1泊2日で鈴鹿国定公園をアクティブに楽しむ旅!この地域ならではの自然と歴史にたっぷり触れてきました♪:山本亜依のみえたび!

掲載日:2022.01.08

今回ご紹介をするのは、三重県内の関~菰野のエリア。
鈴鹿国定公園周辺エリアで、古き良き歴史文化を感じるまち歩きと、自然散策の両方を楽しんでください♪ ゆったりとした旅やウォーキングが好きな方におすすめです!




鈴鹿国定公園とは

公園西部にそびえる鈴鹿山脈は、北部に石灰岩が侵食され形成されたカルスト地形、南東部は花崗岩と地質的に異なることから、変化に富んだ景観に加え、さまざまなアクティビティが楽しめます。
山脈内の鈴鹿セブンマウンテンと呼ばれる山々はトレッキングやクライミングの人気スポットであり、冬場は豊富な積雪で銀世界へと姿を変えます。さらに山々はいくつもの渓流を生み、その流れに沿って、たくさんのキャンプ場が整備されています。

また、開湯1300年の歴史を持つ湯の山温泉も見逃せません。鹿が傷を癒していた伝説から「鹿の湯」ともいわれる温泉は、日々の疲れやストレスを解消するにはピッタリな名湯です。
交通が便利でかつ豊かな自然が残るエリアなので、週末のちょっとした旅にもおすすめです。

今回のコースで巡るエリアの解説

地図上に表示されているのが、今回のコースで訪れるスポット。(全8カ所)

関~菰野エリアを中心に巡るモデルコースです。
関宿での古き良き歴史文化を感じるまち歩きと、東海自然歩道での散策、両方を楽しんでください♪ ゆったりとした旅やウォーキングが好きな方におすすめのプランです!

1日目のモデルコース

2日目のモデルコース

 江戸時代にタイムスリップ! 昔ながらの町並みが広がる「関宿」を散策。

今回の旅は、亀山市にある「関宿」からスタート。

関宿とは、東海道五十三次で江戸から数えて47番目にあたる宿場町のことで、当時は、参勤交代やお伊勢参りなどで多くの人が行き交い賑わったそうです。

町並みは今もほとんどそのまま保存されていて、「重要伝統的建造物群保存地区」「日本の道100選」にも選定されています。

通りに面した「眺関亭(ちょうかんてい)」からは、関宿の並みが一望できます。

昔ながらの町家がずらっと軒を連ねている姿は壮観左右に広く見渡すことができるので、写真も綺麗に撮ることができますよ!

まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような1枚が撮れるかも!

町並みを散策していて気になったお店が、こちらの食工房「Cercle(セルクル)」。

建物の外観は「関宿」の歴史的な町並みに溶け込んでいますが、実はアメリカンビーフを使った料理が自慢の西洋料理店でメニューにはローストビーフやハンバーグ、ヒレステーキ丼など、豪華なラインナップが揃っています。食後は週替わりの手作りデザートも楽しむことができ、大満足のランチタイムを過ごせること間違いなしですよ!

1時間程度の散策を終えて少し休憩タイム。関宿駐車場に隣接する「小萬(こまん)の湯」は無料で利用できる足湯です。

「熱の湯」とも呼ばれている温泉は、塩分の濃度が海水のおよそ7割もあり保温効果が高く、足の疲れを癒すのにもぴったり。足先が温まり体全体もぽかぽかと気持ちがよかったです!

草木や風とともに「東海自然歩道」をハイキング♪

関宿の歴史的な町並みを楽しんだあとは、「東海自然歩道」を歩いていきます!

東海自然歩道とは、美しい自然や歴史的文化財に出会うために選定され、11都府県と国定公園でつないだ総延長1,697.2kmに及ぶ長距離自然歩道のことで、三重県内にも鈴鹿国定公園や室生赤目青山国定公園を通るコースが設定されています。

今回は、「石水渓(せきすいけい)」から滋賀の土山に抜ける安楽道(あんらくみち)をお散歩してみましょう♪

鈴鹿国定公園内に位置する景勝地「石水渓」は、白い花崗岩を縫って清流が走る美しい渓谷。

エメラルドグリーンに透き通った水もとても綺麗です!

実はこの安楽道は、かつて豊臣秀吉も通ったといわれています。

そのような道であたたかな陽射しを感じながら、ただそこにある草木や風と共に足を踏み出す。

ありふれたようでいて、それだけで特別な時間のように感じられました。

緑と川に囲まれた「石水渓(せきすいけい)キャンプ場」で癒しのひとときを!

東海道自然歩道を満喫し、次にやってきたのは「石水渓キャンプ場」です。

名前のとおり石水渓を間近で感じられるこのキャンプ場では、キャンプはもちろんBBQ・川遊びなど、春から秋にかけて様々なアウトドアを楽しむことができます。

※施設利用期間:4月1日~10月31日

このキャンプ場にはテント村が10張、バンガローが6棟あり今回はバンガローに宿泊!

お部屋は畳敷きになっていて、のんびりとくつろげます。窓を開けると、近くを流れる安楽川のせせらぎが聞こえてきて癒されます。静かな森の中には優しい時間が流れ心も体もリラックス。

しっかり休んで、明日も全力で楽しむぞ〜!

自然の声で目を覚まし、なんとも目覚めのいい朝がやってきました!

バンガローのすぐ側には、子供でも安心して水遊びができるスペースがあり、手をつけてみるとひんやりしていてとても気持ちいい♪

開放感あふれる「石水渓キャンプ場」で、朝からしっかりリフレッシュすることが出来ました。

猿田彦大神の総本宮「椿大神社」で、開運道ひらき♪

キャンプ場をチェックアウトし、今度は鈴鹿市にある「椿大神社」へ。

ここは開運みちびきの神様として知られる「猿田彦大神」の本宮で、全国から参拝者が訪れる有名な神社です。
良い方向に導かれるということで、交通安全や無病息災、商売繁昌などを祈願される方が多いそう。縁結びの神社としても人気があり、「椿婚」と呼ばれる伝統的な結婚式も行われています。
まずは、本殿へ。

続いて、「別宮 椿岸神社(つばきぎしじんじゃ)」で芸能の神様にお祈りを。

椿岸神社は猿田彦大神の妻神「天之鈿女命(あめのうずめのみこと)」をご祭神としています。天之鈿女命は芸能上達、夫婦円満、縁結びの神様として信仰されており、有名人も数多く参拝に訪れています。

日々の御礼と今後の飛躍を願って、私もしっかりお祈りしてきました!

広い境内の中にある「茶室 鈴松庵(れいしょうあん)」も見どころ。

神社の中に茶室なんて趣があってとても素敵ですよね。実は経営の神様として知られる松下 幸之助氏が、茶道の発展を祈って庭園とともに寄進したのがこちらの茶室です。お茶は境内裏を流れる明神川の神水で点てられていて、美味しいお茶とおかしでほっと一息。

木々の温もりが感じられる落ち着いた空間で、癒しのひとときが味わえますよ。

緑があふれる境内を進んでいくと、その澄んだ空気に心が浄化されていきます。

中でも大人気のパワースポット「かなえ滝」は、その名の通り願い事を叶えてくれる滝だそうで、携帯電話の待ち受け画面にすると恋愛運がアップするそうですよ!

そしてもう一つのパワースポットが「招福の玉」。
この玉を撫でながら、「払え給え、清め給え、六根清浄」と三度唱えてお祈りすると、心の中に幸せを招き願い事が叶うと言われています。

辺り一帯を染める美しい紅葉とお茶畑を楽しめる「水沢もみじ谷」

たっぷりパワーチャージした後は、日本でも有数の紅葉の名所「水沢もみじ谷」へ。

約300株の木々に覆われたもみじ谷では、初夏には新緑、秋には紅葉が楽しめ、夜間にはランプの灯で幻想的な空間が広がるそうです。残念ながら現地に訪れた時にはまだ見られなかったのですが、シーズンがくれば色づいたもみじやカエデが谷底一面を染め上げる絶景が楽しめますよ!

また、百人一首にも選定された「奥山に もみじふみわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」という和歌はこの地を詠んだものと伝えられています。

もみじ谷を後にし、更に歩いていくと、目の前には広大なお茶畑が広がります。

実は三重県はお茶の生産量が日本第3位の茶所ここ水沢町もまた生産地として有名で、「かぶせ茶」の生産量はなんと全国1位なんだとか!コクと甘みがあり、渋みが少ないかぶせ茶はお土産にもぴったりです

ちなみに、ここからは四日市市街と伊勢湾も一望できるので、素敵な景色を楽しむのにもうってつけです!

「自然薯 茶茶」で、豊かな自然の中育った自然薯の絶品料理を堪能♪

たくさん歩いてお腹が空いたので昼食タイム!

やってきたのは菰野町にある「自然薯 茶茶」創業以来こだわり続けた身体にやさしい自然薯料理を味わえる人気店です。

こちらがお店で実際に使用している自然薯です。とても立派でびっくり!中には1メートルを越すものもあるのだとか!

自然薯とは野生種の山芋のことで、長芋や大和芋とはまた別物です。豊富な栄養素を含み、疲労回復や免疫力を高める効果もあるそうですよ。店内では、店員さんが大きなすり鉢で自然薯をかき混ぜているところも見学することができます。

今回、注文したのは「とろろ御膳 竹」。

名物の「とろろめし」の他に、とろろ揚げや自然薯そばがついた豪華な御です。おひつから麦飯をよそい、出汁の効いたとろろ汁をたっぷりかける。その上に薬味のネギや海苔をのせたら完成!

やわらかな粘りとなめらかな口あたりは自然薯ならでは。とろろと麦飯の相性も抜群で、その美味しさにお箸が止まりません。

外はもっちり中はトロリなとろろ揚げや、自然薯の風味が楽しめるお蕎麦も絶品で、最後の一口まで楽しめました。


美しい日本の伝統文化に触れられる「指勘建具工芸」

今回は立ち寄ることが出来ませんでしたが、ここからはこのエリアならではの伝統工芸やお土産をご紹介します♪

菰野町にある建具専門店「指勘建具工芸(さしかんたてぐこうげい)」では、釘を全く使わない「組子」という技術で作られた建具を制作しています。

美しい模様を手作業で作り出していく様はまさに職人技。コースターや鍋敷き作りにチャレンジできる体験もあるので、ぜひ旅の思い出を形に残してみてください。

レトロで可愛いパッケージが目印!「湯の花せんべい丸缶」

同じく菰野町にある「湯の山温泉」で販売されているこちらのおせんべい「湯の花せんべい丸缶」は、パッケージがレトロで可愛いと大人気!

創業から変わらず無添加で作られている湯の花せんべいは、サクサクと軽く、優しい甘さがクセになる昔ながらの炭酸せんべいです。缶には湯の山温泉にゆかりのある御在所ロープウエイや大石橋などが描かれていて、その可愛いデザインに乙女心もくすぐられます!

いかがでしたしょうか

今回は鈴鹿国定公園エリアで、懐かしさや温かみを感じる町並み、そして見応えたっぷりの自然歩道を楽しめるコースをご紹介いたしました。皆さんもこちらを参考にして自分だけの、コースをみつけてみてくださいね!

観光三重では、鈴鹿国定公園を楽しむモデルコースを他にも紹介しています。気になる方は鈴鹿国定公園特設サイトをぜひご覧ください。

また、三重県国立国定公園の特設サイトでは三重県内にある4つの国立・国定公園を紹介しています。エリアごとに自然の魅力が様々ですので、そちらも合わせてご覧ください。


<山本亜依プロフィール>
1995 年生まれ、三重県出身。2016年に配信ドラマ「東京女子図鑑」で女優デビュー。主な出演作にドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」(2022年)映画「きみの鳥はうたえる」(2018年)「ヲタクに恋は難しい」(2020年)「藍に響け」(2021年)などがある。女優業のほか、三重テレビやテレビ愛知の 番組でリポーターとして出演するなど、幅広く活動している。

今回訪れたスポットを表したマイマップはこちら↓
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