夫婦岩のそびえる禊の浜、お伊勢参りする前に二見興玉神社で心と体を浄化しよう!

掲載日:2018.04.20

夫婦のように寄り添って顔を出す大小の岩。そんな「夫婦岩」のそびえる二見浦海岸には、「二見興玉神社」が鎮座しています。有名な伊勢神宮へ行く前には、この場所をお参りして穢れを落とし、浄化した心身で臨むのが、古来からの正式な参拝。夫婦岩の間から昇る朝日を見るなら5~7月に、夫婦岩の間から満月が昇るのを見るなら11月~1月に訪れるのがオススメ。夜間にはライトアップされる幻想的な夫婦岩と出会えます。

夫婦岩(立石)は伊勢市の二見ヶ浦に仲睦まじく寄り添うように立つ2つの岩。
沖合およそ700mの海の中に鎮む「猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)」縁りの霊石「興玉神石」を拝する二見興玉神社は縁結びや夫婦円満のご利益があるということで有名です。
神の使いとされる二見蛙の置物とそこかしこで出会えるだけでなく、無事かえる、貸したものがかえる、若がえるなど縁起のいい御守りもずらり。
伊勢神宮の禊場である立石浜や夫婦岩、二見興玉神社のいわれや魅力を紹介します。

駐車場から歩いて向かうと、大きな鳥居が見えてきます。
潮の飛沫がかかるほど海の近くにある二見興玉神社。雨の降った翌日は、強い海風が吹きますが、天気のよい日には、青空と水平線と鳥居がそろい、とても美しい景観になります。

伊勢神宮をお参りするとき、外宮から内宮を廻るというのはご存知かと思いますが、正式にはその前に、立石浜で禊をするのが古来からの慣わしです。
この立て看板にはそのことが説明されています。

海水に浸かって心身の垢を落とし禊をするのが本来の「垢離(こり)」なのですが、現在はここ二見興玉神社に参拝し、興玉神石から採取した無垢鹽草(むくしおくさ)で身を清めるお祓いを受ける浜参宮が一般的。
社務所で授かることのできるこの無垢鹽草を身につけてお参りしましょう。

最初に迎えてくれるのが手水舎の「満願蛙」。水をかけると願いが叶うと言われています。
手水舎以外にも境内のいたるところに、二見興玉神社を参拝してご利益を受けた人々が次から次へと奉納したという蛙の置き物があります。

鮮やかな緑の蛙。水の中から顔を出して、大きくてまん丸の黒い瞳でこちらを見つめています。
かわいいですね~。

二見興玉神社の本殿。綺麗な緑色の屋根が印象的です。
「二礼、二拍手、一礼。」訪れる人々が次々と眼を瞑って手を合わせます。

縁結びと夫婦円満のご利益で有名なだけあって、御守りがたくさん並んでいます。
夫婦やフィアンセ同士、パートナーと色ちがいのお揃いで身につけてみてはいかがでしょう。
愛について願う人々が数多集まるというだけでも、なんだかパワーが満ちているような気がします。

お財布の中に入れる小蛙と金銀蛙。
無事に「かえる」ための旅行安全、交通安全の御守です。商売繁盛の縁起物でもあるこの蛙たち、お土産にもよさそうですね。

こちらは蛙みくじです。蛙の口に手を入れて、願いをこめて引いてみましょう。
神様からのいいお返事が「かえる」かな?

二見興玉神社の参拝の後には、もう少しだけ足を伸ばして「龍宮社」にも行ってみましょう。
この「みそぎ橋」を渡って向かいます。

晴れた空から、陽の光が降り注ぐ浜辺。清らかな空気に満ちた景色です。
この場所に佇んでいるだけで心身が浄化されそうですね。

こちらが龍宮社。海の守り神である綿津見大神を御祭神とする神社です。
6月下旬には、およそ200年前に起きた津波をきっかけに、供養や海上安全を祈願して龍宮社例祭(郷中施)が行われます。

本殿には、一対の狛犬ならぬ「狛蛙」が鎮座しています。本当に蛙づくしですね〜。

二見興玉神社では、2種類の御朱印帳を賜ることができます。初穂料は1200円。
「日の出」は鮮やかな朱色とオレンジ色のグラデーションのような朝の空の色味が美しく、「満月」は輝く星たちが散りばめられた深く青い夜空が綺麗です。
選ぶのに少し時間がかかってしまうくらい、どちらもとても魅力的です。

御朱印を頂きました。
迷いに迷って選んだ満月の御朱印帳の背表紙側には、かわいい蛙の刺繍が施されていました。

もともとは、寺社に写経を納めた証としていただくものだったという説もある御朱印。
帰ってから眺めていると、参拝したときの澄んだような気持ちと、お願い事が思い起こされます。

長さ約35mの大注連縄(おおしめなわ)が掛かる夫婦岩。
5月~7月は、夫婦岩の間から昇る朝日を見ることができます。11月~1月、冬の季節に見られるのは、夫婦岩の間から満月の昇る幻想的な景色。
月の満ち欠けを意識して旅するのもオススメです。
夜間は21時までライトアップされていて、日中とはまた別の神秘的な姿に出会えます。

参拝の後に、ひとやすみ。「岩戸の塩」を使ったソフトクリームは神社から駐車場に向かう途中、徒歩でおよそ3分ほどのところにある「食事処まるはま」で味わえます。
ベースはバニラ味、ほんのり塩味でしょっぱすぎるということはありません。「塩風味」といったところで、後味がすっきりとしていてとても美味しかったです。値段は350円。

こちらが「岩戸の塩」。神社から4分ほど歩いたところにある「岩戸館」という宿で購入することができます。
原料は海水のみで、添加物を一切使わずに昔ながらの製法で丁寧に作られた美味しいお塩です。
不足しがちなミネラルを補い、体内のバランスを整えてくれるという優れた逸品。値段は376g(大)2,400円、125g(小)820円。

夫婦岩のそびえる禊のための海岸、どっしりと構える「二見興玉神社」は、澄みきった清らかな空気に満ちていました。
無事かえる、若がえる、そんなご利益たっぷりのかわいい蛙の置き物がそこかしこに座っていて、行き交う人々がシャッターを切る姿も印象的。
お伊勢さんに行くときには、その前にこの場所で心身を浄化する古来からの正式な参拝をしてみませんか?

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夫婦岩は古来より日の出遙拝所として知られてきました。沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(霊石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処と言われてきました。 夫婦岩はこの興玉神石と日の出を遙拝する鳥居とみなされています。男岩は高さ9m、女岩は高さ4mで、夫婦岩を結ぶ大注連縄(おおしめなわ)は1本の長さ35mで男岩に16m、女岩に10m張られていて、その間は9mあります。 毎年、5月5日・9月5日・12月中旬土日曜日に大注連縄張神事が行われ多くの人で賑わいます。 ・5~7月、夫婦岩の間から日の出を見ることが出来ます。 特に夏至の前後の天気のいい日には遠く富士山の背から差し昇る日の出を見ることができ、多くのカメラマン、参拝者で賑わいます。 ・秋~冬には夫婦岩の間から満月を見ることが出来ます。 伊勢神宮の参拝や、鳥羽・志摩と一緒に回る方が多いスポットです。伊勢神宮の参拝方法やアクセスなどを掲載した伊勢志摩の観光特集ページ『初めてのお伊勢まいり 伊勢志摩を歩く』がありますので、あわせてご覧ください。 View this post on Instagram 【公式】観光三重(三重県観光連盟)さん(@kankomie)がシェアした投稿 - 2017年10月月9日午前12時51分PDT

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