答志島の観光ガイド:行き方・ランチ・日帰りコースを紹介します
答志島は三重県最大級の有人離島で、島内には絶景スポットや美味しいグルメを味わえる飲食店や旅館があります。この記事では答志島への行き方と日帰り観光コースを紹介します。
記事制作 / みえ旅アンバサダー ふがまるちゃん
▼ 目次
答志島とは?
答志島は鳥羽港から北東へ約2.5キロの海上に浮かぶ、三重県最大級の有人離島です。
島内には鳥羽湾を一望できる展望台や透明度抜群のビーチなど、離島ならではの絶景スポットが多数あります。
さらに、地物の海産物を味わえる飲食店や旅館、漁村のレトロな町並みなど、見所が盛りだくさん。
鳥羽港から定期船経由で片道20分前後の船旅で行けるので、手軽に離島巡りを楽しむことができますよ。
この記事では、答志島の魅力をたっぷり満喫できる日帰りモデルコースをご紹介します。
答志島への行き方
答志島までの交通手段は「鳥羽市営定期船」のみで、鳥羽市街から出港する定期船乗り場は次の通りです。
🛳 鳥羽マリンターミナル(佐田浜) ※Google Mapsが開きます
🛳 中之郷 ※Google Mapsが開きます
どちらも近畿鉄道の駅から徒歩圏内にあり、この記事では鳥羽駅から最寄りの鳥羽マリンターミナルについて紹介します。
駐車場はどこ?
鳥羽市営定期船は車の積載はできないため、車でお越しの方は鳥羽港周辺の有料駐車場をご利用ください。
鳥羽マリンターミナルまで徒歩数分で行ける駐車場は次の2つです。
🚗 佐田浜第1駐車場(Google Mapsが開きます)
🚗 佐田浜第3駐車場(Google Mapsが開きます)
この駐車場の料金は以下の通りです。
最初の1時間まで:無料
1時間〜2時間まで:500円
2時間〜5時間まで:1時間ごとに300円
5時間超え:1時間ごとに100円
24時間の最大料金:2,000円
もし、宿泊先が離島加盟旅館だった場合、佐田浜第1駐車場の駐車料金が24時間無料になるサービス券を宿泊時にもらえるのでお得ですよ。
鳥羽マリンターミナルからの行き方
鳥羽駅から徒歩で約15分の距離に鳥羽マリンターミナル(佐田浜)があります。
ここから鳥羽市営定期船に乗ることで答志島へ行けるのですが、答志島には3つの行き先があります。
🛳 和具経由答志行き → 和具港に到着
🛳 答志行き → 答志港に到着
🛳 桃取行き → 桃取港に到着
※和具経由答志行きは、出港時間により和具・答志に直で到着する船もあります
どの行き先でも答志島内の港に到着するのですが、それぞれの港は離れた位置にあります。(答志島の地図はこの後の章で紹介します)
そのため、島内の目的地がどの港から近いかを事前にチェックしておくと安心です。
この記事で紹介する日帰り観光コースは、鳥羽マリンターミナルから和具行きに乗船して、帰りは答志港から鳥羽行きに乗船します。
定期船の運賃・時刻表について
答志島方面までの運賃は以下の通りです。
【桃取】大人450円 小児230円
【答志・和具】大人550円 小児280円
鳥羽市営定期船の時刻表や運航情報は鳥羽市定期船の公式サイトで確認できますよ。
運航情報を電話で確認する場合は、0599-25-4776(鳥羽市定期船課)が窓口になります。
鳥羽マリンターミナルでのチケット購入方法は以下の記事をご覧ください。
答志島の日帰り観光コース
答志島の絶景とレトロな町並みを巡りながら、美味しいグルメも楽しめる日帰りコースをご紹介!
所要時間は約7時間で、答志島で1日過ごしたい方におすすめの観光プランです。
※船のダイヤは2023年9月時点のものです。最新の時刻表は鳥羽市営定期船の公式サイトをご覧ください
鳥羽マリンターミナル(定期船乗り場)⏰ 9:00
鳥羽マリンターミナルから9:00出発の和具行きに乗船!
前売りの切符は無いので、乗船の10分前にはターミナル内にある切符売場で乗船券を購入しましょう。
鳥羽マリンターミナルはJR・近鉄の鳥羽駅から徒歩10分ほどの距離なので、電車経由でもアクセスしやすい立地です。
和具港(定期船乗り場)⏰ 9:18
鳥羽マリンターミナルから約18分の船旅で答志島の和具港に到着します。
帰りは和具港ではなく、答志港から16:10発の鳥羽行きに乗船するので、16時までに答志港へ行くのが目安です。
定期船乗り場を出ると、「ようこそ!答志島へ」の看板が見えてきます。
この看板には、和具港周辺の地図が記載されているので、まずは現在地を確認しましょう。
島内の観光名所や旅館、トイレの場所も分かる便利な地図になっています。
すぐ近くにある定期船待合所には男女別の公衆トイレがあるので、先に用を済ませておくと安心です。(船内にもトイレはあります)
島内には「大答志白浜海水浴場」と「椿公園」にも公衆トイレがありますよ。
まずは和具港周辺を散策してみます。
堤防沿いを眺めると多数の漁船が停泊しており、漁師町ならではの風情を感じます。
停泊する漁船の近くでは、網に掛かった獲物を仕分ける作業を行っていました。
7:00〜9:00頃に和具港を訪れると、このような光景が見られるかもしれません。
獲物が入ったカゴはすぐ近くの市場へと運ばれて行ったので、市場にも立ち寄ってみます。
市場に置かれたカゴを覗くと、水揚げされたばかりの伊勢海老がたっぷり!
訪れたのは9月下旬だったのですが、伊勢海老漁が解禁されてすぐのタイミングだったようです。
それぞれのカゴには、伊勢海老の大きさ別にランク分けしたものが入っていました。
この市場ではセリも行われ、その場で伊勢海老の買い取りがどんどん進んでいきます。
ここで水揚げされた伊勢海老は、鳥羽市内の旅館や飲食店のほか、全国へと出荷されていきます。
市場から出ると、軽トラックで大量の太いロープを運ぶ光景を目にしました。
何をされているのか尋ねてみると、ワカメ漁の準備をしているとのことです。
答志島はワカメ漁も盛んな地域で、9月下旬は仕掛けの準備を行う時期のようです。
上記写真は4月下旬に和具港で撮影したものですが、水揚げされたばかりのワカメがカゴから溢れるほど積まれていました。
2月〜4月はワカメ漁が盛んな時期なので、この光景を見てみたい方はその時期に訪れてみてください。
季節によって、港で見られる光景が変わるのも、答志島の魅力だと思います。
和具サンシャインビーチ ⏰ 10:00 〜
和具港から徒歩数分のところには透明度抜群の海水浴場「和具サンシャインビーチ」があります。
海開きシーズンは7月〜9月で、無料の更衣室とトイレまで完備しています。
ここには幼児用のプールがあり、波が穏やかな浅瀬の海岸なので、お子様連れの方でも遊泳しやすい環境です。
プールの周辺には大きなヤシの木が多数あるので、南国のような雰囲気も感じられます。
海を眺められるベンチもあるので、ここに座って休憩したり、お弁当を食べて過ごすのもいいですね。
天望山レイフィールド ⏰ 11:00 〜
答志島に来たらぜひとも行って欲しい絶景スポットが「天望山レイフィールド」。
鳥羽湾と答志島の大自然を一望できる展望台で、海と青空が広がる光景は感動すること間違いなし🎵
この場所は、和具港から桃取港までを結ぶ道路「答志島スカイライン」を通ることで行けます。
道中は緩やかな坂道が続き、和具港から天望山レイフィールドまで徒歩30分ほどの距離なので、ハイキング感覚で楽しめる絶景スポットです。
注意点としては、展望台までの通路には足場が不安定な場所があるので、スニーカーなどの歩きやすいシューズを履くと安心です。
答志町の路地 ⏰ 12:00〜
レトロな町並みを散策したい方は、答志港周辺がオススメです。
天望山レイフィールドから答志港方面まで歩き、住宅街の路地へ入ってみましょう。
道幅の狭い路地には、生活感の漂う光景が広がり、どこか懐かしい気分にも浸れます。
路地を散策していると、手押し車をあちこちで見かけます。
これは「じんじろ車」と呼ばれるもので、車が入れない狭い路地の中で荷物を運ぶための道具として活用されています。
各家庭ごとに鍛冶屋さんが1つずつ作る特注品なんだそうで、よーく観察すると形や大きさにそれぞれ違いがありました。
もう1つ、島の住宅街で見かける光景が「マルハチ」のマークで、住宅の壁や窓のほか、船にも記されてました。
このマークは答志島にある八幡神社の神紋で、大漁や家内安全を祈願する意味があります。
八幡神社の祭礼「神祭」にて使われる墨で描かれていることが多く、古くから島に根付いている風習の1つです。
路地裏に飲食店がひっそりと佇んでいるのも答志島ならではの光景です。
ここは「ロンク食堂」というお店で、芸能人や著名な方々も訪れるほどの人気店!
島の海女でもあるスタッフさんの手作り料理を味わえるお店で、地物の魚介類を使用した料理もありますよ。
営業時間は11時からで、定休日は不定休なので事前に電話(0599-37-2167)するとスムーズに来店できると思います。
マルト食堂でランチ ⏰ 12:30 〜
マルト食堂は、答志港の定期船乗り場を出てすぐの場所にある飲食店で、丼ものや麺類、定食などを提供しています。
答志島名物の「めかぶ」と「わかめ」を使った伊勢うどんを味わえるお店としても知られています。
こちらが「めかぶうどん ¥650」で、麺を覆い尽くすように「めかぶ」がたっぷり盛られています。
※めかぶ入りみそ汁 ¥220を別途注文しています
美しい緑色をした「めかぶ」は太くてシャキシャキした食感が堪らなく美味しい!
うどんのタレは濃すぎず、めかぶの風味と出汁が絶妙にマッチしていました🎵
答志島産のめかぶが太くて美味しい理由は、栄養豊富な海の環境で育っているからだそう。
答志島の海は山々からの清らかな水と、黒潮の恩恵を受け、潮の流れも速いため、栄養が豊富な環境です。
そのため、答志島産のめかぶやワカメ、海苔、牡蠣、しらすなどの海の幸はどれも育ちがよく、美味しいと評判です。
答志島産の美味しいめかぶとワカメを味わいたい方は、マルト食堂へぜひ行ってみてくださいね。
※上記写真は「わかめうどん ¥600」です
営業時間は11時〜19時で、定休日は不定休です。
ご来店前に電話(0599-37-2058)でお問い合わせすると、来店がスムーズになると思います。
八幡橋 ⏰ 13:00 〜
綺麗な海を橋から眺められるスポットが「八幡(はちまん)神社」に掛かる「八幡(やわた)橋」です。
朱色が美しい橋で、ここから海を見下ろすとエメラルドグリーンに輝く光景が広がります。
周辺には漁港があるので、時間帯によっては橋の下を船が何度も行き来する様子を見られます。
マルト食堂から八幡橋まで徒歩4分ほどの距離なので、食後の散歩コースにいかが?
答志港周辺 ⏰ 13:30 〜
答志港周辺には魅力的な景色や飲食店が他にも多数あります。
最終目的地の「大答志白浜海水浴場」まで歩いている時に、衝撃の景色に出会ったので紹介します。
上記画像をご覧ください。まるで船が宙に浮いているようにも見えませんか?
海の透明度が高いので海底に船の影が映り、目の錯覚でそのように見えてしまうようです。
先ほどの写真は、答志港に隣接する「海女小屋」の近くで撮影しました。
この「海女小屋」も魅力的な場所で、答志島産の新鮮な海の幸を炭火焼きで味わえます。
島人や海女さんと囲炉裏を囲みながらのおしゃべりも楽しめるので、島民の方々と交流も楽しめます。
海女小屋のご利用は「海女小屋体験」を事前に申し込む必要があるので、詳しくは「島の旅社」公式サイトをご覧ください。
島民の方々と交流を深めたい方は和具港の近くにある「ねやこや」もおすすめです。
ここは、こどもからお年寄りまで立ち寄れる交流拠点で、答志島の教育の魅力化と高齢者の居場所づくりの目的で2022年4月に誕生しました。
答志島の古くからある風習「寝屋小屋制度」に関する資料もあるので、島内の文化についても学べますよ。
ねやこやの詳細は公式サイトをご覧ください。
ちなみに、私が訪れたときは、ねやこや周辺で島のおばあちゃんたちが井戸端会議をしていました。
私もその会話に混ぜていただき、笑顔溢れるひとときに心温まりました。
和具港のときもそうだったのですが、島民の方々は歓迎ムードで「どこから来たの?」と話しかけてくれるのも嬉しかったです。
答志島ブルーフィールド ⏰ 13:50 〜
天望山レイフィールドに続き、美しい海を一望できるウッドデッキが答志島にもう1つあります。
それが、大答志白浜海水浴場の近くにある「答志島ブルーフィールド」です。
現代アートの美しさも感じられる青色のウッドデッキが海沿いにあり、遠くには神島や伊良湖岬を見渡せます。
近くには公衆トイレがあるので、休憩するのにもピッタリな場所です。
大答志白浜海水浴場 ⏰ 14:00 〜
最終目的地の大答志白浜海水浴場は、透き通った海と白浜が美しいビーチです。
泳いでいる魚が肉眼でも見えるほど綺麗な海で、エメラルドグリーンに輝く光景にウットリすると思います。
海岸の近くには遊歩道やベンチがあるので、潮風を感じながらの散策や休憩もできますよ。
答志島ブルーフィールドの近くにあるトイレには無料のシャワー設備があるので、夏場はここで海水浴を楽しむのもオススメです。
答志港 定期船乗り場 ⏰ 16:00 〜
答志港の定期船乗り場から16時10分発の鳥羽行きに乗船して、帰路へつきます。
切符は定期船乗り場に隣接する定期船待合所で購入できますよ。
答志港の周辺にはお土産物屋さんがあるので、船が来るまでお買い物を楽しむのもオススメです。
答志島産の海苔やめかぶのほか、ワカメ、釜揚げしらすなども販売されています。
いかがでしたでしょうか
答志島の魅力をたっぷり楽しめる日帰り観光コースをご紹介しました。
答志島で美しい夕焼けを眺めたい方は、桃取港にもぜひ行ってみてください。
2023年10月期の新ドラマ、TBS系日曜劇場『下剋上球児』では桃取港でロケが行われ、上記写真のような夕焼けシーンが放映されました。
本土から眺める夕焼けとは、また違った雰囲気を楽しめると思います。
また、桃取港の近くにある海水浴場「サンビーチ桃取」から夕焼けを眺めるのも格別です。
こちらも透明度抜群のビーチなので、綺麗な海を眺めながらの夕焼け鑑賞は癒やされますよ。
桃取港で夕焼けを見に行くのにオススメの時間帯とルートは以下の通りです。
【16:50】鳥羽マリンターミナル(佐田浜)から桃取行きの定期船に乗船
【17:00 〜 18:20】 サンビーチ桃取や桃取港で夕焼け鑑賞
【18:30】鳥羽行きの定期船に乗船
※和具港から桃取港までは答志島スカイラインを通る必要があり、徒歩で約1時間以上の距離なので、定期船での移動がスムーズです。
答志島で楽しむ体験ツアー
この記事で紹介した「海女小屋」は、答志島に拠点を置く旅行会社「島の旅社」さんが運営しています。
島の旅社さんは、答志島で楽しめる自然体験や町めぐりのツアーも実施されてるので、詳しくは「島の旅社」公式サイトをご覧ください
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