伊勢志摩と吉野熊野の大自然を満喫するワーケーションプラン。豊かな自然や美味しい食材を心ゆくまでご堪能あれ。

掲載日:2021.12.25

三重県が誇る2つの国立公園「伊勢志摩」と「吉野熊野」を縦断しながらワーケーションステイを行う1泊2日のモデルコースをご紹介。かつて人々が巡礼した伊勢路の自然や文化に目を向け、このエリアならではのアクティビティや美味しい食材を満喫してください!



伊勢志摩国立公園・吉野熊野国立公園とは

伊勢志摩国立公園はリアス海岸が特徴的な、日本有数の海の国立公園です。小さな入り江と岬が点在する複雑な海岸線は、豊かな海産物を育てる漁場であるだけではありません。波が穏やかな環境は、カヤックやカヌーなどの海遊びにも最適です。

海女文化や真珠の養殖など、地域の人々が自然の中でどんな風に暮らしてきたのか、楽しみながら学べるのも魅力です。

吉野熊野国立公園は、歴史と自然の結びつきが強い土地で、『古事記』や『日本書紀』などの書物にもこの地域の記載が見られます。そして遥か平安時代から”聖地”として、多くの人々が参詣の旅に訪れてきました。

朝になれば、深緑の山々が朝靄をたたえる姿は息をのむ美しさ。この地域に信仰が根付いたのは、こうした神秘的な自然と無関係ではないのかも。変わらぬ自然にそんな思いを馳せてしまいます。

今回のコースで巡るエリアの解説

地図上に表示されているのが、今回のコースで訪れるスポット。(全10カ所)

この伊勢志摩国立公園から吉野熊野国立公園へ断するモデルコースをご紹介します。

伊勢神宮から熊野三山までの道中である「伊勢路」の自然を五感で感じることができるプランですので、観光を楽しみつつ大自然の中でワーケーションステイをしたい方にもおすすめです♪

1日目のモデルコース

2日目のモデルコース

旅の始まりは伊勢神宮から!「内宮」の早朝参拝はいつもとは違った雰囲気を感じられます。

早朝の内宮は参拝者が少なく、神宮の森がもつ本来の「静寂さ」と「自然」に気づくことができる時間帯。

小鳥のさえずりや川のせせらぎに耳を傾けながら、胸いっぱいに深呼吸をして、神聖な雰囲気を心ゆくまで堪能できます。

日々の感謝と安全をお祈りして、旅のスタートを切りましょう。

混雑の少ない早朝に「赤福」を味わおう!出来たての味は格別ですよ♪

大人気の赤福本店ですが、早朝は比較的混雑の少な時間帯。朝5時から開店しているので、早朝参拝の前後に立ち寄ってみてはいかが?

※朔日餅を販売する毎月1日は早朝でも混雑している可能性があります

出来立ての赤福はいつもより柔らかい食感ときめ細かな餡感じられ、きっと驚きますよ!

店内での飲食の場合は温かいほうじ茶がふるまわれるのですが、これがまた赤福と相性抜群

このように出来たての赤福が食べられるのは三重県内にあるごく一部の店舗のみ。格別なひとときを朝から過ごし、仕事のパフォーマンスきっと上がるはずです

時間に余裕のある方はおかげ横丁散策してみましょう!

普段の賑やかな様子とはまた違うこの静かな世界に新たな発見があるかも。

「天空カフェテラス(横山展望台)」はリアス海岸を一望できる絶景スポット。伊勢志摩の美しい景色を楽しもう!

次なる目的地、天空カフェテラス(横山展望台)は、英虞湾に浮かぶ大小さまざまな島が織り成す景色を一望できる絶景スポット。展望台に登れば、目の前には三重が誇るリアス海岸の美しい光景視界いっぱいに広がりその圧倒的な景色に心癒されます。

2016年に開催された伊勢志摩サミットの会場となった志摩観光ホテルも左手に小さく見えますね♪

ワーケーションにぴったりなテラスを見つけたので、今日はここでお仕事をしてみます!

このような美しい景色を観賞しながら作業すれば、いつもとは違ったアイデアが閃いたり、気分も乗って作業効率よく進むかも

オンライン会議の際に、「壁紙」と見せかけてこの景色を写すサプライズも面白いですね♪
「実は今日は、伊勢志摩からワーケーションしてるんですよ~。」なんて、話も弾みそうです。

喉が乾いたり、小腹が空いたら横山天空カフェテラスでブレイクタイム♪

ここでは「あおさ」など伊勢志摩地方の食材をふんだんに使った軽食やスイーツ、ドリンクなどのメニュー堪能できます。

なお、このお店の売上の一部は景観保全に使われているそうなので、この素晴らしい景色にご満足をいただけた方はぜひご協力を!

非日常感と緑あふれる空間「坂のうえ」でランチタイム ♪

仕事がひと段落ついた後のランチは、志摩市浜島町の小高い丘にひっそりと佇む「坂のうえ」で。絵本の世界に出てきそうなかわいい外観と森に包まれたロケーションは、非日常的な雰囲気が漂います

たくさんあるランチメニューの中から、今回は地産の海の幸や野菜などが華やかに盛り付けられた「志摩の海フライ(季節により内容は異なります。)」と「抹茶のかき氷」を注文。

食前にはバタフライピーというハーブティーをいただき、インスタ映えするプレートを堪能します♪わたがしを纏ったまるで惑星のようなかき氷も、暑い夏には最高でした!

このお店は実はテラス席も魅力。木に吊るされたブランコにはだれもが乗ってみたくなるかも?

食事も可能ので、この緑あふれる素敵な空間で美味しい料理を楽しむのもいいですね!

有形文化財建築「シェアスペース土居見世」で、地域の自然や人とのつながり感じながらワーケーション!

ランチの後は車で尾鷲市まで移動して、「シェアスペース土居見世(どいみせ)」で集中してお仕事に取り組みましょう。この施設は安藤喜八郎氏の設計により昭和6年に建てられた和風モダニズム建築「見世土井家住宅」を活用したコワーキング&シェアオフィスであり、有形文化財建築にも登録されています。

海と山の自然に恵まれた尾鷲市にあるので、ロケーションも抜群なんですよ♪

土井見世でポータブルWi-Fiをレンタルすれば、市内のあらゆるスペースが仕事場に変貌します!

漁村集落の絶景ワークスペースや、海辺の波打ち際・原生林の真っただ中など、自分だけの特等席を見つけるのも尾鷲でのワーケーションの楽しみ方かもしれません。

他にも、この施設で時折開催される地域交流ラウンジは、利用者が地域の住民たちとつながりをもつための場になっています。

尾鷲の人だけが知っているとっておきの穴場を教えてもらうことはもちろん、新しい人脈づくりや尾鷲での仕事を見つけることにも繋がっているのだとか。

単に仕事に集中する場としてだけではなく、アットホームな雰囲気の中で「新しい働き方」を見つけられそうな場所でした!

頑張ったご褒美に「レストラン三紀」で豪華な海鮮丼を満喫 ♪

充実したお仕事タイムを過ごしお腹もぺこぺこに。

頑張った自分へのご褒美、豪華な海鮮丼をいただける「レストラン三紀」で尾鷲で水揚げされたマグロや鯛、サーモンなどの切り身が豪快に盛られた海鮮丼を堪能します!

もちろん鮮度抜群分厚られた身は素材の味を心ゆくまで堪能でき、感動すること間違いなしです

セットになっているは「漁師汁」と呼ばれるもので、その日に水揚げされた魚のあらが出汁になっており、毎日違った味が楽しめる品。濃厚な魚介出汁は格別の美味しさであり、よく口にする味噌汁とはひと味もふた味も違います。

貸切宿泊施設「アタシカデイズ」で静かなひとときを過ごす。

絶品の海鮮にお腹も満たされたので、本日のお宿である「アタシカデイズ(熊野市新鹿町)」にチェックイン!

1Fはジュースバーになっており、マスターとの会話を楽しみながら地場農産物のみかんジュースなどを味わえます。一方、2Fは宿泊者専用スペースで、落ち着いた和室の空間です。

貸切での宿泊になるので、周りを気にせず作業に集中することができます。大人2名様からの受付なので、ご家族や仕事仲間とのワーケーションにうってつけですね!

アタシカデイズのすぐ目の前には、環境省選定の「快水浴場百選」に認定された新鹿(あたしか)海水浴場あり、の透明度は三重県トップクラスの美しさ。

仕事が一段落したら、海を歩いたりアクティビティを満喫してリフレッシュしてみるのはいかがでしょうか!

早朝の「新鹿海水浴場」で海のアクティビティを体験!爽快な気分で2日目をスタート!

アタシカデイズでは、7~10月にかけてSUPやシーカヤック等によるツアーガイドも実施!初心者から上級者まで参加者のレベルに合わせて楽しめるコースを、インストラクターが丁寧に案内してくれます。

朝一番に海のアクティビティを思いっきり楽しんで、気分爽快な2日目をスタートしましょう

身体を動かしたあとは、1Fのジュースバーでみかんジュースの飲み比べを楽しんでみて!

今回は、1つの畑から採れた柑橘類だけを飲み比べる「新鹿産5種飲み比べ」をいただきました。
温州みかん、はるみ、カラマンダリン、甘夏、はっさくというラインナップは、それぞれに個性があり、
甘酸っぱい味わいや酸味の強いもの、濃厚な甘さのものなど、あなたのお気に入りを見つけてくださいね♪

「鬼ヶ城センター」で熊野産の食材を使った海鮮丼とソフトクリームに舌鼓♪

ランチは鬼ヶ城センターで海鮮丼に舌鼓。2Fにあるレストラン「リストランテ・マリーナ」の人気メニュー「熊野灘産真鯛とマグロの紅白丼」を注文しました

鯛とマグロは目の前に広がる熊野灘で獲れたものであり、丼に鮮やかな彩りを添えるネギも熊野産。三重県産の食材にとことんこだわった逸品です。

食後のデザートには新姫ソフトクリームがおすすめ!

新姫とは熊野で発見された新種の柑橘類であり、甘酸っぱい味わいが特徴。濃厚なバニラに程よい酸味を感じられる後味さっぱりのソフトクリームをぜひご賞味ください

「鬼ヶ城」の大岸壁は迫力満点!世界遺産に認定された自然美に大興奮。

ランチを楽しんだあとは世界遺産である鬼ヶ城を散策。鬼ヶ城は熊野灘の荒波によって削られた海蝕洞であり、迫りくるような大岸壁が見応え抜群です

ここは「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録された場所であり、の自然美を楽しむために世界中から観光客が訪れています。

鬼ヶ城自体も非常に見応えがありますが、鬼ヶ城から眺める蒼く美しい熊野灘この上ない絶景です。

波を間近で眺めることができ、強風の日は波しぶきを浴びることも大自然の壮大なエネルギーを肌で感じることができました

鬼ヶ城センターからすぐ近くにある東口から七里御浜海岸へ降りれる西口までは徒歩30分ほど。洞窟に入ったり、崖っぷちの階段を歩いたりと、探検家のような気分になれるかも

道中は頑丈な柵があるので、安心して通行できます。

帰り道は「熊野古道センター」で情報収集。次回の旅プランを考えよう!



今回は熊野古道を歩くことが出来なかったので、次に備えて尾鷲市にある「熊野古道センター」で、熊野古道について学びたいと思います



館内には、
熊野古道と古道周辺の地域、自然、歴史文化を学べる展示資料があり、またこのエリアの自然を生かした体験学習や文化講座・講演会なども定期的に開催されています。



実はこの施設、日本農業遺産にも認定された「尾鷲ひのき」の角無垢材だけで作られていて、
木の温もりあふれる空間は居心地の良さが抜群。

座れるスペースも用意されているので、パソコンを広げて、メールチェックなどの軽作業もできますね。



展示を見学する中で
尾鷲市には、熊野古道の中でも比較的歩きやすい「馬越峠」があることを知り、次回訪れたい場所リストに追加

日程に余裕のある方は尾鷲市にもう一泊して、熊野古道の魅力に触れてみるのをオススメします♪

旅の終わりは「夢古道おわせ」の海洋深層水風呂でリラックス♪



熊野古道センターのすぐお隣には、海洋深層水のお風呂が楽しめる「夢古道おわせ」があります。

露天風呂には少し熱めの酸性のお風呂(写真手前)と少しぬるめのアルカリ性のお風呂(写真奥)があり、酸性→アルカリ性の順で入ると美肌効果をよりアップできるのだとか

また、露天風呂からは尾鷲湾や熊野の山々を見ることもできるので、美しい景色をみながらゆっくりと癒されていってくださいね♪

海洋深層水の温泉に癒されたあとは、三重を代表するローカル牛乳大内山牛乳を購入。あと味がとてもさっぱりとした牛乳なので、お風呂上がりにピッタリですね♪

尾鷲ヒノキのいい香りが漂うロビーでハンモックに揺られながら、ゆっくりと流れる時間の中でリラックス疲れもしっかり取れたところで帰路につくことにしましょう。

いかがでしたでしょうか

伊勢志摩国立公園と吉野熊野国立公園の豊かな自然を満喫しながらワーケーションステイを行う1泊2日のプランをご紹介しました。

もう1泊して熊野古道を歩き、伊勢神宮から熊野三山までの道中である「伊勢路」を五感で堪能するのもオススメです。

紹介したコースはあくまでも一例で、これらの国立公園エリアには、他にもたくさんの魅力があります。

観光三重では、吉野熊野国立公園伊勢志摩国立公園を楽しむモデルコースを他にも紹介しています。気になる方は各公園の特設サイトをぜひご覧ください。

また、三重県国立国定公園の特設サイトでは三重県内にある4つの国立・国定公園を紹介しています。エリアごとに自然の魅力が様々ですので、そちらも合わせてご覧ください。

今回訪れたスポットを表したマイマップはこちら↓

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