賀市の「勝手神社の神事踊」が登録されました。
なお、これらは全て国の重要無形民俗文化財に指定されています。
どのお祭りも地元の方に大切に育まれ、文化と歴史が詰まった伝統の祭りで迫力がありますので、開催時にはぜひ三重県にお越しください。
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桑名石取祭 (桑名市)
「日本一やかましい祭り」「天下の奇祭」として知られる、桑名市の春日神社を中心に行われる祭です。華麗な装飾を施した30数台の祭車に鉦や太鼓をつけ、それらを一斉に打ち鳴らす音が、見る者を圧倒させる勢いある勇壮な祭りです。桑名の夏の風物詩として、地元の方に昔から親しまれています。本楽では春日神社への巡行を行うため、旧東海道などを練り歩くその姿は荒々しく、勇敢さを感じると言われています。
鳥出神社の鯨取り船行事 (四日市)
逃げまどう鯨を鯨船でおいかけ、銛でしとめる様子を再現し、鯨取りの大漁と厄除けを祈願します。
上野天神祭 (伊賀市)
400余年の伝統を持ち、伊賀上野の秋を彩る伊賀最大の祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
24日午後には、鬼行列の練行の足ぞろえの儀が三之町筋で、だんじりの曳行が本町・二之町筋で、夜は提灯を点灯しただんじりが本町・二之町を中心に曳行されます。
25日の本祭りでは、神輿行列を先頭に、百数十体の鬼行列、絢爛豪華な九基のだんじりが城下町を練り歩く様は圧巻です。
勝手神社の神事踊 (伊賀市)
県内にあるカンコ踊りの中で、雨乞系統の代表的なものとされる踊りで、江戸時代中期頃から盛んに行われた風流踊りに類するものです。
ゆったりとしたテンポの踊りが多く、色とりどりの花を付けて垂らしたオチズイを背負い、胸につけた羯鼓を打ちながら踊る姿は、この地方独特のものです。
2022年11月30日にユネスコ無形文化遺産に登録が決定されました。