素潜り&炭火焼!海女小屋体験施設さとうみ庵では、新鮮な海の幸を味わえます♪

掲載日:2020.08.27

両手で魚や貝を捕まえるために海に素潜りをするという漁業を3000年間行ってきたのが、海女文化です。2017年には「重要無形民俗文化財」として、国から認められました。「酸素ボンベを使ったほうがたくさん取れるのでは?」「私たちは自分たちが十分な分しか獲りません。」海と共存し海を守る海女さんたちは間違いなく海の女神です。女神が捕まえた魚介類のグルメを味わうと、たくさんの感動と暖かさがありました。【取材日:2019年3月】

※この記事は、繁体字サイト「三重旅遊情報讚」用に台湾人ライターが繁体字で書いたレポートの日本語版です。
繁体字を使う外国の方向けに三重県の魅力を紹介している記事ですので、少し目線が異なるかもしれませんが、そういった点もあわせてお楽しみください。

繁体字記事:海天一色的「海女小屋さとうみ庵(Ama Hut SATOUMIAN)」, 享受~海女素潛抓上岸,海女親手炭烤的活跳海鮮饗宴。

日本で一番海女が多いのは、実はここ三重県。

白い木綿布がトレードマークの彼女たちには、漁網もなければ、当然酸素ボンベもなく、潜水と手だけで季節の魚介類を捕まえます。

なので、海女さんが捕まえる魚介類は、最も新鮮で「無傷」。
そのため価値が高く、人気の商品となっています。

 

海女さんが働くのは、1日に2~3時間。

海女小屋は、1年中海で働く海女さんたちのウォームアップや、休憩、お食事、そして交流という機能をもっていて、海女さんが海と共にあるために非常に重要な場所です。

海女小屋体験施設さとうみ庵では、そんな海女小屋という施設を存分に楽しむことが出来ます。



「初めまして、今日はよろしくお願いいたします。」
海女さんとあいさつをした後、ふと彼女らが日本によって認められた「重要無形文化財」であったことを思い出しました。

そんな方たちが、私のために魚介を焼いてくれる。なんて光栄なことでしょう!

 

竹かごに入っているのは、獲れたての伊勢海老、黒あわび、さざえ、かますの干物
他にも檜扇貝(ひおうぎがい)や、まだ動いている巨大なイカ!
鋳鉄の鍋にはほくほくのひじきご飯、そしてあおさの味噌汁がたっぷり。
(三重県はなんとあおさの収穫量日本一!)


それでは、焼いていただきましょう!

お腹ぺこぺこな私も、海女の炭火焼テクニックには、驚嘆せずにはいられません。

さまざまな大きさの食材、肉質そして味を長年の経験で判断し、ベストな火加減でコントロールしています。

いただきまーす!
海女さんが捕まえたばかりの巨大な檜扇貝は、一口ごとに肉厚の弾力感があり、口の中は大海のおいしさで席捲されます。

きっとあなたも一口噛むたびに、海の恵みに、そして海女に感謝をすることでしょう!

お料理だけでなく、海女さんとの会話を楽しめるのもこの施設の醍醐味。

「海が好きですか?」と海女さんに尋ねると、「好きです!」と答えが返ってきました。
その表情はまるで、恋人を想う乙女のようです。

「冬のダイビング、寒くないですか?」続けて尋ねると、微笑みながら「冬の海は、空気より暖かいんですよ。」

まさに、衝撃の発言でした。

 

突然ですが、この不思議な石のようなものはなんでしょう?

海女さんたちが敬意を払う「神明神社」にある星が描かれたこのお守りは、海女さんが無事に海から戻ることを意味しています。

このことから、神明神社は「女性の願いを一つは叶えてくれるパワースポット」として、女性からの人気を集めているそうです。

せっかくなので、ご飯を食べたあとに寄ってみたいと思います♪

楽しくお話をしていると、時間が過ぎるのはあっという間。

さぁメインディッシュの登場です!


伊勢海老はとても美しく、身はほっくほく!甘みがあり最高に美味!

黒あわびの独特の食感と、濃厚な貝の旨味に圧倒されました。

最後は海女さんの干し魚をいただきましょう。

塩、みそ、そして潮風がちょうどよい調味料となっていて、この魚介グルメを完璧に締めくくってくれます。(今回は、3名様からの1人10,450円コース)

この楽しいひとときを過ごして、私は海女小屋を頻繁に訪れる人の気持ちを理解しました。

また、美味しい料理を食べながら、彼女たちと話したい。
そう。いつの間にか私は、海女さんのファンになっていたのです。

またここへ戻ってくることを心に決めました。

【注意】
お店に行く前には、必ず予約をしてください。
https://satoumian.com/

住所:三重県志摩市志摩町越賀2279
アクセス:
最寄駅「鵜方駅」より約60分、「御座港」行き「あづり浜」下車のバス停より徒歩3分
・賢島港から25分
「和具」もしくは「御座」下船。その後タクシーにて約7分

名称

海女小屋体験施設さとうみ庵

住所
〒517-0704 志摩市志摩町越賀2279
電話番号

0599-85-1212

料金

基本料金:一人3,850円(税込)(3名様~)
●ぷりぷり桧扇貝(2個)
●採れたてさざえ(1個)
●新鮮スルメイカ(1杯)
●漁師町の干物(2種類)
●名物青さのお味噌汁
●ひじきの釜飯
【オプショナルプラン】
伊勢えび(10月~4月)
あわび(3月~9月)
地元名物てこね寿司 3人前より 2,750円~(税込)  ※要予約(2日前まで) 
完全予約制
※詳細はHP(http://satoumian.com/)もしくは海女小屋体験施設さとうみ庵TEL(0599-85-1212)まで

営業時間

11:00~20:30(L.O.19:00)
所要時間:約90分

休日

年末年始(2022年12月30日~2023年1月1日)
2023年1月10日~1月11日
※その他、臨時休業はお知らせにてご案内します

駐車場

公共交通機関でのアクセス

近鉄鵜方駅より三重交通「御座港」行きバスにて約60分、「あづり浜」バス停下車徒歩すぐ

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