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黒木華主演『アイミタガイ』|11月1日(金)公開 映画の見どころと桑名・四日市・津ロケ地巡りガイド

掲載日:2024.10.15

2014年斎藤緑雨文化賞長編小説賞を受賞した、鈴鹿市在住の作家の中條ていによる小説『アイミタガイ』(幻冬舎文庫)が10年の月日をかけて遂に映画化。

三重県の桑名と四日市、津など近鉄沿線を舞台に心温まるストーリーが展開します。主演は昨年、ドラマ『下剋上球児』にも出演した黒木華。監督は草野翔吾。共演に中村蒼、藤間爽子、草笛光子、風吹ジュンら実力派俳優が脇を固めます。複数の人の人生が交差する本作品は大人がしみじみと感動する映画になっています。

見どころは映画に登場する郷愁感あふれる桑名の町並みやエモーショナルに描かれる近鉄の駅や電車などです。映画を見終わったあと登場人物のことが頭に浮かび、この記事をご覧のあなたもきっとこの街を訪れてみたくなると思います。この記事では映画の紹介やこぼれ話、ロケ地を実際に歩いてみた感想などを書いていますので最後までぜひご覧になってください。

※以下ネタバレを含みます。

公開に先立ち試写会が行われました

全国ロードショー封切りに先立ち、9月11日に桑名のイオンシネマ桑名でマスコミや関係者を招いての公開前応援試写会が行われました。

桑名市長や原作者の中條ていさんのお話と、主演の黒木華さんのビデオメッセージがあり、そのあと本編の上演という流れでした。

目に見えないつながりを感じて欲しい 『アイミタガイ』のストーリー

写真(6枚)は作中のカットです。そして公開されているストーリーは下のようになっています。本編予告動画と合わせてご覧になってください。(写真2枚目は私が作った登場人物と近鉄ナゴヤ線沿線図です。参考になれば幸いです)

<ストーリー>
「なぜ彼女は、亡くなった親友にメッセージを送り続けたのか?誰かを想った優しい“秘密”が立ち止まっていた人々の心を灯す― ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海(藤間爽子)が命を落としたという知らせだった。交際相手 の澄人(中村蒼)との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、変わらずメッセージを送り続ける。同じ頃、叶海の両親 の朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージ の存在を知らせる新たな通知も。一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介でピアノ演奏を頼みに行ったこみち(草笛光子)の家 で中学時代の記憶をふいに思い出す。叶海と二人で聴いたピアノの音色。大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海だっ た。その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて――。」

 

 

映画を観た感想は全編にわたって優しさに溢れ心温まる作品で、見終わった後も余韻がずっとこころに残り優しい気持ちにさせてくれる映画でした。
「〈アイミタガイ〉=〈相身互い〉」とは最近は使われなくなった言葉ですが、意味は誰かの事を思ってしたことは巡り巡って見知らぬ誰かを救いそれはやがて自分にも返ってくるという意味です。この映画は連作形式で物語が作られていて主人公の梓を中心に各登場人物のエピソードがそれぞれに展開していきます。物語が進むにつれそれらのエピソードが意外な形で結びつき全体として一つの大きな物語を作ります。「そうだったのか!」「なるほどここに話が繋がるのか」など観ていて非常に楽しめました。また劇中にはいくつもの「橋」が登場します。この「橋」は作品のテーマでもある「つながり」を象徴する重要なメタファー(比喩)になっていると思いました。

 

エンドロールで流れる「夜明けのマイウェイ」は70年代に放映されたドラマの主題歌ですが今回は主役の黒木華さんが歌っています。

特別な場所の特別な話ではない きっとあなたもロケ地巡りがしたくなる 

映画『アイミタガイ』のメインのロケ地は歩いて回ることができます。

先ずは桑名駅の旧桑栄メイトをスタート地点にし、そこから80mほど先の桑名市物産観光案内所に寄ってロケ地巡りマップ(写真2枚目)を手に入れてみてください。私も実際に『アイミタガイ』のロケ地マップを見ながら桑名の街を歩いてみましたが、ぐるっと回っても2時間ちょっとでした。先に寺町商店街の方から行って、こみち(草笛光子)の家→七里の渡し→六華苑のコースが私的にお勧めです!目的地から目的地までの間もそれほど長くなくいいペースで歩けると思います。その途中に飲食店や観るところもあるのでゆっくりと時間をかけて街ブラを楽しむのも良いと思います。
■桑名物産観光案内所 電話,594-21-5416 利用時間 午前9時〜午後5時 休業日12月29日〜1月3日 地図(Googleマップ 

コラム

なんと、この映画のために桑栄メイトが甦りました!

2020年に老朽化のため全館閉鎖されて今後取り壊しが決まっている旧桑栄メイトですが『アイミタガイ』の撮影のためだけに映画の美術スタッフさん達の手によって甦りました。スクリーンの中でかつての桑栄メイトを観ることが出来ます。ぜひご覧になってください!(撮影後は再び美術スタッフさんらの手によって写真のような現状に戻されました。映画ってすごいですね)

コラム

四日市と津のロケ地はこちらです

映画の撮影は四日市と津でも行われました。四日市は澄人が工場夜景をスマホで撮るシーンが四日市港の運河にかかる相生橋で撮影されました。その他に澄人の職場の飲み会のシーンが諏訪栄町の「おいないさ」で撮影されました。津は叶海の父親の職場である津市図書館で撮影がありました。

コラム

映画の中で出てきたプリンはこちらのお店のプリンです

物語の中の1シーンに三重県員弁町にある人気店「いなべプリン店」のプリンが登場します。地元の新鮮なたまごと牛乳を使い一つ一つ丁寧に作られたシンプルでどこか懐かしいプリンです。桑名駅からは車で30分ほどかかりますが通販でのお取り寄せも可能です。
いなべプリン店
所在地: 〒511-0281 三重県いなべ市大安町門前994
定休日:月曜日  地図:(Googleマップ) 
電話番号:0594-28-8848
HP:https://inabepurinten.com/


 

コラム

映画『アイミタガイ』スタンプラリー開催中

2024年10月12日から11月30日まで映画のロケ地巡りのデジタルスタンプラリーが開催されます。スタンプを1つ以上集めて応募すると抽選で豪華景品が当たります。参加方法はスマホアプリ『COCOAR』を無料ダウンロードすれば誰でも簡単に参加できます。
スタンプポイントは全6箇所。「近鉄桑名駅」「近鉄蟹江駅」「桑名市寺町商店街」「津市図書館」「名古屋市オアシス21 iセンター」「四日市おいないさ」です。
■お問い合わせ 桑名フィルムコミッション 0594-21-2222

実はあの映画も桑名がロケ地でした(桑名でロケを行ったドラマや映画の紹介)

六華苑(旧諸戸清六邸) は山林王として知られた実業家、二代諸戸清六の新居として鹿鳴館の設計で有名なイギリスの建築家によって1913年に建てられた大正時代を代表する建物で、最近ではドラマや映画のロケ地として屈指の人気を誇る場所でもあります。

主な作品として目黒蓮主演『わたしの幸せな結婚』(2023)、綾瀬はるか主演『リボルバー・リリー』(2023)、藤原竜也主演『太陽は動かない』(2021)やNHK大河ドラマ『いだてん』(2019)、NHKプレミアム吉岡秀隆版『悪魔が来りて笛を吹く』(2018)などがあります。

六華苑・詳細情報

住所 桑名市桑名663-5(Googleマップ
  「長島IC」「湾岸桑名IC」「桑名IC」からそれぞれ約15分
電車 JR/近鉄「桑名駅」から徒歩約20分
バス 三重交通「田町」から徒歩約10分
公式URL https://www.rokkaen.com/

休業日  月曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日の翌日、12/29〜1/3

 

コラム

桑名市はフィルムコミッション事業に力を入れていて実はこの映画『アイミタガイ』で30作品目の映画になるそうです。桑名市観光サイト内のトップページより、こちらのページをご覧になって頂くとどんな映画が撮影されたか情報を観ることができるのでぜひご覧になってみてください。


TOPページ  桑名市観光サイト 桑名フィルムコミッション

兼子 躍の画像

兼子 躍

今回お土産に桑名名物「安永餅」と子供の頃よく飲んだ懐かしの「スマック」を買って帰りました。スマックは三重県桑名市の飲料メーカーが1968年に発売した乳白色でクリームソーダ味の炭酸飲料です。今はあまり見かけなくなりましたが、桑名のアピタなど地元スーパーや北勢エリアのコンビニやAmazonでも買えます。ちなみに「安永餅」も「スマック」も三重県の優れた産品を認定する「みえセレクション」に選ばれている逸品です。三重県のお土産としてもおすすめです。

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