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【絢爛豪華な平安絵巻を再現!2024年6月1日(土)に『第41回斎王まつり』が三重県明和町で開催されます!!】

斎王まつりは、三重県明和町で毎年開催されるおまつりで、平安時代の王朝絵巻を再現する厳かで雅な行事です。斎王役をはじめ美しい平安装束を身に付けた参加者たちが行列を作り厳かに練り歩く「斎王群行」はおまつりの見どころとなっています。また、ライブイベントやマーケットも開催され、毎年たくさんの方が楽しまれています。そんな斎王まつりの見どころや魅力、アクセス情報など徹底解説いたします。

記事制作 / みえ旅アンバサダー Takuya Kiriyama
写真提供協力 / 明和町観光大使 森本清隆様

▼目次

※みんながまた訪れたいと思えるよう、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。

※記事内の写真は、2024年3月の斎王まつり配役選考会の写真を除き、2023年以前のものです。
 筆者も斎王まつりに参加していたため、斎王まつり催行中の写真については、明和町観光大使 森本清隆様より提供の協力をいただきました。

▼斎王まつりとは?

斎王まつりは、三重県明和町で毎年開催される、平安時代の風景を総勢100人超の参加者が再現する絢爛豪華なおまつりです。

見どころは、斎王が京の都から伊勢へと群行された様子を再現した「出発式(禊の儀・発遣の儀)、斎王群行、社頭の儀」で、平安時代の王朝絵巻を彷彿とさせる様子は目を見張るものがあります。

また、多くの出店やキッチンカー、盛りだくさんのライブイベントなどで賑わい、子供から大人まで楽しむことができる盛大なおまつりです。

なお、斎王まつりは「斎王まつり実行委員会」が運営・企画を行っていて、皆がボランティアで活動をしています。斎王役をはじめ斎王群行の参加者についても一般公募で選出されるという、いわば「みんなで作り上げる参加型のおまつり」ということも大きな特徴です。

▼斎王まつりの歴史

三重県明和町斎宮は、かつて伊勢神宮に奉仕した斎王が住んでいた場所で、宮殿や神を奉る場所や、斎宮を管理する役人の建物などが存在しており、1970年から斎宮跡遺跡発掘調査が行われていました。

このように斎王と関わりが深い斎宮の地において、遺跡発掘調査が始まっていた1983年に「斎王をお祀り」しようと地元婦人会が中心になって始まったのが「斎王まつり」です

斎王とは、天皇に代わって伊勢神宮に仕えるために選ばれた未婚の皇女のことです。

天皇が代わるごとに京の都から伊勢(斎宮)に派遣されていました。

 斎宮、斎王については、観光三重のこちらのページでも紹介しています!!

 『斎宮・斎王とは?博物館・体験施設・史跡を巡ってご紹介!』

『国指定史跡斎宮跡』

斎王が京の都から伊勢へ派遣された様子を再現した「斎王群行」が行われるようになったのは3回(1985年)からで、現在のように平安装束を身に纏った群行になったのは7回(1989年)からとのことです。

当初は、斎王役や女官役は明和町内から選出されていましたが、第13回(1995年)からは町内外からの一般公募となり、第18回(2000年)からは書類選考を通過した応募者の中から斎王役が決定する選考会が行われるようになりました。

2020~2021年は世界的に流行したコロナウイルスによる感染の影響により、2020年は檜扇継承のみの開催、2021年は完全中止となりましたが、2022年からは再開され、今年の2024年で第41回目を迎えます。

今年の斎王まつりについては、先日の3月、いつきのみや歴史体験館で配役選考会が行われ、斎王役(第39代斎王役)をはじめ、群行出演者が決定しました。

前斎王役から引き継ぎも行われ、今年はどのような斎王まつりになるか楽しみですね。

▼斎王まつりの見どころ

斎王まつりのメインは斎王が京の都から伊勢(斎宮)へと群行された様子を再現した「出発式(禊の儀・発遣の儀)、斎王群行、社頭の儀」で、おまつりの大きな見どころです。

日本遺産・国指定史跡となっている斎宮跡という地が舞台で、平安時代の絢爛豪華な衣装を身に纏って王朝絵巻を繰り広げる様はまさに圧巻です!

昨年2023年の第40回斎王まつりは、晴天開催となりましたが、前日の悪天候の影響で一部内容が変更となったため、過去2回の斎王まつりを交えて、見どころを紹介します。

見どころ①:出発式

 檜扇承継:前斎王役から新斎王役への檜扇伝承が行われます。

 (上の写真は第40回斎王まつりの様子ですが、この年は前日の悪天候の影響で、予定されていた上園芝生広場が使えなかったため、さいくう平安の杜で行われました。)

 (なお、上の写真は、上園芝生広場で行われた第39回斎王まつりでの檜扇承継の様子です。)

禊の儀:斎王が身を清める儀式です。

 (上の写真は上園芝生広場で行われた第39回斎王まつりでの禊の儀の様子です。)

 (第40回斎王まつりでは、前日の悪天候の影響で上園芝生広場が使えなかったため「禊の儀」は、さいくう平安の杜での「切麻(きりぬさ)」に変更となりました。)

 発遣の儀:斎王が京の都から伊勢(斎宮)へ向かうため、発遣の書を読み上げます。

上の写真は第40回斎王まつりでの様子ですが、第40回ではさいくう平安の杜で行われました。)

 今年の第41回斎王まつりの出発式(檜扇継承・禊の儀・発遣の儀)は、「斎王の森」で行われる予定です。

見どころ②:斎王群行(昼)

 昼の群行では、京の都から伊勢(斎宮)への5泊6日の斎王群行を再現します(上の写真は、第40回斎王まつりでの様子です)。

 華やかな群行ですね上の写真は、第40回斎王まつりでの様子です

 今年の第41回斎王まつりの斎王群行(昼)は、斎王の森~伊勢街道(竹神社前を経由)~さいくう平安の杜コースを1時間弱かけて行われる予定です。

見どころ③:社頭の儀

 社頭の儀:伊勢の国司が斎王一行を迎えます上の写真は、第40回斎王まつりでの様子です

今年の第41回斎王まつりの社頭の儀は、さいくう平安の杜で行われる予定です。

見どころ④:斎王群行(夜)

 前回の第40回斎王まつりでは、夜に灯りを灯し、月明かりの群行と称したミニ群行がさいくう平安の杜で行われました上の写真は、その時の様子です

 今回の第41回斎王まつりでは夜にも斎王群行があります。

 斎王の森~復元道路~さいくう平安の杜というコースの予定で、たっぷりと夜の群行を楽しめそうです。

 

 夜のステージも幻想的で艶やかですね上の写真は、第40回斎王まつりでの様子です

 今回も幻想的な夜の平安絵巻が繰り広げられる予定ですので、見る人も参加する人も、平安時代にタイムスリップしたような感覚が味わえる日になること間違いなしです!!

▼斎王まつりのスケジュール(いつ開催?・何時から?)

 第41回斎王まつりは、三重県明和町斎宮で2024年6月1日(土)に開催されます(雨天の場合は中止)。

 会場は、斎宮駅北側周辺の各会場でイベントの内容によって会場が異なりますが、主なスケジュールは下記のとおりで行われる予定です(進行の具合で多少前後することがあります)。

  11:00〜 斎王市・いつきのみやMARKET【さいくう平安の杜周辺

  13:00~ 出発式(檜扇承継・禊の儀・発遣の儀)【斎王の森会場】

  13:50頃~ 斎王群行(昼)【斎王の森会場~さいくう平安の杜会場】

  14:45頃~ 社頭の儀【さいくう平安の杜会場】

  15:00頃~ ライブイベント【さいくう平安の杜会場】

  19:10頃~ 斎王群行(夜)【斎王の森会場~さいくう平安の杜会場】

  20:30頃~ 花火

 会場地図および斎王群行ルートは下記の通りですが、各会場は徒歩で移動可能な距離です。

 なお、おまつり当日は、道路や入口が混み合いますので時間に余裕をもってご移動ください。

 注)斎王まつりは、雨天中止になります。

   荒天等で中止の場合は当日午前7時にこちらのホームページにて掲載予定ですのでご確認ください。

   41回 斎王まつり 〜Remember the first prayer〜

▼斎王まつりへのアクセス・駐車場について

ところ:三重県多気郡明和町斎宮(近鉄斎宮駅北側周辺、斎王の森~さいくう平安の杜)

電車でのアクセス:

・近鉄「斎宮駅」から徒歩で約5分

 ※斎宮駅は普通列車のみの停車です。

  特急や急行をご利用の場合は、近鉄「松阪駅」や「伊勢市駅」から普通列車に乗り換えが必要ですのでご注意ください。

車でのアクセス:

伊勢自動車道「玉城IC」から約8km、車で約15分

・伊勢自動車道「松阪IC」から約18km、車で約35分

 ※駐車場については、上園芝生広場、斎宮歴史博物館に臨時駐車場が設けられますが大変混雑が予想されます。

 さいくう平安の杜・いつきのみや地域交流センター周辺の駐車場は使用できません。)

 ※また今年はシャトルバスの運行は無いとのとのことですので、交通公共機関(電車)でのご利用をおすすめします。

いかがでしたか?

この記事では、第41回斎王まつりについて、過去の斎王まつりの写真を交えて紹介させていただきました。

斎王まつりは企画から運営までボランティアで構成の「みんなで作り上げるおまつり」で、筆者も第34回から群行出演者として貴重な体験をさせていただいているとともに、盛大なおまつりに関われることに対して有難く思っています。

絢爛豪華な斎王まつりにご興味がありましたら、ぜひ足を運んでいただければと思います

 

また、斎王まつりが開催の頃になると、斎宮跡にはノハナショウブの美しい濃紫色の花が咲いている時期と思いますので、斎宮のお花も楽しめそうです。

最後に、斎宮周辺のスポットも幾つか紹介いたしますので、三重県明和町を訪れる際の参考にしてください。

周辺のスポット情報

さいくう平安の杜

斎宮跡に復元された「斎宮寮庁」(正殿、東脇殿、西脇殿)です

斎王まつりの会場にもなっています。

名称

さいくう平安の杜

住所
〒515-0321 多気郡明和町斎宮2800
電話番号

0596-52-3890

料金

見学無料

営業時間

3月~10月は、9時30分~17時00分(入園は16時30分まで)
11月~2月は、9時30分~16時00分(入園は15時30分まで)

休日

月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

駐車場

有り

公共交通機関でのアクセス

近鉄斎宮駅史跡公園口より徒歩約5分

車でのアクセス

伊勢自動車 玉城ICより車で約20分

竹神社

花手水が綺麗で、満月の夜にはライトアップもあります(満月参り)。

斎王まつりの催行前には、こちらの神社で安全祈願が行われます。

名称

竹神社

住所
多気郡明和町斎宮2757-2
電話番号

0596-52-7138

営業時間

毎週土曜日・日曜日
10:00~15:00

駐車場

あり(10台程度)

公共交通機関でのアクセス

近鉄斎宮駅下車徒歩8分

車でのアクセス

伊勢自動車道・玉城ICより車20分

いつきのみや歴史体験館

平安時代の年中行事や技術・文化を学べる体験講座、装束体験や古代の遊びも体験ができます。斎王まつり群行出演者の選考会もこちらで行われます。

名称

いつきのみや歴史体験館

住所
多気郡明和町斎宮3046-25
電話番号

0596-52-3890

料金

入館無料、講座体験および装束の試着は有料。

営業時間

9:30~17:00(入館は16:30まで)

休日

月曜日(休日の場合は翌日)

公共交通機関でのアクセス

近鉄斎宮駅下車すぐ

車でのアクセス

伊勢自動車道玉城ICより車20分

国指定史跡斎宮跡休憩所 いつき茶屋

いつきのみや歴史体験館の向かいにあります。明和町のお土産販売、お食事もできます。店内には歴代の斎王役の写真が飾られています。

名称

国史跡斎宮跡休憩所 いつき茶屋

住所
〒515-0321 多気郡明和町斎宮2969-4
電話番号

0596-52-7805

営業時間

9:30~17:00(飲食コーナーは9:30~16:30)

休日

月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場

あり(30台・無料)

斎宮のハナショウブ群落

斎宮跡から約2キロ離れたところにあり、6月上旬頃になると濃紫色の花が咲きます。国指定の天然記念物になっています。

名称

斎宮のハナショウブ群落(開花情報も掲載)

住所
〒515-0321 多気郡明和町斎宮蛭ノ沢1817
電話番号

0596-52-7138

公共交通機関でのアクセス

・近鉄山田線「斎宮駅」から車で約15分

車でのアクセス

・伊勢自動車道「玉城IC」から車で約30分

Takuya Kiriyamaの画像

Takuya Kiriyama

三重県が大好き。休日は自然,風景,花やイベントの撮影に出かけて、時にはイベントへの出演やボランティアスタッフとして参加させていただいたりと、色んな形で三重県を応援しつつ、楽しんでいます。
このような経験を活かして、「行きたい!!」と思っていただけるような四季折々の花や名所,風景等、魅力ある三重を発信したいと思います。

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