魂を揺さぶられる「神々が宿る地」を巡る旅。 驚きと感動の連続!熊野の定番観光スポットを一挙紹介
掲載日:2020.10.26
「神々が宿る地」。古来より熊野の地はそのように呼ばれています。よみがえりの願いを込めた聖地“熊野”を目指して、いにしえの人々はひたすら歩き続けました。
数多い神話や伝説の舞台となった豊かな自然と悠久の時が育んだ驚嘆すべき景観の数々。その多くは世界遺産に登録され、人々の営みや歴史的価値を今に伝えています。
見て、聞いて、感じる。心と身体に深い余韻を残す旅。「熊野は初めて」という方でも訪れやすい代表的なスポットを巡りました。
熊野古道をはじめとする見どころ、グルメ、お土産など熊野観光に関する資料やパンフレットなどが多数揃っています。スタッフに直接尋ねることもできるので、興味があったり、疑問に思ったりすることは何でも相談してみて。荷物が多い時は預ける(有料)こともできます。
ちなみに、熊野市観光案内所では熊野市の観光スポットを最先端のVR(ヴァーチャルリアリティ)機器を使った体験ができるんです。ドローンを使った普段見ることができない視点での映像は感動モノ。
無料ですので気軽に楽しむことができますよ。Youtubeでも動画は公開しており、スマートフォンで簡易的に観ることはできますが、ぜひ最新機器のある観光案内所で迫力の映像をご覧ください!
車で効率よく回るのもよいですが、今回は熊野の風と陽光を浴びながら走りつつ、寄り道も気軽にできるレンタサイクルで移動します。また、長い距離や坂道もラクラク走ることができる電動アシスト付きをチョイスしました。観光客からも好評らしく、今後レンタサイクルはすべて電動アシストタイプに変えていく予定だとか。では、いよいよ出発です!
熊野市観光案内所
0597-89-2229
無料
9:00~18:00
12月29日~1月3日
付近にあり
JR熊野市から徒歩1分
熊野尾鷲道路熊野大泊ICから10分
熊野市の大泊と木本を結ぶ峠で、世界遺産に登録されています。標高135m、距離は約3kmと熊野古道の中では比較的登りやすいのが魅力です。苔むした石畳からは「伊勢へ七度、熊野へ三度」と言われるぐらい篤い信仰心を持ち、ひたすら歩き続けた先人の思いが偲ばれました。なお、木本側の麓にある「庚申像(こうしんぞう)」を縄で縛ると失せ物がみつかるという言い伝えがあるそうですよ。
ところで、その鉄砲傷とは…。よ~く見ると、左側の裾付近に、小指ほどのサイズの穴がありました。ぜひ探してみてくださいね。
ここから眺める浜街道と呼ばれる七里御浜の海岸線は、熊野古道随一と言われるぐらいの見事な景観です。熊野速玉大社のある新宮方面の約25km先まで一望できるこの壮大なパノラマ絵巻は必見!多少遠回りにはなりますが、ぜひ足を運んでみてください。
松本峠・花の窟(熊野古道伊勢路)
0597-89-6172
・大泊側登り口付近に数台
【スタート地点のJR大泊駅まで】
・JR・近鉄「津駅」から電車で約3時間
・JR紀勢本線「熊野市駅」から電車で約10分
・尾鷲熊野道路「熊野大泊IC」から車で南へすぐ
波による侵食や、大地震による土地の隆起により、見上げるばかりの大きな奇岩や、大小無数の洞窟などが海沿いに連なっています。約1.2kmにわたる遊歩道から見ることができる千変万化な光景は、まさに驚くばかりのスケールです。
この圧倒されんばかりの景観を造り出した大自然の持つ底しれぬパワーがダイレクトに伝わってきます。
鬼ヶ城(熊野市)
0597-89-0100
有 72台
大型バス 10台
大型バス 18台(鬼ヶ城センター第2駐車場)
・JR紀勢本線「熊野市駅」から「大又大久保行き」バス約5分「鬼ヶ城東口」下車すぐ
・熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」から南へ車で約1分
テラス席で熊野灘を眺めながら食事ができる「リストランテ マリーナ」。ご当地スイーツ「にいひめソフトクリーム」などが楽しめる「テイクアウトコーナー」。地元特産品が盛りだくさんの「土産物コーナー」などがあり、熊野を丸ごと体感できるアイテムがいっぱい!観光情報を発信する大型モニターや、 夏の熊野大花火に使用される打ち上げ花火玉の模型なども設置されています。
とにかく商品の数が豊富で迷っちゃう!熊野特産の柑橘「新姫」を使ったポン酢やドレッシング、熊野地鶏や那智黒石、地ビールや地酒、梅干しや唐辛子まで…。
鬼ヶ城センター
0597-89-1502
(平日)10:00~17:00
(土日祝)9:00~17:00 ※営業時間が変更となる場合あり
年中無休
熊野大泊IC出口R42新宮方面へすぐ
かつて浜街道を歩いた巡礼者たちも、この激しい波に悩まされ、実際にさらわれることもあったそうです。志原川の河口付近には、そうして命を落とした先人たちの供養碑が建てられています。
荒波に磨かれてきたせいで、表面がとても滑らかで角が少なく丸みを帯びています。そのため、庭園のまき石をはじめ、インテリアやアクセサリーなどに広く利用されており「みはま小石」と呼ばれています。
七里御浜海岸
0597-89-0100
JR熊野市駅から徒歩5分
熊野尾鷲道路 熊野大泊IC~国道42号
(熊野大泊ICから約5分)
地盤の隆起や海蝕現象が原因だと言われていますが、よくこんな形状になるものですね。まさに自然が造りあげた芸術品。「日本のスフィンクス」とも呼ばれており、国の名勝や日本百景にも選ばれています。
また、毎年8月17日の熊野大花火大会では花火をバックに盛んにシャッターが切られる光景も。カメラ好きの人には見逃せないビューポイントとなっています。
獅子岩
0597-89-0100
無料
年中無休
あり
JR紀勢本線「熊野市駅」から徒歩で約10分
熊野尾鷲道路熊野大泊ICから国道42号七里御浜沿い、車で新宮方面へ約3分
ここで、電動自転車のバッテリーを外して充電することができるのでチェックを忘れずに。また、館内では花の窟神社の奉納米である「いざなみ米」を使用したうどんや団子、餅などが人気を集めています。ほかにも、めはり寿司やさんま寿司などの熊野特産品をはじめ、ひもの、地鶏、みかん、地酒などのお土産を買い求めることもできます。
セットのめはり寿司は、好みによりさんま寿司や古代米おにぎりに変更できます。写真上は「古代米みたらし団子」(1本100円/税込)。注文してから焼いてくれるので、常に熱々のままで食べられます。どちらも稲作文化の原点ともいえるいざなみ米(黒米)の風味や、独特のもっちりとした食感を楽しめますよ。
道の駅 熊野・花の窟「お綱茶屋」
0597-88-1011
10:00~16:00(季節により終了時間の変更あり)
年中無休
普通車43台、バス6台
JR熊野市駅から新宮駅行きバス2分「花の窟」下車
熊野大泊ICから約10分
花の窟神社
0597-89-0100
あり
JR熊野市駅から新宮駅行きバス4分「花の窟」下車
熊野大泊ICから約10分
JR熊野市駅から徒歩5分というアクセスの良さに加えて、好みや目的に合わせて洋室と和室が選べるのがポイント。さらに、洗濯機や乾燥機、インターネット利用可能なパソコンをいずれも無料で使うことができます。
生魚、煮魚、焼魚、酢魚などがズラリと並ぶ趣向を凝らしたメニューです。忙しく箸を動かしている内に、今日体験した思い出が蘇ってきます。日本人のルーツともいえる「神々の宿る地」が持つ奥深い魅力に触れた一日。近いうちに再訪して、より「ディープな熊野」と言われる楯ヶ崎や丸山千枚田、丹倉神社などにも行ってみたい。そんな思いを抱かされた濃厚な旅でした。
※2020年10月時点の情報です。料金等の情報が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。
ビジネスホテルみはらし亭
0597-89-1211
あり
JR熊野市駅から徒歩3分
紀勢自動車道・紀勢大内山ICから約1時間45分