海も山もグルメも楽しめる!鳥羽市相差町で盛りだくさんのウォーキング体験!!

掲載日:2021.03.17

「日本一海女が多い町」鳥羽市相差町(おうさつちょう)は、豊かな漁村文化の体験や、大海原が広がる美しい風景などで人気の観光地。最近では健康増進にもつながるノルディックウォーキングでの町歩きを提案しています。
そこで、自分のペースで山も海も楽しめる自然たっぷりのハイキング&ウォーキングコースと、ぜひ立ち寄ってほしいおすすめスポットをご紹介します。

最初におすすめするのが、青峯山正福寺(あおのみねさんしょうふくじ)を目指す山歩きのコース。
青峯山正福寺とは標高336mの青峯山にある古刹で、天保年間(729年~748年)に行基によって建立されたといわれています。
相差町に伝わる「鯨に乗ってやって来た観音様」の伝説にある十一面観音菩薩を本尊とし、海の安全を願う志摩地方一円の漁師や海女などからあつい信仰を集めています。

今回ノルディックウォーキングに挑戦するのは、2018年度津クイーンの奥野稀新さん(右)と2019年度津クイーンの横山葵さん(左)。
鳥羽市相差町は一度来てみたかった場所ということで、張り切ってスタート!「右 青峯道」の古い石碑に導かれ歩いていきます。

現在相差町で提案されている「ノルディックウォーキング」とは、スキーのストックのようなポールを使うことで、下半身だけでなく腕や上半身も同時に運動できる全身エクササイズ。
全身の90%の筋肉を使うため、通常のウォーキングより40%も消費カロリーがアップし、注目を集めている全身運動です。

古い石垣や庚申堂が並ぶ集落を抜け、小川が流れる田舎道をどんどん進み、登山口に到着。

「舟神様“青峯山”をたずねるみち」として近畿自然歩道にも指定されている、比較的歩きやすい登山道には、珍しい巨岩や緑のトンネルがあらわれ目を楽しませてくれます。
じんわりとにじむ汗と共に気分もリフレッシュできる、片道およそ4kmのハイキングを楽しみました。

青峯山正福寺の入口には、文政13年(1830年)に落成されたといわれる大門がそびえたちます。
圧巻なのが、鳳凰や龍などの精巧な透かし彫り。彫刻の中にイセエビが隠れているのも伊勢志摩の海の守り神ならでは。

本堂でこの旅の安全をお祈りしたら、山を下りましょう。舗装された道で帰るのがおすすめです。
名称

青峯山 正福寺

住所
鳥羽市松尾町519
電話番号

0599-55-0061

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

近鉄松尾駅から車で約10分

車でのアクセス

鳥羽駅から車で約30分

次に紹介するのは、海沿いを行く爽快なウォーキングコースです。
美しい砂浜が広がる千鳥ヶ浜は、ぜひ波打ち際を歩いてください。潮の香りと波打つ音に包まれ、まさに癒しのひと時。

堤防沿いを歩いていくと、鯨崎(くじらざき)と呼ばれる岬へ続きます。
この岬が、青峯山正福寺の観音様が鯨に乗ってあらわれたという伝説の場所。遊歩道が整備されており、漁師が信仰する「立石さん」や「べらいさん(弁財天)」、備長炭の材料にもなるウバメガシのトンネルなどがあらわれます。

鯨崎の南側にあるのが、海女小屋体験施設の「相差かまど おぜごさん」。
現役の海女さんとおしゃべりを楽しめる、海の幸でランチ(ひとり3,500円)にしましょう。

この日迎えてくれたのは、生まれも育ちも相差町という現役海女の小崎たみ江さん(左)と中村千津子さん(右)。

ランチコースでは、炭火で豪快に焼いた地元産のサザエや大あさり、ヒオウギ貝などのほか、ウニご飯や魚の干物、アラメの煮物など、素朴な料理が味わえます。

「相差で一番最年長の海女は86歳やで、私らまだ中堅やわ」
と笑いながら、炭火で貝類を焼いてくれる海女さんとのおしゃべりがはずみます。
春のワカメ漁やヒジキ刈り、海に潜って獲るサザエやアワビ漁など、海女さんの話は興味深いものばかり。会話を楽しんでいるうちに貝が焼けました!

焼きたての貝類はホクホクと湯気をあげ、磯の香りたっぷり。口に頬張れば海の旨みがいっぱいに広がります。
ウォーキングで疲れた体に海の滋養がしみわたる……。

楽しいトークと美味しい食事を楽しんだらウォーキング再開、この日のゴール地点である神明(しんめい)神社を目指します。
名称

海女小屋 相差かまど

住所
〒517-0032 鳥羽市相差町1238
電話番号

0599-33-7453

料金

■ティータイム(1時間)
・時  間 14時と15時の2回
・料  金 税込2,200円(1名あたり)
・料理内容 お茶・お餅・貝などのおやつ
 (伊勢エビ・あわび等は別途料金で追加できます)

■ランチタイム(1時間程度)
・時  間 11時30分~13時30分
・料  金 税込3,850円~(1名あたり)
・料理内容 サザエ・大アサリ・バタ貝・
干物・うに飯など相差で獲れた旬のもの
(※料金は、料理内容により変わります)

営業時間

体験は完全予約制です。(予約は前日の17時まで)

休日

体験は完全予約制です。(予約は前日の17時まで)

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

近鉄JR鳥羽駅より、鳥羽市かもめバスで約45分相差下車

車でのアクセス

鳥羽駅から自家用車で約30分

神明神社は相差町の氏神さんで、天照大神を主催神としてお祀りしています。境内には「女性の願いを必ずひとつ叶えてくれる」で有名な石神さんも鎮座。ウォーキングの無事を感謝し、お参りをします。

満月の夜には境内をライトアップし、夜間参拝(20:30まで)も行える「相差・神あかり~石神さん夜参り~」も開催。昼間とはひと味異なる幻想的な雰囲気を楽しんで。
名称

石神さん(神明神社)

住所
〒517-0032 鳥羽市相差町
電話番号

0599-33-7453

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

鳥羽バスセンターからかもめバス(鳥羽~国崎線)にて約40分、相差下車
バス停から徒歩約7分
かもめバスの時刻表・路線図はこちら
https://www.city.toba.mie.jp/soshiki/t_kanri/gyomu/doro_kotsu/kokyo_kotsu/1642.html

車でのアクセス

伊勢ICから伊勢二見鳥羽ライン経由で約40分

まだまだ歩き足りないという人は、絶景スポット「春雨展望台(菅崎園地)」まで足を延ばしてみてはいかがでしょう?
春雨展望台からは、左に太平洋、右に的矢湾を一望できる雄大な大海原が広がり、夕陽のきれいなスポットとしても知られています。

明治44年にこの沖合で駆逐艦「春雨」が座礁し、地元の人々がその救助に多数参加しました。現在では慰霊碑が建てられ、殉職者の慰霊と救助者をたたえています。
また、春雨展望台にある「とことわの鐘」を鳴らしたカップルは、永遠に愛が続くと言われています。
名称

菅崎園地

住所
〒517-0032 鳥羽市相差町
電話番号

0599-25-1157

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

鳥羽バスセンターからかもめバスにて約40分相差下車
相差バス停から徒歩約30分

車でのアクセス

伊勢ICから伊勢二見鳥羽ライン経由で約40分

鳥羽市相差町はノルディックウォーキングのコース以外にも見どころいっぱいです。
神明神社の参道入口にある「相差海女文化資料館」では、海女が使用する道具や古い磯着、昔の作業風景のジオラマや写真を展示したりと、分かりやすく海女文化を紹介してくれます。
名称

相差海女文化資料館

住所
〒517-0032 鳥羽市相差町1238
電話番号

0599-33-7453

料金

無料

営業時間

9:00~17:00

休日

無休

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

JR・近鉄鳥羽駅から鳥羽市かもめバス約45分相差下車

車でのアクセス

伊勢二見鳥羽ライン・鳥羽終点から25分

通りにあるカフェ「オウサツキッチン0032」では、地元の海で獲れた魚をフライにした「ZAKOフライ(350円)」や「ZAKOフライサンド(500円)」、天然の天草で作る「ところてん(300円・イートイン限定)」などを、テイクアウトとイートインで楽しめます。
カラフルな「レインボーところてんサイダー(400円)」は写真映えすると評判の一品です。
名称

オウサツキッチン0032

住所
〒517-0032 鳥羽市相差町神明神社参道1406-2
電話番号

0599-37-7732

営業時間

9:00~17:00

休日

無休

隣接する「海女の家 五左屋(ござや)」は古民家を利用したショップ&休憩所です。海女のお守りである「ドーマンセーマン」グッズなど、オリジナル商品も数多く揃うのでお土産探しに最適。
海女文化資料館から神明神社入口までの道はフリーWi-Fiが整備されているので、ワーケーションスポットとしての利用も期待されています。
名称

相差 古民家 海女の家 五左屋

住所
〒517-0032 鳥羽市相差町神明神社参道1406
電話番号

0599-33-6770

営業時間

9:00~16:00(平日)
9:00~17:00(土日祝)

休日

不定休

公共交通機関でのアクセス

JR・近鉄鳥羽駅前鳥羽バスセンターからかもめバス(国崎方面行き)約45分相差下車

車でのアクセス

伊勢二見鳥羽ライン鳥羽出口から国道167号線経由約20km、約30分

海女文化資料館の隣にある「相差cafe 千-sen-」は、現役海女の母子が営むカフェ。
ランチタイムには地元の魚介類をたっぷり使った「うにめしランチ(1,100円)」が評判で、シフォンケーキやコーヒーなどのカフェメニューも楽しめます。店内では地元産の野菜や雑貨も販売。
名称

相差カフェ千 -Sen-

住所
〒517-0032 鳥羽市相差町1240
電話番号

0599-37-7101

営業時間

9:30~16:00

休日

【定休日】月曜日、火曜日、臨時休業あり

雄大な自然はもちろん、お寺や神社、海の幸グルメ、海女さんとの楽しいトークなど、漁村文化にたっぷり触れられた相差町での一日は、心地よい疲労感とともに心にも体にも楽しい思い出が刻まれました。
自分の足で歩き、五感で感じる相差町の旅を、ぜひ体感しに訪れてください。


【海女の小径~相差ノルディック~】
住所:鳥羽市相差町1238(海女の小径 相差ノルディック委員会事務局)
電話:0599-33-6000(リゾートヒルズ豊浜 蒼空の風・野村)
公式URL:http://toba-osatsu.jp/nordic/
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