三重の見どころ 早わかり
息づく和文化をリアルに感じる。
三重には独自の文化で栄えた町が今も多く残っています。
海女さん、伊賀忍者、情緒あふれる町並み…その土地ならではのレアな体験を満喫しましょう。
海女さんが暮らす町 -古くから守り続けられる海女漁-
現在も続く伝統の海女漁
日本最多の海女さんが活躍している鳥羽・志摩エリア。約50秒間の素潜りでアワビやサザエといった貝類や海藻をとります。古くから海女漁法が続いているのは「大きくなるまでとらない」など根絶やしにしないための約束事をみんなでしっかりと守ってきたから。海の恵みに感謝した、自然に優しい伝統漁法です。
浜沿いには海女さんが体を休めるための海女小屋が建っています。今も現役で潜る海女さんたちの話を聞きながら魚介類を食べる「海女小屋体験」が人気。新鮮な海の幸を魚介のプロである海女さんに囲炉裏で焼いてもらえるので、一番おいしい絶妙のタイミングで食べることができます。笑顔の絶えない海女さんからは漁の体験談やそれぞれの食材のおいしい食べ方など、興味深いお話がいっぱい。人気なので予約はお早めに。
世界で初めて養殖真珠が誕生した「ミキモト真珠島」では、かつて真珠の養殖に海女さんが活躍したことを記念して海女の潜水実演を行っており、昔ながらの白い磯着姿で貝をとる姿が見られます。
海女の祭りとして、鳥羽市の菅島では毎年7月に「しろんご祭」が行われます。ホラ貝の合図で島中の海女たちが一斉に雌雄つがいのアワビをとろうと競い合う海女の祭りで、一番にとった女性はその年の海女頭となり豊漁が約束されると伝えられています。
伊賀忍者を生んだ町 -伊賀で忍者のふるさと探訪-
日本全国で活躍した伊賀忍者、そのふるさとが伊賀にあります。からくり屋敷をくノ一(女忍者)が案内してくれる「伊賀流忍者博物館(忍者屋敷)」は伊賀上野に来たら必訪のスポット。ドンデン返し、仕掛け戸、もの隠しなど実演を交えて説明してくれます。本物の忍具を使った迫力満点の忍者ショーや、手裏剣打ちなどの忍術体験も人気。
忍者衣装に着替えた人が「伊賀上野城」やその近辺を歩く姿も見られます。「忍者変身処」で忍者衣装に着替えて城下町散策をすれば、伊賀らしい旅の想い出写真がたくさん撮れそう。お寺の白壁が続く「寺町通り」をはじめ、伊賀上野は町そのものが絵になる風景です。散策の合間に忍者にちなんだグルメやグッズに出会えるのも楽しいもの。
名張にある赤目四十八滝は伊賀忍者が修行した地と言われ「忍者体験修行」が行われています。手裏剣・吹き矢などの忍者道具を使った攻撃術や、水に濡れないよう川を渡る水ぐもの術などの修行にチャレンジ!修行後は「忍術鍋」を堪能しましょう。伊賀忍者が暖をとり栄養補給を行っていたことから着想を得た伝統料理で、種類豊富な食材を数種類のタレが口の中で忍術のような変化をさせる名物鍋です。
関連リンク
門前町・宿場町・城下町 -レトロタウンをまち歩き-
昔ながらの町並みが今も数多く残る三重県。時代をタイムスリップしたような風景の中を散歩しながら、ご当地らしい食べ歩きやおみやげ探しを楽しみましょう。
伊勢神宮の門前町の真ん中にある「おかげ横丁」は、お伊勢参りブームが起きた江戸から明治期の建物が移築・再現されています。名物の赤福餅や伊勢うどんを食べたり、おかげ犬や招き猫などのかわいい縁起物みやげを探すのも楽しいもの。
お伊勢参りとセットで行きたいのが「河崎」と「松阪」。伊勢神宮の最寄り駅である伊勢市駅からバスで5分の「河崎」は、かつて問屋街として栄えた蔵の町。白漆喰壁の商家や分厚い黒板塀の蔵が残り、古い蔵を改装したカフェや食事処が軒を連ねます。
同じく伊勢市駅から近鉄特急で10分の「松阪」は、武家屋敷が10数軒残る城下町。江戸の粋なファッション・松阪もめんの着物がレンタルでき、江戸っ子気分で町歩きが楽しめます。もちろん、本場の松阪牛を食べられる店やリーズナブルに買える直営店も充実。
東海道47番目の宿場町「関宿」の町並み
東海道五十三次の47番目の宿場町として栄えた「関宿」もフォトジェニック。格子窓や漆喰の壁、手書きの看板など江戸時代の面影を残す町並みは国の重要伝統的建物群保存地区に指定。町家が200棟以上も現存する規模の大きさは圧巻!