気軽に楽しめる！松阪牛ホルモン

代表的な料理といえば、すき焼きやステーキなど、やや敷居の高いイメージが強い松阪牛。
しかしそんなイメージを覆して肩肘張らず楽しめるのが、松阪牛の焼肉です。

みんなで賑やかに網を囲んで楽しむ焼肉は、地元客、観光客問わず人気で、松阪市内にもたくさんのお店がありますが、それでもやはり価格はブランド牛だけに少しお高め・・・
いつもの焼肉と同じお値段で！とはなかなかいきません。

ですが、そんな高級なイメージから離れたお手頃な価格で気軽に楽しめるのが「松阪牛ホルモン」なんです！


今回は、1958（昭和33）年の創業以来、精肉店や焼肉店として松阪牛に携わってきた松阪市宮町の焼肉店「かどや」店主の橋本さんに、松阪牛ホルモンについて教えてもらいました！

松阪で「ホルモン」といえば小腸！

ホルモンとは、一般的に内臓系の部位の総称を指す言葉。ミノやセンマイ、シマチョウなど、さまざまな種類があります。
焼肉店ではそれらをミックスしたものをメニューとして提供することがあり、いろいろな部位が混ぜ込まれていることから、「コミ」という名前で昔から親しまれています。

しかし松阪では、「ホルモン」といえば「小腸（白モツ）」のこと！
白くてプリプリとした食感に、一口食べれば溢れ出る脂の旨味は、ご飯にもビールにもぴったりです。

松阪牛ホルモンは美味しくてリーズナブル！

松阪牛の味の特徴のひとつが、脂身の甘味です。
他の牛よりも融点が低く溶けやすい松阪牛の脂は、魚などに含まれるのと同じ不飽和脂肪酸が豊富で、サラリとしていて特有の甘味があります。
松阪牛ホルモンにも、まさにこの脂身の甘味がたっぷり！
ジューシーなのに重たくなく、いくつでも食べられます。


さらには、うれしいのがリーズナブルなお値段！
かどやでも、1人前3,960円する松阪牛サーロインに対し、上ホルモンは1人前なんと825円！
高級品である松阪牛を庶民的な価格で気兼ねせず味わえるとあって、地元の人々にとって松阪牛ホルモンはより身近な存在だといいます。

松阪では定番！相性抜群の味噌ダレ

そして、脂の乗ったジューシーな味わいと相性抜群なのが味噌ダレです！
「私が子どもの頃から焼肉といえば当たり前に味噌ダレだったので、なぜ味噌ダレなのかと聞かれると…（笑）考えたこともありませんでした」と橋本さん。


関東から来るお客さんには驚かれるそうですが、それほど松阪地域に昔から根付いている味噌ダレ。
濃厚な甘辛い赤味噌ベースのタレが松阪牛ホルモンの脂に絡まって、この上ない美味しさです。
松阪市内の焼肉店ではそれぞれオリジナルのタレを用意していることが多く、お店ごとの味の違いを楽しむこともできます。

鮮度が命の松阪牛ホルモンは松阪で食べるのが一番！

よく熟成肉という言葉がありますが、松阪牛にも寝かせた方が旨味が増して美味しくなる部位があります。
ただ、それとは逆に松阪牛ホルモンは鮮度が命！ホルモンは内臓のため、時間が経つと臭みが出て味が落ちてしまいます。
つまり、松阪牛ホルモンは新鮮であればあるほど美味しいんです！


松阪牛は、松阪市内にある「松阪食肉流通センター」にてBSE等の検査を終えた後、翌日には食肉となって卸売業者から各お店へ届けられます。

だからこそ松阪牛ホルモンは、地元松阪で食べるのが一番新鮮で美味しいと言われるわけなんです！


橋本さんも、以前お客さんから「松阪牛は東京でも食べられるけど、松阪牛ホルモンはなかなか食べられない」と聞いたことがあるといいます。


鮮度重視の松阪牛ホルモンは遠方にはなかなか流通しないばかりか、地元でも流通自体が少なく、橋本さんも「肉屋さんとの長年の付き合いがあるからこそ仕入れてもらえる」という希少品！


松阪に訪れたら、地元ならではの新鮮な松阪牛ホルモンをぜひ味わいたいですね。

最後は橋本さんに、ホルモンを焼肉で楽しむ時に誰しも感じたことのある（？）「どのくらい焼くのが正しいの？」というギモンにお答えいただきました。

「私たちが思うのは、“脂にこんがり焼き目がつくくらい“。火の通りが甘くても、せっかくの美味しい脂を落としすぎてもね。少しついた焦げ目がまた美味しいんです」

こんがり焼けた松阪牛ホルモンを手元の味噌ダレに絡めて頬張れば、ご飯やビールがどんどん進んでやみつきに！



みなさんもぜひ、松阪ならではの新鮮で美味しい「松阪牛ホルモン」を楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか？

松阪牛ホルモンについて教えてくれたお店はこちら！

松阪牛が食べられるお店はこちらでチェック！
「お肉のまち松阪」キャンペーンサイト

記事制作：MSLP & 千巻印刷産業株式会社