日本画家が創業したおぼろタオルは、独特の染色方法を用いた綿100%の優しいタオル

掲載日:2020.06.26

1908年、三重県津市において、日本画家でもあった森田庄三郎が、朧染タオル製造法の特許を取得し、創業した『おぼろタオル』
ボリューム感がありながら驚くほどの軽量感と高い吸水性・速乾性を持つ『百年の極』と、100年以上にわたり愛されているお風呂に最適な『おぼろガーゼタオル』の使い心地のよさの秘密を、『おぼろタオル株式会社』の歴史と共にご紹介いたします。

今回ご紹介する商品はおぼろ 百年の極・おぼろガーゼタオルセット 

驚きのボリュームとくせになるやわらかさが特徴の『百年の極フェイスタオル』が2枚と昭和初期から親しまれ続けているお風呂に最適な『おぼろガーゼタオル』が4枚(各色1枚)がセットになった『おぼろ百年の極・おぼろガーゼタオルセット』5,214円です。

おぼろ百年の極・おぼろガーゼタオルセットの商品情報を見る


それでは、ボリューム感がありながら驚くほどの軽量と高い吸水性・速乾性を持つ『百年の極』と、100年以上にわたり愛されているお風呂に最適な「おぼろガーゼタオル」の使い心地のよさの秘密を、『おぼろタオル株式会社』の歴史とともにご紹介いたします。

日本画家でもあった創業者が1908年に特許を取得し三重県津市で創業 

『おぼろタオル株式会社』は、日本画家でもあった森田庄三郎が「朧染タオル製造法」の専売特許を取得し、三重県津市において明治41年(1908年)に創業しました。

当時は無地で味気ないタオルしかなかったため、ヨコ糸だけが染まる技術は画期的で、瞬く間に全国に広がったそうです。
横糸だけを染め、白いパイルの下におぼろげに模様が描かれるため、その様子からいつしか『おぼろタオル』と呼ばれるようになりました。 

大正7年(1918年)『株式会社朧浴巾商会』として会社化しましたが、『おぼろタオル』の名前があまりにも有名になったため、大正15年(1926年)に社名を『おぼろタオル株式会社』に変更。

商品名が会社名になったというのも珍しいですね。

日本のお風呂文化と共に進化し続けるおぼろガーゼタオル 

昭和2年(1927年)袋織ガーゼタオルの実用新案を得て、日本で初めて細糸による二重袋織ガーゼタオルの量産化に成功しました。
このガーゼタオルは、ほどよいボリュームが有りながら肌触りがとても良く、絞りやすくて乾きも早いのが特徴です。
そのため、1枚で『洗う』『拭く』がこなせるこの万能タオルは、創業当時銭湯のお供として人気を博し、今でもなお多くの人に愛されるロングセラー商品となっています。 

一度使うとやみつきになる独特の優しい風合いの秘密は、糸と独自の織組織(おりそしき)。
一般的にタオルに使用されている糸の約半分の細さのパイル糸を使用し、風合いを損ねない為に、パイルを支えるための織組織を綿密に計算し作り出しています。

日本のタオルメーカーとしては珍しく、製造工程の織り・加工・染色プリントすべてを1つの敷地内の自社工場内で行っています。 

※パイルとはタオルを真横から見た時、糸が輪のように立体的に浮き上がっている部分のこと

日本画家ならではの遊び心から生まれたおぼろ染めタオル 

今では粗品用のタオルなどでもよく見かけるようになった、横糸だけに図柄をプリントする捺染(なっせん・おしぞめ)技術の一つである『おぼろ染め』は、創業者が日本画家であったからこその発想から生まれた商品。

昭和初期のタオルはまだ日用品としてあまり普及しておらず、使われているものも無地で味気ないものばかりでした。
そんな味気ないタオルに『柄があり、しかもその柄が水やお湯にぬれると鮮明に浮かび上がる』となれば使うこと自体が楽しみになるのではないか、という遊び心ある想いから開発が始まったそうです。 

写真左が乾いているとき。右が濡れたとき。
だいぶ印象が違うものになりますね。 

この独特の技術を生かし、「日本の伝統美を身近に感じていただきたい」とつくられた商品に、『伊勢古式着物文様』のガーゼタオルがあります。
このガーゼタオルは、国に認められた三重の伝統技術である【伊勢型紙】の原板をそのままタオルに写し出したものです。

今回ご紹介させていただいている『おぼろ百年の極・おぼろガーゼタオルセット』には含まれていませんが、海外の方へのお土産としても喜ばれること間違いなしの逸品です。
気になる方は是非チェックしてみてください。 

また、2020年3月には【おぼろタオル】は三重ブランドにも認定されました。

昭和初期のガーゼおぼろタオルの商品カタログ 

ガーゼタオルが生まれるもう一つのきっかけになったのが、着物文化だった大正時代の芸者さんたちのある悩み。
当時は今のように便利な化粧道具などは無く、おしろいを塗るときには医療用のガーゼを、落とすときはタオルを使っていたそうです。
そんな日常の些細な不便を解消するために、全国の花街で芸者さんたちから悩みを聞き歩きたどり着いた結果が、ガーゼ生地とパイルのあるタオル地を組み合わせることでした。 

その悩みを解消するために、試行錯誤を繰り返し完成したものが、昭和2年から現在にいたるまで名前の変更もなく販売され続けている、超ロングセラーの「おぼろガーゼタオル」です。 

発売当時は、芸者さんたちからは別名「お化粧タオル」とも呼ばれ重宝されていました。

当時としては珍しいであろう商品カタログもしっかりと有り、安心感と使いやすさから女性の心をわしづかみしたことでしょう。

ファンの声から生まれた新技術『百年の極』 

創業時から優しい肌触りの使い心地・吸水性が良く乾きが早いという使い勝手にこだわり続け、多くのファンに愛されている『おぼろタオル』ですが、
「バスタオルとして使うのに、もっと吸水性が高く柔らかくてボリュームのあるものが欲しい」
「贈物としてもっと高級感があるものが欲しい」
など、ファンから使い心地が良いからこその要望も多数。

そんなファンからの要望に応えるため、5年の年月をかけて作り出されたものが、この『百年の極』です。

通常のバスタオルはパイル糸を太めで毛足の長いものを利用することで、吸水性を高めています。しかし、この方法ではタオル自体が重くなり乾きにくくなるため、使い勝手の良さを守り続けているおぼろタオルの理念に反してしまいます。

そこで考えられたのが、細糸を2本合わせてパイルを出すという独特の技法でした。

社内の全行程の技術者が集まり研究・開発を繰り返し、特殊名加工を施すことで、軽いままながらもボリューム感も有り、吸水性に優れたタオルを作り出すことに成功しました。しかし、商品化できるまでの安定した風合いと品質を確立するまでには、試作とモニターを何度も何度も繰り返し行ったそうです。 

そんな苦労を伴って完成したタオル。
今まで100年近く培った技術に革新技術を合わせて、これからも100年先まで愛される商品に育てていきたいと言う想いを込めて『百年の極』と名付けられました。 

手に取ってみると本当にふわっとしていて、思わず頬にすり寄せたくなる柔らかさのタオルです。

世界も認める安全・安心の綿100%のタオル 

最近はマイクロファイバーなどの化学繊維を使用したタオルが多く出回っていて、お手頃価格で、吸水性にも優れ、肌触りもそこそこよいので使われている方も多いかのではないでしょうか。

しかし、この化学繊維のタオルでは、化学繊維ならではの引っかかりがあり、必要な油分まで取られてしまいます。そのため、静電気がおきやすくなると言った悩みが付いてきます。 

そのような悩みも解消出来るのが、おぼろタオルが作るタオルたち。
綿100%で、世界が認める繊維の「エコテックスⓇ認証」を取得し、日本アトピー協会の推薦品にも指定されています。 

「エコテックスⓇ認証」とは、タオルや衣類などの繊維製品の安全性の証明。
何百もの有害物質を対象とする厳しい試験を行い、クリアしたものだけに与えられる証です。その中でもクラスが有り、おぼろタオルは、最も厳しい赤ちゃんが口に入れても安心な製品クラス『エコテックスⓇスタンダード100』クラスⅠも取得しています。

柔らかさの秘密を科学的に解明 

『おぼろタオル』の一番の特徴でもある使い心地の良さ、この心地よさとはどこから来ているのか?
その秘密を解明すべく京都工芸繊維大学の佐久間教授へ研究依頼をしました。 

『おぼろタオル』の柔らかさを測定してみたところ、1.06kPa~2.68 kPaと言う結果が出ました。数値だけできいても何のこと??だと思いますが、柔らかさを数値化したものです。
この柔らかさ数値ですが、人が幸せと感じる柔らかさは2~5 kPaで、赤ちゃんが母親の胸に抱かれて心地よく安心を感じている時の胸の柔らかさだそうです。
その安心感を与える最も理想的な柔らかさを『おぼろタオル』が濡れたときに実現されていることがわかりました。
乾いたときの柔らかさは赤ちゃんの肌のような繊細な柔らかさの数値ということです。 

経験と感覚で使い心地を追求し、つくられてきた『おぼろタオル』の〈どこか懐かしく、心地よいと感じられる〉理由が、科学的にも証明されました。

研究結果からさらに理想の柔らかさを目指し開発 身体の部位や用途別に最適化された専用タオル 

伝統を大切にしつつ、常に新しいチャレンジで現代に似合う商品を作るべく、考案したものが『専顔タオル』をはじめとする”身体の部位や用途に応じて最適化”された専用のタオルです。
現代の女性の悩みを解決出来る商品を作れないかと、女性の肌に合うタオルを追求して100年のおぼろタオルが、『百年の極』を開発した際の革新技術を応用し作り上げました。 

『専顔タオル』『専髪タオル』・洗身専用の『専身タオル』があります。

自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントにお勧めの逸品です。

日本のお風呂文化を守る

日本のお風呂文化と共にお風呂用のタオルを作り続け歩んできたおぼろタオル、昭和初期の地元の津ガイドに掲載されるほど、地元からも愛されています。

そんな地元への想いも有り、2020年新型コロナによる大打撃を受けた榊原温泉の温泉施設をはじめとする中伊勢温泉郷を支援すべく 『絶対諦めない!三重県中伊勢温泉郷の未来宿泊ギフトチャレンジ』へ
少しでも旅行の楽しみが増えるきっかけになってもらえればと、支援者へのプレゼントとして、旅行にも最適な【おぼろタオル】を寄贈されました。

これからの100年も地元と共に 

皆さんも小さい頃、いつでも握っていたお気に入りのタオルがあった記憶があると思いますが、人生において大きな意味は無いかもしれないけれど、常に日常の中に有り、〈触っているとほっとする〉〈なぜか落ち着く〉そんな心地よさを求め、朝起きてから寝るまで、あらゆる場面で使用するタオルを、少しでも使い心地よく、楽しんで使っていただけるものを提供することが使命だと考えます。 

日本画家でもあった創業者の革新者精神を受け継ぎながら、自社一貫の生産体制で作り出す、糸の細さと綿密に計算された織組織・カスタマイズされた独自の加工方法で末永く愛されるオンリーワン商品を作り続けてきたいとおもいます。 

地元を愛し・地元からも愛されているおぼろタオル 是非一度使ってみてください。

おぼろ百年の極・おぼろガーゼタオルセットの商品情報を見る

本社横『FAN’S SHOP OBORO』では実際に手に取って選べます。 

〒514-0008 三重県津市上浜町3丁目155番地
TEL:059-227-3281
営業時間:平日9時~17時
定休日:土・日 ※土曜日は不定期営業あり

【公式ホームページ】
https://www.oboro-towel.co.jp/

【公式オンラインストア】
https://oboro-towel.jp/

【三重の逸品百貨店】
https://tsu-matsubishi.shop-pro.jp/

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