【2025年の干支は巳(み)!】三重県の蛇にまつわるスポット玉三(たまみつ)稲荷神社を紹介します!月替わりの御朱印も!
掲載日:2024.12.16
2025年(令和7年)の干支は巳(み)年です。ヘビ年とも言われますね。三重県にはヘビにまつわるスポットがいくつかあり、その一つが桑名市にある『玉三稲荷神社(たまみついなりじんじゃ)』です。
お稲荷さんといえばキツネの印象が強いですがなぜヘビにまつわるスポットといわれているのでしょうか…?この記事では玉三稲荷神社の秘密を解明します。
さらに玉三稲荷神社では月替わりの限定御朱印をいただくことができます。御朱印情報やアクセス・駐車場などの基本情報をご紹介します。
玉三(たまみつ)稲荷神社とは?
玉三稲荷神社は桑名市に鎮座し、「おいなりさん」の総本宮として有名な京都府の伏見稲荷大社の桑名支部(日本に現存する最古の支部)として親しまれています。
江戸時代末期に、松平定永公が白河藩(現福島県)より桑名藩へお国替えされた際に、初代が家臣として随行し、現在の地に鎮座されたことがはじまりと伝えられています。
この地域の稲荷神社の中でも由緒ある神社の一つであるといえますね!
縁結びなどの御利益がある「白蛇石」
冒頭にも触れたように、玉三稲荷神社がなぜヘビにまつわるスポットなのでしょうか?
玉三稲荷神社のご神宝である「白蛇石(はくじゃいし・はくじゃのいし)」は、二匹の白蛇がお互いの尻尾で結び合い、顔を向かい合わせて巻き付いているように見えます。
この白蛇石には良縁・縁結びのご利益があるといわれています。また、白蛇は七福神の一柱である弁財天の化身とし、古来より財宝神として崇められ、蓄財・福徳等のご利益も。この白蛇石のパワーに惹かれて国内外から多くの人が訪れているとか!中には月に一度など定期的に通われる方もいるそうですよ。
一般公開しておりますので、ご希望の方は社務所へお申し出ください。実物を見るとめっちゃヘビです。しっかりと目も、舌もありますよ。
コラム
どうして白蛇が?
白蛇石をながめながら、この石を発見した宮司の奥さまのお話を伺いました。
この白蛇石は2015年の12月ごろ、奥さまが本殿の祭壇の掃除をしていたところ、木箱に入り大切に布にくるまれた状態で見つかったそう。その後本殿の一角に布を敷いて石を出しておいたところ、室内にもかかわらず石だけが濡れていたとのことでした。不思議な現象ですよね。これ以降もいくつか不思議な出来事が起きているそうです…!
白蛇石の秘密を探るべく石の学者による調査を依頼したところ、白蛇の部分は花崗岩で周りの黒い部分は海中の泥が固まった自然石。元々は1億年ほど前の海の底に眠っていましたが陸地に打ち上げられる過程の中で削り磨かれ、今の形になったのではないかと考えられるそうです。人類が生まれる前から長い期間生き抜いてきたからこそのパワーなのかもしれませんね!
金運などの御利益がある「三鈷の松」
境内手水舎のそばにある松は「三鈷(さんこ)の松」と呼ばれており、葉が三葉で一組(通常は二葉一組)になっています。その姿が密教などで使われる法具に似ていることからこの名前が付いています。
この松は貴重な品種であり、和歌山県の高野山をはじめ世界各地で聖木として大切にされています。
※三鈷の松の葉は金運のお守りといわれていますが、葉をちぎるなど松の木を傷つける行為は絶対にやめましょう。
コラム
願いが”通る”木
境内の左奥には大きな楠(くすのき)が生えています。この木には細い穴があり、この穴にお賽銭を投げて通すと、願いが”通る”と信じられています。
学業などの祈願に通してみては…!(ただ、安全性の観点から現在穴はふさがれていますのでお賽銭は投げ入れずに近くのお賽銭箱に!)
月替わりの限定御朱印もあります!
玉三稲荷神社では2018年頃から御朱印の頒布を行っており、さらに2021年頃から月替わりの絵柄の限定御朱印もはじめました!
12月の限定御朱印は見開きに玉三稲荷神社のご祭神をあらわす、お狐さまと龍神さまを描いたもの。金色の文字もなんだか御利益がありそう…!
また、限定御朱印の裏面にはテープ加工が施されており、糊いらず!小さなお心遣いに感謝ですね。
・限定御朱印の初穂料:800円(書置きのみの対応となります)
・通常御朱印の初穂料:300円(直書き・書置き)で毎月一日限定で社号が金文字に
コラム
お守りやおみくじも!
玉三稲荷神社ではお守りの授与やおみくじもあります。
お守りは神宝である白蛇石をかたどった「白蛇守」(1,000円)があり、財宝神弁財天の化身であることから金運に加え、石の白蛇がつがいであることから良縁祈願のダブルお守りです!
おみくじ(100円)は100番までのおみくじ箋(おみくじの紙のこと)を霊感の強いご先祖さまが自分ですべて占い、手書きで記したものがモチーフ。尋ねごとを思い浮かべながらおみくじを引いてみては…!
玉三稲荷神社へのアクセス・駐車場について
住所:〒511-0825 桑名市大字上野80
電話番号:0594-22-0191
社務所受付時間:8:30~16:30
公共交通機関でのアクセス:近鉄名古屋線「益生駅」より徒歩約8分
三岐鉄道北勢線「馬道駅」より徒歩約5分
駐車場:神社の1本南側の通りに無料駐車場あり 「玉三稲荷神社 駐車場」と検索するとスムーズにたどり着けますよ。
玉三稲荷神社のInstagramはこちら(月替わりの御朱印などについて、更新中です!)
玉三稲荷神社と併せて巡りたいスポット
江戸時代に桑名の地でひらかれた玉三稲荷神社。この周辺には桑名の歴史に関わるスポットがいくつかあり、その一部をご紹介します。
玉三稲荷神社の参拝と併せて巡ってみては?
コラム
桑名藩主も飲んだ水!?上野御膳水
玉三稲荷神社から5分ほど歩くと上野御膳水(うえのごぜんみず)と呼ばれる湧き水があります。
江戸時代、海から近い桑名城周辺は井戸を掘っても海水混じりの水ばかりで飲み水に不適なものでした。その問題を解消すべく約2km離れたこの地の地下水に白羽の矢が立ち、飲料水として活用されたそうです。
コラム
村正ゆかりの地!走井山(はしりいざん)公園
桑名市はマンホールの蓋などの鋳物産業が盛んな街としても有名です。その始まりともいえるのが刀鍛冶。
徳川家から恐れられたとされる妖刀「村正(むらまさ)」の刀鍛冶は桑名の走井山(はしりいざん)にあったといわれています。今ではその面影は残っていませんが、上野御膳水が挙げられるように豊富な地下水の存在などが作刀に適していたことがこの地に住んだ理由ではないかと考えられています。
いかがでしたか?
いかがでしたか?この記事では桑名市にある玉三稲荷神社の神宝「白蛇石」を中心にご紹介しました。
白蛇石が見つかったことがきっかけで以前より多くの方が参拝に来ていると奥さまは話します。それも石のパワーなのかもしれません…!巳年のタイミングでぜひ訪れてみては…?