【2024年6月8日(土)開催】丸山千枚田の虫おくり 松明が灯る幻想的な風景をお楽しみください!
掲載日:2024.05.31
熊野市紀和町丸山地区にある「丸山千枚田」は、斜面に幾重にも設けられた棚田で、日本の棚田百選にも選ばれています。
この丸山千枚田では、農薬が無かった時代に、稲作の害虫駆除を行い豊作を願って「虫おくり」が行われていました。「虫おくり」とは、松明と太鼓、鐘などを手に持って千枚田の中を練り歩き、火と音で害虫を追うといった素朴な行事。
長らく行われていませんでしたが、熊野古道が世界遺産に認定された2004年から復活し、夕刻には千枚田に松明が灯され幻想的な風景が広がります。
このトピックスでは、丸山千枚田虫おくりの日程やタイムスケジュール、アクセスなどを詳しく紹介します。
2024年丸山千枚田虫おくりのスケジュール
午後6時になると、丸山千枚田に田んぼの枚数と同じ1,340本のキャンドルが灯され、虫おくりの行事が始まります。
そして、地元の子供たちも参加して、太鼓と鐘の音に合わせ「虫おくり殿のお通りだい!」の掛け声で丸山神社を出発し、田んぼにお札を立てて豊作を願います。
日が暮れるにつれて、ろうそくの優しい灯りが輝き、他にはない幻想的な風景を作り出します。
開催日 令和6年6月8日(土)
18:00~ 「丸山千枚田」キャンドル点灯
19:00~ 虫おくり行列
20:00~ 北山砲発射
※雨天の場合は、6月15日(土)に延期
会場 熊野市紀和町丸山千枚田
交通アクセス
【公共交通機関】JR熊野市駅から車で約30分
【車】熊野大泊ICから車で約40分
【駐車場】紀和鉱山資料館周辺に臨時駐車場あり
※交通規制等を行うため、会場には車での乗り入れはできません。駐車場からマイクロバスによるピストン輸送を行います。また、バスを降りてから会場まで2キロ程度徒歩での移動となります。
コラム
行事最後に発射される北山砲発
今から約130年前の幕末、天誅組の乱に破れて南下してくる者たちに備え、北山川の河原に多く生えていた松の木をくりぬき、竹を巻いて大砲を造ったのが「北山砲」。 当時、この松の木の大砲は使われることはなかったそうですが、虫おくりでは北山砲が再現発射され、行事を盛り上げます。
四季折々の美しい景色が楽しめる丸山千枚田
日本の棚田百選に選ばれた1,340枚の規模を誇る日本最大級の棚田、丸山千枚田。約400年前には2,240枚の田畑があったいう記録が残されていますが、平成初期には後継者不足等により530枚まで減少。平成6年に「丸山千枚田条例」が制定され、地元住民らの協力により復田作業が行われ、オーナー制度も実施され、現在では1340枚の棚田が維持され、大切に保存されています。