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世界に誇るユネスコ無形文化遺産「鳥出神社の鯨船行事」今年も開催!

掲載日:2024.08.01

鯨船行事は北勢地方に分布し、豪華な彫刻や幕で飾られた鯨船山車が、張りぼての鯨を追いかけ、反撃を受け、再び追い詰めてこれを仕留めるという一連の演技を繰り返す陸上での模擬捕鯨行事。その中でも「鳥出神社の鯨船行事」は、江戸時代末期に始まったと言われ、1997年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年に全国33件の「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

近年はコロナ禍で中止になったり、昨年は大四日市まつりに他の地区の鯨船行事と一緒に出演予定でありながら、天候に恵まれず出演できませんでした。また昨年の鳥出神社での14日の町練りは行ったものの、本練りの15日に台風が接近し、本練りは中止になりました。

今年こそ、鳥出神社の鯨船行事の迫力ある演技を間近で体験しませんか。

14日に町練り、15日には鳥出神社で本練りが行われます

毎年8月14日と15日に行われ、14日に町練り、15日には鳥出神社への練り込み(本練り)が行われます。行事は氏子圏の4つの組(北島組・中島組・南島組・古川町)からそれぞれ1艘ずつの豪華な彫刻や幕で飾られた鯨船山車(神社丸・神徳丸・感應丸・権現丸)が出され、これで張りぼての鯨を追いかけ、反撃を受けては再び追い詰めてこれを仕留めるという演技を行います。

山車には屋形が載り、絢爛豪華な彫刻が施され、緋羅紗(ひらしゃ)に金糸等で見事な刺繍で彩られる横幕、同じく金糸で構成された水押(みよ)さがり等、豪華な装飾が施されています。そのきらびやかな山車を勇壮に繰り動かし、船首には着飾った羽刺しや櫓漕ぎ、屋形には太鼓叩きが乗り込んで、唄や太鼓に合わせて行事が進行します。

やっぱり鯨船の山車が見てみたい

鯨船の山車が見たい!

一見同じように見える4つの組の山車も、大きさも違いそれぞれに特徴があります。屋根は中島組の神徳丸だけが赤みの強い緋色で、他の3つの組は金色です。船に取り付けられた横幕の金糸の刺しゅうで龍が描かれているのが、中島組の神徳丸、南島組の感慶丸で、北島組の神社丸には鯱と千鳥が、古川町の権現丸には千鳥と波の刺しゅうが施されています。違いを見つけるのも楽しみのひとつですね。15日の本練りで朝から午後まで見学すれば、その違いを見つけることができるかも。

この下のコラムで、各組の山車を1台ずつ紹介します。

コラム

北島組の神社丸
中島組 神徳丸
南島組の感應丸
古川町権現丸

4つの組の山車を紹介

写真は横にスライドできます。写真は15日の本練りを奉納する順番に紹介します。


最初の写真は北島組の神社丸、2枚目が中島組の神徳丸、3枚目は南島組の感應丸、最後は古川町の権現丸。それぞれの違いを観察してみてください。詳しい解説はレポート記事で説明しています。

演技にはそれぞれの役があります

乗り手と練り手に分かれての演技

鯨船の演技は、船に乗る「乗り手」と乗らずに練りを支える「練り手」がいて、行事が近づくと唄や太鼓など演技の練習をします。

乗り手には「羽刺し(ハザシ)」、「太鼓叩き」などの役があり、乗り手の主役は鯨に銛を打ち込む「羽刺し」で、小学4年〜6年くらいの子供が務めます。「羽刺し」の衣装については下のコラムで解説します。

練り手には、「鯨かぶり」や「舵取り」などの役があり、練り手の主役は張りぼての鯨を担ぎ激しく動く「鯨かぶり」で、高校生から30歳くらいの人が務めます。ノルウェーで捕鯨をした経験のある人が「鯨の動きがリアル」と絶賛したそうです。練習の成果が表れているようですね。

コラム

本練りのハザシの衣装に注目!

ハザシは組によって多少異なりますが、薄い色の襦袢を重ねてきて、その上に緋色に黒襟で、胸から袖先まで複数の金糸の飾り房をつけた上着を着用します。さらに本練りで鳥居をくぐるときは「正装」として必ずドンザと呼ばれる衣装を着ます。


写真はそれぞれの組のドンザを、北島組、中島組、南島組、古川町の順にスライドして見られます。

本練りのスケジュール

15日に鳥出神社で行われる本練りのタイムスケジュールです。

10:00~11:30 北島組

11:30~13:00 南島組

13:00~14:30 古川町 

今年は中島組はお休みの年に当たるので本練りを行うのは、北島組、南島組、古川町の3組になります。

鳥出神社の近くには美味しいお店がいっぱい!話題の「まぐろレストラン」

鳥出神社鯨船行事は屋台がでませんが、鳥出神社の近くには美味しいお店がいっぱいあります。テレビやSNSで話題のまぐろレストランも歩いて行ける範囲にあります。ヒモノ食堂や地元のお寿司屋さんもあるので、観光に疲れたら美味しいものを食べてはいかがですか。

まぐろレストラン 

住所:三重県四日市市富双二丁目1番15

電話番号:059-365-6064

詳しくはこちらのレポート記事へ👇

夏祭りと言えば、かき氷。「セボン丸三」で食べられます!

夏祭りで食べたいかき氷も、鳥出神社から歩いて行ける範囲内に美味しいお店があります。セボン丸三です。

洋菓子屋さんが作るかき氷なので、カスタードソースの一種のアングレーズソースや、エスプーマ、コンポートやジェラードを使い、豪華なスイーツかき氷が楽しめます。

住所:三重県四日市市富州原町8-11

アクセス:JR「富田駅」から535m

セボン丸三のInstagramはこちら

コラム

セボン丸三のかき氷を紹介!

この時期人気なのは新鮮な桃を使ったかき氷。エスプーマと桃の組み合わせが最高!かき氷と言うより桃のスイーツでした。バタフライピーで色付けした「あじさいスペシャル」はゼリーも色鮮やかでSNS映え間違いなし!


なんと「焼きとうもろこし」のかき氷も! 焼いて香ばしさを出したとうもろこしに、ミルクと砂糖を入れてミキサーにかけてペーストにしています。トッピングは焼とうもろこし! この日はオプションで焼きナスアイスもいただきました。こちらはフランス料理店でヒントを得たそうです。みたらし団子のソースをかけて味変していただきました。意表を突く美味しさが楽しめます。写真1枚目から「苺パイ」「桃」「焼きとうもろこし」「あじさいスペシャル」です。

「鳥出神社の鯨船行事」詳細はレポート記事で

レポート記事では、山車の違いや祭りの見どころを紹介するとともに、当日のスケジュール、アクセスについても解説しています。

美味しいものが食べられる周辺のお店も公開していますよ。

詳しくは以下のリンクをチェックしてください👇

金木犀の画像

金木犀

町練りで鯨船の山車が狭い路地を駆け抜け、鯨を突く様子は迫力満点です。大四日市まつりでも見られる年もありますが、やっぱり地元で繰り広げられる祭りは最高!昨年は町練りで子供の頃古川町で子鯨を被っていた若い女性に出会いました。「見るのも楽しい」と沿道で楽しそうにはしゃぐ姿に郷土愛を感じました。
本練りは広い境内の中で演技を行うため、鯨が暴れまくり、迫力満点。町練りは毎年のように見ていますが、本練りは見たことがないので今年こそ本練りが見たいです。

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