シャクナゲの花が見頃!北畠具教ゆかりの地「三瀬館跡」と新緑の茶臼山展望台|三重県大台町
掲載日:2024.04.17
三重県大台町三瀬谷地区は、伊勢国司である北畠家の8代当主、北畠具教(きたばたけとものり)ゆかりの地です。
三瀬館跡、茶臼山など四季を通して自然の見どころも多いこの地域。
三瀬館跡のシャクナゲが咲き始めた2024年4月13日、奥伊勢に詳しいみえ旅アンバサダー・キャスターマミがみえ旅アンバサダー仲間のさんぺいさんをフォトグラファーとして招き、北畠具教ゆかりの地を案内しました!
「三瀬館跡」とは
永禄12年(1569年)、現在の松阪市で行われた「大河内城の戦い」は、言わずと知れた尾張国の戦国大名・織田信長と、伊勢国司・北畠具教とその嫡男・具房との間で起こった合戦です。
「大河内城の戦い」で和睦し、退去を条件とされた北畠具教が、隠棲の地として館を設けたのが、現在の大台町下三瀬でした。その後、天正4年(1576年)に織田信長の命により刺客に暗殺されるまでを、この「三瀬館」で過ごしたと伝えられています。
この一帯は、県の史跡に指定されています。
三瀬館跡のシャクナゲ
三瀬館跡の南側には、北畠具教とその家臣の霊を祀った胴塚があります。現在は桜と紅葉の名所でもある「三瀬館跡」ですが、桜の広場一帯を囲むように約30本のシャクナゲがあり、花が咲くと見ごたえがあります。
2024年4月13日現在、シャクナゲの開花状況は3割程度。
このトピックスの最上部の写真は去年4月14日に撮影したもので、満開で、一面が濃いピンク色に染まり華やかでした。
2024年の見頃のピークは、4月3週目の週末となる予想です。
三瀬館跡
住所 三重県多気郡大台用上三瀬
アクセス 紀勢自動車道「大宮大台IC」から車で8分
JR紀勢本線「三瀬谷駅」から徒歩27分
駐車場 5台程度
歩いて10分の展望台「茶臼山」
三瀬館跡すぐの場所には、当時の見張り台であった茶臼山があります。
山の周りは遊歩道が整備されていて、いくつかのルートがあり、徒歩10分程度で展望台へ到着します。
大台町を一望するここからのパノラマは、四季を通して絶景ですよ!
田畑や茶畑に囲まれた趣ある民家、紀勢本線を通る車両、遠くには「土木学会デザイン賞2009」優秀賞を受賞した高速道路の橋梁「紀勢宮川橋」も見えます。
地元の子供たちもお散歩で来ている登りやすい山なので、ファミリーにもおすすめです。
絶景を目指して、ぜひ登ってみてください。
茶臼山
住所 三重県多気郡大台用上三瀬
アクセス 三瀬館跡から展望台まで徒歩10分
駐車場 なし
三瀬館跡への駐車がおすすめ
大台町の「北畠神社」
三重県津市美杉町にも同名の神社がありますが、三瀬館跡から徒歩5分の場所に大台町の北畠神社がひっそりと鎮座しています。北畠史跡巡りの一環として、三瀬館跡、茶臼山とあわせて足をお運びください。
北畠神社
住所 三重県多気郡大台用上三瀬664
アクセス 三瀬館跡から徒歩5分
駐車場 2台程度
中学生が作ったイラスト看板
大台中学校の近くには、卒業生がデザインした大台町の北畠史跡をめぐるイラストマップが設置されています。
今回紹介した一番離れたスポット茶臼山まで、「道の駅 奥伊勢おおだい」から徒歩30分です。春~初夏のウォーキングにも最適ですよ。